不審者情報を整理する

中間報告の途中ですが、今回は不審者情報を改めて整理することにします。どうしても複数犯だとか、依頼殺人ではないかというと、考え過ぎなのではないかと思われるかもしれない。そこで改めて目撃情報を整理して、その根拠を示したい。

事件の目撃情報には、次の3つに大きく分類される。

1、黒いセダン

2,犯行時刻だと思われる時間帯に現場近くから飛び出してきた男

3,事件前にたびたび目撃された男達


今回は、この3つの目撃情報の信ぴょう性について考えてみた。

1、黒いセダン

事件前から、たびたび現場近くに停まる 黒いセダン の目撃情報が相次いだ。この情報の信ぴょう性が高いのは、被害者である泰子さんが、事件前の12月25日の電話でみきおさんのお父さんに「家の前の道路に最近ずっと車がとまっている」というのを話していたことを、みきおさんの父が明らかにしているからだ。

また日中だけでなくこの車は、事件当日の21時にはアイドリング状態で路駐しているのが近所の人に目撃され、その人が23時に戻って来た時も、同様にアイドリング状態でまだそこに停まっていたと発言。その他の人の目撃情報も集めると、この黒いセダンは、だんだん宮沢家に近づく形で少しずつその位置を微妙に移動させており、最後の目撃情報のある23時15分には、事件現場裏にある ぽっぽ公園 の横のあたりで目撃されている。

これは何を意味するかというと、もし犯人が浴室の窓から逃走しようとした場合、そこから最短距離で車に乗り込める位置に車を留停めていた可能性があるということ。事件前からたびたび家族のみならず近所の人から目撃されていたこの車は、極めて事件との関連性が疑われても仕方ない動きをしていたことになる。ちなみに私が世田谷の事件と最も関連性が高いとふんでいる、豊明母子4人放火殺人 でも、火災を消火にきた消防関係者が、現場近くで不審な車とそこに乗る不審者を目撃したと言われている。またこの黒いセダンの車のナンバーは、春日部ナンバー だったという目撃情報もある。

2,犯行時刻だと思われる時間帯に現場近くから飛び出してきた男

しかしこの目撃情報には、一つ大きな疑問が生じる。もし飛び出しマンが出てきた時に黒いセダンが停まっていれば、犯人は飛び出さずに そのまま黒いセダンに飛び乗れば良かっただけではなかったのかと。また23時半過ぎの飛び出しマンの目撃情報の頃には、この黒いセダンが停まっていたという話は一切ない。

この祖師谷公園を横断する道路は、車二台がやっと通り抜けるほどの幅しかなく、もし車が停まっているとドライバーの記憶に残りやすいわけだ。しかし車で飛び出しマンをみた3人のドライバー情報からは、いずれも黒いセダンの話は出てこない。すなわち23時半~40分ぐらいの時間には、この黒いセダンは現場近くにはすでに停まっていなかったことになる。だからこそ飛び出しマンは、宮沢家の方角から勢いよく飛び出し、道路反対側の路肩の上に乗って、現場の家の方を見るという不可思議な行為に及んだのだろう。

ここから考えられるのは

1、23時半ぐらいには、黒いセダンは現場近くにはいなくなっていた。

2,実はどちらかの目撃情報が存在しなかった


などの可能性が考えられる。しかし飛び出しマンの目撃情報は、私が知る限り3件(一つは家族連れに目撃)存在しており、そのすべてが嘘の情報とは考え難い。また最も信ぴょう性が怪しく後にあまり伝わらなくなった、男性運転手の家の前から出てきた男が、公園に入っていったという目撃情報は、3つの目撃情報の中で一番最初に明らかになった情報で1月中には新聞で記事になっている。中でも興味深いのは、体格の割に小さめの上着を来ていたという証言があり、これは犯人がみきおさんの服を着て逃走した可能性が高く、それを裏付ける情報なのではないのか? それもそのことが明らかになる前に出た目撃情報だった可能性があり、私はけして信ぴょう性の低い情報ではないように思うのだが・・・。

