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網戸の謎を整理する

過去ここでも何度も取り上げてきたが、改めて侵入経路と想定されている 浴室窓の網戸 について整理してみたい。2006年度までに、全国の警察署に配布された「世田谷一家殺害事件の捜査ポイントをまとめたDVD」や捜査報告書を入手して書かれた、「真犯人告ぐ!」によると、警察は06年度の時点では浴室の小窓からの侵入と断定づけていると書いてある。

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犯人にしか知りえない情報として、このことはマスコミをはじめ一般には一切お茶を濁している。しかし、内輪向けの「取扱い注意」の資料には、このように考えているとハッキリ述べているのだ。また過去何度もここでも検証してきたように、総合的に考えても二階からの侵入としか考え難いこと。その中でも、浴室の窓からが最有力であることを触れてきた。今回は、その中でも事件発覚直後に、外れた網戸が公園フェンス側に立てかけられるように発見された。その謎について、改めて考えてみたい。

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(当初は)

事件発覚当初は、玄関から侵入した犯人が浴室の窓から逃走したという見方が有力だった。しかし事件から3週間ぐらいすると、一切玄関から犯人が出入りした痕跡が見つからないことに焦りはじめた捜査陣。当初から怪しいとも考えられていた、浴室窓からの侵入の再現実験などを行い可能か検証することになる。

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(侵入に際して)

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公園フェンスに足をかけつつ家の壁に手をつきながら、あるいは風呂場のホースに足をのっけながら、それとも誰かに肩車をされての侵入でも良いのだが、ここからよ~くイメージして頂きたい。侵入の際に網戸はどのように見えるのかといえば、自分の胸のあたり~顔のあたり来るはずなのだ。その網戸に触ったら、簡単に外れてしまった(実際簡単に外れるようなものだったらしい)。その場合、どうするのか?考えて欲しい。

普通は、他人に気がつかれないようにそれを何処かに静かに置こうと思うだろう。この場合体を斜め前に伸ばしていることからも、自分の体より手前下のあたり。すなわち、宮沢家の敷地内に網戸をおろそうとするのではないのだろうか。そうでもなければ、非常に無理な体勢を立て直してフェンスから降りなければならないからだ。しかし発見された網戸は、公園側のフェンスに立てかけられるように置かれていたのだ。

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ここから考えられるのは、大きな音を立てるのを嫌った犯人が、わざわざ公園側に一度戻って立てかけ置いたのか、侵入を手伝った共犯者がいて、その人間が受け取り置いたかのいずれかだろうということ。それも立てかけられていたのは、宮沢家の浴室窓のすぐ下なのではなく、1メートルぐらい横の入江家側で、両家の境目付近なのだ。ここから考えられるのは、

1,なにかフェンスを登るための足場があり、その横に置いたのではないかという可能性

そこで先日侵入に際しては、事件前に浴室の窓のすぐ下に置かれていた縁台を利用したのではないかと述べた。このフェンスは網目が非常に小さく、足を引っ掛けることができず登ることさえ困難だったはずなのだ。ただし靴を脱げば、登れたのかもしれない。縁台などを使わなかった場合、犯人の土の付いた足跡が、中二階の途中から突然始まっていたことの説明がつくことにはなる。

あと縁台を使っても、たかだか30センチぐらいの高さにしかならず、フェンス上までは1メートル70センチぐらいまだ高さがあったことになる。縁台を侵入に使った場合、私は台を横に倒して高さを稼いだのではないかと思うのだ。そして入江さんの息子が聞いたという、ベニアをひっくり返すようなボワ~ンという音とは、この縁台を動かしたときに生じた音だったのかもしれない

2,共犯者が受け取るために斜め後ろに立った可能性

犯人は、刺し傷などから右利きであったことがわかっている。すなわち左手で壁に手をつきながらバランスを保ち、利き腕の右手で網戸を外して持ったのではないかということ。それなら網戸を共犯者にわたすときに、入江家側に網戸が立てかけてあった理由も理解できる。仮に一人で侵入してなんとか網戸を持ったまま一度公園側に戻ったとしても、右手で網戸を持っていれば右側にある入江家側に網戸を置いた理由も納得できるのだ。ただしこれは、相当バランス的に難しかったのではないかとおもうのだが・・・。

(網戸の不自然な発見のされ方は)

