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見直すことの大切さ 


まずリンクしてある 次の写真 をみて頂きたい。これは、以前「FBI捜査官・サファリック」が世田谷の事件を推理したときに用いられた、テレビ朝日が作成したCG画像である。そこで何度もみたものなのだが、改めてみてみると幾つものことが新たに気がついたのである。皆様も、この台所の画像をみて何か気がついたことはないだろうか?

1、アイスカップが台所に2つある

このテレビ朝日が作成したCGを、よ~く見ていただきたい。床には、犯人が残した足跡まで正確に表現されているのだ。ここまで詳細に現場を再現されたものは、私自身他には知らない。そのぐらいこのときのテレビ朝日の力の入れようには、目を見張るものがあったのだ(それゆえ遺族に訴えられてしまったのは残念だった)。

そこでこの画像を改めてみて、ビックリしたことがある。そうガスコンロのそばにある、アイスカップらしきものが2つ存在しているのだ。私は以前の記事で、FAUCHON のアイスは、6個入りが基本だと書いた。1つは、リビングのソファー近くに、もう一つは浴槽の中に、そしてあと2つは1階のパソコン前に食べ終わったアイスカップは残されていた。他にもう一つ、台所には食べかけのアイスカップが放置されていた話は前回でも書いたとおり定説になっている。そして以前の記事には、この他にもう一つアイスはあったはずで、まだ冷蔵庫の中に残っていたか、犯人が持ち帰ったのかのいずれかではないのだろうかと記した。

しかしこのCGによれば、残りの一個も台所にあったことになる。すなわち台所には、アイスカップが2つ存在していたのだ。問題は、このアイスカップが

1,1つはカラで、もう一つは食べかけだった

2,両方とも食べかけであった

3,1つは食べかけで、もう一つはまだ手がつけられていなかった


のいずれかだったのかということ。それがどうした?と思うかもしれないが、この状況が犯人像を探る意味でも重要なヒントになる。もし 1の、1つは空でもう一つは食べかけだったとすると、やはり何かしら気になることがあって、アイスを食べるのを途中で止めたのではないかということ。それは以前に取り上げたように、誰かが尋ねてきた、電話がかかってきた、ADHD の特徴の1つである脳に新しく入ってきた情報に次々に意識が別のものに向いてしまったなどの中断しうる事態が発生したのではないかということ。もし2の、両方とも食べかけだった場合は、味を吟味してどちらを食べるか悩んでいた。あるいは、もう飽きて途中でやめてしまったのかもしれない。すなわち、単に食べることに執着していた跡だったかもしれないということ。3の、1つが食べかけでもう一つはまだ手がつけられていなかった場合には、ある程度アイスを外に出して溶けるのを待っていたとも考えられ、犯人は何かしらの理由でスプーンを使わずに食べやすくするために外に一定時間放置していたのかもしれない。そこまでして何故犯人は、スプーンを使わなかったのだろうか? 家人のコップを使って麦茶は飲んでいたのにだ。そこから推測できるのは、ADHD の特徴に、非常に感覚的なものにこだわるというものがある。スプーンの金属の感覚・感触みたいものを、きらう傾向にあったのかもしれない。

いずれにしても、この台所に2つのアイスが存在したことを紹介した記事は存在しない。ましてこの犯人は、僅か数時間の間に6つものアイスを食べようとしていたのだ。しかし細かい状況がわからない以上、あくまでも推測の域は脱しられないのだが・・・。

2,冷蔵庫の横に封筒が

写真左上は、冷蔵庫を再現したCGだと見られる。その側面に、封筒が貼られている。以前から冷蔵庫の近くに、なにかの支払いのために現金が用意されていたという話はチラホラとは耳にしていた。それがどんな形で、元記事は何処にあるのか私自身見つけられないでいた。少なくてもこれこそが、一階の本棚においてあったビニール袋に入っていた6万1千円の現金以外に、犯人が全く手をつけなかったお金を示したものではないのだろうか。

犯人は、泰子さんのハンドバックの中身をトイレに入っている時でさえ物色していたという。また みきおさん や 泰子さん の財布からは紙幣を抜き取り、小銭を床にばらまいた。ましてリビングのソファーには、キャッシュカードを並べて家にあったノートを使い暗証番号を割り出そうとした形跡さえ残していた。そんなお金に執着していた犯人が、この2つの現金は全く手をつけなかったのは何故なのか?

犯人は冷蔵庫からアイスを何個も取り出したということは、何回も冷蔵庫を開け閉めしたはずなのだ。ましてここからは、麦茶なども取り出している。当然犯人は、この冷蔵庫の横に封筒があったことは目に入っていたのだろう。これだけお金に執着していた人間が、なぜ本棚と冷蔵庫の現金に興味を示さなかったのだろうか?