それなら黒いセダンは、何処にいってしまったのか? 何故現場から離れたのか? ここが大いなる疑問になる。ここから考えられるのは、一家殺害を終えた連絡を受け目的を果たしたことを確認し、この黒いセダンの持ち主は現場を去った可能性。特に1時半過ぎのインターネット操作の痕跡を残せば、それまでに家路につけばアリバイが実証でき、この犯罪における主導的な人物が乗っていた可能性も考えられる(もしそのようなアリバイをしたならば、この人物は宮沢さんとの接点がある人物になるかもしれない)。

もう一つは、あえて実行犯が出入りを目撃されたり、あるいは隣人に事件が発覚てしまって捕まりそうになったりすることを想定して、少し離れたところに車を停めた可能性である。というのは事件のあった23時20分頃には、この小さな道路挟んで向かい側のスケボー広場のあたりに、少年が複数たむろしていたことがバイト帰りの学生に目撃されている。宮沢家に何かあれば、声でも聞こえそうな距離にだ。そんな若者がたむろしているすぐそばに車を停めていたら、すぐに事件との関連性が疑われてしまう。そこで急遽予定を変更して、車を近くに移動させたのではないかということ。そして車からではなく公園から窓の出入りを見られないように見張ることに変更したのかもしれない。ちょうど23時半頃には、公園に若い男がいたのが目撃されている。まさに実行犯が、現場を退出した可能性が高い時間帯にだ。

それでは黒いセダンは何処にいったのか? 元々は祖師谷公園の北のバス通側に向いて停まっていたことを考えると、常識的に考えると公園北側出口を車は出たと考えられる(ただし宮沢さんの家の前の道でバックして切り返せば南側出口への逃走もありえなくはない)。しかしこのバス通りを右に折れれば1キロぐらいで環八に出ることを考えると、土地勘がない犯人ならば公園を右手に折れて曲がったのではないかと。しかしこのバス通りは狭い道の割に交通量が非常に多いので、簡単に路駐できるような道路ではない。

実はわたしは、事件前の夏頃(恐らく1999年夏か2000年の夏頃の間に)、マイカーで駒沢大学の野球部のグランドにはじめて試合を観に来たことがあった。この時が初めてだったので車を何処に停めてよいかわからず、現在のまちづくりセンターのところに当時有料駐車場があり、そこに停めたと記憶している。以後も駒大グランドに車で何度か来たことがあるのだが、その時は合宿所の駐車場に停めても良いとのことで、それ以降はそうさせて頂いた。私の記憶が確かならば、現場から右折して最も近い駐車場(あるいは停められそうなスペース)はそこら辺だったのではないのか? 簡易な駐車場だったことと時代からして防犯カメラなどはなかったのではないかと思う(確信はない)。もちろんわざわざ証拠に残りやすい有料駐車場に停めるのかという問題もあり現実的ではないのかもしれないが、その辺に停めた可能性も無きにしもあらずかと。恐らく何時~何時まで停めていた車があったという情報ぐらいしか残らなかっただろうし、捜査関係者がそこまで当時捜査したのかまではわからない。あくまでも、可能性としてあげさせて頂く。実は実行犯は一度家路に戻ったのではなく、この黒いセダンの中で傷の手当をしたとか服を着替えたりした可能性もあったのでは? そして再び、現場の家に侵入したのかもしれない。

3,事件前にたびたび目撃された男達

この事件に関係ありそうな目撃情報は、事件数日前~事件のあった夜中に集中している。その目撃情報がどの程度信憑性が高いのか? 単なるマスコミの報道によるものなのか私は注視してみていた。そんななか元成城署の署長のインタビューでは、事件前日の29日に成城学園前駅で、遺留品そっくりな格好をした男が目撃されていた。またその男が目撃された時間帯に宮沢さん一家は、この駅を利用して映画鑑賞に出掛けたことを明らかにした。この目撃情報を、警察が重視している理由もわかってきた。

そして以前番組で、元捜査員のインタビューの際に、捜査員の持っていた資料に書かれている文字が一瞬映され、そこに何が書いてあるか画面を静止させて確認したことがある。そこには、興味深いことが書かれていた。

内側から外側に徐々に広がってゆく二人・・・、殆どの目撃情報は、20代後半~30代前半の若い大柄の男か、40代の中年男性 の2人が別々に目撃されていたものだった。しかし一つだけ、この2人の男が現場近くで、極めて近くにいる目撃情報が存在することを、この番組の前から知っていた。その情報をこれは、裏付ける目撃情報ではないかと思っている。

