手袋と犯人の血痕の謎

世田谷の事件では、様々な遺留品を犯人は現場に残している。その多くは、犯人が犯行前に綺麗にたたんだりして置いており、これから殺人の臨戦態勢に入る前の儀式的な意味合いが強かったのではないかと言われている。そしてこの時点では、犯人は極めて冷静だったことを物語る。犯人が急いで現場から逃走したのでなければ、この遺留品の多くは捜査の撹乱を目的としたものではないかと考えられる。そうでもなければ犯人は、返り血も浴びていない汚れていない衣服を家に置いてゆく理由がないからだ。わざわざサイズの違う、みきおさんの服を着てまで逃走する理由がない。

(手袋の謎)

しかしそういった遺留品の中で、明らかに系統の違うものがある。それは、厚手のボア付きの手袋。何故系統が違うかというと、整然と置かれていた他の遺留品と比べ、この手袋だけは二階リビングに入る通路の途中に投げ捨てるかのように残されていた。明らかにこの遺留品を残した時の精神状態が、最初のそれとは違っていたことを物語る。

そしてこの手袋は、犯行に使われた形跡がなかったという。そして手袋の内部には犯人の血液が大量に付着していたと言われている。そうなるとこの手袋は、家族を殺害し手を負傷してからのものであり、何故犯人は最初にこの手袋を他の遺留品と同じように、綺麗に置いておかなかったのか?という疑問が残る。

すなわちこの手袋は、最初は家に持ち込まれたものでなかったか、あるいは逃走するときも使用するつもりだったのか、はたまた元々は犯人のものではなく、みきおさんあたりの持ち物だったのかのいずれかではないかと思うのだ。しかし警察は持ち主を特定するために徹底的に調べたのだろうから、みきおさんの持ち物だったという可能性は低いのだろう。

そして何故12月の東京で、このような厚手の手袋が必要だったのかということ。犯行に使うのであれば、もう少し薄手ものを用意するだろうし、実際別にも手袋を用意していたのかもしれない。というのは、犯人が指紋を残し始めたのは明らかに手を負傷した後からだと考えられると以前も述べた。ここから浮かび上がるのは、犯人はそのような手袋が必要な寒い地域からやってきたか、この時期でも手袋が必要な状況の人間だったということ。すなわち手を出して走ると寒い、自転車かバイクを乗って移動してきた人間ではないかと。私はこの中で、自転車を乗ってきたからではないかと考えている。それも手袋が必要になるということは、ある程度の時間自転車に乗るぐらいは離れた場所から乗ってきたと考えている。そしてこの手袋は、元々は自転車に置いて行ったものを犯人が一度外に出て家に持ち込んだのかもしれない。あるいは元々は整然と置かれていた他の遺留品と同じような場所に置いたが、手の負傷に伴い急遽使うことなったのかのいずれかではないのだろうか?

血痕の謎

犯人が手を負傷して残した血痕は、二階台所近辺を中心に残されているという。そのほかでは、各アイスカップが残されているところに付着していたり、浴槽の中に傷の手当に使ったと思われるタオルや生理用品(裏返しに使用したとの話も)、更に窓枠の近くからも見つかったり、3階のロフトからも見つかっているという。こう考えると犯人は、かなり広範囲で血を撒き散らしていることになる。

興味深い話では、冷蔵庫の内側にも血を残しているというから、出血が止まらないのにも関わらず冷蔵庫の中のものに興味を示したのか?冷蔵庫の中身を止血に使おうとしたのか? また絆創膏をなかなか張ることができず、絆創膏を張るときに残るセパレートを、何個も現場に残しているという話も残っている。こういうことからも犯人は、物凄く動揺していたか傷が深かったのではないのだろうか。

ロフトで泰子さんやにいなちゃんを襲っていたのをやめたのは、単に包丁がガタガタになって使えなくなっただけでなく、この時点で手を負傷した可能性もあったのかもしれないということ。しかし犯人の血液が中ニ階で飛散していたという話も残っており、中ニ階で泰子さんやにいなちゃんを興奮して何度も刺している時に勢い余って深手を負った可能性も否定できない。

