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サファリック氏と似たような見解に  

今回の話は、非常にデリケートな内容である。しかしこの事件から考えられる1つの可能性として、あえて提示させて頂くことを事前にご了承願いたい。

(犯人が食べたアイス)

先日とある世田谷関連の記事を見ていて、初めてみる写真を見つけた。それは、現場で犯人が食べたとされるアイスカップの画像である。

fosyon.jpg

そこでラベルに書いてある文字を調べてみると、パリのマドレーヌ広場に開いた高級食料品店・フォション(Fauchon)のものであることがわかった。主に日本だと、高島屋で取り扱っているという。2000年当時だとまだそれほどネット通販は盛んではなかったことを考えると、宮沢さん一家は 二子玉・新宿・日本橋の高島屋あたりで購入したものかもしれない。いずれにしても、少しお値段のはるアイスだったのは間違いないだろう。

(アイスカップ)

アイスカップが残されていたのは、1階のパソコン机の前に二個(紙袋に入っていたという話や重ねて置かれていたという話も)。中2階の浴槽の中に1個、2階リビングのソファーの近くに一個だったと記憶している。そしてもう一つ、台所に食べかけのカップが残されていたのだが、それは誰が食べたかは判別できなかったのだという。通常6個入りが基本だったそうなので、恐くまだ一個は冷蔵庫に残されていたか、犯人が持ち帰った可能性も捨てきれないが定かではない。

ただし気になるのは、その台所に残されていた食べかけのアイスカップである。しかしこれは、犯人のものとは断定できなかった。それでもスプーンも使わず食べたアイスを家人がそのままに外に放置していたとは考えづらく(家族の遺体発見状況からも)、これは犯人が食べていたものの可能性が極めて高いと考えられる。

問題は、なぜ食べかけのまま放置されていたかということである。一番考えられるのは、食べている途中で何か大きな異変を感じたからではないのだろうか? 例えば隣から電話(内線)がかかってきたとか、おばあちゃんが尋ねてきた可能性だ。その場合犯人は、事件発覚直前まで家にいたことになる。不確かな情報ではあるが、アイスには歯型が残されていたという話もある。もしそれが本当ならば、発覚直前まで犯人が現場にいた可能性が充分考えられるのだ。というのは、いくら暖房器具をつけなくても室温は10度ぐらいはあったはずで、アイスを長時間放置していれば溶けていた可能性が高く歯型などは残っていなかっただろうということに。

(ある可能性)

しかし私は、基本的に犯人は深夜逃走しただろうと考えている。それならば、なぜ犯人はアイスを食べかけのまま放置したのか?そこで私が疑うのは、犯人は 発達障害である 注意性多動性障害(ADHD)だったのではないかという可能性だ。

通常ならば他に何か気になることがあっても、今やっている行為を終えてからやろうと思うはずなのだ。アイスを食べている最中ならば、そのアイスを食べ終わってから次の行動に移ろうとする。しかし ADHD の特徴の1つとして、脳に新しく入ってきた情報に次々に意識が向いてしまう 傾向が強い。

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このアイスだけならば、先にあげたように途中で何かの異変を感じた可能性も捨てきれない。しかし前から私は、別のところでも疑問に感じていたことがある。それは、上記の食器戸棚の写真である。この食器戸棚は、2階リビングにあったとされる棚である。下の段から上の段まで、犯人が何かを探していたことが伺われる。しかしだ、戸棚上段の左側の扉は開けられた形跡もなければ、荒らされたようにも見えないのだ。同じ上段の扉でも、右側の扉は開いているので、そこをみた形跡はある。しかし見た扉を閉める必要はないので、左側の扉が閉まっているのは犯人が全くそこを開かなかったからではないかと思うのだ。

上段左側の扉の中は、何かが並べている下に、引き出しみたいなものがあるように見える。そのため外から見て、中身を確認しようとしないのは不思議な話なのだ。家中の引き出しという引き出しを開けて調べていたはずなのに、何かこの犯人からは何かが抜けているように感じずにはいられない。そこからも、注意性多動障害 を疑いたくなるキッカケとなった。実は他にも、気になる話が残っている。みきおさんや泰子さんの財布から紙幣を抜き出し、銀行のカードまでソファーに並べて暗証番号を探ろうとした犯人。しかし一階の本棚のところに置いてあったという、現金(6万1千円)を見落としている。それだけなら偶然かと思いきや、冷蔵庫のところにも何かの支払いのために用意していたのかわからないのだが、そこにあった現金にも目もくれていないという不可思議な行動をとっている。犯人の行動に一貫性がないのは、この ADHD の特性が影響しているのではないかと疑いたくなる。

(何故アイスを4つも食べたのか?)

