聖蹟桜ヶ丘

現在アマゾンプライムで会員登録していなくても観られる番組の中に、「あの未解決事件にテリー伊藤が潜入~世田谷一家殺害事件 最終章~」 というものがある。番組プロデューサーでタレントのテリー伊藤氏が、世田谷一家殺害事件に迫るという企画番組。テリー氏は、事件当時現場近くに住んでいたため、この事件解決には並々ならぬものがあるという。今回は、この番組を元に気になるキーワードを考えてゆきたい。

テリー氏は、世田谷一家の犯人像を次のように推理している。

1,一人暮らしで、寂しさを抱えていた人物ではないのか

2,ラグランシャツが販売されていた 京王線沿線・特に 聖蹟桜ヶ丘 に住んでいたのではないのか

3,残忍な犯行から、外国人だったのではないのか

4,現在も異常性を持って生活しているのではないのか


特に根拠というよりも、テリー氏の勘によって話は進んでゆく。

1,一人暮らしで、寂しさを抱えていた人物ではないか

これは、幸せそうな家族をメチャクチャにしたいという、黒ムツさんの心理に近い犯人像だと言える。宮沢家が狙われたのは、絵に描いたような幸せそうな家族に見えたから。犯人が快楽犯であった場合、この論理は充分に成立する。全くなかったとは言えないし、宮沢家との接点が見つからないのも、そのせいであるとも考えられる。

2,ラグランシャツが販売されていた 京王線沿線・特に 聖蹟桜ヶ丘 に住んでいたのではないか

今回の話で、一番興味深いのは、この部分からの考察。

テリー氏によれば、痴漢などの犯罪者は、自分の家よりも内側の都心に向かって犯罪を起こし、また郊外の家に戻ってゆく傾向があるのだという。そのため犯人は、世田谷よりも郊外にある 聖蹟桜ヶ丘 が怪しいという。同じラグランシャツが販売されていた荻窪は、中ではなく南下する形になり、この説に即さないという。むしろ私は、犯人は土地勘があり、比較的現場に近い荻窪周辺の方が事件と関連性が深いのではないかと考えているのだが。

また 聖蹟桜ヶ丘周辺は、非常に大学が多いのだという。そのため、この辺には 留学生 が多く住んでいたからではないかというのも理由らしい。

また目立つので犯人は、現場までバイクか自転車を使ってきたのではないかと。しかしそうだとすると、あまり 聖蹟桜ヶ丘 というスポットと犯人への結びつきは薄くなる。これだと電車などの公共機関と、犯人の居住スペースを結びつける意味合いはなくなるのではないかと。というのは、事件現場である祖師谷公園自体が、いずれの駅からも徒歩25分以上かかるような場所に存在するからだ。そう犯人が、何処まで電車というものを日常的に使っていたのかには疑問が残るのだ。ただしボア付きの手袋(血が中にべっとり付着し持ち帰ろうとしていた)が現場に残されていたことからも、犯人はバイクか自転車だったのではないかという考えには、私も大いに同意するものがあるのだが。

3,残忍な犯行から、外国人だったのではないのか

当然DNAの鑑定結果からも、その可能性は充分ありえる。しかし警視庁が犯人は日本人だと強く考えているのは、恐らく父系のアジア系の男性というのが、日本人であるという確信があるところまでわかっているのではないかと。遺伝子的には、日本人・韓国人・中国人という人種レベルの違いまで、現在の解析レベルではわかるというからだ。そういった父親を持ち、ハーフなど地中海系のDNAを持つ母親の遺伝子が含まれた人物だということ。

いずれにしても何か日本のコミュニテイにおいて外見なり言語の不自由さなど浮いてしまう要素があった可能性がある。むしろこの事件は、幸せそうな家族に対するあてつけだけでなく、日本人という漠然としたものに対する何か恨みや憎しみが根底にあるのではないかという気がする。そういったことで日本人・日本社会において虐げられてきた、あるいは両親が離婚するなど複雑な家庭環境などがその背景にあるのかもしれない。

