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ちょっと気になったこと

世田谷一家の犯人が、現場に残していったユニクロジャンパー。事件直前の2000年11月に販売し、すぐに完売したという。そのポケットからは、「飼育用の飼料を食べていたとみられるスズメより小さい鳥の糞も検出された」 という部分が気になった。

ユニクロが海外展開するようになったのは、2001年からで東アジアに進出したのは、2002年9月の上海店が最初だったという。すなわちこのジャンパーは、日本で11月以降に購入したものとみて良いだろうということ(ただし通販・ネット販売などは存在していた)。

また小鳥などの小さな鳥は特に警戒心が強く、そう簡単には懐かない生き物。鳩のようにエサをあげれば、すぐに寄って警戒心をとく鳥とは違う。更に気になるのは、飼育用の飼料を食べていたとみられる、スズメよりも小さい鳥の糞が検出。それもポケットの中から発見されたということで、限りなくこの小鳥は、犯人に懐いていた可能性が。このことからも犯人が、小鳥を飼っていた可能性が高いとみて良いだろう。あるいは、毎日のように公園の何処かでエサを蒔いていたような人物かもしれない。その辺は、ポケットの中から公園によく植わっているケヤキらしき植物の花粉や枯れ葉が発見されていたことからもありえる話ではないのだろうか。

そして11月に販売され、すぐに完売していたユニクロジャンパーだったことを考えると、少なくてもこの犯人は、11月には日本にいた人物だったのではないかということ。あるいは、日本と海外の出入国を繰り返していたのかのいずれかだろう。ちなみに値段は3900円~5900円 と、ダウンジャケットとしては、けして高価なものではなかった。

犯人が一定レベルの日本語読解能力は有していたと考えられており、一定期間は日本にいた留学生や労働者、日本で育った外国人、もしくは日本人だと考えられる。ここで何が言いたいかというと、ようは日本に犯罪をするために来日したような、言葉もわからないような外国から来たプロの犯罪者ではなかったのではないかということ。

少なくても事件当時は生活の拠点が日本にあり、そこに根付いて生活していたもの。もちろん帰国前の留学生や外国人労働者だった可能性も、当然否定はできない。しかしお金目当ての犯罪にしては、お金に対する執着がそれほど強いとも思えない。まして隣接する家族がいる、宮沢家も在宅している時を狙うのも金銭目的だとするとどうなのか?金目のものが目当てならば、年末年始成城の豪邸で家を空けていそうな家など、他にも幾らでもありそうなものだったのだが・・・。それも、みきおさん以外は寝ている家族を、わざわざ殺しにゆく必要があったのかは全く矛盾した犯罪だとも言えよう。まして最初に寝ている礼君の殺害を行った可能性が高く、明らかに一家の殺害ありきでこの事件は始まっているのだ。それも居間で身支度を整え、まさに臨戦体勢という形で、他の家族への殺害にも入っていったのだから。

(その一方で金銭目的を匂わせる書き込みも)

前回、犯人が立てたスレッドではないかと紹介したもののなかに、以前も紹介した気になる書き込みがある。

66 :>62:2000/12/31(日) 13:13
そだよ。
あの家だったら土地付きで1億5千万くらいじゃないの?

ちなみに被害者宅の車はシトロエンだったね。
(まあまあ高い)


確かに事件を伝える映像で、家の前には赤い車が停まっていたこと。世田谷区のおおよその相場を知っていたものがいても、おかしくはないだろう。しかしだ、土地というのは同じ世田谷区でも駅からの利便性や、まして土地の大きさなどでも全然違うわけで、それをちょっとしたニュース映像で流れたぐらいで正確に把握することは難しい。ましてや報道があって1時間ぐらいしかたっていない、極限られた情報しかない時点でだ。

しかもこの家は、宮沢さん夫婦、入江さん夫婦、そして泰子さんのお母さんが出資して、1億5000万で購入した物件であり完全にその額と一致していたのは偶然なのか?奇妙なのは、事件当時の相場ではなく購入時の額と一致しているところなのだ。恐らくバブル絶頂時に1億5000万で購入していても、事件当時は半減していたに違いない。そして家の前にちょこんと顔を出している車が、シトロエンだとわかる日本人は、そうは多くないはずだ。日本でも知る人しか知らないフランス車であり、それもある程度の値段を知ってるような口ぶりだ。これも偶然の一致かもしれないが、このスレが犯人が立てたもので、その犯人自身が書き込んだ可能性のある書き込みではないかと私は疑っている。また事件前には宮沢家の住民票や戸籍謄本を第三者が入手していた形跡があることも含めると、公園の移転代金含めて、宮沢家の資産を事前に調べていたものがいた可能性も否定できない。そのため事前に宮沢家の建物の値段やシトロエンという車が幾らぐらいするものか知っていた人物がいたのではないかということ。しかしそれだとこの事件の動機は、完全に金銭になる。

この視点から考えると、以前散々考察したように少数犯罪者集団による金銭目的の犯罪だったのではないかという考察に行きつくことになる。そのため依頼された実行犯と指示を出した主犯、さらに事件をサポートしていた人間が他にもいた可能性もあるだろうということ。そしてそこまで大掛かりな犯罪となれば、明らかに宮沢家が都から振り込まれる土地売却代金を狙った犯罪だったということになる。

(ただし)

ここまでの考察で犯人は、極めてスケボーとの関わりが深い人物。そして、動物虐待などの猟奇性がみられる人物だった可能性が高いことを書いてきた。そういった犯人と計画的な金銭目的の犯罪集団が、どうしても結びつかないのだ。まるで みきおさんと揉めていた男をけしかけて、何者かが事件を起こさせたとしか考えられなくなる。しかし本当に、この事件にそんな複雑な背景があったのだろうか?という疑問も残るのだ。

(当初は)

スケボー仲間(動物虐待の価値観も共有できるような友人)も含めて、この事件を計画。仲間は、実行犯をサポートする役割で外で見張り等の役割。当初は、あの口うるさい家族を懲らしめるだけという話で協力を煽ったのかもしれない。特に自分たちの作った縁台を弁償しろとか、そういった単純な理由でこの事件を計画した可能性すらある。

しかしいざ立ち会ってみると、殺人事件に発展しまう。仲間は怖くなり、逃走(飛び出しマン)。その仲間は実行犯を運搬する役割も担っていたので、実行犯は仲間が戻ってくるのを待っていたが、いつまでも戻って来ないことで長時間現場に留まることになる(と言っても深夜には逃走した可能性)。しかし実行犯だけは、最初から人を殺してみたいという欲望があり、それを果たすことになる。しかし思わず仲間が逃亡したり、自らも怪我をしたりという事態に陥り、結果的に長時間居座るはめになった。結果小銭欲しさも相まって金銭を探しはじめたという、かなり行き当たりばったりな犯行だったのではないのだろうか? 

(結論)

結局この事件は、実行犯が自分の欲望を叶えるということが大前提にあったのではないかということ。それ以外の目的は、当初計画になかった行き当たりばったりなもののため、行動に一貫性がないのかもしれない。そこからはプロの犯罪者集団という匂いが感じられないばかりか、精神的にも不安定な人間であることを匂わせる現場に見える。けして知的な人間が入念な計画を立てて行ったという感じではなく、小賢しい程度の未成熟な人間による犯行で、思い描いたとおりにはならず取り乱した末の惨状だったのではないかという気もしてくるのだ。

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動物虐待との関連性

3D鑑定システムによって凄惨な現場だったことがわかり、犯人は 泰子さん や にいなちゃん をいたぶるように拷問をかけて殺した疑いがあると書いた。それは、事件前から現場周辺で起こっていた動物虐待との関連があったのではないか。そして過去の猟奇的殺人と似た思考の持ち主が、事件を起こしたのかもしれない。今回改めて、この動物虐待との関連について考えてみたい。

(現場周辺における猫の虐待)

ASKAの事件簿さんのところに、事件前後に起きた 動物虐待の一覧表 が載っているので、参考させて頂きたい。

すでに現場近くでは、ボーガンで猫をうっていた銀行員が捕まったり、毒物を入れたものを食べさせて猫を殺害していた主婦が捕まっていたことは明らかになっている。その一方で気になるのは、表にある 3~5 の猫に対する目に余る残虐行為を行っていた犯人は捕まっていない。そしてそれらの事件は、事件前の8月~12月にかけて起きていた。しかし事件以後は、ピタリと無くなったと言われている。

別の記事では、事件のあった年の春ぐらいから、20件近くそういった猫の虐待事件が起きていたのだという。また近くの動物病院の院長が言うには、「すべてが鋭利な刃物で切られているのが特徴。開院して4年になりますが、昨夏まで虐待は1年に1回あるかないかだった。病院に運ばれていないネコも含めると、虐待は10匹を超える」。少なくても事件前当時、異常に宮沢さん一家の周辺では、こういった異様な事件が起きていたのだ。そして事件の二週間前にも、同様の事件が起きていたという。

そしてこの院長が話すには、2年ほど前、動物虐待をしている現場を目撃 したという。「夜中1時すぎに、近くの草むらを長い棒で叩きながら歩く少年を見た。そうやりながら、野良猫を捜し出し、追い回していた。当時は高校生くらいに見えたが、その頃から虐待動物がしばしば発見されるようになった」 。この院長の証言が確かならば、世田谷の事件当時は20前後ぐらいだった可能性が高いのではないのだろうか?