いくらアイスが好きだからといって、数時間の間にに4つものアイスは食べないだろう。そう、ADHDの人には食べられるものが限られる偏食という傾向を持つものが少なくないという。冷蔵庫には他にも食べられるものがあった可能性があるのに、何故同じアイスばかり短時間の間に食べたのか? この常識では考えにくい行動の1つに、私は ADHD の特性が関わっていたのではないかとみている。

(その他にも気になることが)

その他 ADHD の行動の中には、目的の物があるとそれしか目に入らずに突進していく というものがある。宮沢さん一家を殺したいという衝動とリンクした時に、常識では考えられないような状況でも実行に移してしまう恐れがあったのではないのか? あるいは、高いところに登ろうとする(登ってしまう) 傾向も特徴としてあげられる。通常ならば、3メートルもの高さにある狭い窓から入ろうとは思わないと思うのだ。そういった常識では考え難いことをやってのけたのも、私はこの ADHD ゆえの行動だったのではないかと思わなくはない。

事件の途中までは洋服をキレイに畳んだりして置いて冷静だったように見えるのが、何かをキッカケにキレてしまうと、自分の気持ちをがまんすることができず、ちょっとしたことで激しく怒る などの特性が強く出てしまったのではないのか? そして 興奮しやすく、なかなか落ち着けない という特徴が、家人を殺害してもなお怒りがおさまらず、遺体を損壊し続けた背景にあったのかもしれない。

自分を否定されることに過度に反応する(トラブルの時など、被害者意識が強い)などの特性から、何かしら宮沢家の人間の行動か言動が、犯人のそういった感情を刺激した可能性もあり、昔のことを思い出して、突然怒り出す(友だちに1ヶ月前に言われたことに対して腹を立てる)特徴もあり、事件のすぐ前に起こったトラブルだったとは限らず、遥か以前に起きたことを根に持っていた可能性も捨てきれない。

(遺留品を残していったのは)

またADHDの特徴の1つに、持ち物をいろんなところに忘れてきてしまう というのがある。特に返り血を浴びずに汚れていないものまで現場に置いていったのは、意図的にではなくこういった特徴が出たものではなかったのか?

(飛び出しマンは)

仮に飛び出しマンの目撃情報が確かで、それが犯人だったと仮定した場合、車が走っている道路でも、確認せずに道路に飛び出してしまう という特徴が彼らにはあり、その傾向が見られた可能性も無きにしもあらずではないかと思うのだ。

(依頼殺人の可能性)

ADHD の人間は、何か命令され、それを忠実に実行するといった行為には適さないものが多い。そういった人間に依頼するということは、不可能とは言わないが常識的には考え難いのだ。ある1つのことに特化した能力を示すことはあるのだが、それを制御することは中々難しいものがある。そういった意味では、極めてリスクの高い行為だと言えよう。もし犯人が ADHD の人間であれば、それは背後関係のない単独犯だった可能性が高いのではないのだろうか。

(もちろん可能性の1つでしかないが)

あくまでもこれは、1つの可能性として書かせて頂いたもので、ADHD の 人がみな、このような危険性があると言うつもりは毛頭ない。しかし現場における特異な行動を理解しようと思うと、こういった可能性を無視することはできないのだ。これは奇しくも、以前テレビに出演したFBI捜査官であった サファリック氏 が下したものと似たものである。その可能性として、被害者である 礼君が 発達障害 だったというのも無関係ではなかったのかもしれない。そしてその関わりの中で起きた事件ではなかったのかという見方は、私も否定できないのではないかと思うのだ。そしてひょっとすると、そういったことで捜査のメスが入り難い特殊な状況を生み出してしまったのではないかという危惧も、疑わざるえないのである。

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北朝鮮の暗殺計画などありうるのか?

