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平成における結論

私が、この事件だけに向き合って4年以上の月日が流れた。そして今日、平成 という1つの時代が終わろうとしてる。この4年余りの間、この事件と向き合ってきて1つ確信的に思うことがある。それはこの事件が、宮沢さん一家を狙った快楽殺人 だったということである。そしてまさに私が思い描く犯人像を最も色濃く反映しているのが、黒ムツさん による書き込みである。改めて今回は、有名な事件前に書き込まれた 黒ムツさんの書き込みではなく、事件から一ヶ月後に書き込まれた 黒ムツさん再来訪時の書き込みを再検証してみたい。

この書き込みは、事件発覚直後からスレッドが立った 東京世田谷一家4人惨殺事件 Part36 に書き込まれたものである。私が調べる限り、このスレの前スレからも後のスレからも同一人物と思われるものの書き込みを見つけることができなかったのだ。

463 :黒ムツ:2001/02/04(日) 14:19
黒ムツです。私が旅行に出ているあいだにくだらない書き込みご苦労様です。
私はうれしいです。たかが4人殺したくらいでこんなにスレッドが立つなんて
なんだか久しぶりにネットにつないで2ちゃんのみなさんにびっくりしました。
私はあのニアミスを起こした飛行機に乗り合わせていました。たまたまです。
あの時は私の起こした殺人で数秒だけどのくらいの人が亡くなるのだろうと思いました。
しかし、私たちは助かった私は警察に感づかれていないかと思いながらも
羽田空港を後にしました。いつ見つかるかと思うとすごいスリルでした。
私は確かにあの家族に恨みを持っていました。本当にあの大分の事件のように
ちゃっちゃっと殺したい気持ちでやりました。家族全員が死んだおかけで、
私はこのように生きていられるのかなと思うと、日本の警察も甘い甘いと笑える部分もあります。
しかし今まででこんなにスレッド立ってるのは2ちゃん始まって以来でしょうね。
私は絶対捕まりません。なにもかも計画通りに行っているからです。
捕まるときは、しげのぶさんみたいな時期が来てからでしょうね。
ほんとに警視庁は名だけということがよくわかりました。
まっ人間誰でも自分だけ幸せになれればいいんだろうけどね。

あえてこの最初の書き込みは以前も検証したので、違う書き込みに注目してみたい。

467 :黒ムツ:2001/02/04(日) 14:26
ただ一つだけ言えるのは私は世田谷に住んでいませんということだけ
行っておきましょう。あの公園の周りの警戒は税金の無駄ずかい
やめた方がよいでしょう。階段から落ちたのは私の凶器を取り上げようと
したから、足でけ飛ばし落としてやったのです。両手あげて
階段に来る馬鹿もいませんよね。


事件からしばらくは、みきおさんと犯人は中二階で遭遇し、階段下まで突き飛ばされたのではないかと言われていました。その流れで愉快犯が、階段から落ちた理由を、この 黒ムツさん として自ら説明したのかもしれません。しかしこれを読んでいると、みきおさんと犯人が出くわしたのは、階段だったのではないかというニュアンスで書かれています。このことは、未だ持ってそのような見解はなく、警察は一階で犯人とみきおさんが揉み合ったということしか明らかにはされていません。警察が明らかにしているのは、最後に階段を上がろうとしたみきおさんを下から刺した跡が残っていたというところで、階段4段目で力尽きて階段下で殺害されたのではないかという見解を示しています。

ただし先日私が更新した記事に、みきおさんのスリッパが下から4段目に残されていたと書きました。それは、最初に犯人とみきおさんが接触したのは階段の4段目だったからではなかったかと書きました。そのことを前提に書き込みを読むと、より現実味が出てきます。どういうことかというと、

