「報道2001」の視聴して 前編

さて今回は、先日放送された「報道2001」の内容から、考えてみたい。まず番組が注目したのは、新しい警察のパンフレットから、染料の項目が無くなっていることについてでした。そして今回、改めてヒップバッグに残された染料について検証してゆきます。ちなみに、下記の動画で世田谷一家をとりあげるのは50分55秒ぐらいから。


2015年12月13日@新報道2001 投稿者 yasu3369

番組では、バッグの中身に残されたローダミンは染料ではなく塗料のような 液体 だった可能性を指摘します。それは、蛍光ペン蛍光塗料 などではなかったかと考えるわけです。実際に みきお さんは、仕事柄 POP画やデザイン画 などを使い、これらの塗料と接点があったのではないかと説明。そしてそれらのものをバッグの中に入れて、スタッフに15分歩きまわってもらい再現実験。蛍光ペンだとバッグの中身が均一に跡がつくのに対し、アクリル塗料だと、跡にムラができるとのこと。そこからバックの中身は、アクリル塗料 であった可能性が高いのではないかと推測します。

また今度は、横須賀に住む犯罪プロファイル画の専門家に、ヒップバッグの染料の写真を見せると、これは蛍光ペンによるものではないかと言います。それも蛍光ペンが みきおさんとの格闘の際に、ヒップバッグが壁や柱に当たると簡単に中の蛍光ペンも破損し、中身がバック内に付着した可能性を指摘。確かに再現実験の結果、警察が発表したヒップバッグの内側の写真と、良く似た跡が浮かび上がってきました。またバッグの中に残る線みたいなものは、強い力で押し当てられた時についたものではないかと。その証にバッグ内には、その時についたと思われる大きな破損の跡も観られたというわけです。しかしこの跡は、包丁がヒップバックを突き破って穴を開けた跡だと、私は思います。

またこの専門家は、蛍光ペンを宮沢家までの道のりや逃走経路の、地図を塗るために使ったのではないかと仮説を唱えています。少なくてもこの通りではないにしろ、警察も何かこれに近い答えを見つけることで、染料の掲載を打ち切ったものと考えられるわけです。

(しかしながら)

なるほど確かにこの染料は、蛍光ペンやアクリル染料だった可能性は高かったのかもしれない。もし犯人が みきおさんと揉み合った時に、このような破損を起こしたと考える場合少し疑問に残ることがあります。

犯人は、二階の浴室から侵入。荷物を居間に起きます。しかし犯人は、綺麗に荷物をまとめてから臨戦体勢に入って犯行を開始したものと考えられます。しかしその際に、ヒップバッグを付けたまま犯行を始めたということになります。少しでも身軽な格好になりたかったはずなのに、何故犯人はヒップバッグを付けたまま事件を起こしたのでしょうか? ただし確かにヒップバッグを付けたまま、犯行に及んだ可能性は充分考えられます。というのは他の荷物が綺麗にまとめられて置いてあったのに比べると、このヒップバックは二階居間の床に放り投げられるように残されていたからです。これは、殺害が一通り済んだ後に外した可能性があるからです。ちなみに一階から犯人が入った場合、みきおさんと最初に出くわした可能性が高いわけです。そうなるとジャンパーなどの遺留品に、血液が付着していなかった説明がつきません。

またASKAの事件簿さんにもすでに触れられているように、何故犯人は、破損した蛍光ペンを持って帰ったのでしょうか?ヒップバックの中に地図があってそれを持って帰ったと言うのならば想像はつきます。しかし破損してインク漏れしているようなペンを持ち帰る必要はないですよね。確かにアクリル塗料みたいなものだったら、みきおさんとの接点が疑われかねないものですが、蛍光ペンならば誰もが使う可能性があるわけです。現場に残していっても、何の支障もなかったと思われるのに。

普通に考えると中で破損、蛍光ペンやアクリル塗料がバック内でこぼれてしまったという事態が起きたとしても、それはこの事件より以前だったのではないか? そしてヒップバックもみきおさん殺害より前に外していたのではないかということ。しかし今後もまだ犯人は、逃走を考える上でこれらの蛍光ペンを使おうと考えていたとしか、持って帰った理由が考えられません(しかし破損していたのですよね)。ただしこの犯人を見ていると、あまり常識的な部分から推理してもダメな気はします。

またASKAさんのところでも触れられていましたが、この染料は3種類あったわけですがその問題も解決したのか? あるいは、車庫の中の棚のものとの一致したもののわけで、棚の中に垂らすというのは、ペンの破損によるものではないような。むしろ アクリル塗料 などを通して、みきおさんと接点があった人物? と考える方が妥当であるように思うのですが・・・。警察は、この問題を本当に解決できたのでしょうか?

(成城学園前の謎)

事件前日に、現場で発見されたラグランシャツやヒップバックと良く似たものを身につけた男を、成城学園の駅に向かう親子が目撃していたという情報。最高気温10度のこの日にしては、男がラグランシャツ一枚で妙に薄着だったことから、強く印象に残っていたといいます。

さて事件前日にそういった男が目撃されていたことは私も知っていましたが、これまで犯人の痕跡は、祖師谷公園の北から東方面、すなわち 京王線や荻窪などがある中央線方面に圧倒的に多く、私はこの事件との関連性を疑っていました。

しかしこのたび、成城署の元署長の証言で、男が目撃された29日の午後15時頃というのは、実は宮沢さん一家が渋谷の映画館に出かけるために、成城学園前の駅を利用した時間帯と一致すると話したわけです。これで、これまで殆ど犯人の行動エリアに出てこなかった、小田急線沿いに男がいた謎が解けてきました。

ここで気になるのは、何故男がその時間帯に成城学園前駅の近くにいたのかということ。

1、家族が映画にゆくことを事前に掴んでおり、先回りして駅前で家族を待っていた。

2、出かけた家族の後を追い、追跡していた。


よほどの知り合いでなければ、1の事前に知っていたということは考え難い。すなわち男は、家族のあとを追って尾行した後に、親子連れに目撃されたということではないのだろうか?