その目撃情報とは、事件直前の22時半ぐらいに 宮沢宅前の道を歩くスーツの男とその後方を歩く若い大柄な男 の目撃情報が存在する。恐らくこの捜査員のメモは、その時の詳細が書かれていた時のものだったのではないのか? あるいは、これとは別に2人の男が近くにいた目撃情報があったというのか? この目撃情報が確かならば、事件直前に極めて怪しい2人連れが、現場近くで目撃されていたということ。そして事件前からたびたび目撃されていた2人の男が、やはり接点があった可能性が高くなる。少なくても警察も、これらの目撃情報を有力な情報と位置づけていたことは間違いない。

さて最近、疑問に思ったことがあった。事件当日に、みきおさんとスケボー少年の1人が一触即発の状況で揉めていた目撃情報があった。しかしその前日にも、2人組の男が公園管理事務所の警備員と揉めていたのを、みきおさんは家の前から見ていたというのだ。この二人組みの男こそ、事件と関連する2人ではないかと私は以前からみていた。

しかし調べてみると、28日で公園管理事務所は年末年始休みに入っていたという記事を見つけた。それでは、この29日に揉めていた警備員って誰なのか?という疑問が出来てきたのだ。そこでその疑問を応えるかのように知り合いが、祖師谷公園は特定の警備会社と契約しており、建物内に潜入しようとしたり何か問題が起きると駆けつけるようになっていたのではないかというのである。どのような経緯で警備員が駆けつけたのかはわからないが、29日でもここの警備員が駆けつけた可能性は充分ありえたということ。当然警察は、そのことは捜査したはずだと思われる。ひょっとすると年末で管理事務所が休みになっていたので、家の前に路駐する車に対し、警備会社に注意するように みきおさんが掛けあったのかもしれない。1人は制服(これが学生なのか会社なのかを指すのかはわからない)を、もう一人は作業着を来ていたとの目撃情報が残っている。もし彼らがその2人組だった場合、もろに警備員に顔を観られていたことになる。しかしこのことは一切警察から明らかになっていないことをみると、事件とは直接関係がなかったことを意味するのだろうか? 

いずれにしても事件前、極めて怪しい2人組や黒いセダンが、様々な時間帯に現場近くで複数の人から目撃されていたことは間違いない。私がこの事件を複数犯だと指摘するのは、こういった情報を総合的に考えた上のこと。そんななか決定的だったのは、現場隣の公園に残された浴室窓の網戸の存在。この網戸が90センチ離れた公園フェンスを飛び越え、更にそのフェンスに立てかけて残されていた。このことこそ侵入の際に、複数の男が事件に関わっていたことを決定づける証拠だと私は考えている。ちなみにこの付近からは、現場に残されたスラセンジャー以外の足あとも見つかっているという。

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はじめまして

どうもはじめまして。昨年末、書店で一橋文哉氏の世田谷一家殺害事件
~15年目の真実~をたまたま手にとって読み、この事件を思い出して
興味を持ち、このページを訪れ、興味深く分析を読ませていただいています。

私も事件当時、世田谷区在住ということもあって、この事件はよく
覚えています。同じ世田谷区でも事件現場から離れたところに住んで
いたので、事件に関係する噂を耳にするようなことなどなかったのですが、
事件後、何度か警察の方が家に来ました。

まあ当時は20代前半の若者でしたし、当時、私は警察が推定していた犯人像
の身長175センチでは細身でしたので見た目が該当しそうな人間は押さえ
ておこうという感じでしょうか。

今回、世田谷一家殺害事件に関してネットにある情報を見ていたら、
事件当日のテレビ番組表があり、その日の番組を思い出しました。
21時~23時にかけて一橋文哉氏原作の3億円事件を見ていたのを思い出
しました。あまり年末、暇だったので見ていたのですが、面白いドラマでは
なかった記憶があります。

事件に関しては管理人さんが様々な角度から深く考察されているので、これ
以上のことは私のつたない知識では論ずることはできないのですが、事件が
未解決ということもあって、様々な犯人像が挙げられています。

先日、世田谷一家殺害事件とは全く関係のない、とある本を読んでいたの
ですが、気になる箇所がありました。具体的に申し上げますと、元警視総監
で公安警察畑を歩いてきた吉野準氏の情報機関を作るという本の中でヒュー
ミント(対人情報)において、分析に際しての視点を論じた箇所です。