22時50分過ぎにパソコン作業を終えたみきおさんが、階段に上がろうとまさにしたときに、階段に潜んでいた犯人と鉢合わせになったのではないかということ。階段下にいたみきおさんは、犯人に向かって凶器を放せと説得しつつ、両手を上げて少しずつ階段を上がってきたというシュチエーションは想像できないでしょうか? みきおさんが両手を上げて階段を上がってきたのは、恐らく自分は攻撃する意志はないから、とりあえず凶器を渡しなさいという意味合いだったと考えられます。このシュチエーションが事実ならば、犯人は大人ではなく明らかな未成年者だったのではないかとわかった上での行動だったのではないかと。明らかに大人の強盗だと思えるような人物ならば、このような説得を促すような行動に出たかには疑問が残ります。そして階段の下から両手を上げて徐々に距離を詰めてきた みきおさんに対し、犯人は4段目まで上がってきたところでいきなり包丁を降り下ろしたのかもしれません。特に前頭部の傷や頭に欠けた包丁の刃先が刺さったのは、高いところから低いところへと包丁を振り下ろしたときについた傷ではないのかと思えます。いずれにしても想像で書くのにしては極めてリアルな描写であり、単なる愉快犯によるものとは思えないものがあります。しかしこの書き込みに関しては、警察すら検証が難しい犯人しか知りえないものであり本物かどうかは判断できません。

470 :黒ムツ:2001/02/04(日) 14:29
私の名を語ってかきこしている諸君くだらなすぎる
実際に人間の生血をみるのは気持ちがいいよ特に子供を刺したときは
快感だった私はおそらく世界で一番幸せだろう...


私は、この事件の犯人が快楽殺人犯だったのではないかと常に述べてきました。そして子供を刺したというのは、礼君ではなく にいなちゃんのことを指すものと考えられます。実際に最後まで生きていたとされていたのは にいなちゃんであり、犯人の一番の目的はにいなちゃんだったのではなかったのかと思わせるものがこの事件にはありました。少し煽り過ぎな書き込みにも一見見えるのですが、この事件の状況を考えると煽って書いているだけのものではないようにすら思えます。というよりも、見事に殺害状況と符合していることに驚かされます。というのも、にいなちゃんにも多数の傷がありました。直接の死因になったのは、後頭部刺創による頚随損傷によるもの。もう少し具体的に書けば、首の後ろから食道にかけて刺したことにより、にいなちゃんの息の根を止めた状況と一致するわけです。むしろ愉快犯にしては、見事なまでにこの事件の状況を説明しているのに驚かされます。しかしこの書き込みも、事件後の報道を知っていれば書けないことはない書き込みだったのかもしれません。しかし事件から一ヶ月程度の時期に、ここまで詳細な殺害状況を一般人が知り得ていたのには疑問が残る部分があります。少くても実際の犯人も、人を切り刻むことに快楽を覚え、血を見ることに何の躊躇もない人間だったことは間違いなく、この黒ムツさんと似たような感覚の人間だったのではないかとは思います。

478 :黒ムツ :2001/02/04(日) 14:42
もう、いいかこれだけ捜査の網が広がっていて捕まらない
おれは一生逮捕されないな
玄関に足跡残さなかったのは玄関から出ていないから
ある場所から出ていったんだよ

まぁ、本物のコナン君ならもうとっくに検察庁に送られてるけどね

この書き込みをしたのは、スレのその前の部分で犯人の出入りについて議論されていたからだと思われます。ただしここで興味深いのは、逃走に関しては玄関からを否定している点です。少くても多くの人が、逃走は浴室の窓からということに異論を挟むものは少ないでしょう。しかし黒ムツさんは、この事件のキモでもある侵入の場所については触れていません。これは、かなりこの事件の核心的な部分であり、彼もその点では慎重になっていることが伺われます。もしこの書き込みが本当の犯人であり、あえてこの部分をぼやかしているとしたら、侵入は玄関であり顔見知り・あるいは何かしらの接点があって玄関から入れたからだとも捉えられます。その接点を勘づかれることは、犯人としても避けなければ行けないと考えたのかもしれません。逆に愉快犯ならば、侵入経路についても書いてしまいそうなものですが自重しています。しかしこの時点では、やはり愉快犯の書き込みである可能性はまだ捨てきれません。

491 :黒ムツ:2001/02/04(日) 14:55
・30日午後10時ごろ、坊主頭の気持ちの悪い男が道を歩いていた。
   (証言者:近所の人)
正確には30日午後10時16分だと思います。
雨戸を閉める人が途中で止めてしばらく見ていたのを思い出します。

近所の人の証言に対し、具体的な事実関係をかきこんでいます。これ1つとっても、偽物ならば簡単にバレてしまうような書き込みです。それをあえて、自分から斬り出しているところが気になるポイントなのです。特に、その前に関連した書き込みも見当たらないのにです。

ここでの書き込みが事実だとすると、かなり重要なヒントが書かれています。まず 午後10時16分 の時点ではまだ犯人は宮沢家には侵入としていなかったということ。これが事実だとすれば、犯人が宮沢家に訪問してやってきたかは怪しくなる時間帯です。またなぜ、そこまで正確な時間を黒ムツさんは覚えていたのか? 逆に具体的過ぎて胡散臭さもある書き込みでもあります。

もう一つは、雨戸を閉める人が途中で止めてしばらく見ていたと具体的に書き込みを行っている点です。このへんは、証言者と突き合わせればすぐに嘘かどうかバレてしまう書き込みです。ここで雨戸を閉める人という書き込みからも、目撃者は入江家ではないことがわかります。宮沢家にも入江家にも、雨戸が存在しない作りだったことは前回でも触れました。そう考えると、向かいに住んでいた住人か、宮沢家に入る横道から3本下がったところにあった家の住民のいずれかの証言だったのではないかと考えられます。自分から偽物かわかってしまうような話題をあえて自ら斬り出すのは、書き込みの主が事実を述べているという自信からあるからこそではないのでしょうか。少くても警察やマスコミは、証言者に事実関係を確認すれば、この書き込み主が本当のことを言っているかどうかすぐにわかったはずです。

498 :黒ムツ:2001/02/04(日) 14:59
だって私は、生意気な犬や猫が憎かったから公園で
やっていたらたまたまあの家族に見つかっただから
口封じにやったそれまでだ 


この書き込みが本音なのかは定かではないのですが、この事件の動機が動物虐待の現場を家族に目撃されたからだと、この 黒ムツさん は述べています。犯人にとっては、動物虐待をしている事実を周りに知られることは何より阻止しないと行けないことだったのかもしれません。だからこそ犯人は、家族を殺害後(人を殺してみたいという衝動)という目的と共に、その後は家中をヒックリ返して自分が動物虐待をしていた事実を書き残していないかと探しまわったという可能性も捨てきれなくはないわけです。それゆえ、子供机の引き出しまで開けて調べたのかもしれません。

(この事件を通じて感じること)

この事件の状況を知る限り、犯人が幼いのか(中学生ぐらいなのか?)、知能的に少し劣った若者の犯行という印象は拭えません。もしそれならば犯行動機も自己中心的なものであり、そのようなことが動機だったのかと思えるようなものであっても不思議ではないのでしょう。

しかしこの黒ムツさんの二回目の書き込みは、スレの人たちにすらまともに相手にしてもらえていないような状況です。そういった反応の薄さが、その後のスレへの書き込みが無くなった大きな要因だったのかもしれません。しかし私が思い描く犯人像と、この黒ムツさんの書き込みは、驚くほど合致するものがあります。少くてもこの黒ムツさんが犯人じゃなかったとしても、多かれ少なかれ犯人は彼と似たような感覚の若者だったのではないかという結論に至っています。私が、世田谷一家殺害事件 と向き合ってきた結論としましては、このような人間が恐らく犯人だったのだろうという意味で、この黒ムツさん再来訪の書き込みが単なるイタズラでは片付けられないものと位置づけています。

警察はこの時期には、常に2ちゃんねるの書き込みを監視していたでしょうから、この書き込みが本物かどうかはすぐに検証されたはずだと信じたい。そして世間を再び驚かせてやろうと事件から100日目に、現場近くに地蔵を置いた可能性すら未だ捨てきれません(実にこのことも謎に満ちています)。しかしそれもまた警察は、3年半近くその事実を世間に公表しなかった。その反響の無さに(ネット粗しの愉快犯が相手にされないとおとなしくなる心理に似ている)、犯人の事件への興味自体を失っていったのかもしれません。ただしその後に類似した事件が一切無くなったのは、すでに犯人は生きていないか、海外などの捜査の及ばない場所へと逃亡したことを意味しているのかもしれません。またこの書き込み自体が、海外のプロバイダを経由して書き込まれたものであれば、容易に警察は書き込み主を特定することすらできなかった可能性も捨てきれません。

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2つの気になること

私は、世田谷一家の侵入口は中2階の浴室の窓だったのではないかと一貫して主張してきた。その考えに今も変わりはないのだが、そのためにはどうしても気になっていることがある。

まず警察の発表した、3D動画を確認して頂きたい。恐らく犯人が家に侵入したのは、みきおさんのパソコン履歴からも23時前後~死亡推定時刻の23時半ぐらいだったろうと仮定してみる。

この動画をみて気がつかれるかもしれないが、宮沢家にも隣の入江家にも雨戸が存在しない。すなわち人のいる部屋には、明かりが灯りそれが外からもわかるような作りだったのだ。では、当日どんな状況だったのか想像してみよう。

(宮沢家)

1階 ◯ みきおさんがパソコンと向き合っており電気がついていた

中2階 浴室の明かり   ☓
     トイレ     ☓
     踊り場     △
     子供部屋    ?

中2階の様子は、家の裏側の公園からわかりやすい。逆に一階の電気の有無は公園側からはわかり難い。裏のぽっぽ公園から見える3つの窓は、浴室・踊り場・トイレ の窓である。そのうち浴室とトイレは誰もいなかったために消えていた可能性が高い。しかし真ん中の踊り場の電気を消すと階段の上り降りが見えなくなるので、犯人が侵入しようとしていた時には、明るく見えたのではないのだろうか?

子供部屋も、家の裏側(公園側)からは確認できず、家の正面にまわらないと消灯の有無はわからなかったはずだ。実際礼君の発見状況からも、寝ていたのか起きていたのか? 電気がついていたのかいなかったのかは定かではない。しかし中2階から侵入を試みようとしたならば、ここの電気が消えていたのを確認したからではないかと思うのだ。

2階 ☓

二階リビングも誰もいなかったことを考えると、電気は消えていた可能性が高いと考えられる。

屋根裏部屋 ?

泰子さんが風邪をひいていた にいなちゃん を寝かせつけるように一緒に寝ていたそうだが、電気を消していたかまでは定かではない。下着を着けて寝ることはなかったという姉の証言から考えると、寝ようとしていたわけではないがウトウトしてしまっていたのかもしれない。

(入江家)

1階 ◯

1階では姉である杏さんの旦那が、家族とテレビを観ていたが9時ぐらいにはウトウトしていたとの証言が姉の著書にある。そのまま寝かせていたとすれば、1階の明かりはつけっぱなしだった可能性が高い。しかし入江家の居間は、大きな窓が公園側にあり、なにか物音があったら簡単に開けられる恐れがあったのは確かだろう。ここの電気がついているなか裏から侵入しようというのは、相当図太い神経の持ち主だ。

杏さんと息子さんは、21時~23時20分過ぎまで放送されていた「三億円事件」のドラマを観ていたと証言している。そのため犯人が侵入した時には、旦那と共に一階にいた可能性が高いことになる。もしそうならば、なおさら一階の電気はつけられた状況だったのではないのだろうか?

2階 △

祖母は家族と見る番組があわないと、「美空ひばり」の番組を観に20時30分ぐらいには二階に上がってしまったとの証言がある。その時に、部屋の電気を付けていたかは不明。ただしこの日のテレビは、自分で消して就寝したと杏さんは書き記している。3億円事件の番組が終わると杏さんは2階の部屋に就寝に。しかし当日は、1時過ぎまで眠りには付けなかったと記している。しかし犯人進入時には、2階にはおばあさんしかいなく明かりは消えていたのかもしれない。あるいは、杏さんが上がってきて消した可能性も考えられるが、それは三億円事件の番組が終わった23時20分以降だったのではないのだろうか。またおばあさんが観ていた歌番組も23時20分ぐらいまでは放送されていたので、番組を最後まで観ていたとしたらそこまでは電気がついていた可能性がある。ただしおばあさんの部屋が家の裏側ではなく、玄関側だった可能性も高く(通常北側には部屋は設けない)、公園側からは入江家の2階の電気はさほど気にならなかった可能性も考えられるのだ。

3階 △

3階には、息子の部屋があるという。三億円事件の番組をみて、部屋に戻ったことが記されている。ちなみに、電気がついていたかは不明。しかし23時半ぐらいには、ベニアをひっくり返すような音を訊いたと息子は証言している。杏さんは、カタカタという音を耳にしていたことを証言しており、二人はまだ眠りにはついていなかった。

宮沢家の状況を公園側から見れば、電気が当時ついていない人の気配が最もしなかったのは中2階~2階であり、犯人がここから侵入を試みようとしたのは、自然な流れであるようにも思える。しかし入江家の一階の電気がついていたとしたり、二階の祖母や杏さんの部屋の電気がついていた可能性もあり、なかなか浴室の窓から侵入しようとするのは、かなり肝の座った人間だった気がするのだ。まぁ何かに取り憑かれているような衝動にかられていたものならば、そんな状況でもお構いなしで侵入してしまうものなのかもしれないが。とりあえず犯人が侵入しようとしていた時間には、両家の明かりはそれなりにまだ外から見えていた可能性があるということ。したがって泥棒として侵入したというよりは、あえて家人がいることがわかった上で強盗に入ったことがわかってくる。少くても犯人は、隣人が家にいることまで把握した上で、あえてこの家に侵入したのである。単なる物取りにしては非常にリスクの高いことであり、明確に宮沢家を狙って行われた犯罪だったということになるだろう。

(気になる警察証言)

捜査報告書を元に書かれた「真犯人に告ぐ!」では、捜査員の証言として「小窓の網戸は外れて落下していたこと。窓辺に飾っていた山茶花の鉢も落ちていたこと ・・・」 が書かれている。また捜査員によると、網戸を外して落下の再現実験を行うと、いつも同じところに落ちたと話している。

網戸が外れて90センチ離れた公園フェンスの向こうに落ちたかは別にして、この話しを訊く限り警察は網戸は外されて公園フェンスに立てかけられたというよりも、一度落下したというニュアンスにとれるのだ。では落下したということは、どういうことなのか?

ここからはよ~く、自分が実際やっているようなイメージで考えて頂きたい。公園フェンスの上に乗っかって、あるいは誰かに肩車をされてでも、給湯器のホースに乗っかってでも良いのだが、浴室の窓から侵入しようとしたとしよう。恐らくその時には、自分の顔の前には網戸がある。それを外して窓を開けたら、今度は山茶花の鉢があったはずなのだ。もしそのような状況ならば、それを下に落下させますか?ということになる。ただでさえ家人に見つかるどころか、なにか大きな物音がしたらすぐに入江家の窓が開くかもしれない状況にだ。だからこそ犯人・もしくは共犯者によって、静かに網戸は公園フェンスに立てかけられたのではないかと推測できるのだ。

しかし警察が再現実験をして網戸を落としていたということは、網戸は一度は落下したものと警察は捉えていたのではないかということ。山茶花の鉢がどのような形で発見されたのかの詳細はわからないのだが、それこそ立てかけられている網戸の横にでも並べて置いてあったのであれば、犯人もしくは共犯者が静かにそこに置いたという犯人側の慎重さが見て取れる。しかし鉢が何処に転がっていたとしたら、転がっていた網戸だけを犯人とは関係ない善意の第三者が親切にあとから壁に立てかけてくれたのかもしれないということ。あるいは、網戸が外れたのは進入時ではなく、逃走時だったという可能性も高くなるのではないかと思うのだ。ただし逃走時でも音をたてないようにしないといけないのは変わらないはずで、山茶花の鉢を3メートルの高さから落とすようなことをするのか?といった気もするのだ。しかし犯人が飛び出しマンのような精神が錯乱していたとしたら、ありえない話ではないだろう。ひょっとしたら進入は浴室の窓からではなかったのではないかという疑問は、警察の再現実験やコメントから生じてしまうのだ。

(スリッパの謎)

みきおさんの履いていたスリッパは、階段下から4段目に脱げて発見されたとされている。そしてもう片方のスリッパだと思われるものが、みきおさんの遺体の上に描かれている。これは、犯人とみきおさんが一階でもみ合いになり、みきおさんが上の階に逃れようとした時に下から刺されたからではないかと。そして4段目まで上がったところで、力尽きたからだという話になっている。

しかし私が疑問なのは、本当に一階でもみあった人間がスリッパを履いて階段を上がろうとしたのだろうか?という疑問が残るのだ。私が思うに、パソコン作業を終えたみきおさんと犯人が対峙した場所こそ、階段の4段目だったのではないのかと。そして みきおさんはそこで切られ、スリッパを残して4段程度を落下したのではないのだろうか? その後に犯人と揉み合ったり上からめった刺しにされたのだろう。それでも最後は再び階段を4段目ぐらいまで上がって、家族に危険を知らせようとして力尽きたのかもしれない。階段の下から上に滴っていたという杏さんがみた血痕は、みきおさんのものだったのではないのだろうか?

みきおさんの傷には、前頭部・顔面・胸部・両腕の上腕などもあり、犯人と正面で対峙していた時間が長かったのではないかと考えられる。また寒がりで常に部屋を暖かい状況にしていたとされる みきおさんが、裸足にスリッパという格好で発見されたのかには疑問が残るのだ。また乱闘中にスリッパは最後まで脱げずに、靴下だけ脱げたなんてことはあり得たのだろうか? あるいは寒がりなはずの みきおさんが、裸足にスリッパという格好で真冬にいたとすれば、そんな格好で長時間作業をしていたのだろうか? 片方の足だけ靴下が脱げていたという話もあり、なおさら謎が深まるのだ。パソコンの作業を終えたみきおさんは、お風呂にでも入ろうと脱衣場に行く前から靴下を脱いで向かおうともしていたのかもしれない。

私なども家にいるときは、靴下などを脱ぎたい類の人間である。しかし寒がりなので、冬場は家でも靴下を履いている。特に遺体発見のスケッチを見る限り、宮沢家の床はフローリングで寒さが伝わりやすい作りになっていた。靴下を家では脱ぎたい類の人間ならば、服装も帰宅後は家用のラフなものに着替えるのではないかと思うのだ。しかしみきおさんは発見された時には、外出用の格好をしており、夕方買い物に行って帰ってきた時のままの格好をしていたのか? それともまた何処かに出かける用があったのかのいずれかではないのだろうか。ただし遺体発見時のスケッチ画を見る限り、みきおさんも家用のラフな格好をしているようにも見えるのだが・・・。いずれにしてもなぜ? 裸足で発見されたのかには疑問が残るのだ。

アポ電強盗との類似性

すでに3人組の犯人が逮捕された事件ではあるが、世田谷一家の現場の状況と江東区で起きたアポ電強盗の現場が非常に類似することが多く気になっていた。その幾つかの共通点について、今回は考えてみたい。

(主な共通点)

1,部屋中が荒らされていたが現金が残されていた

2,電話線が切られていた

3,事件に使用されていた包丁が残されていた

4,土足痕が残っている


1,部屋中が荒らされていたが現金も残されていた

家中の棚や引き出しに押入れの引き戸まで外してを物色した割には、現金130万円の入っていた封筒に20万円の入っている財布などには手をつけられていなかったという。三人もの男が事件に関わっていたにも関わらず、金庫をそのまま放置していったりと本当に強盗目的の現場だったのかさえ疑問が残るのだ。これは、世田谷の事件でも長時間現場に留まり家中の引き出しなどを物色した割に、一階の本棚付近にあった6万1千円の現金や冷蔵庫横の封筒に入っていた現金には手がつけられていたなかった。しかし世田谷の事件では、財布の中にあったと思われる紙幣は抜き取られており、15万円相当が無くなっていたことが明らかになっている。

ここで考えられるのは2つで、さっさと一定額の現金を手に入れたので早めに現場を去った可能性(しかし家中を物色していた)。もう一つは、本当は別の目的があったのかもしれないということ。

2,電話線が切られていた

これは、家人が外部との連絡を遮断するために行ったものと考えられる。世田谷の事件でも同様の手口が見られており、世田谷の事件が計画的に行われた犯行だったことを物語っている。

ただし通報を恐れたのは、このアポ電事件の場合は元来は強盗目的で通報を遅らせるための可能性があり、殺人は偶発的に起きたのではないかということ。それは、家人を縛って何かを聞き出そうとしていたからだ。しかし世田谷の場合は、一人の犯人に対し4人の家族という構図から、誰かを襲っている間に通報されるのを防ぐためだったのではないかと、その違いが考えられる。世田谷の場合は、家人全員を殺害するという明確な目的が最初から感じられる。

3,事件に使用されていた包丁が残されていた

このアポ電強盗では、あらかじめ包丁は持ち込まれたものではなかったのだという。すなわち家にあった包丁を脅しに使用し、それが自宅のテーブルに残されていたのだという。世田谷の事件では、犯人が持ち込んだと思われる包丁と、それが使えなくなると台所をにあった家の包丁を使用し、殺害後台所に置いて逃走している。証拠となりえる包丁を置いていったのは、このアポ電強盗の場合家にあったものを使用したからだと考えられる。

4,土足痕が残っている

世田谷の事件では、中二階の踊り場付近から突然土足痕が始まっているので、血で滑るのを避けるために後から靴を履いたのではないのか、あるいは中二階の窓から侵入したからではないかという意見が出ていいる。常識的にみて土足痕が残っているということは、招かれて家に入ったのではなく犯人が侵入して押し入ったことを示している。あらかじめすぐに逃走することを前提に、靴を脱ぐことをしていないのだろう。

