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現場で何が起こっていたのか?

年末『文芸春秋』に寄稿された世田谷一家殺害事件「18年目の新事実」には、様々な驚くべきことが書かれていたことを紹介してきた。今回もその中から、私が知らなかった話をご紹介したい。

(消えた足跡)

現場に駆けつけた救急隊員は、一刻の猶予もないと救命処置のため土足のまま踏み入った。しかし警視庁の鑑識チームは、室内にあるべき救急隊員の「土足痕」をまったく採取できなかったのだという。微量のちり1つ見逃さない鑑識捜査において、このようなことが起きたことはにわかに信じがたい。それも犯人の足跡が採取できなかったならばわかるが、事件発覚後に現場に入った救急隊員の土足痕が検出されなかったのだ。一体現場では、何が起こったのだろうか?

記事によると「第一報の中に、一家無理心中事件の可能性、とあった。ゆえに、本当に心中なのか、それをまず見極めよう、という思いで臨場した警察官たちは、玄関で靴を脱ぎ、靴下で宮沢さん宅にあがった。何が起こったのか、それを把握することに集中した。現場を荒らさないように『通行帯』(細くて長いビニールシート)を敷くような雰囲気ではなかった」のだという。

その結果、救急隊員の後に現場に臨場した何人もの警察官の「靴下」が、救急隊員の「土足痕」をすべてぬぐい去った、靴下の布地が、まるで雑巾で拭うが如く、救急隊員の足跡までをも消し去ってしまってたのではないかという。もし犯人の足跡が現場に残っていたとしても、同様に消しさられていたのではないかということなのだ。

なるほど、この事件で多くの人間が玄関を出入りしたために、その痕跡がわからなくなったと言われている。その真相が、こういうことだったのかと理解できた。しかしだ、いくらこの話を訊いても疑問に残るものがあるのだ。

asiato 101

というのは、TBSが以前番組で作成した犯人の足跡に関するCG.、そしてテレビ朝日がサファリック氏を招いたときにも、多くの救急隊員が行き交ったであろう、一階の足跡さえ詳細に表現されていた。あれは、一体何だったのか? という疑問だ。この事件を複雑にしているのは、捜査関係者によっても言っていることが違う点にある。一体どれが、正しい情報なのか? 私自身全く掴めない。また捜査報告書を入手して書かれた「真犯人告ぐ!」には、次のような記載がある。犯人は、3階ロフトから2階の廊下、子供部屋・居間などに血液の付着した足跡をペタペタと20個以上残したと記されている。この記載を別の見方で考えると、一階に残っていた犯人のものとおぼしき足跡は、血液の付着したものではなかったのではないのか? すなわち血液の付着した足跡は、一階からは発見されなかった。もしくは、判別することはできなかったということを意味しているのかもしれない。捜査関係者の話を総合する限り、土足痕は中二階の踊り場近辺から急に始まっているということでは一致している。それは犯人が中2階の浴室の窓から侵入したからなのか? 現場が血で滑るのでそれを避けるために途中から玄関にあった靴を取りに行って靴を履いたからではないかと言われているが、もし玄関に取りに行ったのであれば血の付いた靴下なり素足の跡が玄関まで残っているはずだし、玄関付近から土足痕が始まっていないとこの説明は矛盾を生じることになる。ゆえに、中二階の浴室の窓からの侵入説を後押ししている根拠にもなっているのだろう。いずれにしても後から入った捜査関係者の靴下が、全てを拭い去ったという話には疑問を挟む余地がある。

もう一つ決定的に疑問なのは、仮に後から入った捜査員の靴下が、全てを拭い去ったとしよう。しかしそれは、あくまでも家の中での話であるはずなのだ。玄関の外には、玄関と同じように道路までタイルが敷き詰められていた。まして、その先の道路に至るまで鑑識は痕跡を探ったとされている。すなわち事件後、犯人が玄関から出ていったのであれば例え目に見えるような血の付いた足跡が残っていなかったとしても、微量のルミエール反応が外から検出されていたはずなのだ。また初期の頃から書いていることだが、家の中に土足痕が残っているのであれば、家に来るまでに歩いた土足痕が道路~宮沢家の玄関タイルにまで明確に残っていたはずだ。それは、招かねて家に入ろうと、招かねざる客として侵入したとしてもだ。それらを鑑識が全て調べたのに、全く検出できなかったことなどあり得るのだろうか? 家の外の足跡まで全てを、犯人が事件後拭い去るなどできたのだろうか? それは物理的に、不可能だと言わざるえない。そういったことから警察は、玄関からの侵入も退出もしていないと考えているのだろう。だから家の中の足跡が例え後から入った人間によってわからなくなってしまった、あるいは犯人や第三者によって意図的に拭いさられたとしても、外にある痕跡まで拭い去ることなど物理的にあり得なかったことがわかる。