そして私は、黒ムツさん一回目の書き込みの人物こそ、この事件の犯人ではないかと考えている。

170 名前:黒ムツさん投稿日:2000/12/27(水) 17:03

俺は3歳のガキの頃から鼠を刺し殺し、又はては烏に与え、これを13歳に成った今でも続けている。其れと並行して犬も殺すことを7歳の頃に覚えた。最初に殺すのもあまり躊躇いは無かった事が鮮明に記憶に残っている。俺に突然噛み付きかかって来た体長約60cmの少し大き目の犬だった。一発蹴るとまだ噛み付きかかって来やがるので、俺は犬の腹を引き続き蹴った。何発蹴ったのか覚えていない。死んだ時には其の犬は口から大量の血を流し、腹からは内臓が少し食み出ていた。勿論今でも此れは野良犬を見掛けるとやる。いまでは蹴る力も倍増し、手でバラバラにする事さえ躊躇わないようになった。悪臭がするがそんなこと気に為ない。猫にも時々同様のことをやる。猫を顔を含め包帯でぐるぐる巻きにした上で、内臓を切り裂いて取り出し、道路に放り出して置く。すると烏が咥えて持って行ってしまうか、自動車に引かれて余計に悲惨な光景に成る。が、其れがまた快感だ。友達とどちらの結果に転がり込むか賭けをしたことさえある。最近では人間を切り裂いて内臓を見たいとも考える。あの歌舞伎町で起きたビデオ屋爆破事件の容疑者の少年が供述していたように。今では隣の幸せそうな家族を見るとあの大分一家殺傷事件のようにしてしまいたいとも思う。決行日は12月31日午後11時59分だ。21世紀がやって来る前にちゃっちゃと殺ってしまおうか考えている。

(入江さんの家を意識した書き込み)

改めて、黒ムツさん一回目の書き込みを検証してみる。被害にあった宮沢家の隣には、姉夫婦と泰子さんのお母さんが住む家しか存在しなかった。他には、宮沢家のむかいに2軒ほど別の家族が住んでいた。すなわちこの書き込みが事件と関わりがあるとすれば、隣の幸せそうな家族とは、入江家からみた宮沢家 という視点になる。

もちろんこれだけならば書き込みとの繋がりは薄いのだが、その入江家には当時13歳の息子さんがいた。すなわち犯人があえて自分が13歳であると書いたのは、この息子さんの存在を意識してのことになってくる。事件現場の隣に13歳の子供が住んでいたのは、偶然の一致にしては、あれ? と思うはず。そう、そのことは杏さん自身が、自らの著書に記載している。

ここで気になるのは、どうやって入江さんの息子が13歳だと知り得たのか? そして外観的には入江家も宮沢家も繋がっているようにも見える建物において、別々の家だと認識できたのかという部分。到底それは、外からは知り得ない情報だったに違いない。事件前に何かしらの理由で、この家は中では別々になっているとわかっていた人物だということ。

こまめにこの家を見張っていると玄関が2つあり、お互いの家族は必ず玄関を行き来してやりとりしたことを見ていたのか? それとも何かしらの形で家に上がる機会があり、2つの家は中では繋がっていないということを知り得た人物だったのではないか。事件前に犯人のDNAと一致するものが、当日使われていないスリッパから検出されたのだという。そういった何かで、この2つの家族のことを知り得る人物の犯行だったのではないかとも考えられるのだ。

(気になるキーワード)

「悪臭がする」

この書き込みで、あえて臭いに言及するあたりが、黒ムツさんは本当に動物虐待を繰り返していたのではないかと実感させられる。そして血がつくと非常に臭いこと、そしてそれが容易には取れないことを経験からわかっていたのではないのだろうか。だからこそこの事件では、黒いハンカチを使い 返り血を浴びないようにした。あるいは黒いハンカチに香水をつけることで、この嫌な臭いを誤魔化そうとしたのではないかとも受け取れるのである。

「21世紀がやって来る前にちゃっちゃと殺ってしまおう」

犯人が事前に予告した12月31日には決行しなかったが、犯人にとって重要なのは、21世紀になる前に行うということだったのではないのだろうか。そして12月30日の深夜に事件は起こり、12月31日に発覚することになる。

これらの状況に加え、現場周辺で起きていた動物の虐待の状況が、黒ムツさんの書いてあることとは完全には一致しないものの、極めて似た臭いを感じさせる状況だった。この辺の幾つかの一致も踏まえると、かなりこの書き込みが、世田谷一家の事件との関連性を、色濃く連想させるものだとわかって頂けるだろうか。

「友達とどちらの結果に転がり込むか賭け」

このような残虐行為に付き合う、同じような感覚を持つ友人がいたということだろうか? これは、かなり興味深い書き込みである。このような特殊な残虐行為を共有できる友人がいたというところに、何かこの事件を解決するヒントがあるかもしれない。もしこの友人ならば、犯人の心当たりがあったかもしれないし、ひょっとすると事件において共犯になりえた人物かもしれない。だからこそ、名乗リ出ていないのかもしれないが。

「人間を切り裂いて内臓を見たい」

確かに世田谷一家の事件の被害者は胸部も刺されているが、首から上への傷が目立つということ。黒ムツさんの内臓がみたいという衝動は、この事件の被害者の傷からは見られない。この書き込みが事件を起こしたものと違うと言える可能性があるとすれば、この部分ではないのだろうか。

(黒ムツさんの書き込み時間)

12月27日(水)17:03分 という時間が一つ気になる。サラリーマンならば、年末年始休みに入るか入らないかぐらいではあるが、大抵の職場ならばまだ休みではないだろう。また投稿時間をみても17時03分だということを考えると、この文章を用意するためには、17時前から準備していた可能性が高い。以前考察したときは、別のもので作成したものの、2ちゃんねるの文字数の関係で表示できずあのような詰め込んだ形の文章になったのではないかということ。いずれにしてもここから考えられるのは、学生・無職やフリーター・サービス業などに従事していた人物 などではなかったのだろうか?

(もう一つの書き込み)

そして私が、黒ムツさんの書き込みと共に最も犯人が関わっていたのではないかと考えているのが、このスレッドを建てた人物である。

この事件が警察に通報されたのは、31日の午前10時50分過ぎ。恐らく最初の速報は、正午のニュースだったと考えられる。あるいは、字幕でお昼のニュース前に流れた可能性もある。しかしこのスレッド主が最初に書き込んだのは、12時00分ちょうど。すなわち、お昼にこの事件のニュースが流れるのを、まるで待ち構えていたかのような迅速にスレを立てているのだ。もしお昼のニュースのトップニュースで流れたとしても、このニュースの内容を全部見てからスレを立てたとしたら、12時をまわっていたに違いない。このスレ主は、この正午のニュース前にこの事件を知り得た人物だったのだ。

事件通報から1時間ぐらいでニュースで流れたのも驚きだが、それ以上にこのスレッドを立てた人物の行動の早さに驚かされる。恐らくスレッドはあらかじめ準備しておいて、あとはニュースが流れるのを待ち送信するだけの状況を今か今かと待ち構えていたのではないのだろうか。そして最初の書き込みは

1 :名無しさん23:2000/12/31(日) 12:00
日テレで速報でたよ。


である。いかにも、事件が報道されるのを待ちわびていたかような書き込みから、このスレは始まっているのだ。この事件の犯人は、2ちゃんねる、あるいはインターネットというものと深い関わりがあったのではないのだろうか。

(改めて考えてみる)

動物病院の医院長がいう話が正しければ、事件の2年ほど前から猫などの動物虐待をしていた人物がいたのではないかということ。そしてそれは、祖師谷公園を中心に周辺地域で多発していたようなのだ。

その当時起きた動物虐待が他の何処らへんで起きていたのかにもよるが、犯人は現場周辺の人物。あるいは、この周辺に何かでやってきて頻繁に事件を起こしていた可能性があるということ。このことは、スケボー犯を考察したときにも似たようなことを書いた。ちなみに私が知る範囲では、祖師谷公園の南でも北でも、そして公園周辺でも動物虐待事件は起きていた(必ずしも公園の敷地内ではない)。

ちなみにこの動物病院は、私の予想を反して祖師谷公園から南の成城学園前駅よりも更に南にあることがわかった。これまで祖師谷公園より北の地域に注目してきただけに、ちょっと想定外だった。そして祖師谷公園~成城学園前駅までの間には、多くの動物病院が他にも存在する。当然虐待された猫達は、それらの病院にも多く運び込まれたことだろう。取材で関連性のあるコメントがとれた、あるいは表沙汰にできるコメントをしてくれたのが、この動物病院だったということなのかもしれない。祖師谷公園以外での動物虐待事件が、何処で起きていたのかその詳細を知りたい。

いずれにしてもこの事件が動物虐待と関連するのであれば、事件の2年ぐらい前からすでに関連する事案が起きていた可能性があるということ。また宮沢家からすぐ近くにあった、NTT寮に住む子供への脅迫事件。あるいは礼君が通っていた幼稚園には、事件前に「血のメッセージ」が書かれていたという。それらとこの事件との関連性も含めて考えてみると、極めて動物虐待と世田谷の事件との関連を疑いたくなる。

ここで1点だけ気になることは、NTTの社宅への脅迫という部分である。ここは、宮沢家からすぐ近くの祖師谷公園の北の端にあった建物のことだと思うのだが(最近なくなった)、ここに住んでいた子供を脅迫していたらしい。あるいは、礼君のいる幼稚園への血のメッセージ。そう犯人は、別に宮沢家でなくても良かったのではないのか? 幼い子供をターゲットに、事件を起こしたかったのではないのか? それが不幸にも、祖師谷公園内に住んでいて幼い子どものいた宮沢家だったということではなかったのか。この事件の動機は、弱いものを傷つけたい そこに最大の動機があったのではないかと私はみている。それも男の子ではなく、女の子や女性 という部分に、何か強いこだわりがあったのではないかと思えてならないのだ。

(ここまでを整理すると)

犯人は、スケボーとの関わりが深い人物。

犯人は、頻発していた猫の虐待事件を起こしていた可能性

犯人は、インターネットを利用し事件との関わりを書き込んでいたのでは?


