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警視庁プロファイリングを考える

「世田谷一家」の事件においては、それまで日本の警察では採用されていなかった DNAプロファイリング を使用した初めての事件だったという。その詳細について考えてみたい。

性別:男

これは、異論のないところだろう。残されたDNAから、まず間違いはありえないと考えられる。ただし女性に対する執拗な攻撃から、当初は犯人は女性ではないかという話さえあった。実はこの犯人、性別は男でも女性的な精神の持ち主だったという可能性はなきにしも非ずなのかもしれない。

年齢:1965年~85年生まれ

当時15歳(現在32歳)~当時35歳(現在52歳)と警察はみているようだ。今のDNA解析技術ならば、年齢がどのぐらいだったのか、もっと絞り込めているのではないのだろうか。あくまでもプロファイリングは一つの目安として導入していたのだろうが、これを全国の警察に配布したということは捜査陣も大方この年令層で捜査していたのではないかということ。

気になるのは、黒ムツさんの言うとおり、自分は13歳だったという部分~さらに、みきおさんの同年代世代である当時40代半ばの人間であったとは考えていないようなのだ。

職業は印刷工業者の可能性がある。遺留品から粉末の三種の蛍光染料が検出された

この部分に関しては、現在警察のパンフレットからも完全に消えている。そのため蛍光染料の正体を、警察は完全に解明しているということだろう。

血液型はA型

これも、残された血液からまず間違いない情報なのだろう。血液の偽装は、他のDNA情報とリンクして確認しているはずで、ほぼ考えられないとみて良さそうだ。

身長175センチ前後で胴回りは83センチ

後にこの犯人像は、170センチ前後に変更されている。そして犯人は、事件当時は細身の人間だったとされている。問題は、170センチに変更されている部分で、これは何か後に有力なものがわかったからではないかと。私が考えるに、事件前に成城学園前駅で目撃された現場に残された遺留品とそっくりな格好をしていた男とすれ違った人物がおり、その目撃情報から訂正されたのではないかとみているがどうなのだろうか? 

私も現場の浴室の窓を見上げて思ったのは、ある程度の上背がある人物でないと入れないのではないかということと、そこから侵入しようと思うのは当時は細身の体格だと自分自身自覚していた人物だということ。また冷酷な事件現場からも、細身の人間を連想させるものがあった。

性格は残忍で大胆。ずぶとい、文化の異なる外国人の可能性もある。精神的に不安定な若者。自宅で鳥を飼育していた可能性がある。

事件現場に長く居座り、トイレで用を足したりアイスを4個も5個も食べていることからからも大胆でずぶといというのはよくわかるし、遺体の状況からも残忍であることも容易に想像がつく。

また警視庁の捜査でも、けして日本人ありきで捜査をしていないことが、文化の異なる外国人の可能性 というところからも読み取れる。また精神的に不安定な若者というのも、この現場のものが散乱している惨状と、それでいて遺体を隠すなどの行為からも伺われたということだろう。また自宅で鳥を飼育していた可能性については、残されたジャンパーのポケットから小鳥の糞が検出されたという話を裏付ける。

犯人の血液中のミトコンドリアDNAを人類学的に分析したところ、母系はアドリア海沿岸に住む欧州人、父系は日本人を含むアジア人。すなわち、ハーフの可能性がある。

これが本当に犯人の両親の血統であるのならば、極めて容疑者の絞込みやすい情報となる。特に父親がアジア系で、母親が欧州人という組み合わせは、日本では非常に稀なパターンだからだ。しかしここまでの情報がありながら、未だに犯人逮捕には至っていない。

今の技術ならば、これをもっと細分化して限定的に絞り込めている可能性もあり、この当時より詳細な情報に行き着いてあるはずなのだ。場合によっては、DNA情報から犯人の人相まで再現しようとする試みを行っている可能性すらある。

フランスのギ・ラロッシュ社製の香水「ドラッカーノワール」の愛用者

これは現場に残された包丁の柄のすべり止めに使ったハンカチから検出された香水であり、ボーダーとの関係や血の匂いを紛らわすためなどの意味合いがあったのではないかとも考えられる。

血液鑑定からは抗精神病薬・覚醒剤などの薬物反応はなし。またアルコール、タバコなどをやっていた人物ではない

このことからも精神科への通院や覚醒剤常用者の可能性を否定し、酒・タバコもやらない人間であるという。ここで考えられるのは、メンタルにたとえ問題があったとしても病院などには通っていなかった可能性。また酒・タバコをやらないということは、未成年者の可能性の高さや、日頃から健康に気を遣っていたアスリート選手だった可能性も考えられる。たとえ未成年でも喫煙をするものやアルコールを飲むものもいるわけで、そういった意味では目にみえての素行不良の人間かどうかには疑問が残るのだ。社会では、容易には浮かびあがり難い人物だったのかもしれない。

漢字を判別できる言語能力がある

これは、何を持ってこう判断しているかの裏付けがいまいち我々にはわからない。例えば運転免許書やキャッシュ番号の暗証番号を探ろうと、宮沢家にあったノートに数字を書き込んでいたという話がある。正直こんなことは、たいして漢字を識別できるとか、日本語読解能力がなくても可能だろう。運転免許書の漢字など元号ぐらいしかないし、キャッシュカードも同様だ。そこで数字が書き込まれていたというのは、実は数字ではなく漢数字でノートに何か書き記していたということだろうか?

あるいは犯人がお風呂場などで書類を選別していた可能性があり、その書類の内容が漢字がわからないと判別できないものだったとか。犯人がインターネットを閲覧していたサイトが、かなり日本語で専門的なことが書かれていたサイトが多かったとかそういった何かそう判断できる材料があったのではないのだろうか。

例えばそれは、日本に留学していた留学生や外国人労働者レベルでは判別が難しいほどのものだったのか? あるいは、某国のスパイが日本語教育を受けていても理解できないレベルのかなり専門職が強いような内容のものだったのだろうか? どのレベルで漢字を識別できると言っているのかはわからない。我々も中国語で書いてあるものをみると、大方内容が想像できることがあるように、その逆のような話かも含めてこれだけではよくわからない説明となっている。

パソコンを未熟ながら操作する知識がある

2000年当時は、まだインターネットのサービスを開始されて数年後。そのため、誰もがインターネットに触れているとは限らない過渡期だった。マウスを使いネットサーフィンをする程度であれば、ネットカフェあたりでインターネットと触れる機会があった程度の人間でも問題はないだろう(当然自宅にネット環境があった可能性もある)。ただしここで気になるのは、未熟ながら という部分である。この未熟を思わせる痕跡が、何処かに残っていたということだ。

我々が知り得る情報から考えると、誤って空フォルダを作成してしまったとか、最後パソコンの電源を引き抜いたなどの、そういった部分からは想像できる。しかしパソコンの電源に関しては、以前も書いたように事件発覚の直前まで家に犯人がいなければ、犯人が電源を引き抜いた可能性はないということになる。少なくても電源を引き抜くという行為は、パソコンを扱う人間としては最も避けたい。それは、ハードディスクなどの破損に繋がる危険性があるからだ。とっさにそういうことをやってしまうのは、確かにパソコンの操作に未熟なものだったからこそとも考えられる。

土地勘があり、現場近辺の居住者、スケートボード愛好者の可能性がある

土地勘があるというのは、どこからそういった判断に至ったのかは気になる。しかし最寄り駅から20分以上もかかるような現場だったことを考えると、何かしらこの公園や宮沢家を知るきっかけがあったはずで、そこから土地勘があると判断されたのもかもしれない。事件の特性などからも、現場周辺の居住者・あるいは遺留品からもスケートボードの愛好者の可能性というのも理解できるところだ。

生活環境は、外泊に無関心な家庭か、単身居住者。事件当時、経済的に困窮していた

夜中家を出ても咎められないような若者。全く他人の眼がない単身居住者とされている。事件当時、経済的に困窮していたというのは、財布の中の僅かなお金を手をつけていたりして、それでいて大金を手に入れようという類の形跡は見られなかったというところから来ているのだろうか? それゆえカードや通帳を置いてゆき、数万~数十万ぐらいを盗んで逃走していることからも生活に困窮していたと判断したものと思われる。

本人か周囲には渡航歴がある ・・・

これはヒップバックに含まれていたものが、日本には存在しないような砂やアメリカ製の硬水用洗剤などが検出されたからだと思われる。こう考えるとヒップバックの中身がモハーヴェ砂漠の砂だとか、本当かいなという話を裏付けるようなことを警察自身が内部資料で言っているわけだ。こういったマスコミが面白おかしく書いた与太話みたいな話は、けしていい加減な情報ではないことを伺わせる。

(警察のプロファイリング)

少なくても事件から数年間は、警察はこのように考えて捜査してきたということ。おそらく捜査の基本線は、今もそれほど変わってはいないのだろう。

またここから読み解き想像すると、警察発表こそされていないが、大手マスコミ各社から出た様々な話はおおよそどれも嘘のない話が多く、捜査関係者から漏れ出た情報を参考にしていたのだろうということ。そして警察は、間接的に記事になったものもふくめると、かなりの部分この事件に関しては情報を開示しているものと思われる。そのため一部の公判を意識しての犯人しか知り得ないような情報以外は、もうほとんど公開していない情報は残されていないのではないかと私は思うのだ。そのため部外者で詳しい人間が持っている情報と、捜査陣が持っている情報にも、実はそれほど大差がないのではないかとさえ思えてくる。特に本来の時効であった15年までに発表した小出しの情報までが、警察が外に出せるほぼ全部の情報と言っても良いのかもしれない。そのため今後は、もう何かが判明しない限りは警察からも目新しい情報が出てくることは殆ど期待はできないのではないのだろうか。そのため今ある情報を元に、この事件を考えてゆくしかないのだろう。

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宮崎勤 と 世田谷一家殺害事件

先日フジテレビで、「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人でもあった 宮崎 勤 とこの事件に関するドキュメンタリーが放送された。私は世田谷一家殺害事件も、快楽殺人 ではなかったかとみている。そこでこの宮崎勤の行動から、共通する何かを見出だせないか考えてみた。

同番組を見ていて、気になるキーワードが2つあったので考えてみたい。

1,所有者意識

宮崎勤は、殺害した2人の女の子の遺体を自宅の自分の部屋に運びこんでいる。宮崎には、両親の他2人の妹と同居していたのにだ。宮崎の部屋は同じ敷地内でも、ちょっと独立した離れにあった1室。その部屋に入ろうとすると勤が怒るので、家族も部屋に近づくことはなかったのだという。そういった彼だけの特別な空間が、この家には存在した。

何故勤は家族に見つかるリスクまで犯して遺体を部屋に運びこんだのかというと、自分が手をかけた女の子達を自分の所有物として認識していたからだという。そして何より殺害後も、彼女たちの近くにいたかった という驚きの証言をしている。まるで、趣味であるビデオや雑誌を集めるような感覚だったようだ。

もし世田谷の犯人も、殺害した家族に似たような感覚を持っていたとしたら、殺害後すぐに現場を離れようとはせずに長時間居座った理由も理解できなくはない。ひょっとすると隣のおばあちゃんが訪ねて来なければ、正月三が日ぐらい一緒に遺体と過ごそうとしていたのではないかという、以前紹介した苫米地氏の推理も的を得ていたのかもしれない。通常殺人犯は発覚を恐れいち早く現場を逃走したくなるものだが、この犯人が妙に落ち着いて現場に居座ったのには、そういった心理が働いていた可能性もあるということ。ただし私は、この部分に関しては同意し難いのだがそういった考え方もあるということをご紹介しておきたい。

2,仏心

宮崎勤は、マスコミに 今田勇子 の名で犯行声明を送ったりと愉快犯的な行動を魅せるようになる。そして被害者宅の玄関前に、ダンボールに遺骨を入れ置き去るというショッキングな行動に走っている。これに関し宮崎は、葬式もあげていない遺族の姿をみて、早く葬式をあげて欲しかったという仏心が生じたからだと証言している。

世田谷一家の事件においても、事件からちょうど100日目に現場から仙川挟んだ対岸に地蔵を置かれることがあった。何か犯人と関係ある行動ではないかと警察が熱心に調べた背景には、世田谷一家の前に起きたこの事件の宮崎の行動も頭にあったのかもしれない。成仏して無事三途の川を渡って欲しいという犯人の仏心が、起きたとしてもおかしくないということだろうか? 

あるいは警察は、現場に残された遺留品を公表した直後だったので、これを見た家族が自首させることはできなかったものの、せめてもの償いとばかりに置いていったものではないかと捜査関係者は長く考えていたという。そういった我々には理解しがたい心理が犯人は浮かぶものということだが、この点に関しても私は疑問を持つ。というのはもし犯人が当時私と比較的近い年齢~あるいはそれより若い世代だったとして、地蔵を置くことが何かの供養になるという風な考えが浮かぶのだろうか?ということ。地蔵を置くということに、何か挑発的なメッセージ性がない限りは、極めて遥か上の世代が考える発想ではないかと思えるのだ。警察が考えるように犯人の親が置いた、あるいは生前宮沢家と付き合いのあった年配の世代が密かに置いていったものじゃないかという気もするが、警察はなにか犯人との繋がりを示すものを見つけているのだろうか?

