ヒップバックが語ること

前回の記事では、ヒップバック は以前から犯人の持ち物である可能性が高いこと。そして カルフォルニアに行った(居た)頃から、現場に残されていた染料と同じものを持ち歩いていた可能性について言及した。その後この記事のコメント欄に、犯人と染料を結ぶ接点は仕事というよりも、個人の趣味の範囲なのではないかという指摘をうけ私もいろいろと考えてみた。

まずヒップバックの正面に付着していたとされる、アメリカ製の硬水用洗剤とは、本当に染料の汚れを洗い流すためのものだったのだろうか? 実は、蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)という蛍光染料の一種があり、白地のものをより白く見せるために洗剤に添加されたり、製紙工程で使用されたりする。

ひょっとしてヒップバックの硬水用洗剤というのは、このために使用したものが付着したのではないかと。あるいは、諭吉 特殊ノートさんに書かれているように、もっとシンプルにコンパウンドとかそういった類ものだったのではないかという気もしなくはない。また蛍光染料というのは、水に濡れないとわからないことも多い。実際に現場に残されていた ラグランシャツ に付着していた蛍光染料は、肉眼ではわからないものだったという。仮にヒップバックの蛍光染料もそうだったすると、別の目的でこの硬水用洗剤とおぼしき物を使ったのではないかと私は考えはじめたのだ。

そこで 白地のものをより白く魅せる? とはどういうことか? 少なくても何か蛍光染料を使って描いたものを、より強調させる作品的なものをイメージする。作品ということで、最初私の頭によぎったのは、現場裏のぽっぽ公園にあったという スプレーなどによる落書き、あるいはそれを進化させた グラフィティ(スプレーやフェルトペンなどを使い、壁などに描かれた落書き) 的なものを頻繁にしていた人物ではないかと考えていた(むしろ暴走族じゃないのか?)。しかしそういった人物が、染料を粉末の形で普段から持ち歩くものなのか? という疑問が私には残った。それも染料は、ヒップバックの内側でこぼれ出て飛散していたのだ。もしそういったものを生業にしていたものならば、もう少し道具を丁寧に扱おうとするとか注意しようとするのではないのだろうか? では瓶に入っていたと思われる染料が飛散したりする状況とは、どういうことなのかと考えると、ヒップバックをしながらスケボーで難しい技をしたときに、転んだりすることがあったのではないかということ。そういった強い衝撃加わることで、中の染料がバックの中で飛び散ったとは考えられないだろうか?

そこでうん? これは、街の壁などに絵や凝った文字を描くような グラフィティ をやっていた人物などではなく、自分でスケートボードに文字や絵を描いていた人物なのではないかと。そうスケボーを自分な好きなデザインにカスタマイズする趣味があった上級者、もしくは、人のボードにもそういったことを施すような仕事をしていた人物なのではないかと。そう考えるとヒップバックの中に残っていた多くの遺留物は、スケボーと色濃く繋がりのあるものばかりだったのではないかと。

その辺の考察を詳しくしているのが、「諭吉 特殊ノート」さんのページにあったので、ぜひ参考にして頂きたい。彼の考察通り、その他の遺留物もスケボーに関わるものだとすれば、限りなく犯人は過去の考察どうりスケボー関係の人間だったと言えるのではないのだろうかと。そして警察が事件のパンフレットから染料の項目をなくしたのは、染料自体の用途が犯人の仕事と関わるものではなく、スケボーと直結するものだと確信したからではないかと思うのだ。

以前元警視総監の方がテレビに出演していたときに、「事実は小説より奇なりという言葉があるが、事実はもっとナチュラルなのではないか」とこの事件のことを述べていた。もしスケボーに関わるものが犯人だったと考えた場合、この警視総監の言葉も納得できるのだ。

宮沢みきおさんと揉めていたボーダーが、これがキッカケで宮沢家を知ることとなり、男が元々持っていた殺人願望とが結びついて事件は起きてしまった これが、この事件の図式 だったのかもしれない。

ではそこまでわかっていて何故事件は解決しない? そこがこの事件の一番の問題なのだ。それは、犯人がすでに死んでいる、犯人が何かしらの場所で隔離・保護されて手が出せない、もしくは犯人が外国にいる。少なくても単純に犯人まで辿りつけない障壁が、この事件には存在するのではないのだろうか。その障壁とは、米軍絡み だったのかもしれない。そして犯人は 米兵そのもの あるいはその家族、もしくは、米軍に関わる仕事をしている日本人の軍属 そのあたりではないかという可能性を私はいま考えている。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

はじめまして

いつも興味深く拝見しております。私はあの辺は地元ではないのですが、周辺の学校に通っていた上、まさしくあの辺で働いていたことがあります。事件前ですが、公園も行ったことがあります。あの辺は駅からかなり距離があるので、あやしい人物がいれば目立つとおもいます。また、駅から遠いといってもそれは世田谷なので人通りは少なくありません。米軍関係者がうろうろしていたら、相当目撃証言があることでしょう。いつから2ちゃんねるがあるか知りませんが、インターネットはもう存在していたと思うので、「言われてみたらあやしい外人さんがいた」という話が出回ったと思います。あんなに大きな事件なのに目撃証言が少ないというのは、犯人の見た目は日本人に近いのではないでしょうか。また、日系といえどアメリカ人はしぐさや表情などがやはり日本人とは違います。犯人の歩き方、表情、仕草なども、日本人とは大きくかけ離れていないのではとおもいます。だからといって日本人と断定するわけではありませんが。また、米軍関係者ならあの時期はクリスマスホリデーで帰国してないのかな?彼らの勤務体系がよくわかりませんが。

No title

貴重な情報ありがとうございます。祖師谷公園自体は、結構大きな公園であり、日中は近所の人の憩いの場であり、隣のぽっぽ公園は多くの親子連れが子供を遊ばしていて、現場に行ったときに驚きました。

少なくても犯人は、仮に外国人だとしても西洋顔なのでなく、アジア系の色彩が相当強い、パッと見外人に見えない顔立ちの人間だったのではないかと私も見ています。その辺は、現場に残されていたDNAからもそのような分析がなされていますね。

日本語の読解能力の高さが現場からは伺われおり、犯人は日本人、もしくは日本に長い定住していた外国人だと考えられると思われます。

米軍関係では、当時寄港していた艦船の状況などを調べたりもしていたようです。私は犯人は海軍ではないと思っているので、あまりこの部分は調べてはいないのですが。

こんにちは。たしかにスケボー説の可能性はあります。軍属により手を出せない、捜査出来ない、あり得ます。私は窓侵入の怨恨説派です。ボーダーも一応視野にはいれています。しかし全ての持ち物、服、靴など捨て物、あるいは盗みなどで揃えて犯行に使用したなら的ハズレになりますよね。もちろんそんなことは語り尽くされましたが。仮にボーダーとして入り口は玄関なんでしょうか?みきおさんが受け入れたなら、夜に部屋に入れるくらいの知り合い、捜査も中級ボーダーは初級もありかも、日本中探すくらい探したでしょうから外交の壁がありいけない。と容易に考えます。まぁ、捨て物に同じ染料がたまたま付いていたの?とツッコミされたら苦しいですが。
当日についた確たるものが有れば良いですが今は聞かないですよね。以前からついたなら、顔見知り、ボーダー、みきおさんの性格でだんだんトラブル?、殺意が湧いた、訪問か侵入、殺害、治外法権に逃げる、
捜査不可能、現在までダラダラ、の筋書きですか?

すいません。あと、風呂窓の件で、何故格子が無いのですか?窓は確かに高い位置にありますが、無防備すぎると直ぐ感じました。みきおさんの性格なら、尚更。意識は高いはずなのに。業者はどう考えていたのかな。あまり格子について話を聞かないので。知りたいです。

茨城女子大生殺害事件も犯人が逮捕されました。世田谷一家事件も期待したいです。
雑記 という未解決事件考察ブログに、とても興味深い推理をされていました。それは、犯人の探し物について、要る書類といらない書類を分別する際に、風呂をゴミ箱代わりに使用したのではないかという事。そして、探し物とは、銀行の暗証番号が書かれた書類ではないかということ。つまり、【当行で口座をお作り頂きありがとうございます。口座番号は、○○ー○○○○○、暗証番号は、☆☆☆☆です】という書類があると思って探していたという推理です。目から鱗でした。

No title

詳しくは過去の書き込みを観て頂きたいのですが、私は浴室の窓からの侵入説をとっています。

ただし捜査当局は、犯人とおぼしき人物はなどは辿りついていないと思います。そのため障害になるものがあったとしても、結果的にそうなっている可能性があるだけで、捜査陣がそれが理由でそれ以上はという話ではないように思います。あくまでも警視庁のみたては、近所に住む若者の単独犯という見立てからは、大きく変わっていないように思います。しかし重要参考人を一つずつ潰していったら、誰も最後残らなかったというのが現在なのではないのでしょうか。

よ~く他の家を観て頂けるとわかりますが、基本的に2階に格子がある家は滅多にありません。入江さんの家があるのは、窓の前に屋根があり、容易に侵入が可能であることが想像できたからだと考えられます。

大変興味深いブログですよね。私も知らなかったことも結構書いてありました。ただし 暗証番号 自体は昔から、形として残すものではないと思います。私もすでに事件当時にはすでに社会人で、自分の口座をいくつか持っていましたが、何かに暗証番号を銀行やカード会社から記された書類をもらったことはありません。ただし忘れてしまうとあれなので、個人的に何処かに控えているという人は、結構いるのかもしれませんが。
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

monazite

Author:monazite
世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
カテゴリ
負け犬の遠吠え
FC2拍手ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR