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世田谷一家殺人事件20年目のスクープ 3

事件から20年を迎える年末、フジテレビにおいて久々に「世田谷一家殺害事件」を特集した番組が放送された。その番組で、様々な新たな知らなかった事実が明るみになったり、今までの情報との整合性がとれないものも出てきた。今回も、新たに浮き上がった疑問について考えてみた。

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一階~中二階に土足痕

以前TBSで、この事件を扱った時には、あえて一階の足跡が血の着いた足跡なのか?土足痕なのか?の情報はボヤかされハッキリ示さなかった記憶がある。そのため、上記の見取り図の足跡では、これがどちらなのかわからなかった。

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しかし今回の番組では、一階~中ニ階までに土足痕があったとハッキリ述べていたのだ。するとTBSがお茶を濁した1階の足跡は、土足痕だった可能性が出てくる。また別の記事には、家にかけつけた捜査陣が靴下でそのまま入ってしまったため、その前に入ったはずの救急隊員の足跡すら、現場には残っていなかったという話もあり情報は錯綜している。今回はTBSが記した犯人の足跡が、土足痕 だったと仮定して考えてみたい。

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土足痕が色濃く残っていたのは、中二階踊り場近辺~子ども部屋の入り口付近だとされており、犯人は浴室の窓から侵入した直後に、まず子ども部屋に入って礼君を殺害したと考えられている。そしてその後は、二階のリビングに行き着てきた服や荷物などを置いて、包丁を用意し臨戦態勢を整えてから、一階にいる みきおさんの襲撃に向かったとされている。

一階に向かう階段にまで土足痕が残っていたことは、以前のTBSの番組でも触れられていた。そして、さらに一階に残されていた足跡が土足痕だった場合、みきおさん殺害後、犯人はまず一階の玄関に行って鍵の施錠を確認したのではないのだろうか? もしくは、玄関から招かれて入れられたとすれば、玄関の鍵をかけて外部からは入れないようにしたと考えられる。ただし、もしそうならば、なぜ玄関にあるドアチェーンをかけなかったのか? という疑問が残るのだが。そうすれば、仮に鍵が開けられようとしても時間を稼ぐことができたはずななのに。そこから考えると犯人の土足痕は、あくまでも玄関が施錠されていたかの確認のみだったのかもしれない。少なくても犯人が、鍵に触れた痕跡は確認されていない。

金銭目的ならば何故、銀行の閉まっている年の瀬の犯行なのか?

当時も年末年始には金融機関が閉まり、利用できるATMも殆ど存在しなかった。ただし2000年当時でも、一部のATMは稼働していたことが確認できているので、犯人はその極一部の引き出し可能なATMで下ろせることを知っていて犯行に及んだのだろうか? 

例えば犯人が外国人で、すぐに高飛びする前に事件を起こしたとしたならば、そういった一部のATMでしかお金が下ろせないことも理解して行ったのか? その割には一階本棚のところにあった現金などをはじめ、貴金属類の類も盗むことなく逃走しており(物色する時間も充分にあったのに)、単なる物取りというのとも違う気がするのだ。多額の現金をATMで引き出すにも、年末のATM事情をよく理解したものがいなければ、正月明けまで下ろすことができなかったはずなのだ。

浴室には土足痕がない

現場捜査の指揮をとった幹部が、このように発言しているのは興味深い。恐らく、侵入した窓枠に繊維痕が残らないのもおかしいと発言した情報元は、この幹部による考えが大きかったのではないのだろうか。また浴室の土足痕に関しても情報は錯綜していて、足跡の一部はあったが犯人のものと特定するほどのものではなかったという話もあるので、どの情報が正しいのかの判断は難しい。また侵入の際に繊維痕がいうわりに、逃走の時に痕跡が残らなかったことに関して言及しない(犯人の服装が軽装になりつかなかったとしている)のは、都合の良い解釈だという見方もできなくはない。

私としては、侵入の際には頭から雪崩こんだのではなく、給湯器や窓枠に足跡らしきものがあることからも、窓の前に立ちながら身体をくぐらせて入ったのではないかと考えており、痕跡が残り難かったのではないかと。またビニール素材のような、繊維痕が残り難いものを着ていた可能性も否定できない。

