ここまでの中間報告 1

1年半に渡って、あらゆる角度から「世田谷一家殺害事件」の検証を進めきました。そこで今回は、現時点で私が考える様々な事案に対する私見をまとめてみます。あくまでも最終報告ではないので今後新たなことがわかれば変わる可能性と、一個人の意見であることを前提に読み進めてください。

犯行時間 22時半~23時半頃

何か大きなことを始める前というのは、条件が揃うなど何かしらの動機付けが必要だと以前書きました。もしその動機づけが時間であったならば、区切りの良い時間を人は選ぶ可能性があるということ。あるいはそうでなければ、あらかじめいつでも入れるようスタンバイをしておきながら、近くに人がいないことを見計らって侵入を決行しようと考えたのかもしれません。

みきおさんが操作したと思われるパソコンの操作履歴が、10時20分~10時50分 まで記録されている。10時38分~45分にかけては、パスワード付きのメールを送信しており、これは極めて みきおさんによって行われた可能性が高いということ。 しかし犯人が、みきおさんを殺害する前に礼君を殺害したり居間に遺留品を並べていたと考えると、それ以前の時間に家に侵入した可能性もあるということ。そこから考えるに、22時半~犯人が行動を開始したのかもしれない。

不確な情報ではあるが、22時半頃に宮沢家の前で不審者が立っているのが目撃されていたり、23時ぐらいには宮沢家の中から、泰子さんと男が怒鳴り合っているような声が聞こえたなどの目撃情報がある。もしそうならば事件開始は、22時半~23時ぐらいにかけて起こったと推定される。そして23時半ぐらいには、隣家がカタンカタンとかベニアをひっくり返すような音なども聞いていたり、23時半過ぎには いわゆる 宮沢家の方角から男が出てきた目撃情報もあることを考えると、この23時半ぐらいまでが、犯人が家族を殺害し逃走しようとした時間ではないのだろうか。また別の見地からは、胃の内容物の消化などからも23時ぐらいが死亡推定時刻になっている。

恐らく礼君殺害~他の三人の殺害にはある程度時間の余裕があったのではないか。しかし みきおさん~ロフトにいる2人への攻撃は、ほんの数分のできごとだったと推測する。しかしながら 泰子さん や にいなちゃん が、中二階の踊り場まで降りて殺害されたのは、この23時半までの間だったかには疑問が残っている。

潜入箇所 :2階浴室の窓

玄関から招かれた、侵入したか、浴室の窓から侵入したかは、この事件を考える上でも最大の謎の一つとなっている。私はいろいろ検証した結果、犯人は招かれたのではなく 侵入 をしたこと。そして侵入の可能性が最も高いのは、2階浴室の窓が最有力だと言わざるえないと過去何度も書いてきた。

週刊誌に窓枠に繊維痕などの痕跡がなかったという話もあるが、その情報すら1週刊誌の記述でしかない。しかし明確な痕跡が残っていないのは確かなことだと思うが、雨合羽のようなビニール素材のような服装で、更に浴室の蒸気でタイルが湿っていたなどの様々な条件が重なり痕跡が残らなかったのではないかと考えている。侵入で痕跡が残らないとおかしいというのならば、、逃走でも残らないとおかしいわけだが、不思議と玄関説を唱える人も逃走は浴室の窓からだと矛盾することをいう人も少なくない。この家の構造上浴室への出入りは、侵入よりも退出の方が難しい構造になっていることを忘れてはいけない(公園側に足あとを残すのには)。

殺害順 礼君→みきおさん→泰子さん・にいなちゃん

礼君が最初だった可能性は、殺害方法の違いや血液の付着が見られなかったことがあげられる。しかし 礼君 の布団からは犯人の血液が付着していたという驚きの情報が昨年報告された。