細かいこと

今回も、事件現場の細かい部分を再度見つめ直すことで、何か見えて来るのではないかと考えてみます。

(抜き出された引き出しの中身)

みきおさんの遺体の上に、引き抜かれた棚の引き出しが二段残せられていた。その状況のイメージ は、この画像 をみるとわかりやすいと先日書いた。

しかしこの画像を見ると、引き出しの中身をそのままにして、みきおさんの遺体に乗せていたように見える。しかし 姉の杏さんの書物には、

デスクの引き出しの中身だろうか、書類、文房具の類。いったい何? 頭の中が混乱する。特に一階から(中)二階への階段下に、そのぶちまけられたものが山になっている。その山の中から信じられないものが突き出ている。異様に白い足、素足だったのを覚えている。みきおさんの足だった。不自然な格好で倒れたみきおさんの上に、その体を覆い隠すようにいろいろなものをぶちまけた、という印象だった。目を引いたのは、大きなデスクの引き出しがふたつ、逆さにされて、みきおさんの上に乗せられている。ちょうど蓋をかぶせるかのようだ。引き出しで隠されて、私にはみきおさんの顔は見えなかった。

この証言が確かならば、サファリックの番組で放送されたCGとは違い、中身は床にぶちまけるようにして蓋は逆さにして覆いかぶせていたということ。また前回も触れたように、みきおさんが息絶えたところにあったダンボールを引っ張りだし、遺体を隠そうとした形跡もあったのだという。

少なくてもこの犯人は、自分がめった刺しにしたにも関わらず、その遺体を見ないようにするという、かなり矛盾した行動をとっている。今回の問題は、この引き出しの中身を物色した末に必要ないと思って床にぶちまけたのか、あらかじめ何も考えずに中身を みきおさんの遺体にぶちまけたのかという部分だ。それによって、何かを本当に探していたのか? それとも殺害してもなお、おさまりがつかず家中のものをぶちまけたのか? 犯人の目的にも違いが出てくる。

しかしだ、もしおさまりがつかないのならば、一段を持って階段を昇り踊り場のところで 泰子さん や にいなちゃん の遺体のところで書類をぶちまけたのではないのだろうか。それをやらず浴槽の蓋を半分ほど開けて、そこに中身をぶちまけたということ。そう考えると何かしらのものを探したものの、そこにはないとわかり不要なものを浴槽にぶちまけたと考えるのが自然ではないのだろうか。 私が考えるに、階段下で引き出しの中身をぶちまけたのと 浴槽の中に引き出しの中身をぶちまけた行為は、同じ意味合いがあったのではないかと考えている。

ではこの行為は何なのか?

私がおもうに、大量にある引き出しの中身を一つ一つ観てゆくよりも、中身を床にぶちまけた方が目的のものが早く見つかると考えたのではないかと。それも単にぶちまけたのではなく、最初の二段と違うところでぶちまけなければ意味がない。ようは、前の段の中身と混ざってしまうと、犯人にとっては区別がつかなくなる恐れがあったということではないのだろうか。そうでなければ、階段下で三段の中身ともぶちまければ良かったのである。これは私の勝手な推測だが、恐らく最初に引き出しの中身をぶちまけた場所と、次の引き出しの中身をぶちまけた場所は多少違っていたのではないかということ。そして、その2つの引き出しの中身とまざらないスペースがもう階段下にはなく、やむえず階段上まで持っていったのではないかと。あるいは最初の2つの引き出しは、丁寧に中身を探していたのかもしれない。しかしこんなことをしていてはラチがあかないと、三段目からは浴槽でぶちまけることを思いついたのではないのだろうか。

そしてこの引き出しを調べたのは、部屋を物色している中でも最後の方だったのかもしれない。というのは、すでにパソコンの前あたりや、納戸の中の床はものが散乱していて、一階にはぶちまけるスペースが残っていなかったのではないのだろうか。もしそうじゃなければ、パソコン机の前あたりで3つ目の引き出しの中身をぶちまけても良かったのではないかと思うのだが。あるいは、雨戸のない宮沢家の構造上、パソコンの前あたりで中身をぶちまけ選別するのには外からの視線が気になり躊躇したのかもしれない。

いずれにしても床や浴槽に中身をぶちまけたのは、短時間に目的のものを見つけるためだったのではないかと私は考える。そのため浴槽の中身にも、特別な意味はないのかもしれない。

(台所)