要約すると、分析という手法は、相手側もこちらの常識や発想で同じよう
に考え、同じように行動するだろうという思い込みを人は持ってしまう。
この弱点を補うために、まず先方の思考法を理解する必要があるといった
ものです。

その例として泥棒の目のつけどころを例にしています。
テレビ番組でやっていた元泥棒と一般人が泥棒になったつもりで住宅街を
歩くというものです。それぞれに特殊なカメラがつけられていて、どこを
見ているか映像に記録されている。

一般人は上下左右にやたらめったら目を動かしている。元泥棒は目の動き
は一定だった。まず塀のある家、塀があれば一度入れば外からみられる
心配がなく、安心して仕事ができる。また元泥棒は隣接する電柱や外壁の
雨樋に目を向け、つたって登っていく可能性を探っている。
実際に1階は用心しても2階は無用心な家は多い。また泥棒の目は侵入した
あとの逃げ道も探っていた。

相手の目のつけ所を知るのは相手の思考法であるということを説明する例
として引用されていました。

そうして考えますと、現在、世田谷事件において侵入箇所は風呂場の窓から
と言われています。公園のフェンスから給湯器などをつたって侵入したと言
われています。

その日、たまたま風呂場の窓が空いていたから侵入したのか、以前から偵察
していて、風呂場の窓が空いているのを知っていて入ったのかというのが気
になります。

室内の物色方法が泥棒の手法に似ているという話がありますから、
犯人、もしくは支援者に窃盗の前歴がある人間がいたのかもしれません。

私が一番疑問なのは、宮沢さん宅の内部構造を犯人は知っていたのかという
点です。事実、事件当日宮沢さん一家はぞれぞれ分散してそれぞれの部屋
にいた。場合によっては言葉は悪いのですが、一人でも取り逃がせば
一気に犯行は発覚して、犯人も検挙されるリスクが高まります。
時代劇に出てくるように、家の構造をしっかり押さえたうえで、生活の
パターンや在宅を狙って犯行を行った計画性のようなものを感じます。

だから流しの窃盗のようには思えないのです。
殺害を目的としたら、なぜ?という疑問が浮かんできます。
年末なら、家にいないか、家族全員で在宅しているかです。
それに雨戸がない家なので、中から光が漏れるのが見えるので在宅して
いるかどうかはわかるように思います。人の気配があれば窃盗目的で入る
ということはないでしょう。

そのあたりの人間関係などは警察が散々洗っても出てこないわけですから、
なぜ?と思います。やはり金目当てなのか、それとも単なる殺人鬼なのか。
謎が多い事件です。

不審者の目撃情報も全てが犯人につながるわけではなさそうですよね。
一番わかりやすいのが、神戸児童連続殺傷事件で少年Aが逮捕される前
に学校周辺で不審な男が複数目撃されています。でも捕まってみたら
中学生だったという例があります。

長々と失礼しました。

No title

はじめまして、この3億円の番組は、私もこの事件に興味を持っていたので見ていた記憶があります。ビートたけしが主演だったと思いますが、内容はほとんど覚えていませんし、面白かった記憶はありませんね。

目撃情報の9割は事件との関連のないものだとFBIの捜査官が話していましたね。ですからでてきている情報のどれが信用でき、どれが信用できないかの取捨は極めて難しいと思います。しかし現在表に出てきている情報は、かなり精査された末に出されたものも少なくないということも確かだと思います。ですから警察が、どの情報を重視しているのかは結構慎重に観ようと思っています。

この事件は、かなり入念に準備されたものだと私は見ています。下手すると何かしらの理由をつけて、内部に通された可能性が事前にある人物だったのではないかと(スリッパのDNAが合致)。

また不動産ブローカーに関する話がよそこからも入っており、こういった情報が売買されたり、修得するようなことは充分可能であった可能性もあります。特に大手の建売などではなく、一不動産屋が増改築したような物件でしたから。

そうでなければ、隣家が家にいるのに、あのような犯罪を堂々と行えると思えないですよね。最悪、隣家まで巻き込んで、すべて殺害するつもりだったのでしょうか? とても謎の多い事件であり、幾ら計画を綿密にたてたとしても、相当犯人側には運が味方したものと思われます。
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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