しかし家族の返り血を浴びていたのならば、礼君の口を塞ぎながら片方の手で首を締めて殺害した場合、礼君の衣服にも家族や犯人の血液が大量についていなければおかしかったはず。ここから考えられるのは、礼君を殺害後手を負傷したあとに犯人が布団をかけた可能性が。また事件発覚時にお祖母ちゃんが礼君の遺体に触った時に、犯人の血が付着した可能性などもありえるわけで(その前に泰子さんやにいなちゃんの遺体を触ったため)。そのため布団に犯人の血液が付着していたとしても、殺害順が変わるのかどうかは疑問が残るところではある。そのためには、その付着が何処にどのようについていたのか、その量などによっても判断は変わってくるので、その情報が明らかになっていない以上、今までの推理を変えることはできない。万が一礼君殺害が最後だった場合、犯人は家族の返り血などを完全に拭って着替えたあとだったということ。ましてその間ずっと礼君は、すぐそばで家族が殺されるまでおとなしくしていたことになる。それならば口を塞がれて殺されたのには疑問が残るし、家族が殺されている最中急に声を発しようとしならば、家族や犯人の血が衣服や布団に大量に付着したのではないのだろうか。

このページを始めた頃に、もし中二階の浴室から侵入した場合、犯人はまず同じフロアに何があるのか探ろうとしたはず(ロールプレイングゲームを例えに)だと、犯人の心理を書いたことを覚えているだろうか。犯人が事件前に家に上がったことがあった、あるいは間取りを事前に把握していない限りは、恐らく浴室を出てもっとも近いドアであるトイレのドアを開けて確認したのではないのだろうか。更に犯人が最初に見た光景は、下に降りる階段、上のロフトへと伸びるハシゴ、更に4段ほどの段差だったはず。そしてもう一つ同じ階にある開けていないドアがすぐそこにあったはずなのである。犯人が次に向かった先は、同じ階にある子供部屋だったに違いない。そして部屋に入るとすでに部屋の電気は消えていた。子供部屋のドアをゆっくり閉めてベッドに忍び寄る。そこで寝ていた子供の姿を確認し、首を締めた。ひょっとすると子ども部屋の位置を把握しており、礼君が就寝・あるいは家中の電気が消えていたのを確認して侵入した可能性も考えられる。

しかしもし二段ベッドの上に、にいなちゃんが寝ていたら犯人はどうするつもりだったのだろうか? そこだけは、本当に合点がゆかない。事前に犯人は、二段ベッドの上に、にいなちゃんがいないことがわかっていたのだろうか?また犯人は礼君を殺害してから2階のリビングに荷物を並べたのか、それとも荷物を並べてから礼君を殺害しに行ったのかは難しいが、私は前者だと考えている。それは、先に述べた犯罪心理からして私は最初に子供部屋を確認したと考えるからだ。まして二階のリビングで荷物を下ろすときになって初めて包丁をヒップバックから取り出したと考えているので、それにより礼君と他の家族との殺害方法の違いが生じたと考えている。

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こんにちは。
いつもブログ拝読させて頂いております。

私も概ねモナさんと同意見です。
やはり謎は「もし子供部屋ににいなちゃんも居た場合」犯人はどうする気であったかでしょうね。

にいなちゃんは当日風邪っぽかったという情報もあるようで、普段はロフトでは就寝していなかったと思われます。
当日はイレギュラーな状況であっという事でしょう。

それだけではなく、12月30日という一般的に特殊な日付。
夫妻も子供たちも連休の真っ只中だったわけです。
そうすると、まだ23時前後という時間帯は4人が起きている可能性もあったと思われます。

侵入後、起きている4人と対峙するという犯人にとっては最悪な状況を犯人自身は想定していたのでしょうか。

その事を考えると23時前後の侵入はあまりにもハイリスクであると思われます。

しかし更に遅くなれば、みきおさんも就寝してしまい
ロフトで夫妻とにいなちゃんの3人を同時に襲わなければならない状況になってしまいます。
一家が家の中でそれぞれ別の場所にいた状況は犯人にとって運が良かった偶然なのか、それとも必然だったのか、今でも疑問に思います。

No title

にいなちゃんは、風邪を引いていただけでなく、礼君がなかなか寝ないなどもあり、日頃から親御さんと寝ることが多かったなんて話も耳にします。しかしそういった情報も、よほどの知人でなければ知り得ない情報であり、何処まで犯人が事前に把握していたのかは疑問です。

宮沢家には雨戸がないので、家の電気の状況が外に漏れて、裏手の公園と正面にまわるとほぼ把握できる作りになっています。何日か行動パターンを見ていれば、おおよそ家族の就寝時間などは、予測できたのかもしれません。この辺は、ちょっとよその家に比べ特殊な構造になっていると思いました。