前回・北朝鮮の人民軍兵士が、敵地適応化訓練 の一環として、一家を殺害したという、脱北者からの証言をご紹介した。この話は、我々部外者が検証できるレベルの話ではないが、様々な疑問を説明しうる非常にリアルな説だと書いた。もちろん、この説を検証することなどできないのだが、客観的な状況からそのようなことがありうるのか考えてみたい。

(何故宮沢家だったのか?)

仮にこの事件が、敵地適応化訓練 だったと仮定した場合、なぜ宮沢家が狙われなければならなかったのか? そう考えた場合に、やはり宮沢家と北朝鮮との間に繋がりがなかったとは考え難い。

そこで気になるのが、宮沢さんが友人に漏らしたという「紙一重の仕事をしている」という中身が気になるところ。特に言われているのが、宮沢家自体が北朝鮮への送金の大きな窓口になっていたのではないのかという説。しかも2000年当時は、朝銀の破綻などにより資金の融通が困難になり、送金を拒否した、あるいは満足のゆく額を用意できなかったのではないかという話がある。

またそのことから不信感を募らせたのかはわからないが、日本国内における北朝鮮のスパイ網の全容を捜査関係者に暴露してしまった。そして日本における最大の北朝鮮スパイが、事件の一ヶ月前に逮捕されるという事態(新宿百人町事件)に陥った。その、報復だったのではないかという話もある。実際2000年当時は、北朝鮮の不正輸出などに関わる人物が次から次へとあげられた年であり、誰かしらがその全容を解明するのに協力していたものと思われる。それがひょっとすると宮沢さんだったのではないか、とも推測できるのだ。しかしこれなどは、私などが検証できるようなレベルの話ではなく想像でしかない。

しかしそういった背景があるのならば、一家惨殺というありえない報復にでたのも、他の日本国内の関係者への見せしめ的な意味があったという話は、けして説得力のない話ではないだろう。

(しかしだ)

5ちゃんねるにも書いてあってなるほどと思ったのが、北朝鮮との紙一重のような仕事をしていた人物がたびたび警察や公園事務所におしかけて、騒いでいる輩がいるからなんとかしろ!といったクレームをするのか?といった疑問は生じるのだ。できるだけそういった仕事をしている人間ならば、警察などとの接点を作ろうとはしないのではないのか? 

まして一家を殺害に来たような人民軍兵士が、キムタクのドラマの格好を真似たようなラグランシャツで、暗殺に来るのかよといった書き込みも、誠に最も話ではあるように思う。犯人を日本人に見せかけるためという考えもあるが、それを素直にそう思えるかは微妙なのだ。

(私は・・・)

過去一環して書いてきたことは、この事件は 快楽殺人 だったということ。そして犯人は、日本人だろうと外国人だろうと、一定期間日本に定住していた(少なくても事件前は)、もっと言えば日本で生まれ育った人間ではなかったのかとみている。そのため宮沢家の人間を暗殺しに、外国から一時的に来たような人物ではなかっただろうという犯人像を想定している。

(遺留品)

現場に残されたユニクロジャケットは、事件のあった2000年10月に販売され、即完売になった8万2千着の一枚だったことがわかっている。この製品は、日本国内にいないと当然手に入れられなかったもので、かなりこういったものの販売後敏感に行動しないと購入は難しかったはずなのだ。ここからわかることは、犯人は最低でも10月には日本国内に潜伏していたことになる。