これは犯人自体がお金にそれほど執着なかったからではなく、ここにお金が入っているとは思わなかったからではないかと思うのだ。日本人ならば、お金を封筒に入れて渡すというのは当たり前の光景であるだろう。しかし外国では現金を直に渡したり、なにかのところにそっと置いたりすることが多いという。すなわちこの犯人は、この日本の風習を理解していなかったのではないのか? とも読み取れるのだ。 そう考えると犯人は外国人だった可能性が高まること、あるいは塾関係の関係者ではなかったのではないかということが浮かび上がってくる。この事件までは、公文の月謝は手渡しで生徒が先生に渡すという習い事の形式を色濃く残していたという。しかし事件以後、そういった方式は大きく見直され銀行振り込みなどに変わっていったという。しかこれまでは、生徒達は月謝を封筒に入れて先生に渡してたことと考えられ、塾関係者ならば封筒に現金が入っていることを想像できたはずなのだ。

3、引き出しが開けられていない

この画像 をみて頂くとわかると思うのだが、一階にある子ども机の引き出しが、開けられていたことまで再現されている。しかし最初の写真では、左側の台所の引き出しは全く開いたようには描かれていないのだ。

もちろんそこまで再現しなかったのかもしれないし、テレビ朝日側もそこまでの情報を持ち得ていなかったのかもしれない。しかしあえて一階の子供机の引き出しを再現していたわけで、他の部分の引き出しもどうだったか再現しようとしたのではないのか? もし本当に、犯人が台所の引き出しを全く調べようとしなかったとしたら、それは何故だったのだろうか? 犯人は、泰子さん と にいなちゃん 殺害後、もっとも最初に向かったのはこの台所だったかと考えられる。それは、血の付いた包丁をまず台所に置いたはずだから。その際に手を怪我していたのであれば、何故台所の引き出しから止血できるタオルなどを探そうとしなかったのか誠に不思議な話なのだ。実は、この台所の隣にあるリビングの食器戸棚の引き出しは開けた形跡があるのだ。まして一階にある本棚や納戸にあった物入れの引き出し、中二階の子供部屋の洋服タンスの引き出しなど家中の引き出しという引き出しを開けたと言われる犯人がだ。このへんが以前にも書いたとおり、犯人の行動は何かヌケていたり、一貫性に欠けるものを感じずにはいられない。

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4,二本の包丁ともに犯人の血が

台所には、犯人が持ち込んだとされる 関の孫六という刺し身包丁 。それに、宮沢家にあった 文化包丁 と思われるものが置かれていることがわかる。この包丁の2つともに、犯人の血液が残されていたことが描かれている(血液マーク)。

私は当初、犯人は屋根裏で 泰子さん と にいなちゃん を襲い、二人が死んだと思い込んで部屋をあとにした。そして意識を取り戻した泰子さんは、すでに犯人が現場を立ち去ったと思い 屋根裏部屋の階段から降りてきたのではないかと推測していたのだ。下手すれば犯人は、一度家から飛び出し、泰子さんが階段から滑り落ちた音を訊いて、再び家に戻ったのではないかとさえ推測していた(飛び出しマンを説明するためには)。

しかしそれは、この二本の包丁をみるとなかったのではないかと考えられる。というのは、二本ともに犯人の血液が採取されているから。もし一本目の手を怪我をしたあとに止血をしれていれば、文化包丁の方には犯人の血が残らなかったはずなのだ。しかし二本目にも犯人の血液が残されていたということは、二本の包丁が非常に短時間の間に使われたことを意味しているのではないか。

また一本目の包丁を使って怪我をしたまま一度外に出ていれば、家の外のどこかしらからからルミエール反応(血液反応)が検出されたはずなのだ。家の外から血液反応が出なかったということは、犯人が家を出た時には止血が完全に終わっていたことを意味するのではないのだろうか(靴で踏んだ血液はどうなったのか)?

すなわち犯人が一度外に出た可能性もなければ、二本目の文化包丁を使うまでも短時間ではなかったかということ。仮に床に転がっていた手袋を使ったので、ルミエール反応が外からは検出されなかったとしよう。しかし みきおさん や、二人の女性陣 の返り血を大量に浴びたままの格好だったはずで、23時半ぐらいに道路に飛び出してきた男が、全く血液の痕跡を外に残さずに出てくることなど、ありえたのか?という疑問が残るのである。それを可能にするのには、犯行時間が発表されていたものより遥かに前でないと時間的に難しかったのではないのだろうか。

それ以外に考えられるとしたら、

1,屋根裏で襲ったあと止血作業をしていた

2,包丁が壊れた犯人に下に降りて来いと命令された


1の場合は、犯人は屋根裏で二人を殺害したと思い込んで止血作業に入った。また泰子さんも犯人が現場から立ち去ったと思い、屋根裏から にいなちゃん を抱え階段を降りてきた。その物音に気づいて、文化包丁を用いて殺害したのではないかということ。

2の場合は、屋根裏では殺害するまでには至らず、包丁も使いものにならなくなった。そして二人に降りて来るように命じて、家にあった文化包丁に持ち替えてハシゴの下で二人を殺害したという可能性だ。

2つとも考えられるのだが、二人が発見された踊り場には 泰子さんが にいなちゃんの血を拭おうとしたティッシュが残されていたのだという。それだけ娘を介抱する時間的な余裕があったことを考えると、1 の可能性の方が高かったのではないのだろうか。例えば犯人は、一度事件後疲れ果てて(あるいは傷の痛みから)リビングで横になっていた(仮眠した跡が残されている)。その静かになった状況を泰子さんは、犯人が立ち去ったものと判断しハシゴから降りてきた。しかし物音に気がついた犯人が、二人をハシゴ下で殺害したのかもしれない。

5、犯人が手を怪我した可能性

それは、犯人の血液が包丁に付着していたからだと考えられる。それも捜査報告書を元に書かれた「真犯人を告ぐ」の中では、犯人の血液が両方の包丁の刃の部分から検出されたと書かれている。ただ包丁の柄についていただけでなく、刃の部分から犯人の血液が検出された。そこから考えると犯人が、包丁で手を怪我したことは間違いなさそうなのだ。そして家中に血液を撒き散らしていたことを考えると、かなりの深手であった可能性が高い。自ずと病院での治療が、必要だったことが想定できたのだ。だからこそ警察は、事件発覚直後から全国の病院で手当した人物がいなかったか徹底的に調べた理由が頷けるのである。これが、絆創膏をしたぐらいで止血できてしまったほどの少量の出血だったら、警察はそこまで病院への治療にこだわらなかったのではないのだろうか。

6、手袋

台所の前に投げ捨てられた ボア付きの手袋。この手袋は、事件に使われた形跡がなかったとされている。しかし手袋の中からは、犯人の血液がびっしり付着していたという。もし事件に使用されていたとすれば、礼君を殺害したときに付着したであろうDNAや、包丁を持つときに使用していたのならば手の部分が切れていて、手袋にも手を怪我したときの切れた痕跡が残っていたはずなのだ。

したがってこの手袋は、家族を殺害後に使用したことがわかる。おそらく私の推測では、他の荷物とともにリビングに並べていたものの、想定外に手を怪我したことによって急遽使用することになった。結局血が止まらずに役にはたたず、投げ捨てることになったのだと考えられる。またCGのような形で残されていたとしたら、かなり不自然なのだ。廊下を歩いて途中に投げ捨てられたとしたら、あのような落ち方では発見されなかったはず。もしあのような形で本当に手袋が発見されていたとするならば、

1,壁に背中をつけながら、なんとか手袋を脱ぎ捨て下に落とした

2,後からあそこに意図的に置いた


のいずれかではないのだろうか? しかしこれは、台所から廊下側に視点を向けたときに、あそこに手袋があったようにわからせるために、番組の制作上あのような形で表現した可能性も捨てきれない。実際に、あのような方向を向いて手袋が残されていたとは考え難い。

8,コップの位置

最後に、この リビングの画像 をみて頂きたい。

この画像で注目して頂きたいのは、テーブルに置いてあるコップの位置なのだ。あそこにコップがあったということは、犯人は左奥の椅子に座って麦茶を飲んでいた可能性が高いことに気がつく。、もしこのCGが忠実に再現されていたとするならば、犯人は自分の座っていた椅子を、座ったあと丁寧にテーブルの中に戻して席を立ったことになる。キレイに着てきたものをたたんで置いてあったという几帳面なだけでなく、かなり躾けの厳しい家で育ったのではないかという警察の推理は、こういったところからも来ているのかもしれない。以前ご紹介した 無秩序型の快楽殺人犯の傾向の1つに、子供時代の親のしつけが、非常に厳しい環境で育ったものが多いという傾向が、現れていたものかもしれない。しかしその一方で、リビングのカーテンはめくれたままにしてあったりと、家中にものを散乱させたりと全く違う側面も見られるのは何故なのだろうか? またTBSが作成した現場の見取り図(下の図)では、椅子の位置がまた違っているので、どれが実際の状況だったのか判断は難しい。またこれには、リビングのテーブルの上にも大量の書類を撒き散らし、何かを選別していたようにも伺える。この辺は、テレビ朝日とTBSとでは随分と違っている。

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(整理すると)

長くなったが、今回改めてテレビ朝日が作成したCGを確認してみると

1,アイスカップは台所に2つあった

2,冷蔵庫の横に現金の入った封筒は確かに存在した

3、台所の引き出しは開けられなかった可能性が

4,犯人は一度も外に出ることなく家族を殺害した

5,包丁で手を怪我したのはほぼ間違いない

6,手袋の発見のされ方が不自然

7,犯人は躾けの厳しい家で育った可能性



ということがわかってきた。以前から指摘されていたこと、警察が考えた見立ての理由などがわかってきた気がするのだ。また今まで記事になっていなかったようなことも、このCGは教えてくれていたことに驚くのである。今までに何回も見たはずのものを見直すことの大切さを、改めて教わった気がする。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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