浴室窓から公園フェンスまでは、90センチ離れている。窓の高さは地上から3メートルあり、フェンスの一番上は2メートルの高さ。すなわち1メートル落下する間に、90センチの幅を飛び越えるという物理的にありえないことが起きているのだ。さらに真下ではなく、1メートルぐらい入江家側に横にスライドしながらである。これは常識的には考え難いことで、何かしらの人為的な力が働いたのではないかと考えざるえない。

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(自然落下や掃除のあとハメ忘れていた可能性)

自然落下であるならば、それは宮沢家の敷地内に落ちてゆくはずなのだ。また3メートルの高さから落ちたのであれば、必ず網戸に土が付着したりレールの溝に土が入り込んだりするので、落ちたところには網戸の跡がついていたはず。まして事件から15年ぐらい経った時点でも、他の窓の網戸はそのまま落下せずに、当時のまま残っている。風呂場の網戸だけ、そのとき自然落下したことを説明するのは難しい。

また31日には、宮沢家は午前中から大掃除をしていたことが杏さんの書物に書かれている。しかし仮に網戸を掃除して乾かすために立てかけていた。そして、それをしまい忘れていたとしよう。それを、なぜ公園側に立てかけておこうとするのだろうか? 普通は自分の家の敷地側に、立てかけて置いておくはずだろう。だいたいそんなことしたら、とりにゆくのも面倒だ。公園に入るには、フェンスがあるのでグルッとまわらないと入れないからだ(戻って来るのに数分はかかってしまう)。

(逃走時に外した可能性)

これも、正直考え難い。宮沢の浴室窓の前には、浴槽が横たわっている。そのため、勢いをつけて網戸を吹っ飛ばすことなど容易ではなかったはず。仮に、蹴破るように網戸をふっとばして逃走したとする。それで勢い余って、90センチ超えた公園フェンスを飛び越えていったとする。ましてそのような力が働けば、網戸はフェンスに立てかけるようにはならず、前方に転がっていたはずなのだ。また当時山茶花の木が浴室の窓の下付近に植わっており網戸が転がるのを枝が妨いだとしても、それによって入江家側に1メートル近く横に転がることを説明するのは困難だ。ましてそれならば、網戸の形状すら大きな衝撃で歪んだのではないかと思うのだ。

また百歩譲ってそうなったとしよう、それならば物凄い衝撃音が外に響いたはずなのだ。隣家の住人はすでに床についており、聞こえた音がカタンカタンだったり、ベニアをヒックリ返すようなボワ~ンとした音がしたぐらいということはなかっただろう。ましてフェンス側に立てかけられるように落下したのならば、なにか網戸とフェンスが当たって落ちるような音も響いたのではないのだろうか。そのため網戸が外されたのが、逃走時だったとは考え難い。

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(おばあちゃんが落とし可能性)

家族の変わり果てた姿を発見したおばあちゃんは、開いていた浴室の窓を閉めたがまた開けたと証言しているのだという。その際に網戸を落としたのではないかということが、当初記事になっていたりもしたそうな。

その場合に、おばあちゃんは気分が悪くなったのか匂いが酷かったのか、凄い勢いで窓の方にゆき網戸を落としたのだろうか?これも、同じように考えて頂きたい。先にも書いたように窓の前には浴槽が横たわっているので、そんな勢いよくは網戸に突っ込めない構造になっている。それでも、網戸に突っ込むようにおばあちゃんが落としたとしよう。そこには前から書いてきたように、フェンスと90センチとの距離があり、それを超えることは考え難い。

仮に網戸が、そのときに公園フェンスを超えたとする。おばあちゃんが家族の代わり果てた姿を発見したのは、12月31日の年末年始休みの10時過ぎの話である。雨でも降っていない限り(当日は降っていない)ぽっぽ公園に、誰も人がいなかったとは考えづらく(その時間のぽっぽ公園に行ってみればわかる)、誰も目撃情報がなかったとは思えないのだ(これは犯人が逃走した場合も同様のことが言える)。網戸の落下に気がついた親切な人が、仮に立てかけてくれたとする。しかし事件が事件なだけに、名乗りでなかったのも不思議な話になる。ただし31日の朝に犬の散歩で公園を訪れた人は、網戸は落ちていなかったなんて証言も残っているのだが・・・。