私も成城学園前駅~現場まで歩いたことがあるからわかるが、平坦で真っ直ぐの道のりであり、かなり距離をとらない限り家族に気づかれてしまう。あるいはこの時、家族から薄々感づかれていたのかもしれない。いずれにしてもここからわかることは、

1、事前に犯人は入念に家族の行動を調べていた可能性

事件前から、現場では怪しい男の目撃情報や黒いセダンがたびたび目撃されていた。少なくてもこの事件は、たまたま浴槽の窓が開いていたとか、玄関が開いていたから入ったというような流しの犯罪者ではないということ。この事件は、かなり時間をかけて、計画的に行われた可能性が高い

2、顔見知りである可能性の低さ

もし顔見知りの人間が後ろから尾行していたら、家族にバレてしまう可能性が高い。事件前から、礼君を除く宮沢家の家族、隣のお婆ちゃんの言葉から、不審者の存在を暗示する言葉が聞かれていた。もしそのような男が顔見知りであった場合、必ずや事件後、何処かしらからか接点になる人物や、それに付随した情報が出できていたはず。しかしそういった接点は、未だに見つけられていない。犯人と家族とは、社会的な接点はなかったと考える方が自然ではないのではないだろうか。少なくとも実行犯と、家族を結ぶつながりは限りなく薄い。もしあるとすれば、犯人側の一方的な思い込みのような感情だろうと考える。

(ここで気になるのは)

事件前日と言えば、二人組みの男が公園管理事務所の警備員 と揉めていたところを目撃されるという事案が発生している。そして みきおさんは、その様子を玄関のあたりから見ていたのを近所の人に目撃されている。どうもその時間帯は、29日のお昼頃だったという話。ここで気になるのは、この二人組みの格好が一人は作業着、もう一人は制服 だったと証言が残っているのだ。

しかし成城学園前近くで目撃された男は、事件現場に残していった格好にソックリだったと言われている。ここで考えられるのは、

1、揉めていた二人組みは事件とは無関係

2、揉めていた男が、着替えた可能性

3、犯人グループが、3人以上いたのかも


問題は、警察がどの程度、この公園管理事務の警備員という人間から話が訊けているかということ。そして揉めた経緯がわかれば、事件との関連性も自ずとハッキリしたはずなのだ。この辺の話がどうにも警察からその後も漏れでて来ないのは、これらの情報がデマだったのか、あるいは事件との関連性が薄いことが実証されたからなのだろうか? 

(番組の感想)

ヒップバックの中身が、蛍光ペンもしくはアクリル塗料だった可能性が高く、けして特別なものだったわけではないようだということ。そして事件の時に撒き散らされたかはわからないが、カバンの中にこれらのものがぶちまけられた可能性が高いということ。

今まで事件との関連性が薄いと思われた、成城学園前駅に男が事件前日にいた理由がわかってきた。そういった謎が、かなり解明されたこと。それを公にしてくれたことは、今回の「報道2001」の報道は画期的な内容だったと言えるのではないのだろうか。

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こんにちは。たしかシャツかポーチは染料を洗った痕跡があったんでしたっけ?以前、もしくは当日昼間に車庫から染料を盗んだんですかね。でも盗んだ染料は犯人と深い接点があるわけじゃないかもですね。実は他にも色々盗んでたとか…

あの染料みてると防犯タグとか防犯ボールとかっていう可能性はないですかね?

No title

いつも興味深く拝読しております。
そこで愛読者として一言。

「少なくても」という語を多用されていますが
語源はともかく、今は「少なくとも」という一語で副詞扱いです。
立派な推察をされていても、この一語でどうしても幼稚な文章に見えてしまいます。
多用されているので尚更かと。

No title

もし染料が、蛍光ペンのような誰もが持ちえるものであった場合、犯人とみきおさんとのつながりは薄いのかもしれません。しかし車庫の引き出しに垂れるようなものは、少なくても蛍光ペンの類ではなかったのではないかと思われます。

「少なくとも」についてのコメントありがとうございます。以後気をつけて使って行きたいと思いますし、過去の文章でも見つけたら修正しておきます。これからも、どんどんご指摘頂いた幸いです。

No title

>あの染料みてると防犯タグとか防犯ボールとかっていう可能性はないですかね?

防犯ボールの場合、何処かに飛散したあとが残っていたりするのではないかと思います。犯人のヒップバックに洗ったような跡があったように見えるのは、中でアクリル塗料みたいなものが、漏れでた可能性があっ
たのではないかと。

しかしラグランシャツの方は、染料が付着してそこから
洗った形跡がなかったというのも気になります。警察はすでにすべてを把握したようで、捜査を完全に終えている感じですね。

やはり無理がありますよね…何か新しい視点がほしいと思い、無理矢理捻り出したかんじです。苦笑 シャツの染料を洗った痕跡がないということは犯行時、何かを持ち去ったor持ち帰ったんですかね。ならヒップバッグに入れていきそうなのに。難しいですね。

No title

「ASKAの事件簿」さんでも、長年防犯ボールではないかという意見はありましたね。

個人的には、何故染料をわざわざ引き出しに垂れるように残っていたのか? 少なくても蛍光ペンであった可能性は低いのではないかと。やはり犯人とみきおさんが、何かしらの形でアクリル塗料など、色の選定をしたあとではないかと思うのですが。
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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