個人的には、この2つ心理は世田谷の犯人と重なる部分はないように感じるのだ。ただし幾つかの部分おいては、過去の快楽殺人と近いものを匂わせるものがある。以前ご紹介したものと重複する部分があるが、改めて考えてみたい。

1,殺害方法の違い

礼君だけは絞殺で、最初に殺害されている。この謎は、私は現場の状況から偶発的に起きたものと捉えていた。犯人が侵入したとみられる浴室は、壁1つ向こうには礼君が寝ていたベッドがある。それもベッドはまさに、浴室の壁側に設置されていたからだ。そう宮沢家に侵入した時に、礼君は物音で起きてしまっていた。そして鉢合わせになった犯人が慌てて口を塞ぎ、もう一つの手で首を絞めるという状況に陥ったのではないかと。あるいは物音をたてないためには、寝ている礼君の口を塞ぎ首を締めるのが一番良い方法だと考えたのかもしれない。しかしそうならば犯人は、包丁をすでにとりだした状況で寝ている礼君に近づいたのではないかと思うのだ。そのため犯行方法が違うのは、家族を殺害する準備が整っていなかった中で礼君と遭遇するという状況に出くわし、偶発的に絞殺が手段として用いられたのではないかと考えていた。

しかしもし犯人が、過去の快楽殺人犯と似たような思考回路だった場合全く違う理由が考えられるという。それは、いろいろな殺害方法を試したかったという心理なのだ。「神戸児童殺傷事件」の犯人である酒鬼薔薇聖斗は、まずナイフで女の子を刺す事件を起こした。しかし次の段階に入ると「絞殺をためしてみたい」という衝動を持つようになったという。これにより、知り合いの男の子の首を締めて殺害するに至った。

世田谷の事件でも犯人は、「絞殺で人を殺してみたい」、これが第一の衝動だったのではないかと。そして第二の衝動としては、京都小学生殺害事件の犯人である てるくはのるのように、めった刺しをしたいという衝動にかられたのではないか。これは、第二の犠牲者である みきおさんの 殺害方法に現れてくる。しかしその後の 泰子さんやにいなちゃん の殺害方法にも多くの切り傷が確認できるのだが、少しこれとは趣きが違っている。

2人は、屋根裏部屋で襲われ確かに最初斬りつけられた。しかしそこでは、にいなちゃんの歯が転がっていたり、殴打するなどの行動が目立つ。もちろんこれには、持ち込んだ包丁が使い物にならなくなったという理由もそこにはあったのだろう。しかし問題は、その後2人がはしごを降りた中二階のところで、自宅にあった果物ナイフで絶命させられたところに現れてくる。

傷口から事件を再現する3D鑑定法によれば、ナイフを顔になぞるように剃って皮を削いだり、包丁で刺したあと肉をえぐったりと猟奇的な殺害だったことがわかってきた。それまでのめった刺しと思われていた殺害ではなく、殺人を楽しんでいた節があるということ。この手の快楽犯に多く観られる、頭部への攻撃、遺体の損壊へと犯人の興味が移っていったことを意味する。その証拠に、傷の半分以上は死後につけられたものだとされている。これは神戸の事件でも、遺体の目や口元を傷つけるという行為が観られ、2人の遺体はその状況に近いものを感じさせるものだった。

(執拗な拷問の理由は)

特に泰子さんに関しては、生きている間に執拗な拷問を繰り返えされたとされている。それは何かを聞き出すための手段だったのではないかとも思えたが、犯人はどのぐらいで人は死ぬのか? どのように傷をつけたらどのような反応が観られるのかみてみたいという、この手の快楽殺人犯にみられる興味がそこにあったからではないかとも考えられる。

(最後に)

世田谷の事件と宮崎勤 との共通した心理はあまり感じられなかったが、以前に紹介した快楽殺人犯の犯行と世田谷の犯人は極めて似たものがあると改めて強く実感した。この事件の最大の動機は、快楽殺人 をするためだったと私は考えている。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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