あと、今一度考えて頂きたい。犯人が、浴室の窓から逃走したとする。そのときに、落とした網戸をわざわざ公園フェンスに立てかけてゆくだろうか? 何より逃げる犯人が、窓を開けて・網戸を開けて、それをわざわざ閉めて逃走しますか? 仮にすぐに事件が発覚しないために、閉めていったとしましょう。そのときに、網戸を閉めますか? 自分の体を外に出したということは、網戸も・窓も一度は開けたわけです。発覚を防ぎたいのならば、窓の方を閉めますよね? それでも窓はあけて網戸だけ閉めて逃走したとします。そして後に、おばあちゃんが網戸を落っことしてしまったとしましょう。いくら気が動転してても、網戸を二階から落としてしまったら覚えていませんかね? パソコンの電源を、引っこ抜いてしまったのを覚えていないのと同じぐらい不思議な話です。

様々な偶然が重なったとしても、犯人が逃走時に落とした、おばあちゃんが発見時に落としてしまった。この2つは、ちょっと考えづらいことがわかって頂けたでしょうか。

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(警察の不思議)

また警察も、網戸の落下について不思議な見解をしています。網戸は、簡単に外れるものだったとのこと。そう、普通ならば網戸などわざわざ外さずに、静かに横にずらせば面倒ではなかったはずです。なぜこの犯人は、網戸を外したのでしょうか? 動かそうとしたら、簡単に外れてしまったとしか思えません。錆びついていた、あるいはレールが歪んでいて容易には横にスライドできなかったなんて事情があったのかもしれませんが。動かすことで、大きな音がするのを避けたかったということなのでしょうか?

そこで気になるのは、警察のコメントなのです。何度再現実験をしても、同じところに網戸は落ちたと言っているのです。まず警察では、鑑識が最初に網戸を調べたはずです。ですから、網戸が落下したものなのか? 人為的に置かれたものなのか、再現実験などする前からわかっていたのでしょう。前にも書きましたが、私も3メートルぐらいの高さから網戸を落としたら、地面に刺さったことがあったことは以前ここで書きました。何かしら土が付着し、地面に刺さったレール部分に土が挟まっていたはずです。

すなわち警察は、この網戸は落下したものと捉えていたのではないかと考えられます。しかしフェンスから90センチ離れている状況からも、落下するならば宮沢家の敷地側だったことは容易に理解できていたはずです。理由はわかりませんが、一度地面に落下させた(投げた)網戸を、わざわざその後公園側に置き直したというふうに警察は捉えていたのでしょうか? 本当に、そんなことをするでしょうか? また浴室の窓辺には、山茶花の花を挿して飾っていたらしいですよね。その花瓶だか鉢も、転がっていたなんて「真犯人に告ぐ!」には書かれています。この記事のことは他では確認できないのですが、もしそうならば音に対する意識というものが、犯人は家のなか同様に外でも無頓着だったことが伺われます。それならば、手にした網戸を公園側に放り投げた可能性は確かにあります。しかそうならば、23時頃に床についていた(まだ寝ていない)隣の家族が、もっと何か違う音を聞いてないとおかしいようにも思います。本当にこの事件は、不思議な話ばかりです。

(いずれにしても)

いずれにしても網戸が転がっていた理由をいろいろ検証してみますと、犯人が侵入時に外したもの という以外に説明するのが難しいということがわかってきます。逃走時に外した可能性もなければ、おばあちゃんが外してしまって、それを第三者が拾って立てかけてくれた可能性も低いわけです。

ちょっと捜査上考え難いのですが、別に考えられるのは元々は宮沢家の敷地側に転がっていた網戸を、鑑識が終わりそれ以外の捜査(鑑識)の邪魔だと、捜査員の手によってフェンスに立てかけられた可能性です。しかしこれも事件直後の写真ですでに公園側に立てかけられていたことを考えると、容易に動かすとは思えない。そして事件の記事でも、壁に立てかけてあったかは別にして、網戸は公園側に転がっていたと書かれています。少なくても立てかけてあったかは別にしても、網戸はフェンスを超えて公園側で発見されたのではないかと考えられるわけです。外れた網戸の解釈だけでも極めて難解なわけですが、この事件の導入の部分だけに、けして安易に扱うわけにはゆきません。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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