スケボー犯かそれとも・・・

この事件は、現場の状況や遺留品などを中心に推理をしてゆくと、犯人はスケボー関係の人間が、怨恨か殺人衝動を抑えられず起こした事件ではなかったかと最近は考察してきた。

一方で以前多くの時間を割いてきたのは、目撃情報を重視した考察で、ここからは少人数の犯罪グループが関わる、金銭目当ての犯罪だったのかではないかという見立て。前者は警視庁の見たてに近く、後者は公安や大阪府警などが考えていた見たてに近いと言われている。仮に私が様々な状況証拠から、重要参考人として調べてみる価値があると言っている T は、この両方に属さず更に別の目的があったのではないかと考えるが、この話は公にできない部分が多いので今回は取り扱わない。

(遺留品は、事件直前に盗まれものの可能性)

そこで私がふと思ったのは、現場に残された遺留品は事件直前に盗まれたものの可能性である。祖師谷公園のスケート広場で遊んでいたボーダー達の荷物をこっそり盗めば、彼らに捜査の目を向けさせることができたのではないかとも考えてみた。

何故そう考えたかというと、捜査陣が最も重要な目撃情報と位置づけられている 事件前日に成城学園前駅の成城橋付近で目撃されていた遺留品にそっくりな格好の男がいた。しかしそのときには、ユニクロのジャンパーは羽織っておらず、ラグランシャツ一枚で目撃されていたというからだ。そうこの後に、スケボー広場にいた若者達の荷物をこっそり拝借したのではないかという可能性である。まして犯人が残したスラセンジャーの靴跡などは、ボーダーらしからぬものとも思えるものも含まれていたからだ。

もしこの目撃情報が確かで、犯人がボーダーに疑いがゆくように仕向けたとしよう。しかしこの男、事件当日の夜には宮沢家のすぐ近くを歩いているところを目撃されているのだ。もしボーダーからくすねたものをボーダーのいる周辺でウロウロしていたら、「あれ、俺の持ち物じゃねぇか?」ということで、若者たちにボコボコにされるとかトラブルが起こる可能性だってあったわけだ。これから事件を起こそうとしているやつが、そんな厄介なことに巻き込まれそうなことをするだろうか?

さらに成城橋で目撃された男は、ラグランシャツに、緑色のヒップバックをすでに巻いていたとされている。しかしユニクロジャンパーは、その時羽織っていなかった。そのユニクロジャンパーとヒップバックからは、三浦半島の砂など同じものが混入してていたという。すなわち一緒に身につけて三浦半島を訪れた可能性があり、少なくても事件直前にくすねられたものではなかったのではないかということ。いずれにしてもくすねた場所の近くを、くすねた本人が身につけて歩きまわっていたとは考えづらく、やはりヒップバックやユニクロジャンパーというのは、以前から本人の持ち物だった。そしてその持ち主とは、極めてスケードボードと関わりが深い人物だったと素直に考えた方が良さそうだと考える。もちろん実は、うみかぜ公園に犯人が訪れたときに、これらをセットでくすねてきたという可能性も捨てきれないが、それならあらかじめボーダーに疑いがゆくように、そのためだけに横須賀の うみかぜ公園 まで足を運んだということになる。その可能性がないとは言い切れないものの、そのためには うみかぜ公園がボーダーにとって特別な公園だという予備知識があったことになる。横須賀市民の私でさえ、この事件に興味を持つまでは、そのようなことは知らなかったぐらいのレアな情報を犯人は知っていたことになる。

ましてこの事件は、世間で最も有名な未解決事件。遺留品を見た持ち主が、「それ前に俺が紛失したものだ」と名乗り出ても不思議ではなかったはず。しかし遺留品に関しては、そういった訴えはどれもなかったのである。ここから考えるに、やはり遺留品は、以前から犯人の持ち物ものだったと考えるのが妥当ではなかろうか。

(何故現金以外は置いて行ったのか)

現場には、クレジットカード・キャッシュカード・通帳・免許証 などがソファーに並べられており、近くにあったノートには暗証番号を割り出そうとしたときに書いたと思われる、犯人の文字が残されていたという。もちろん犯人が、金銭目的に見せかけるために偽装工作をしたとも考えられるが、トイレで用を足している間も泰子さんのカバンをあさっていた形跡があることからも、犯人の目的の一つに金銭があったことは間違いないのではないかと。しかしそれが、主たる目的だったかどうかは意見が別れるところなのだ。

いずれにしてもだ、何故現金は持ち出したのに、これらのカードを持ち出さなかったのか?暗証番号の問題だけであれば、ひょっとしたら後にいい考えが浮かぶかもしれなかったのに。持っていて捕まれば大きな物証になりかねないものの、大金を手に入れられるチャンスであったに違いない。ここで考えられるのは、犯人にとって現金は主たる目的ではなかったのではないかということ。もし殺人願望が強い犯人像であれば、人を殺してみたい という欲求の方が大きかったのかもしれない。そしてもし現金が目的だった場合にしては、ちょっとあっさりしすぎじゃないかとも考えられるのだ。更に他に探し物があった場合も同様で、宮沢家で書類の選別などしないで疑わしいものはさっさと持ち帰った方が良かったのではないかということ。そこから考えると、やはり犯人の目的は、どうも 一家を殺害する ということが最大の目的だったのではないかと考える。少数犯罪集団による犯行だったとしても、その目的は現金ではなかったのではないかという疑念も、私の中では大きくなってきた。