しかし1人で4人の人間を殺害できたのは、かなり偶然というか運にも恵まれていた印象で、この絶妙なタイミングでの犯行は、家の中に誰か来ていてのかとさえ思えてしまいます。しかし私は、今のところ侵入したと考えています。

にいなちゃんも子供部屋で寝ていた場合は、にいなちゃんも首をしめて殺害したのか、更に、(礼君の殺害順が最初の場合)侵入し、音もたてずに、礼君、にいなちゃんを殺害するなら、全員が寝静まってから侵入し、事に及べばいいと思うという矛盾。しかし、その矛盾は、かねてから、宮沢家をマーク(覗いていた)していた人間なら、“風呂に最後に入った人間が風呂の窓をしめる”という事を知っていたのかもしりません。なので、風呂から侵入するには、まだ最後に風呂に入る人間(事件当日はみきおさん)が起きている時間帯でなければならなかったのではないかと。

いつも更新楽しみにしています。今だ犯人像が掴めないけれど、ドラッカーノワールが、スケボー愛好者に罪を着せるため、捜査撹乱の為ならかなりの知能犯ではないかと。何せスケボーチャンピオンの愛用している香水です。並の犯人ならスケボーの部品とか、スケートボードそのものを現場に置いて立ち去る気がします。遺留品のハンカチから香水がつけてあることを把握 → ドラッカーノワール → 有名スケボー選手愛用 → スケボー愛好者が怪しい。手の込んだ撹乱ですよ本当に。


No title

風呂場の窓の開閉に関しては、みきおさんが最後閉めるからという意見は、以前2ちゃんえるの掲示板にも書いてあり、なるほどと思いました。ただし一般の家でも、2階の窓に関しては、確実に施錠して寝ているかは家によって別れるのではないかと感じます。確かにあの家は、公園フェンスから入れてしまう高さえではありましたが、家主はまさかここからという思いがあったのかもしれません。そのため日頃から、少し開閉したままで寝ていたという可能性もあるのかなと。

犯人の遺留品は、事件のために用意したものかは微妙で、少なくても犯人個人が一定期間使い込んだものが殆どだと、以前遺留品を取り上げた時にわかってきました。それは、そこまで見越して計算して残したものなのか? あるいは、獣が臭いをマーキングしたように、これだけの証拠を残しても捕まらないぞという犯人なりのメッセージだったのか?

スラセンジャーとブラックノワールの香水に関しては、あくまでも間接的に使用したのが判別してもらっあもの。犯人は、何処まで残そうとそれを使用したのかは微妙かもしれません。

他の遺留品以上に、犯人が日常的に使用していたものの可能性が高いわけですが、そこまで見越しての捜査撹乱だったのかどうかも気になります。

う~む。管理人さんの推理には敬服しておりますが、ただ一つ、異論を挟むとしたら、玄関外に一人、公園裏に一人という配置はどうでしょうか。外に飛び出して(逃げてきた)きた人を殺害するなら凶器を持っているはずですが、凶器を持って他人家の玄関前に佇む。そんな姿を通行人に見られたら通報ものです。それに、みきおさんが、そいつらをかいくぐり、隣家どころか交番まで逃げて『ウチに強盗が!家族がやられた』と言ったらどうなるのか!?一家全員殺害が至上命令としたら変だと思います。というのは、逃げ道は玄関であり、そこを塞ぐのなら、家に侵入した人間が複数ならできます。一人が玄関を見張り、一人が殺害。外に配置するなら、一緒に侵入すると思うのです。私も複数犯だと思います。が、家の外に配置ではなく、一緒に侵入だと考えています。

No title

私は玄関側を見ていた人物は、黒いセダンの中から見張っていたと思います。そして犯人の中でも、実際に手を汚させたいのは、実行犯のみで周りの連中は最悪の事態以外は、殺人には関わりたくはなかったのではないのでしょうか。

事件が発覚しそうなものならば、実行犯一人残して逃走するつもりだったのかもしれません。また玄関側を見張っている人間は、あくまでも外や近所に発覚していないかの見張りみたいなもので、例え撃ち漏らしがあて家族が外に逃げてきても、それを実行犯に知らせるだけで、そのまま逃走を図るつもりだったのかもしれません。

