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典型的な無秩序型殺人

5ちゃんねるの掲示板にも最近同じようなことを書いていた人がいたが、以前から私も述べているように、世田谷一家殺害事件 は、典型的な 快楽殺人者における 無秩序型殺人 なのだ。一般人には理解しがたい現場ではあるが、犯罪心理学的には絵に描いたような犯行なのである。そのため犯人の不可思議な行動も、この考えに基けば驚くには値しない。また用意周到にそう魅せるかけるため偽装工作をしたのではないかという考えもあるが、どうも現場の状況や遺留品ひとつひとつをみていると、そのような偽装工作をしている節はないのである。

(無秩序型犯行現場の特性)

無秩序型殺人者の犯行現場から受ける全体的印象は、犯行が唐突に行われ、発覚を防ぐための工夫らしきものが見当たらないということである。現場はひどく乱雑であり、恣意性、無計画性、そして象徴性といったものが感じられる。

世田谷の事件でも玄関の鍵こそかかっていた(とされている)ものの、特に犯行の発覚を防ごうとした形跡はなく、現場に火をつけようともしなければ、遺体を隠そうとしたそぶりもみられない(遺体の上にものを置いたりはしているが)。計画性が全くなかったとは思わないが、最初に侵入した礼君の寝ていた二段ベッドに、にいなちゃんも寝ていたらどうしたのだろうという無謀さというか恣意性が感じられる。あと玄関に鍵がかかっていたのは、犯人が発覚を遅らせるために閉めたのではなく、最初から出入りに玄関を使わなかっただけなのではないかと。もし発覚を遅らせたいのであれば、少なくても外から鍵を開ただけでは入れないように、ドアチェーンをかけていたのではないのだろうか。しかし第一発見者の祖母は、合鍵で家の中に入ることに成功している。また象徴性という意味では、20世紀の最後の日にショッキングな事件を起こそうとか、現場に黒いハンカチを残すなど犯人なりのこだわりを読み取ることができる。また家中には、書類などがいたるところで乱雑にばらまかれていたというところまで、この無秩序型の特性と見事なぐらい一致している。

犯人が前から知っている人間を犠牲者に選ぶことも多いが、その場合も年齢・性別などはたいして重要視されない。犠牲者への接近も電撃的。背後から近づき、いきなり力ずくで襲い掛かる場合もあるし、突然銃で撃ち殺すことさえある。犠牲者は何の警戒もしていないので抵抗のしようがない。


宮沢家の人間と犯人が顔見知りであったのかは定かではないのだが、何かしら犯人は家族のことを事前に知っていたと考えられる。そうでなければ礼君から殺害し、みきおさんを殺害後も、わざわざ寝ている泰子さんやにいなちゃんを殺しに屋根裏部屋まで上がろうとは思わなかったはずなのだ。少なくてもこの家族が、4人暮らしだったということは事前に把握していた。あるいは、家の構造もある程度は理解していたものの犯行である可能性が考えられる。そのため外観的には繋がっているように見える隣家の住民がいたのにも関わらず、長居できた理由もそこにある。またみきおさんや礼君などは、まさに不意打ちというか全く警戒しない中で突然襲われたような状況なのだ。泰子さんやにいなちゃんに関しては、みきおさんと犯人の揉み合いによる異変がわかっていたのかまでは定かではない。また被害者である4人の性別や年齢などはまちまちで、特に一貫性はみられない。しかし現場を見る限りは、女性陣を襲うことが犯行の大きな目的だったのではなかったかとの印象は強い。

犠牲者を非個人化したがる傾向があり、身体のある特定の部分に対して極めて残虐な行為を働くことがある。オーバーキルや顔に必要以上の傷を付けるといった行動は、犠牲者から人間らしさを消し去ろうという意図の下で行われる。また顔面を傷付けるのは、その犠牲者が殺人者の知人だったか、さもなければ殺人者の心理的抑圧の原因となる誰かに似ていたことを示している。

非擬人化したがる行動は、みきおさんや泰子さんなどの遺体に引き出しや衣服を被せたりしていることからも伺われる。身体の特定の部分に極めて残虐な行為を行っているのは、首から上を中心に傷が多く、死亡後につけたれた傷が半数以上に及んでいる。このことからも殺害だけが本当の目的だったのか? むしろ犯人の興味の対象は遺体の損壊など殺害後の方が強かったのではないかとさえ思わせる。特に泰子さんに傷が多いのは、泰子さん自身が精神的な抑圧の対象だったのか? 自分の母親などに重ね合わせるものがあったのかもしれない。けして抵抗されたからという理由だけでは、死亡後の執拗な傷の多さは説明できない。

殺害後には性的でサディスティックな行為が行われるのが普通で、死体の切断という形をとることが多い。それ以外にも腹部の傷の中への射精などの様々な種類がある。犠牲者の衣服や住居から、犯人が放尿・脱糞・マスターベーションをした形跡が発見されることもある。死体を手元に保存しておくことが多い。

生前からサディスティックな行為を行った節があるのだが、死後も執拗に遺体を傷つけたことが明らかになっている。また現場のトイレで用を足したこともわかっており、それがどのような形で残されていたのかまでは明らかにはなっていないが、こういった行為の一貫だった可能性も否定できない。また死体の一部を、手元に保存しようとしていたのかまではわからない。しかし遺体の一部ではないが、記念硬貨をはじめ被害者各々を連想させる何かしらのものを犯人が家から持ち出した可能性もあるのだ。