(違う点)

1,家人を縛っている

2,証拠の隠滅を図っている


1,家人を縛っている

手荒な犯行ではあるが家人を縛っており、現金のありかと聞き出そうとした可能性が考えられる。現場で突然襲われた世田谷の事件とは違い、犯人達の目的が現金である可能性が高いということ。世田谷事件でも礼君だけが窒息なのは、犯人が礼君を人質にして、何かを聞き出そうとしている間に偶発的に死んでしまったからではないかという話もある。しかし現場の状況から考えると、それは考え難い。というのは、家族に脅すのであれば礼君に包丁を突きつけるのが常識的で、殺害まで時間のかかる扼殺(首を絞める)という方法を家人の前で行うとは考えづらいからだ(片方で口を塞ぎ・片方の手で首を絞めている)。

2,証拠の隠滅を図っている

インターフォンを破壊し持ち去っていることを考えると、明らかな証拠の隠滅を図っている。しかし世田谷の事件では、むしろ物証を残すことで、捜査の撹乱もしくは自己顕示欲を示そうとしていたと考えられる。これは、犯人の思考が全然違う。アポ電は単純に捕まりたくないからだと考えられるのに対し、世田谷では捕まえられるものなら捕まえてみろという挑発的な行為にすら感じられる。もしくは多くの物証は、偶発的にあるいは何かしらの理由で残されてしまった可能性も捨てきれない。もちろん世田谷の事件でも、犯人に繋がる証拠を持ち帰った可能性も捨てきれないが・・・。

(検証が難しい共通点)

1,事前に電話

2,複数犯の可能性

3,埼玉ナンバーの車


1,事前に電話

アポ電強盗では、事前に現金の有無などを聞き出そうという手口が特徴となっている。世田谷の事件においても、泰子さんのところには事件前に不審な電話が何度かかかってきていたことが、塾関係者や家族の証言から明らかになっている。また不確かな情報ではあるが、使い捨ての携帯(当時は犯罪に使われることが多かった)など発信者不明の通話記録も残っていたという話がある。そういった犯人と家族との、何かしらの接触は事前にあった可能性は捨てきれない。

2,複数犯の可能性

アポ電強盗では、現場を視察していたりと役割分担がなされるなど入念な準備がなされていたという。また世田谷の事件においても、事前に不審な人物や車が相次いで目撃されており、現場に入ったのは一人でも複数犯により役割分担がなされていた犯罪ではないかという見方もされている。世田谷の事件では、事件発生時刻のあたりに、アイドリング状態の黒いセダンが複数の人から目撃されていた。あるいは、隣のぽっぽ公園には若い男がいることが目撃されていたという。それらが、事件と関わっていたのかは明確な証拠は見つかっていないようだが。

3,埼玉ナンバーの車

アポ電で使用された車は、所沢ナンバーの車だった。しかし世田谷の事件でも春日部ナンバーの車が現場近くで目撃されたとされており、偶然の一致なのか背後にいるものが似たようなものなのかは定かではない。またこの目撃情報自体の信憑性は、どうなのか?といった疑問も残る。

(何かしらのヒントが)

アポ電犯罪においては、通話記録が犯人の携帯から発見されていない。あるいは、現場で使われた車が早々処分されるなど、背後に大掛かりな組織犯罪を匂わせるものがある。世田谷の事件と似通った犯行の手口は、強盗によく見られる共通の手口なのかもしれない。しかし犯人の中には、何かしら世田谷の事件など過去の凶悪犯罪について精通していあ人物がいたのではないかという気もしなくはないのだ。世田谷の事件は、最も事件の詳細が第三者でも知ることができる数少ない犯罪だからだ。

(ひょっとすると)

世田谷の事件も単なる強盗目的ではあったものの、家人に騒がれ抵抗された末の凄惨な現場になったのではないかという見方も少くない。しかし私は、世田谷の場合は強盗が主たる目的ではなく、一家の殺人が最大の目的だったと捉えている。また犯行も組織だったものではなく、人を殺してみたいという快楽殺人犯による単独犯(あるいは極少人数)の犯行だと考えている。

しかし犯人の目的や人数は違えど、実は似たようなものが背後にいる組織的な犯罪だったという可能性も完全には捨て去ることはできない。 そのことをアポ電強盗の現場は、教えてくれているのかもしれない。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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