ためらいのない殺害方法には、みきおさんに強い恨みが

犯人にとっての最大の懸念材料は、成人男性である みきおさん の存在だったのだろう。みきおさんを殺害しようとして一階に向かったとはいえ、階段途中での遭遇は犯人にとっては想定外だったのかもしれない。みきおさんをめった刺しにしたからといって、みきおさんに恨みがあったのかどうかは個人的に疑問を持っている。むしろ、女性陣に対する執拗な危害の加え方の方が、私にはこの事件の背景となるものが現れているのではないかと考えている。

止血に使ったもの

止血に使ったナプキンが、一階の机の上にあったことは今回の番組で初めて知ったことだった。また止血したタオルとは、台所にあったタオルを使用したこともわかった。タオルを何枚も使ったということでなければ、止血したタオルは、浴槽の湯船の中に投げ捨ててあったはずだ。また止血したナプキンは、これまでこの浴槽の中に投げ入れられていたとされていたので、一つだけでなく複数のナプキンを止血に利用したのではないかと考えられる。さらに、持ってきた手袋を逆さにつけて止血を試みようともしていたことも、この番組で知った事実だった。

ちなみに止血にナプキンを使ったので、そういった知識を持っている軍隊経験があるものではないかとかプロの仕事ではないかという話もあったが、捜査員によるとナプキンの裏面をあてがい血液を吸収しない面を使っていたことからも、軍隊などの経験者とかとは違うのではないかという見解も述べている。

大きな引き出しは、必ず傾いて中身がこぼれるはず

ロフトへのハシゴを下ろしたままにしていると、一階にあった引き出しを浴室に持ち込もうとすると傾いて中身がこぼれるはずだという。しかし、多くのものを浴槽に選別して投げ入れた割に、中身は一切中二階の踊り場には転がっていなかった。犯人は、落としたものをそのつど拾い集めて、浴室に持ち運んだのではないのかと捜査幹部を語っていた(普通そんなことはしないはずだと)。

ただし別の捜査幹部の話では、ハシゴは歩きやすいように同線を確保するために少し折りたたんでいたのではないかと。その証としてハシゴの踏み板の後ろには、犯人の血の着いた手の跡がハッキリと残っていたという。すなわち、止血をする前の比較的早い段階でこのことをを行った可能性が高く、一階の引き出しを運び込む時には中身が落ちるほど傾けなくても通れたのかもしれない。

先の捜査幹部は、落とした引き出しの中身をわざわざ拾って浴槽に入れたのは、偽装工作だったのではないかと。金銭目当てに見せかけるためで、犯人の動機は怨恨だったのではないかという説を唱えていた。こればかりは、実際にこのロフトへのハシゴの状況がどうだったのか? は検証した捜査員でしかわからない部分なので、私にはなんとも言えない。

元成城署の署長だった 土田猛氏は事件当時 検視 を担当

犯罪被害者の会である「宙の会」の発起人であり、遺族に寄り添った活動を警視庁退官後もされている 土田 猛氏。殺人事件における時効撤廃にも、大きな役割を果たしたと言われる人物だ。事件当時は、「検視」を担当されていたというから、被害者の遺体を直に目にした一人だったのかもしれない。

殺害現場というのは、一部の捜査関係者にしか目にすることができず、ヒラの刑事が遺体を目にすることは実際はほとんどないのだという。そういった状況を目にしたのは、鑑識などの捜査員や捜査幹部・検視などに携わった極一部の捜査員しかいなかったはずなのだ。その一人が、この土田氏だったのかもしれない。私などが抱く警察の検視の仕事となると、 内野聖陽が演じた「臨場」のイメージだろうか?

ちなみに今回調べていてわかったのだが、「山ほど殺人事件を捜査してきたが、こんなむごい現場を見るのは初めてだった。」という言葉を残したのは、鑑識課幹部(当時)として現場に臨場し、後に捜査1課長を務めた久保正行氏の発言が元になっているようだ。日本で最も多くの殺害事件を担当している、捜査一課の鑑識の人たち。その人をして、こう言わしめたのだから、実際表にはされていないが、想像を絶する凄惨な状況だったことは想像に難くない。

そしてこの事件は、同じ捜査幹部でも犯人の見立ても違えば伝わってくる情報まで違っていて、どの情報を信じればいいのかわからなくなる。そのため、どの情報を重視するかで全然その後の展開が変わってきてしまう。捜査関係者ですらそうなのだから、20年以上の月日が流れても事件の解決に至っていないのは偶然ではないのだろう。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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