改めて資料を読みなおす

世田谷一家の事件において、同じ資料を見直すことで、その時気がつかなかった疑問がいくつか浮かんできたので、その幾つかをまとめてみたい。

山茶花の鉢はどうなったのか?

警察資料を元に書かれた「真犯人に次ぐ!」を読んでいると、「小窓の網戸が外れて落下していたこと。窓辺に飾っていた山茶花の鉢も落ちていたこと。脱出時、犯人が2階から飛び降りた時に付着したと思われ犯人の足跡が、公園の地面に残ってたことから、浴室の小窓が侵入出口と断定された(捜査員)」という記述がある。「シトロエンの事件簿」さんに、裏側のCG画像があるので、それを参照すると、これから私が書くことがイメージしやすいので観て頂きたい。

前にも述べたように、網戸は宮沢家から90センチ離れたフェンスを飛び越え、それも何故かフェンスに立てかけるような形で発見されている。いつもいうように、2メートルのフェンスに両足をかけてそこから1メートルの高さにある、浴室の窓から侵入すると、おおよそ170センチの人間ならば自分の顔のあたりに窓が来ることになる。この辺は、鑑識が事件後調べていた姿からも容易に想像がつく。

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何度も書いたが、このような状態で侵入しようとした場合、顔の前に網戸があるわけだから、当然網戸は外した場合、90センチ向こうの公園のフェンス側などに飛ぶはずもなければ、公園側のフェンスに立てかけるようにもならないはず。もし公園側のフェンスに置くような形になると、わざわざ網戸を持った不安定な体勢で公園側に一度戻ってフェンスに立てかけたことになる。どのような方法でこのフェンスに昇ったのかにもよるのだが、通常もしこれを一人でやるのならば、顔の前の網戸を外し、片方の手で網戸を持ち、もう片方の手で壁や家の窓枠あたりを掴んでバランスをとりながら、宮沢さんの敷地側に網戸をそっと落とす形になると考えられる、そうじゃないとこの捜査員のような体勢から片手で網戸を持ちながら、公園側に身体を戻すのは一人では大変不安定な体勢になり合理的でもない。あえてそれをやったのは、少しでも音がするのを避けるためにそっとフェンスに立てかけたのだろうか? それにしても何故網戸を静かに横にスライドさせないで、わざわざ外した理由がわからない。簡単には横に動かなかったのか? 少しでも音がするのを避けたのか? あるいは触っただけで簡単に外れたのか? 未だ持って疑問が残る。しかしこのような形で網戸が発見されたということは、明らかに進入時に網戸を外し、更にこの外した網戸を共犯者がいて受け取ったからではないかと、過去何度も書いてきた。

今回の本題はここからで、網戸の他に浴室の窓のところに置いてあった、山茶花の鉢も落ちていたということが書いてある。網戸と違って、この山茶花の鉢がどのような形で見つかったかの詳細な情報はない。しかし犯人が浴室の窓から侵入したとするならば、網戸を外し浴室の窓を開ける。そして犯人の顔の前には、この鉢が目の前に現れたはずなのだ。その場合、網戸同様に静かに丁寧に地面に置いたはずで、少なくても公園側の地面に転がっていた、宮沢さんの敷地内に落ちていたということはなかったのではないかと。常識的に考えれば、網戸がフェンスに立てかけられている横辺りに一緒に置かれていたはずで、宮沢さんの敷地側に落ちていた、あるいは公園側でも無造作に転がっていたとなれば、3メートルもの高さから落下した時に何かしらの跡が地面に残ったり、大きな音が外に鳴り響いたはず。そしてそれは、進入時ではなく逃走時に慌てて落としていたものだと考えられるわけだ。そのため網戸が90センチ離れたフェンスを飛び越え、フェンスに立てかけられるように発見されたのも、逃走時に勢いよく網戸に触れたためで、人為的にそこに置かれたのではなく偶然そういった形になった可能性があるということ(この場合は逃走時のみ窓を使ったことになる)。この辺の状況は、警察はすべて再現実験を含めて把握しているはず。その上で、浴室の窓からの侵入という考えを強く持っているのだろう。発見前に第三者が触ってなければ、この状況だけでおおよそ浴室からの侵入だったのか、逃走時だけだったのか? 出入りはその両方だったのか、全く窓を使っていなかったのかは警察は判断できたわけだ。警察が侵入を玄関だとか浴室の窓からだと明らかにしないのは、犯人にしか知り得ない情報であり、捜査や裁判の時に向け公にしていないだけで、とっくに解明されている問題だと考えられる。

足跡の謎

犯人が家に残したスラセンジャーと同様の足跡が、公園フェンスの向こう側に残っていたという。これは、おそらく逃走時にフェンスから降りた時に着いたと考えるのが自然だろう。まず現場に行ってみるとわかるのだが、宮沢さんの家の裏は、大変多くの落ち葉に覆われていたうえに、更に地面自体は土で固く足跡は残り難い状況だったように思う。まぁ12月だということで、私がいった3月とは落ち葉の状況は違ったのだろうが、ここに明確に足跡を残すというのは、かなり高いところから降りた証拠ではないのだろうか。そうするとこのフェンスに登るときには、共犯者の力を借りた可能性もある。しかし少なくても逃走時には、2メートルのフェンスから一気に地面まで飛び降りなければならない状況だったのではないのだろうか。