犠牲者の死体は殺害場所にそのまま放置されることが多い。死体が切断されている場合には、ばらばらにされた各部分が殺害者にとって何らかの意味がある形に置かれているケースもある。死体を隠そうともせず、指紋も足跡もそのまま残していくので、警察の捜査の手がかりはたくさんある。凶器も普通は手近にあるものが使われ、しかも現場に放置されるので、重要な証拠となる。

世田谷の事件でも、犠牲者の遺体は殺害場所にそのまま放置されていた。遺体は切断こそされなかったが、にいなちゃんに至っては 両手を合わせて懇願するような形で亡くなっていたとされる。これは、にいなちゃんが生前そういう行動をとったのではなく、犯人によって死後、そのような形にされたのではないかという見方もある。何かしら犯人にとっては、人を屈服させるようなポーズをさせることに大きな意味を持っていたのではないのだろうか。

また指紋や足跡もそのままにされた現場であり、遺留品を無頓着に残すことで手がかりを多く残した。また犯人が持ちこんだ凶器が使えなくなると、宮沢家にある包丁を持ち出し使用し、それも台所に最後は放置される形で発見されている。元々用意された包丁さえ、身近なものであった可能性すらある。そう、刺し身包丁というものが、犯人にとって身近なものだったのではないかということ。

(無秩序型の犯人像)

・兄弟の中では年下である傾向がある。

・知能が平均以下であることが多い。

・子供時代の親のしつけが、非常に厳しいものだった例も多い。

・父親が職業を転々としており、そのパターンを反映するかのように殺人者自身の職歴も長続きしないのが普通である。

・強迫的もしくは幼稚な観念に取り付かれているのが普通で、錯乱し、抑圧された精神状態で犯行を行うことが多い。

・社会に適応できていない。

・多くは結婚しておらず、一人であるいは親と暮らしており、自宅のすぐ近くで犯行を行う傾向がある。

・対人恐怖を抱いており、隔絶された妄想の世界を築いてしまいやすい。

・抑圧された精神状態のもとで衝動的に殺人を犯すことが多く、自分の住んでいる地域内で犠牲者を選ぶのが普通である。

・性的機能不全の状態であり、対等なパートナーとはどんな種類の性的接触も持てないことが多い。彼ら自身自分は異性愛者(ヘテロセクシャル)だと主張しているが、実際にはセックスの経験は乏しく、性的に倒錯していることが明確に読み取れる。


警察も似たようなプロファイリングを導きだし、該当者がいないか近所から探していったが見つからなかった。そして、捜査範囲をどんどん広げていったことが捜査の過程をみていると読み取れる。

すべてがキレイに条件が合致していることはないのだろうが、多くの部分でこれは犯人像を言い当てているのかもしれない。私の勝手な想像ではあるが、犯人には女性の姉妹などがいて、母親同様に自分を抑圧する存在だったのかもしれない。それゆえに女性を性的な対象とするのではなく、屈服させることで喜びをえるという歪んだ精神構造に至っていたのかもしれない。

また容疑者を見つけられなかった要因の一つに、ホシは現場地域を何かしらの理由で(スケボーやバスケなどの関係か?)知っていたものの、自分の住居の近くではなかったのではないかという可能性だ。そうでもなければ、必ずや該当する人物がすぐに浮かび上がっていたに違いない。

(礼君の殺害方法の違い)

最初に殺害された 礼君 が扼殺(手で絞められての殺害)されたのは、犯人が礼君に何かしらの親近感を覚え情けをかけたからではないかという話がある。この場合そうだとすると、犯人は発達障害である礼君と大きな接点があった人物だと考えられる。しかしそのような情けをかける相手を、他の家族を殺すより先に殺害するだろうか?

(快楽殺人犯的心理)

酒鬼薔薇聖斗も、様々な殺害方法を試している。「人を殺してみたい」という衝動にかられているものの興味の対象に、いろいろな殺害方法 を試してみたいという欲望にかられることがあるのだという。こう考えると、

礼君は扼殺

みきおさんはめった刺し

泰子さんとにいなちゃんは、激しく暴打されたあと刺されたりと、様々な方法でいたぶるように殺害している。そのため被害者によって、殺害方法が異なっていることがわかってくる。泰子さんに至っては首を絞められたりもしており、にいなちゃんも泰子さんも最後には包丁で深く刺される形で亡くなっていた。

礼君の扼殺は、実に弱々しい力で片手で口をふさがれつつ、もう片方の手で絞められて殺害されていたのだという。それは犯人が躊躇したからなのではなく、あっさりと死なせないように殺害を楽しんでいたのではないかと私はみている。もちろん片手では簡単には殺害できなかったというのも原因として考えられるが、疑問が残る部分がある。

それは同じように首を絞められた痕跡があった泰子さには甲状軟骨の骨折がみられていたが、それより幼い 礼君 にはそのような痕跡がみられなかった。それも礼君が最初に殺害されていた可能性が高く、けして手を怪我していて力が入らない状況にでもなかったはずなのにだ。その後に殺害されたのが明らかな泰子さんは、首の骨を骨折をしていたのだ。これは、意図的に礼君の首を絞める時に、あえて弱く絞めたとは考えられないだろうか? ただし一つ疑問があるとすれば、他の家族3人がまだ健在な状況において、そのような殺害を楽しむ余裕があったのかどうかという部分である。

いずれにしても私は、礼君を殺すのをためらったとか、情けをかけたという考えには反対で、それならば彼を最後に殺そうと後回しにしたのではないかということ。最も無抵抗で他の家族の殺害の妨げにはならなかった可能性が高く、生かしていても証言能力が低かったであろうにだ。そういった人間をいの一番に殺害したということは、最初から家族全員を明確に殺す意志が犯人にはあったからだろう。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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