捜査資料を元に書かれた「真犯人に告ぐ!」を読む限り、犯人は冷蔵庫にあった麦茶をペットボトルごとらっぱ飲みした形跡があり、冷蔵庫からアイスを取り出し4個を食べたのが確認されている。また台所には、食いかけのアイスが残っており、これは誰が食べたものかわからなかったという。ただし何故、台所のアイスは食いかけのままだったのかは未だに謎の一つである。

他の書物には、冷蔵庫の中にあったメロンを食べたとかハムを食べたとか、飲み物をコップに入れて飲んだ形跡があり、その中に犯人の唾液が残っていたという記述もあるが、それが確かなものなのかは定かではない。ただし台所のガス台の上には、宮沢さん一家が夕飯として食べたのに使ったであろう土鍋の中に玉子を入れた雑炊が残されていたという。あとで、みきおさんの夜食にでもするつもりで残していたのかもしれない。その他の洗い物は、すべてキレイに洗われて片付けられていたと、他の媒体に書かれていたと記憶する。

ここで気になったのは、犯人が空腹を満たすために、その雑炊ではなく、アイスを選んだという点である。アイスを4個も5個も食べるほど空腹だったのか? 喉の渇きが尋常じゃなかったのかはわからないが、単純に腹が減ったのであれば、腹持ちの良い雑炊の方を選ぶのではないかと思うのだ。まして室内とはいえ、外気が10度もなかった寒い日の夜にだ。幾らアイス好きだとか、アイスに特別な思い入れがある人間だとしても、短時間の間に4つは食い過ぎだろという気がするし、体が温まる雑炊を選んだ方が良いのではないかと思うのは私だけだろうか? 

例えば異常心理者だと、遺体のそばにいたかったとか、殺害した後に家族のぬくもりを感じるものに接したかったとかいう心理になったりするというのを耳にしたことがある。もしそういった 幸せそうな家族をめちゃくちゃにしたい 的な思考回路の人間であれば、あえてこの家族を強く感じさせる鍋に反応するのではないか? あるいはそれに拒絶反応を示し土鍋をヒックリ返して中身をぶちまけるなどのアクションが観られるのではないかと思うのだが、どうもそういった形跡はなかったようなのだ。ここからわかるのは、単に犯人が異常にアイスへの執着を魅せたということでしかない。鍋や雑炊といった食べ物には全く興味を示さなかったところに、ひょっとすると犯人像を探る手がかりがあるのかもしれない。ちなみに、世界の代表的な鍋 をここでは紹介している。犯人は、鍋文化がない国のものか、そういった家族団欒を味わって来なかった家庭環境の人間だったのかもしれない。この歪んだ事件現場を見る限り、かなり複雑な家庭環境で育った人間だったのではないかと私はみている。

認識のズレ

世田谷一家の事件においては、事実関係が微妙におかしくなっているところ、誤解を生んでいる部分があると考えられる。その幾つかの事例について考えてみたい。

(引き抜かれた引き出し)

一階にあった棚から引き出しを抜き出し、うち2つをみきおさんの遺体に覆いかぶせるように乗せていたという。そして残る一段を中二階に持って上がり中身を浴槽の中にぶちまけ、空になった引き出しを中二階踊り場に立てて、泰子さんやにいなちゃんの遺体そばに置かれていたようなのだ。この様子をイメージしやすいのは、こちら の画像を参考にして頂きたい。

しかしこの引き出しは、納戸にあったものと表現している媒体が多いのだが、正確にいうと納戸にあった書類入れの引き出しではない。次の画像 を見て頂けるとわかりやすいのだが、右側の納戸にあった小さな棚ではなく、写真左側の階段下にあった大きめの棚の引き出しと私は認識している。

下記の3D模型の画像ならば右上の納戸にあった棚ではなく、階段下から少し下にあった物入れの引き出しだったはず。そして下の足跡のCGだと、みきおさんの遺体の後ろに何やら存在し、その後ろにその棚が存在にするのがおわかりだろうか?

このみきおさんと、棚の間にあるものは何なのか? サファリックの番組のCGには描かれていなく、警視庁の3D模型に表現されていない。どうもこれは、「真犯人に告ぐ!」を読む限り、みきおさんの飛散した血液がべったりついたダンボールが、遺体を隠すように置かれていたのだという。恐らくそれを、かたどったものではないかと想像する。どうもこれは、みきおさんの倒れた場所にあったダンボールを、後になって犯人が動かしたものではないかという。

ちなみに納戸にあった書類入れからも、そして中二階に立てかけてあった空の引き出しからも犯人の指紋は検出されているという。何故犯人が一段だけ上に持っていったのかは定かではないのだが、最初の二段を探すうちに散らかってしまった。そこで作業がし難くなったからではないかと思うのだが、詳しい理由はわかっていない。ただし杏さんの書物を読む限り、物が散乱していてかなり引き出しの中身を床にぶちまけていたのではないかと思われる。それと同じことを、浴槽で行っただけなのかもしれない。

asiato 101

(スリッパは何故使われた形跡がないと判断されたのか?)

当日使用されていない宮沢家のスリッパからは、犯人のDNAが採取されたという記事がある。そのため犯人は、事件前に何かしらの形で宮沢家に上がった可能性があるのだという。

何故スリッパは、当日使われていなかったと判断されたのか? それは犯人が残した足跡などに、スリッパを履いていたと見られた形跡がなかったからというのが主な理由だろう。しかしここからは私の推測なのだが、恐らく宮沢家の客用スリッパは(みきおさんは履いていた)、目に見えるところには置いてなかったからではないかと思うのだ。

我が家がそうなのだが、客用スリッパは玄関を開けてすぐの靴箱の中に収納されている。そのため宮沢家のスリッパも同様で、そこを開けた形跡(指紋や血液の付着)などがなく、犯人が事件当日に自ら開けたり閉まったりしたということはないだろうと判断されたのではないのだろうか。現場に残された足跡だけでなく、そういった理由があって当日はスリッパは使用されていないと判断されたのかもしれないが、あくまでもこれは私の想像でしかない。しかし以前は、客人としてスリッパを出して招き入れられた人物だった。しかし事件当日にスリッパを使用していないということは、宮沢さんが招き入れたのではなく侵入したことを意味しているとも捉えられる。

(遺体の傷)

中2階で殺害されていた 泰子さん と にいなちゃん の首から上には執拗に刺された傷が残っていたという。当初私も、ロフトで襲って致命傷を負わせたと思った2人が、思いのほか階段を降りて逃げようとしていたのを見つけ怒った犯人が常軌を逸してめった刺しにしたからではないかと考えていた。あるいはそこで抵抗にあって、思わず手を負傷してしまったことで怒り狂ったのではないかとも考えた。そのため死後も遺体を執拗に傷つけたのは、本当に死んだのかという死への疑念というものがあって死後の傷が多かったのではないかと思っていた。

しかしだ、2008年に遺体の傷に対し法医学的に検証する3D鑑定システムが確立され、この事件を調べてみると想像を絶する状況だったことがわかったのだという。当初は興奮状態に陥っていた犯人が錯乱してめった刺したと思われていたのだが、実は包丁を顔に沿ってゆっくり切りつけたり、包丁で突き刺し肉をえぐるなど拷問のような行為が2人に行われた可能性があることがわかったのだという。それは 泰子さん だけでなく、幼い にいなちゃん にも行われた形跡があったという。ロフト部屋に、にいなちゃんの折れた歯が2本床に転がっていたという状況からも、犯人の異常生を伺わせるものはそれまでも存在していた。それを裏付けるかのように、犯人の残忍さが浮き彫りになったのだ。どうも単なる物取りだとか、冷静さを失ったためだったというのとは違う、犯人の異常さが垣間見えるのだ。それはあたかも動物を虐待するかのように、弱いものを痛みつける行為と相通ずるものがそこからは感じとれる。

当初は銀行の暗証番号を聞き出すために、拷問を必要に応じて加えた可能性も考えたが、死後も執拗に遺体の損壊を行ったことを考えてみると、どうもそのためだけではないという気がする。私が過去の猟奇殺人犯と似たものを感じると常々述べているのは、この話を知ってからだ。そう犯人がこの事件を起こした理由に、人をいたぶりながら殺してみたい、そこから人を壊してみたいという、猟奇殺人者特有の行動が観られるからだ。 この事件は、極めてそういった側面が強い犯罪ではなかったのか。この部分を無視して、この事件の考察はありえない。こういったことは殺人犯の中でも、ごく限られた人物にしかできない特異な犯行ではないのだろうか。

setagaya 11

(何故触れられないのか?)

上記の写真と下記のの3D模型の写真を観て、その違いにお気づきだろうか? 実は上記の写真は中2階部分のトイレがついたままの写真であり、下記の部分は 上のトイレの部分が外され1階の納戸の奥が見えているのだ。実は、この1階の納戸はとても奥まであって長いことに気がついた。しかしこの納戸については、入り口付近の書類棚が荒らされ指紋が残っていたことは明らかになっているが、それ以外の話は全くといってでてこない。この模型を見る限り、奥には2つの大きな棚が存在し、犯人も相当ここも調べたのではないかと私は思うのだ(いかにも、何か隠してありそうな場所だから)。

3D.jpg


そしてもう一つ、この事件でほとんど報道されないスペースがある。それは二階リビング横の 恐らく洗濯機などが置いてあったと思われるスペースだ。下記の写真でいえば、一番上の部分である。ここも洗濯機だけでなく、2つも大きな棚らしきものがあるように見える。犯人は出血がひどく、私はこの辺も荒らして止血用具を探したのではないかと思うのだ。少なくても家中をくまなく荒らしたことを考えれば、外に出ないと入れない車庫を除けば、すべての箇所を確認したに違いない。