(仮に現金が目的だったとしたら)

クレジットカードが、大きな鍵を握っているのではないかと。クレジットカードというものは、後から引き落とされるものだから、その場ですぐに使ってしまえば買い物ができてしまうものなのだ。もちろん直接現場で使うと顔が店員に観られてしまう危険性はあるものの、暗証番号などなしに本人になりすまして利用することだってできたはずなのだ。ある意味、キャッシュカード以上に使用しやすいものだったはず。何故犯人は、クレジットカードを置いて行ったのか?

1,クレジットカード自体扱った経験がなかった

例えば未成年者で、扱い方がよくわからなかった。あるいは、カードが作れるような生活水準ではなく、クレジットカードとは無縁の生活を送ってきた者。

2,顔が割れるのを恐れた

ネットショッピングなどを除けば、実際に店員などと顔を突き合わせて使用しなければならない。ましてそのときに明らかにクレジットカードの情報と、自分との違いがわかってしまう人物だった場合だ。みきおさんと年齢が明らかに違う、あるいは明らかに日本人に見えない風貌だったのではないかと。

しかしネットショッピングであれば、店員と顔を突き合わせなくてもクレジットカードを使用できると考えたのかもしれない。劇団四季のチケット予約を試したのは、キャッシュカードの暗証番号だけでなくクレジットカードをネットで使うための暗証番号を探していたのではないのか。あるいは以前調べていたときに劇団四季の会員カードというものが存在し、宮沢さんがそれを持っていた可能性があることを取り上げたことがある(ネットでお気に入りに入れるぐらいだから)。そのカード番号はカード自体に印字されているわけだが、チケットを取るには他に暗証番号が必要だったと劇団四季のページに書いてあったと記憶する。犯人は変わり者で、そのカードの暗証番号を探していたのかもしれない。あらかじめ劇団四季のカードを狙った犯罪だったわけではなく、偶然にもみきおさんの財布をあさっていたときに見つけてしまい、そこから大好きな劇団四季のチケットをという不思議な行動に走ったのかもしれない。しかしそうだとすると、このようなときにそんなことをするのは常軌を逸した人間だったということだろう。その一方で、子供の机や子供部屋の引き出しまですべて開けていた理由も説明がつくことになる。そう犯人が劇団四季のページを観ていたのは、子供机の上にあったパソコンだったとの情報があるからだ。ただし仮にチケットが取れていたとしても、どうやって受け取るつもりだったのだろうか? そう考えると単に、暗証番号 が使えるか試していたと考える方が妥当な気もする。

いずれにしてもクレジットカードを手付かずにしたのは、未成年者・外国人・生活が苦しかったもの のいずれかの可能性を示唆するものではないのだろうか。逆にキャッシュカードの番号を探していたとすれば、少なくても現金を引き落とすときに防犯カメラには映る覚悟はあったということになる。2000年当時は防犯カメラの普及は低かったものの、銀行の キャッシュディスペンサー にはほぼ間違いなく防犯カメラは存在していたはずなのだ。そして以前調べたように、2000年当時でも年末年始休みでも稼働していた キャッシュディスペンサー が一部あったことはわかっている。

(何故暗証番号を割り出そうとしていたのか?)

常識的な人間であれば、事件が発覚してしまえば口座がいち早く凍結される。あるいは、警察がお金の出入りを見張ることは容易に想像できたはずなのだ。仮に現金化するのであれば、事件発覚するまでに行わなければならなかった。それができないぐらいならば、カードは置いて行った方が良いと考えたのかもしれない。すなわち宮沢家の中で、これらの情報を手に入れなければならないと事前に考えて事件を起こしたのかもしれない。

もちろん依頼殺人だった場合は、現金以外のものに手をつけるのはやめろと止められていた可能性はある。しかしそれならば、何故暗証番号を割り出そうとしていたのか?

1,依頼殺人などではなく単独犯やそれを止める人間などいなかった

2,早々現金化して、日本を出るつもりだった

3,防犯カメラに映っても変装でもしていれば捕まらないと思っていた


どれも理由として考えられるが、やはり 2番 が一番現実味がありそうな理由ではないのだろうか。だからこそ犯人は、DNAや指紋という決定的な証拠に加え、自分に繋がる可能性が高い遺留品まで、わざわざ置いて行ったのではないかと。少なくても犯人は、現行犯逮捕でなければ 逃げきれる自信があらかじめあったのではないのだろうか。

そしてクレジットカードやキャッシュカードあるいは通帳などを置いていったのは、足がつくつかない以上に海外では使えない可能性が高いことを犯人がわかっていた。現金を手に入れるためには、日本国内にいる時。それも出国までは、それほど時間がなかったのではないかと私は考える。

犯人が日本人であろうと外国人だろうと、事件直後に日本を離れる予定があらかじめ決まっていた人物、だからこそこの出国ラッシュの年末年始に、この事件を起こしたのかもしれない。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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