またテリー氏が聖蹟桜ヶ丘周辺で聞き込みをしていると、全身黒ずくめの男に子どもが声をかけられたという事案が15年ぐらい前に発生しており、主婦がその男と遭遇したことがあるのだという。もしその話が本当ならば、ぜひ例の 日テレ系 の似顔絵をその主婦に魅せて見覚えがないか聞いて欲しいものである。そこまですれば、聖蹟桜ヶ丘 付近でも、新たな証言を引き出すことができたかもしれない。

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4,現在も異常性を持って生活しているのではないか

一昨年あたりに東京で、猫などの小動物が虐待される事件が多発したことがあった。大田区に住む男性が捕まったりもしているのだが、どうも他にも同時期に動物虐待を繰り返していたものがいたのではないかと、その手口の違いから私は考えている。もしテリー氏の言うように、犯人は異常性を今も保ちその衝動を抑えられていないとするならば、必ずやまた 動物虐待 などを繰り返すのではないかと。ちなみに動物虐待の現場地域は、次のようになっていたという。

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もしテリー氏の読みでいえば、聖蹟桜ヶ丘のある多摩市から都心に向かって事件を起こしに来ていたことになる。もちろん当時聖蹟桜ヶ丘に犯人が住んでいたとしても、現在そこにいるとは限らない。これをみると山手線沿線の内側以外、あるいは千葉・埼玉の県境付近に事件が集中していることがわかる。私は犯人は、池袋から北の東京都、もしくは埼玉県南部あたりに生活圏があったとみている。そしてこの東京都北部の動物虐待事件は、ひょっとしてその男の衝動が再び抑えられなくなってきた前兆ではないかと思った時期もあった。しかし最近は、この手の事件はピタリと収まっている。果たしてこの事件は、解決したのだろうか?

(事件の前日までの日記と家計簿)

みきおさんのお母さんの証言によると、みきおさんは事件前日まで日記と家計簿を欠かさず書き残していたという。そして警察はそこに記されていたすべての人物から話を聞いたりしたが、犯人にたどり着く手がかりはなかったと報告を受けたというのだ。相当マメだったと思われる みきおさんが、そこにトラブルなどがあったことを記してなかったのか? トラブルなど端から存在していなかったのか? あるいはその部分だけ抜き取られていたのか? また日記や家計簿がどのような形で保存されていたのか? お母さんの話だと、小学生の頃からかかさずつけていたという。ということは、それらのものは必ずしもパソコンの内部とは限らず、日記帳などの手書きで残されていたのかもしれない。もしそうならばページが抜き取られたりしていれば、日付や日記の破損状況からも警察は犯人が触ったかどうかもわかるはずなのだ。恐らくそれらには、犯人が触れた形跡も、それらしい話しも一切触れられていなかったということなのだろう。

(最後に)

結局番組では、何一つ疑問は解決しなかったし、テリー氏の勘に裏付けできるものは存在しなかった。

ただしこの話、もう少し深く掘り下げて行けば、聖蹟桜ヶ丘あたりでも貴重な証言が聞き出せたかもしれない。面白おかしく取り上げてやろうとか気をてらったものではなかっただけに、もう少し事件に詳しい人の協力があったならばと思うと残念でならない。再びまたテリー氏の熱意で、事件が取り上げられるときには、もう一歩踏み込んだものをお願いしたい。

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こういうことを言うのは法度かもしれませんが、幸せそうに見える家庭とありますが、実際は、礼君には発達障害があり、家族は大変だったはずです。なので、宮澤家を知らない人間、うわべから見た人間が、幸せそうな家庭を壊したいと思い犯行に及んだということありえます。しかし、宮澤家の内情を知り、犯行に及んだとしたら、幸せそうな家庭というより、親御さんは、長男の障害が大変だろうなという、憐憫の思いのが多かったと思います。
つまり、幸せそうな家庭を壊したいという犯行動機ならば、犯人は、宮澤家の内情を全く知らない人間でかつ、礼君に発達障害があったことも知らない全くの他人だと思うのです。

No title

なかなか鋭いご意見だと思います。個人的には、あらかじめ殺害予定はあったものの、そのうちに家族の動向を探る上で、礼君の状況などもわかってきたのではないかと思っているので、本当に幸せな家族をめちゃくちゃにしたかったのかには懐疑的には思っています。

泰子さんかにいなちゃんなど、女性陣が犯罪の目的にあった可能性があり、礼君には大きな意味がなかったのかもしれないという可能性も感じています。
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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