現場に残されていたラグランシャツなども同様で、2000年の9月~11月という、極限られた期間にのみ国内で販売されていたものなのだ。もちろん事件前に、一連のものを買い揃えたという考え方も無きにしもあらずだ。しかし犯人の遺留品には、日常的に使われていた形跡があるものばかり。人民軍兵士が、教官の命令で家に置いて来いと用意されたものというニュアンスからは違う匂いを感じなくもない。もちろん一家惨殺という大仕事だけに、かなり前から日本に潜入して準備を進めていたという可能性はあるが、一家を殺害し北朝鮮に逃げ帰るという仕事にしては随分と長い期間に痕跡を残し続けていたように思うのだ。ただし金正男氏暗殺に際しては、実行犯とされている女性二人を数ヶ月かけて訓練したとも言われるので、数ヶ月前から日本国内に潜入し準備を進めていた可能性も捨てきれない。

(日本語読解能力)

警察が、長らく犯人が日本人だと断定していた理由がどこにあったのかは未だに謎ではある。我々外部の人間が推測するのであれば、犯人が家にあった塾関係の書類やみきおさんの仕事関係の書類(しかし仕事上のものは持ち帰ってはいなかったとの証言も)などを物色していた形跡があったからなのか? あるいは、犯人が劇団四季のHP以外にも、科学技術振興関連のHPや大学の研究室の細菌研究報告、自治体の街づくり計画や環境アセスメントのページなど、専門分野におよぶ難解なHPを閲覧した形跡があったという話もある。そういった日本語の中でも、難解な文章に目を通していたからではないかと推測される。少なくてもこの情報が確かならば、ちょっとやそっと日本語を学んだレベルでは無理で、やはり外国人であれ日本人であれ日本で生まれ育った人間だったのではないかと考えるのは自然な流れではないのだろうか?

(ということで)

私は、日本に事件を起こすために外国からやってきたものによる犯行という全ての説に関しては懐疑的な見方をしている。事件後海外に逃亡した可能性はあっても、元々は日本で長らく定住、それも日本で生まれ育った人間であったのではないかという思いが強い。この考えを覆すには、実行犯とは別に日本に定住していた人間が家の中に入った痕跡となる証拠がでない限り変わらない。そのため外部と連絡のやりとりをしているだけでは、この難解な文章を理解するのには無理があったのではないかと思うのだ。ただし本当に書類を選別していたのであれば、それは実行犯と主犯が別にいた可能性を示唆する。というのは、主犯自体が家の中で書類を選別するのであれば、わざわざハサミや手で書類など切って家の中で選別する必要などないのだ。見る人が見ればすぐわかるし、むしろそれらしい書類を全て家から持ち出せば済む話ではないのだろうか? わざわざ何故、家の中で書類を選別し処分しなければならなかったのかには誠に疑問が残る。ようは、選別している人間が書類の重要さの有無をよく認識できない人間だったのではないのか? 選別していたということは、それを依頼OR命令を受けた人物が行った行動だと捉えることができるのだ。

にいなちゃんと泰子さんの寝ていたロフトには、塾の名簿が何故か残されていたという。これは、犯人が塾関係者だったと示唆するものか、そう見せかけるためのものではないかと。もしそうだとすると、この家があらかじめ公文教室を開いていたことを、事前に認識していた人物であったことは間違いない。まぁ家の壁にも公文教室の看板を掲げていたので、外部の人間でも容易にそれを知ることはできたのだが。またこの記事には、浴槽で見つけた名簿を持ったままロフトに上がり、置き忘れた捜査員がいたのではないかいう捜査員の推測も掲載されていた。

(音の謎)

あと全然この話とは別の話になるのだが、私はこの事件の大いなる謎の1つとして  に関する疑問を持つのだ。この犯人は、異常なほど音に鈍感なのではないかと。というのは、当然一家4人を殺害するのには、悲鳴や騒音・振動などが外部に漏れるリスクがあったわけだ。しかし最初の礼君こそ、口を塞いだ上で首を絞めて扼殺している。しかし以後の人間は、そんなことをお構いなしに襲っている節がある。もちろん書物によっては、喉をいち早く切って声を発せられないようにしたプロの仕業ではないかという話もあるが、その信憑性は定かではない。

