FC2ブログ

NHKスペシャル未解決事件・国松長官狙撃事件の教えてくれること

先日、NHKの未解決事件が「国松長官狙撃事件」についてだった。NHKの切り口では、中村泰犯人説を重視し、オウム犯行説にこだわる公安捜査を痛烈に批判する内容となっていた。公安がオウム犯行説を重視したのも、それなりに彼らなりの根拠があって行ったことで、中村泰説が正しいかどうかは私にはよくわからない。もう少し詳しく知りたい方は、ウキペディア などで公安説なども目を通して考えて頂きたい。

今回取り上げたいことは、「国松長官狙撃事件」の犯人探しでも、番組の感想でもない。この番組に触れられていた、警察組織に関する問題点である。この番組によって、3つの大きな問題点が浮き彫りになった。

1、目撃情報を自分たちの都合良いように改ざんしていた

国松長官が狙撃される直前、現場近くでマンションの住人が不審者を目撃。しかしその目撃情報が都合よく解釈され、全く目撃証言と違うことが報告書では書かれていたのだ。

オウム犯行説を正当化するためには、公安は証言と全然違ったものに書き換え、自分たちの都合の良いストーリーを平気ででっち上げるということを行っていたことが明らかになった。公安がこういうことを平気でやるということは、警察組織全体でもこういった行為がまかり通っていた可能性があるということ。ここから考えると、ただでさえ信憑性の微妙な「世田谷一家」の目撃情報も、何処まで真実が我々に伝えられているのかにも疑問を持たざるえないということになる。

世田谷の事件では刑事部主導で捜査が行われているわけだが(公安部も別に動いている)、「現場近くに住む、裕福な家庭に親と同居する若者」が犯人という見立てを立てて捜査していたのだという。果たして、この最初の見立てが本当に正しかったかどうかが問われることになるのだ。

もちろん世田谷の事件では、外国人犯罪をはじめ様々な角度から捜査していた様子が伺われる。その上で、そういった見立てになったと信じたいし、基本的に私も警視庁の捜査方針に大きな誤りがあったとは考えていないが。

2,意見が合わないものは、警察は平気で抹殺する可能性

公安の捜査に意義を唱えていた刑事部の原雄一は、捜査一課長が退任するときに「お前、警察内部に抹殺されるかもしれないから気をつけろ。駅のホームの端には立つな」と耳打ちされたという。もしこれが事実だとしたら、自分たちの立場を守るためならば、平気で公安は人を殺しかねないことを意味していることになる。

この言葉を耳打ちしたのは、刑事部のトップ・当時の捜査一課長だったと番組で描かれていた。ヒラの警察職員が言うのと、組織内部を知り尽くした刑事部のトップである捜査一課長が言うのでは、言葉の重みが全然違う。捜査一課長をもってして、警察組織で意見が対立すれば事故に見せかけた殺人などが起こっても不思議ではないと危機感を持っていたことは驚きに値する。

実は、警察内部の不正を暴こうとするジャーナリストなどが謎の不審死や急死をすることが少なくない。単なる事故で片付けられてしまうことがほとんどであるが、この国の警察機構は我々が思っている以上に遥かに闇が深いのかもしれない・・・。

3,一度描いたストーリーを覆すのは難しい

この「国松長官」の事件を見ていてもそうだが、最初に打ち立てた捜査方針を覆すことは容易ではないことがわかる。「世田谷の事件」でも同様で、最初に描いた「近所に住む若者が単独で起こした事件」というストーリーは、当初から今に至るまでほとんど変わっていない。私自身も、その見立てが大きく間違っているとは思っていないが、これが全然違うものであった場合、たとえ有力な証拠がよそから出て来ようとも、それを受け入れるだけの柔軟性が今の警察組織に本当にあるのかどうかには疑問を抱かざるえないのだ。公安にとっては、国松長官をうったのが誰かなどはどうでもよく、オウムという組織を弱体化させることの方が、この事件捜査の目的に変わってしまっていた。同じようなことが、今度は世田谷の事件において刑事部によってなされていたということはなかったのだろうか?

(週刊新潮1月2・9新年特大号)の記事

この記事の信憑性は確かではないが、ネットでもこの記事の全容が残されている。もしこのような事実があっても、先の国松長官の捜査経緯を考えると、大阪府警の捜査資料が全く警視庁の捜査に生かされていなかった可能性も十分ありえるのではないかと思えてくる。もちろんこの記事自体が誤りで、そのような事実は存在しないのかもしれない。しかしそれにしては、実に具体的にかつ、別の事件と絡めて書かれているのではないかと思うのだ。大阪府警からこのような捜査報告があったとしたならば、警視庁もその方向からの捜査もすべきではなかったかと思う。もちろんした上で、資料を否定しているのかもしれないが・・・。

世田谷のような単純な図式の事件が未だ解決できないのには、何かしら警察組織の歪みにその原因があるのではないかと思われても致し方ないのではないのだろうか。それにしても今回のNHKの報道は、画期的な意欲作だった。

スポンサーサイト



カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
プロフィール

monazite

Author:monazite
世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
カテゴリ
負け犬の遠吠え
FC2拍手ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR