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アポ電強盗との類似性

すでに3人組の犯人が逮捕された事件ではあるが、世田谷一家の現場の状況と江東区で起きたアポ電強盗の現場が非常に類似することが多く気になっていた。その幾つかの共通点について、今回は考えてみたい。

(主な共通点)

1,部屋中が荒らされていたが現金が残されていた

2,電話線が切られていた

3,事件に使用されていた包丁が残されていた

4,土足痕が残っている


1,部屋中が荒らされていたが現金も残されていた

家中の棚や引き出しに押入れの引き戸まで外してを物色した割には、現金130万円の入っていた封筒に20万円の入っている財布などには手をつけられていなかったという。三人もの男が事件に関わっていたにも関わらず、金庫をそのまま放置していったりと本当に強盗目的の現場だったのかさえ疑問が残るのだ。これは、世田谷の事件でも長時間現場に留まり家中の引き出しなどを物色した割に、一階の本棚付近にあった6万1千円の現金や冷蔵庫横の封筒に入っていた現金には手がつけられていたなかった。しかし世田谷の事件では、財布の中にあったと思われる紙幣は抜き取られており、15万円相当が無くなっていたことが明らかになっている。

ここで考えられるのは2つで、さっさと一定額の現金を手に入れたので早めに現場を去った可能性(しかし家中を物色していた)。もう一つは、本当は別の目的があったのかもしれないということ。

2,電話線が切られていた

これは、家人が外部との連絡を遮断するために行ったものと考えられる。世田谷の事件でも同様の手口が見られており、世田谷の事件が計画的に行われた犯行だったことを物語っている。

ただし通報を恐れたのは、このアポ電事件の場合は元来は強盗目的で通報を遅らせるための可能性があり、殺人は偶発的に起きたのではないかということ。それは、家人を縛って何かを聞き出そうとしていたからだ。しかし世田谷の場合は、一人の犯人に対し4人の家族という構図から、誰かを襲っている間に通報されるのを防ぐためだったのではないかと、その違いが考えられる。世田谷の場合は、家人全員を殺害するという明確な目的が最初から感じられる。

3,事件に使用されていた包丁が残されていた

このアポ電強盗では、あらかじめ包丁は持ち込まれたものではなかったのだという。すなわち家にあった包丁を脅しに使用し、それが自宅のテーブルに残されていたのだという。世田谷の事件では、犯人が持ち込んだと思われる包丁と、それが使えなくなると台所をにあった家の包丁を使用し、殺害後台所に置いて逃走している。証拠となりえる包丁を置いていったのは、このアポ電強盗の場合家にあったものを使用したからだと考えられる。

4,土足痕が残っている

世田谷の事件では、中二階の踊り場付近から突然土足痕が始まっているので、血で滑るのを避けるために後から靴を履いたのではないのか、あるいは中二階の窓から侵入したからではないかという意見が出ていいる。常識的にみて土足痕が残っているということは、招かれて家に入ったのではなく犯人が侵入して押し入ったことを示している。あらかじめすぐに逃走することを前提に、靴を脱ぐことをしていないのだろう。

(違う点)

1,家人を縛っている

2,証拠の隠滅を図っている


1,家人を縛っている

手荒な犯行ではあるが家人を縛っており、現金のありかと聞き出そうとした可能性が考えられる。現場で突然襲われた世田谷の事件とは違い、犯人達の目的が現金である可能性が高いということ。世田谷事件でも礼君だけが窒息なのは、犯人が礼君を人質にして、何かを聞き出そうとしている間に偶発的に死んでしまったからではないかという話もある。しかし現場の状況から考えると、それは考え難い。というのは、家族に脅すのであれば礼君に包丁を突きつけるのが常識的で、殺害まで時間のかかる扼殺(首を絞める)という方法を家人の前で行うとは考えづらいからだ(片方で口を塞ぎ・片方の手で首を絞めている)。

2,証拠の隠滅を図っている

インターフォンを破壊し持ち去っていることを考えると、明らかな証拠の隠滅を図っている。しかし世田谷の事件では、むしろ物証を残すことで、捜査の撹乱もしくは自己顕示欲を示そうとしていたと考えられる。これは、犯人の思考が全然違う。アポ電は単純に捕まりたくないからだと考えられるのに対し、世田谷では捕まえられるものなら捕まえてみろという挑発的な行為にすら感じられる。もしくは多くの物証は、偶発的にあるいは何かしらの理由で残されてしまった可能性も捨てきれない。もちろん世田谷の事件でも、犯人に繋がる証拠を持ち帰った可能性も捨てきれないが・・・。

(検証が難しい共通点)

1,事前に電話

2,複数犯の可能性

3,埼玉ナンバーの車


1,事前に電話

アポ電強盗では、事前に現金の有無などを聞き出そうという手口が特徴となっている。世田谷の事件においても、泰子さんのところには事件前に不審な電話が何度かかかってきていたことが、塾関係者や家族の証言から明らかになっている。また不確かな情報ではあるが、使い捨ての携帯(当時は犯罪に使われることが多かった)など発信者不明の通話記録も残っていたという話がある。そういった犯人と家族との、何かしらの接触は事前にあった可能性は捨てきれない。

2,複数犯の可能性

アポ電強盗では、現場を視察していたりと役割分担がなされるなど入念な準備がなされていたという。また世田谷の事件においても、事前に不審な人物や車が相次いで目撃されており、現場に入ったのは一人でも複数犯により役割分担がなされていた犯罪ではないかという見方もされている。世田谷の事件では、事件発生時刻のあたりに、アイドリング状態の黒いセダンが複数の人から目撃されていた。あるいは、隣のぽっぽ公園には若い男がいることが目撃されていたという。それらが、事件と関わっていたのかは明確な証拠は見つかっていないようだが。

3,埼玉ナンバーの車

アポ電で使用された車は、所沢ナンバーの車だった。しかし世田谷の事件でも春日部ナンバーの車が現場近くで目撃されたとされており、偶然の一致なのか背後にいるものが似たようなものなのかは定かではない。またこの目撃情報自体の信憑性は、どうなのか?といった疑問も残る。

(何かしらのヒントが)

アポ電犯罪においては、通話記録が犯人の携帯から発見されていない。あるいは、現場で使われた車が早々処分されるなど、背後に大掛かりな組織犯罪を匂わせるものがある。世田谷の事件と似通った犯行の手口は、強盗によく見られる共通の手口なのかもしれない。しかし犯人の中には、何かしら世田谷の事件など過去の凶悪犯罪について精通していあ人物がいたのではないかという気もしなくはないのだ。世田谷の事件は、最も事件の詳細が第三者でも知ることができる数少ない犯罪だからだ。

(ひょっとすると)

世田谷の事件も単なる強盗目的ではあったものの、家人に騒がれ抵抗された末の凄惨な現場になったのではないかという見方も少くない。しかし私は、世田谷の場合は強盗が主たる目的ではなく、一家の殺人が最大の目的だったと捉えている。また犯行も組織だったものではなく、人を殺してみたいという快楽殺人犯による単独犯(あるいは極少人数)の犯行だと考えている。

しかし犯人の目的や人数は違えど、実は似たようなものが背後にいる組織的な犯罪だったという可能性も完全には捨て去ることはできない。 そのことをアポ電強盗の現場は、教えてくれているのかもしれない。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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