何より気になるのは、家中の書類やものなどを床に散乱させている点だ。どうも宮沢家の1階部分は遺体のスケッチを見る限り、フローリングを感じさせる描きとなっている。すなわち相当な音が、撒き散らす時に周囲に響いたはずなのだ。ましてだ、財布の中にあった小銭1121円分を、廊下にぶちまけていたのだ。これはもう、音が外部に漏れようが知ったことがないというほど錯乱していたのか? 防音構造で外部には聞こえないという確信があったのかのいずれかだろう。しかし浴室の窓から侵入した場合、窓は開いていた可能性もあり、外に音が漏れるリスクは充分にあったはずなのだ。

まして仮に犯人が、何かしらの理由で事前に宮沢家の中に上がったことがあった人物だとする。しかしその時に、隣の家とは繋がっていないことを把握できたとしても、隣の家との間が防音構造になっていたことなど事前に知りうることができたのか?という疑問が残るのだ。そう考えると犯人は、よほど頭のまわらないような人物だったのか? 事前に防音構造であることを知りえた人物だったのではないのか? 仮に防音構造だと知っていても、何故ここまで 怒り をぶちまけなければならなかったのか?

よほど犯人には、宮沢さん一家を殺さなければ気が済まない理由があったのか? 何か思い込みが激しく一家に怒りをぶつけていたとしか考え難い状況だったのではないのだろうか。怨恨ではないというが、一家を殺害してもなお、この異常なまでの怒りがおさまらなかったことを感じさせる現場なのだ。 この犯人は犯行当時ガムを噛んでいただけでなく、ヘッドホンでもして音楽でも聴きながら事件でも起こしたのではないかと思えるほど、音に鈍感 だったのではないかと思えてならないのだ。そしてこのような 怒りの衝動 が、依頼殺人の場合に起こりうるものなのか私にはどうしても疑問なのだ。

検証不可能なお話

昨年末に発売された、「文藝春秋」の「世田谷一家殺害事件・18年目の新事実」。この中には、私が知らないような新情報がたくさん書かれていて驚いた。中でも最も驚かされたのが、北朝鮮脱北者からの情報 である。この情報が事実かは検証のしようがないが(これは捜査関係者も同様なのだろう)、非常にリアリティのある話なので、ぜひ知っておいて頂きたい。

(話の発端)

事件から一年後、警視庁警備局幹部に、1つの情報がもたらされた。韓国の情報機関・国家安全企画部が、最近(2001年当時)北朝鮮脱北者の一人から、このような供述を得たので参考情報として伝えるといった内容のものだった。当時の日本と韓国は、現在と違い韓流ブームが訪れようとしており、ワールドカップ共同開催なども相まって融和的な雰囲気があった時代である。今回の内容を引用させていただくと

私が脱北する直前、長らく音信がなかった、人民軍兵士の甥が「休暇だから遊びにきた」と言って我が家に泊まり来たのです。私は、彼が特別に厳しい世界だと耳にしていた特殊部隊に入っていたことを知っていたので、「よく休みが取れたな?」と聞きました。すると甥は「重要な訓練で大きな成果を出した。その褒美が与えられた」と自慢げに応えたのです。その夜、布団を並べて寝る段になって、甥は掛け布団を被りながら驚くべき話を小声で始めたんです。「実は『敵地適応化訓練』という特殊な訓練で日本に極秘潜入した。訓練教官の指令は『トウキョウで日本人家族を皆殺しにせよ』というものだった。そして私は、その訓練を実行した」。私は驚愕したまま、「どうしてお前の成果だと、教官に証明できるんだ?」と尋ねた。甥はその質問を待っていたかのように冗舌に語り始めた。「証拠として、教官から指示された、黒いハンカチを現場にばらまき、指定された物を置いてきた。そして、それらは日本で報道された。そういうことだ」

そして安全企画部のカウンターパート( 国際協力の場において、現地で受け入れを担当する機関や人物のこと)は、こう述べた。「北朝鮮特殊部隊は、これまでも、日本に対し、日本人拉致と並行して、同様の訓練を密かに仕掛けていた、と我々はみている。日本と戦争状態に陥った初期に、在日米軍基地、日本の重要インフラに攻撃を加えるため、日本社会に適応する要員を必死で育成している」と述べている。

この話は、警視庁の警備局の会議においても、公式の議題に上がったことがあったという。脱北者が本当の話をしたのかについては、警察も検証できないとも述べている。

(改めて考えれば)