お風呂場の窓枠付近に血の着いた血痕を残したり、泰子さんやにいなちゃんがロフトから中ニ階に降りてしまったことを考えると、やはり犯人は一度はロフトで2人を襲った後に外に出たのではないかと私は考えるのだ。そして再度侵入するときに、ボア付きの手袋を持ち込んだのかもしれないと。

(犯人の異常性)

この犯人は、様々な奇行を行い常人では理解し難い行動をとっている。何より死後も遺体を損壊し続けるなど、その行動は極めて残虐だ。私がこの事件に興味を持つ前から世田谷の事件といえば、現場に残された包丁がバナナの皮を開いたようになりグニャグニャになった包丁の写真を見た記憶がある。あれをみて、とてつもない犯人の憎悪の念を感じたものだ。しかしこの事件を調べるようになってからは、以前見た刃先がぐにゃぐにゃになった包丁の写真やその絵を見たことがない。あれは、この事件の時のものではなかったのだろうか?

しかし人は、ここまで冷酷に知りもしない人を殺せるものなのかと疑問に思っていた。そこからは、精神異常者・薬物乱用者だったのではないかという疑いはどうしても拭えない。そんな中、そうでもない人間でも人を冷酷に殺害できる事案があることを最近知った。

それは先日、沖縄で軍属の米軍関係者が女性を殺害する事件が発生した。それに関連して、2006年に同じ基地の街・横須賀で起きた女性殺害事件の遺族がインタビューに応えていて、この事件のことを詳しく知ることができた。事件の詳細は、こちら を参照してい頂きたい。

簡単に説明すると、酒を飲んで夜通し遊んだ米兵が、朝方雑居ビルの入り口付近で女性に「米軍基地は何処ですか?」と聞き、それに応えようとしたら殴りかかられて持っていた現金1万5000円を奪われたというのだという。ただ現金を奪われたまでならまだしも、女性に馬乗りなり殴り続け内臓破裂の失血死で女性は亡くなったのだという。遺体を確認した旦那によると、女性の顔は原型をトドメないほどだったとインタビューで応えている(詳細に誤りがある場合は訂正します)。

そうこの遺族も語っていたが、何の落ち度もない一般市民に対し、僅かな遊ぶ金欲しさにここまで残忍なことをしてしまう人間もいるということ。そしてこの事件で、もう一つ気になることがある。この記事をとりあげたよそのブログには、最初は金さえ奪えばよいと思っていたのだが、殴るのが手段ではなく目的になってしまったからだ。殴るのが面白くなってしまったというのだ。と記載されている。これは何を元に著者が書いたのかはわからないが、世田谷の事件でも抵抗されたことで憤り、その内に犯人もこのような心理に及んだかもしれないということも充分考えられるのだ。

そしてもう一つ、この事件では気になることが書いてあった。手提げバッグが落ちていた。携帯電話や財布はあったが、紙幣は残っていなかったと・・・。これは、全く世田谷一家の事件現場と、同じような話ではないのか?

短期間にしかいない外国人にとって、小銭を細かく払うことは嫌うことなのかもしれない。紙幣で出してお釣りをもらうという習慣が、そこにはあるのかもしれない(これはもう少し調べてみたい)。だからこそ犯人は、小銭を廊下にばらまいて行ったのではないか? 

しかし私は、犯人が米軍関係者だとは断定しているわけではない。もちろん米軍の基地で働く人間の職種も様々だし、その家族も多くいる。また世の中には、日本人ではこんな僅かなお金のためにとか、些細なことで人を殺せるのか? と思われる驚きの事案も存在する。 現在残された証拠だけでは、犯人が日本人だと断定できる根拠には乏しいと思われる。警察がよほど確信的な証拠を隠していない限りは、犯人は日本人でも外国人でもあるというスタンスをとり続けるべきではないのだろうか? ちなみに横須賀の犯人は、無期懲役が確定して刑に服しているという。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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