あと確かバス通沿いに交番があったと思うのですが、夜中は警官がいるかどうかなども、事前に把握していたのではないのでしょうか。何時ぐらいに、警官が循環して来るなどの行動も含めて。あくまでも、すべて推測の域でしかないのですが。

はじめまして。香水に関してひとつよろしいでしょうか。
この事件を扱っているブログ等で、”当時ドラッカーは珍しい香水だった” というような記述やコメントをよく見かけますが、私が20代前半の頃(事件前) は、田舎でも割と流行っていました。
街中ですれ違いざまなんかにフワッと香ってきたりしたものです。
ドラッカーは、スケーターではなくても愛用していた人は大勢いました。私もスケーターではありませんでしたが、当時愛用していましたし、私の周りだけでも数名いました。
当時愛用していた人の多くは、プロスケーターが愛用しているからという理由で愛用していた人は、かなり少なかったと思います。その当時、若者のカルチャーに絶大な影響力をもっていた方が、某ファッション誌のコラムで紹介した事のほうが大きかったはずです。それは間違いありません。
その方が紹介するアイテムを、流行に敏感な若者はこぞってチェックしていました。それは全国的にそうでしたね。なので ”ドラッカーは珍しい香水” 的な記述やコメントを見ると凄く違和感があります。
あとですね、当時あの香水を愛用していた者として、もうひとつ違和感があるのは、実行犯とされる犯人の服装です。
当時あの香水を愛用してた人種は、わりと若者カルチャーの先端を行ってたんですよ。なので犯人が、公開されているような服を普段から身に付けていたとはちょっと考えにくいんです。
もし、普段からあのような格好をしていたとすれば、周りからはかなり馬鹿にされたでしょう。ダサすぎるスニーカー、当時のユニクロ、、、失笑レベルです。特に当時のスケーターなんかはユニクロなんて絶対に着ませんでした。ましてやあんなダサいスニーカー(笑)
事件当時のスケーターの格好は、裏原系(下火になりかけてたかも)、裏原系と関わりがある海外ブランドでキメてる人が多かったように記憶しています。
仮に犯人が日本人であるならユニクロ、スラセンジャーは普段から着用していた可能性は極めて低いと思います。もし日本人であれば、あの遺留品は調達でしょう。
逆に日本の若者カルチャーをあまり理解していなかった外国人が、一生懸命それに近づこうとしていた可能性もありますが。
実行犯が日本人なら犯行当時の年齢は20代前半の可能性が大ですね。

妄想にすぎませんが

こんばんは。世田谷一家事件の資料庫を見ていて気になったのは、近所の当時22歳の男子Aが犯人ではないかと世田谷界隈で噂されていたという記事です。そして、そのAの父親が警察署長か何か警察内で権威ある幹部職であるという噂。
私は、西村京太郎氏の【オーストラリアの蝉】という話のラストを思い出しました。
警察が捜査の結果、その警察幹部の息子が犯人とわかってしまった。しかし、警察幹部の身内が犯人となれば、マスコミが騒ぎ立て責め立て、警察面目丸潰れは必至。警察内部がそれを畏れ、その警察幹部を守る為に、カモフラージュの情報(韓国人説だのスケボーだの)を流しているとは考えられませんかね?

No title

目撃情報から不審者が20代半ば~30代前半の男という話がよく出てきます。もしそうだとすると、当時私は犯人とほぼ同世代だったことになります。私はファッションに疎い人間なのですが、それでもこの犯人の服装をみて何かピンとずれている、若者風を真似た服装という違和感を感じました。もし本当にこんな格好している奴がいたら、外国人が日本人の真似でもしているじゃないか。もしくは、若者に見せかけるための主犯が用意して、当日実行犯にその格好を現場に残すように指示したように思える格好です。

22歳の怪我をした近所の若者の話は、宮沢宅にも出入りしていたことのある中国人だったかと思います。一橋氏の「世田谷一家殺人事件」に、その辺の様々な俗説についてのその後の行方について説明されているので、他の書物には書かれていない資料性の高い部分なので参考にしてみてください。現場関係者が犯人逮捕かと色めきたった話など、知らなかった話も幾つかでてきて、そのへんは非常に興味深いことが書かれていました。

警察関係者だったとか、司法に関わる人間の子息だったとかいうのは、尾ひれがついた話だと思います。
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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