2015-03-26 12.48.09

それはともかく、私が疑問だったのは 何故公園側に犯人は着地したのか? ということである。もし浴室の窓から降りようとする場合、窓枠のところで腰掛けて足を前に出すような形で足を下に伸ばすだろう(後ろ向きに壁づたえでも足が地面にむけて降ろす)。そこで犯人は、何故両足を斜め前のフェンスの上に乗せるという大変不安定な方法で、公園側に着地したのだろうか? 普通に考えれば、そんな危険なことなどせずに足をそのまま下ろし宮沢さんの敷地内側に降りた方が、簡単だったのではないかと想像する。

この家は侵入するときは、両足をフェンスに乗っけても壁側に身体を預けてあとは懸垂のように上体を引き上げれば容易に侵入ができる。しかし逃走時は、両足をフェンスの上に乗せると掴まるところがなく実に不安定で降り難いはず。そこで犯人は、逃走時に当時浴室の窓の下に伸びていたであろう、椿の木だか山茶花の木の枝を掴んで公園側に降りようとしたのではないのだろうか。それゆえに木の枝が折れていたり、花びらが散っていたという状況が生まれたと考えられ、これは逃走時に生じた可能性が高い。そうでもしなければ不安定過ぎて、公園側に着地するのは至難の業だったに違いない。

しかし何故無理してまで公園側に着地をしたのか?

私が考えるに、それは共犯者が公園にいたからだと考える。共犯者にすぐに状況を伝える、何か持ちだしたものを渡す必要性があるなど予めおちあうことになっており、無理してでも公園側に着地しようという意志が働いたのではないのだろうか?仮に宮沢さんの家側に降りたとしてもグルッとまわって公園に入るのには、ものの1分ぐらいしかかからないのだから、無理してまで公園側に降りる必要はなかったと思うのだが。事件発生時間と推定される、あるいは飛び出しマンが目撃されたのは、23時半ぐらい。ちょうどこの時間帯に宮沢さん裏の公園には、若い男がいるところを目撃されている。これは、犯人なのではなく共犯者だった、もしくは全く関係ない第三者だったのか、この目撃情報自体がガセだったのかのいずれかではないのだろうか。ただし浴室の窓を出入りに使うならば、周りに人がいないことを誰かが監視してもらわないと極めてリスクが高い。犯人も当然ここに、1番気をつかったはずなのだ。

もう一つの可能性

公園側に着地したもう一つの理由としては、公園側へ着地すれば、見張りの男以外からは誰にもその姿を見られない可能性が高いということ。しかし宮沢さんの敷地側に降りてしまうと、宮沢さんの家の裏を通って公園に入らなければならず、第三者に逃走時目撃される可能性があったことを恐れたのではないかということも考えられる。

しかしだ?

それならば何故、飛び出しマンのような極めて目立つ行動をとったのか? あるいは共犯者がいたら、とらせてしまったのかには疑問が残る。それも飛び出しマンは少なくても三台の人から目撃されており、うち二台には轢かれそうになったり、接触したりしているわけだ。共犯者いて、何故このようなことになったのか? これは、事件から目をそむけさせるための巧妙な偽装工作だったのか? あるいは、この飛び出しマンの情報自体がガセだったのか?

仮に飛び出しマンは、偽装工作だったとしたら

しかしだ、もし車に突っ込んだ時に重傷になって動けなくなったら、それこそ事件との関連が疑われる。何より救急車を呼ぶような事態になれば、入江さんや向かいの家の住民も何事だと家から出てくるかもしれない。その時に妹一家が全く反応がなかったら、姉妹なら連絡を入れたりして事件発覚が早まる危険が生じる。どうみてもリスクが大きすぎて、デメリットの方がありすぎると言わざるえない。

何のために?

さっぱりわからないが、犯人の逃走時間を23時半に見せかけることで、アリバイを立証させるためぐらいにしか思いつかない。身体の割に小さめの服を着ていたなんて目撃情報を観る限り、飛び出しマンは実行犯だった可能性が高いのではないかと。またこの男が、再び家に侵入した可能性が高いとみている。そうでなければこの目撃情報は、完全にガセだった可能性も捨てきれない。また当初の計画とは大幅に狂ってしまい、修正を余儀なくされたそんな可能性があったのかもしれない。

本当はもう一つ取り上げたい事案があったのだが、これだけで大変長くなってしまったので、次回もう一つの疑問について触れてゆくことにする。
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過去レスにコメント失礼致します。飛び出しマンを轢きそうになったという車の運転手は、晦日のあの時間、どこに向かっていたのか。そちらのが怪しいような。つまりは、ガセなんじゃないですかね。

No title

犯人の接触したという女性の証言によると、確か30日の夜に友達と食事をして、その帰りに道に迷ってあの路地に入り込んだとか、そんな話ではあったかと思います。

その他、二件ほど似たような話があるのですが、すべてガセだったのか、どれかが本当なのか? すべて本当なのか? 
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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