(DNAで驚愕の事実が)

先日、桑名正義の長男を自称する男と実の息子がDNA鑑定を行い、95%以上の確率で兄弟でないことが判明したと話題になっていた。私は子供の遺伝子というものは、必ず両親のどちらかの遺伝子を引き継いでいるものだと思っていた。しかしこの鑑定結果が、95% と意外に精度が低いことに疑問をもった。

番組の中で言っていたのは、実は兄弟の遺伝子というのはそれほど似ているとは限らないという。これには私もビックリして、むしろ赤の他人の方が、遺伝子的に近く出ることもあるのだと言っていたのだ。そんなことがありうるのか、改めて調べてみた。

詳しくは こちらのページ を参照して頂きたいのだが、遺伝には、優勢の法則・分離の法則・独立の法則 という3つパターンが存在するとのこと。私の認識では、優勢の法則と分離の法則 は理解できていたが、全くランダムに遺伝する独立の法則というものが、個人において50%ぐらい存在するのだと知って驚いた。この話が事実だとすると、同じ兄弟でも50%は全然他人のような遺伝子になるということになる。そのため遺伝子次第では、赤の他人が兄弟より近い遺伝子配列になるケースは珍しくはないらしいのだ。

何故この話が世田谷の事件と関係してくるのかというと、以前紹介した例のフランス人ハーフには海外留学中の男の家族がいた話と繋がってくるのだ。恐らく刑事部の幹部は、フランス人青年の指紋や遺伝子がシロだと判明してもなお、この兄弟(とおぼしき)人物が事件に関与していたのではないかと期待を寄せた理由が、この 独立の法則 の話から理解できる。そう、このフランス人ハーフの男の家族は、兄弟であっても不思議ではなかったわけだ。しかし指紋を現地在中の新聞記者を使って手に入れてシロだと判明したことで、この人物も事件とは無関係だと判断し疑うの諦めてしまったということ。1つ言えるのは、指紋はシロだけれども、DNAが一致するかまで調べなかったのか疑問が残る。

別の言い方をすれば、例え最初に疑われたフランス人ハーフのDNAが現場に残されたDNAに近くても、ICPOに提出する依頼書に書くべき刑事手続きに資する証拠にはなりえなかったのではないかと、この独立の法則の話から推測できるのだ。だからこそ警察は、もう一つの決定的な証拠である指紋を、手に入れる必要があったのではないのだろうか。この話を訊いて、何故フランス人ハーフの男がDNA検査の結果シロだとわかったのにも関わらず、その兄弟までも疑ったのか? そして警視庁の刑事部最高幹部が、犯人逮捕時の記者会見に出席すべきかどうか、興奮しながら真剣に悩んだとされた理由も納得できることになる。しかしなんとかして私ならば、この留学中の男のDNAも手に入れようとしたと思うのだが・・・。そういった継続的な捜査を、果たして警視庁が続けたのかには不安が残る。

(入管のチェックもできず)

捜査関係者によれば、逃走時間を絞り込めず協力の範囲が膨大な量に及ぶため、入管や各航空会社への事件発生直後からの出国記録や乗客名簿への保存が要請できなかったと述べている。そう2ちゃんねるで 黒ムツさん(偽物かもしれない)がリアルな飛行トラブルの話までしていたのにも関わらず、捜査関係者がその照合すらできなかった可能性があるのだ ・・・ 。 これでは、捕まるものも捕まらないのではないかと私には思えてならない。これでは、捜査がずさんだったのではないかという非難が上がっても致し方なかったのではないのだろうか。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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