まずこの話を冷静に考えてみると、最近まで北朝鮮にいた脱北者が、日本で起きた事件のことなど知っている可能性が低いこと。同様に韓国の捜査当局者からならばいざしらず、諜報機関である国家安全企画部から情報が提供されていたとすれば、かなり畑違いなところから、わざわざ情報が提供されたということになる。ようは、わざわざ日本の警視庁など繋がりのない部門に、組織の枠を越えて情報提供された特異な例だと言えよう。参考情報ではあるが、極めて複雑な経路をたどってもたらされた情報だということは部外者でも理解できる。それだけ日本の捜査関係者が、この事件のことを重要案件として韓国に情報提供を求めてきたことに応えたということではないのだろうか。

(大いなる謎の説明にはなる)

ここで1つ明らかなのは、この事件の大いなる謎の1つでもある、何故犯人は大量の遺留品(返り血も浴びていないもの)を置いていったのか? あの黒いハンカチとは、何だったのか? の疑問の応えを説明できていることである。

そして犯人が、指紋やDNAを大量に現場に残しても平然としていられたのか(長時間家に居座ることができた)という説明もできてしまうわけだ。また犯人が一家殺害という目的以外に、何かしら宮沢家から情報になるものの消去OR持ち出せという使命があったのではないかという疑問も、この説ならば説明がつくことになる。すなわち検証は不可能ではあるが、いまなおこれだけの情報が明らかにされている中でも矛盾はなく、こういったことが遂行されたことを否定する材料には乏しい。

様々な外国人犯行説をこの事件では訊いてきたが、実はこの話が今までになくリアルかつ矛盾がないことに気がつかされる。しかしもしそうだとすると、みきおさんは北朝鮮への送金問題や日本国内におけるスパイ網の解明に協力していたという話も、まんざらデマではなかったのではないかという気がしてくるのだ。しかしこの話は、あくまでもそうだったかもしれないねという部分でしか部外者である我々も、警察も検証のしようがないのではないのか? もうこれは、警視庁でも刑事部で手に追えるレベルではなく、公安部だとか国家の諜報機関レベル、あるいは多分に政治的な次元に話が及ぶことになるのではないのだろうか。

(最近の捜査の流れ)

最近警視庁から発表された情報の中に、黒いハンカチの使用法について、中国の水産加工場で、包丁で魚をさばく際の滑り止めのため、似たような方法で包丁にハンカチを巻いていたという情報が寄せられています。」という、明確に中国という具体名を出してきたことに注目したい。おそらくこの話は、以前ご紹介した中朝国境地域の聞き取り情報から得た話を、具体的に表に出したということ。何かしらの犯人の陰を、この地域から警察は掴んでいるのかもしれない。少なくても今の捜査陣は、外国人犯行説を相当重視して捜査している印象を受ける。

ちなみに以前も触れた 中華人民共和国 吉林省 延辺朝鮮族自治州 という地域を北朝鮮から経由すると、容易にロシアのウラジオストクに抜けることができる。ウラジオストクから韓国を経由して日本に入ることも、それほど難しくはない。もちろん正規の方法でなければ、もっと様々な方法だってあったのだろう。

さて 金正男暗殺事件 をみていると、実行犯を残して、それをサポートした面々は早々ウラジオストクを経由して北朝鮮に帰国したことがわかっているという。しかし顔が割れた彼らは、すぐさま国内で処分されたという噂も耳にする。仮にだ、この事件にそういった背景あったとすれば、後々の発覚の恐れなども考えたら、指紋とDNAという決定的な証拠を残してしまった犯人は、その後とっくに処分されてしまったのではないのか?事件当時は、見事遂行したという評価だったのかもしれない。しかし事件の詳細が報道されるたびに、実にずさんだったことが明らかになってきたからだ。私は、もしこの事件の背景にこのようなものがあったとするならば、実行犯はすでにこの世にはいないだろうと推察する。しかし再度いうが、この説に関しては私などには検証のしようがない次元の話となるので、そうだったのかもしれないね としか言いようがない。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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