3D4.jpg

もちろん捜査に全く関係ないような場所なので触れないだけかもしれないが、私はこの二箇所に犯人しか知り得ないような情報や痕跡を残していたのではないかと疑っている。この事件において、この二箇所は全くといって良いほど、あたかも存在しないかのように触れられない部分なのだ。

これも全くの私の想像なのだが、杏さんは事件後何年も経ってから現場である宮沢家に捜査関係者に案内され入った。そのときに、事件当日のまま洗濯物は干されたままで、事件当時の状態で保存されていたと話していた。恐らくその洗濯物が干してあったというスペースが、私はここなのではないかと思っている。しかし当日も犯人は、ここにある棚を物色したのではないかと思うのだ。むしろ、何も物色していないとすれば、そのほうが不自然ではないのだろうか? それは、先程の納戸の奥にも同じことが言えるであろう。

とは言っても捜査関係者が明らかにしない限りは、ここで何があったのかは想像の域を脱しない。もちろん単なる、私の杞憂かもしれないが・・・。ということで今回は、この事件を見る上で誤解されやすいこと、見落としがちなことを中心に考えてみた。

スケボー犯かそれとも・・・

この事件は、現場の状況や遺留品などを中心に推理をしてゆくと、犯人はスケボー関係の人間が、怨恨か殺人衝動を抑えられず起こした事件ではなかったかと最近は考察してきた。

一方で以前多くの時間を割いてきたのは、目撃情報を重視した考察で、ここからは少人数の犯罪グループが関わる、金銭目当ての犯罪だったのかではないかという見立て。前者は警視庁の見たてに近く、後者は公安や大阪府警などが考えていた見たてに近いと言われている。仮に私が様々な状況証拠から、重要参考人として調べてみる価値があると言っている T は、この両方に属さず更に別の目的があったのではないかと考えるが、この話は公にできない部分が多いので今回は取り扱わない。

(遺留品は、事件直前に盗まれものの可能性)

そこで私がふと思ったのは、現場に残された遺留品は事件直前に盗まれたものの可能性である。祖師谷公園のスケート広場で遊んでいたボーダー達の荷物をこっそり盗めば、彼らに捜査の目を向けさせることができたのではないかとも考えてみた。

何故そう考えたかというと、捜査陣が最も重要な目撃情報と位置づけられている 事件前日に成城学園前駅の成城橋付近で目撃されていた遺留品にそっくりな格好の男がいた。しかしそのときには、ユニクロのジャンパーは羽織っておらず、ラグランシャツ一枚で目撃されていたというからだ。そうこの後に、スケボー広場にいた若者達の荷物をこっそり拝借したのではないかという可能性である。まして犯人が残したスラセンジャーの靴跡などは、ボーダーらしからぬものとも思えるものも含まれていたからだ。

もしこの目撃情報が確かで、犯人がボーダーに疑いがゆくように仕向けたとしよう。しかしこの男、事件当日の夜には宮沢家のすぐ近くを歩いているところを目撃されているのだ。もしボーダーからくすねたものをボーダーのいる周辺でウロウロしていたら、「あれ、俺の持ち物じゃねぇか?」ということで、若者たちにボコボコにされるとかトラブルが起こる可能性だってあったわけだ。これから事件を起こそうとしているやつが、そんな厄介なことに巻き込まれそうなことをするだろうか?

さらに成城橋で目撃された男は、ラグランシャツに、緑色のヒップバックをすでに巻いていたとされている。しかしユニクロジャンパーは、その時羽織っていなかった。そのユニクロジャンパーとヒップバックからは、三浦半島の砂など同じものが混入してていたという。すなわち一緒に身につけて三浦半島を訪れた可能性があり、少なくても事件直前にくすねられたものではなかったのではないかということ。いずれにしてもくすねた場所の近くを、くすねた本人が身につけて歩きまわっていたとは考えづらく、やはりヒップバックやユニクロジャンパーというのは、以前から本人の持ち物だった。そしてその持ち主とは、極めてスケードボードと関わりが深い人物だったと素直に考えた方が良さそうだと考える。もちろん実は、うみかぜ公園に犯人が訪れたときに、これらをセットでくすねてきたという可能性も捨てきれないが、それならあらかじめボーダーに疑いがゆくように、そのためだけに横須賀の うみかぜ公園 まで足を運んだということになる。その可能性がないとは言い切れないものの、そのためには うみかぜ公園がボーダーにとって特別な公園だという予備知識があったことになる。横須賀市民の私でさえ、この事件に興味を持つまでは、そのようなことは知らなかったぐらいのレアな情報を犯人は知っていたことになる。

ましてこの事件は、世間で最も有名な未解決事件。遺留品を見た持ち主が、「それ前に俺が紛失したものだ」と名乗り出ても不思議ではなかったはず。しかし遺留品に関しては、そういった訴えはどれもなかったのである。ここから考えるに、やはり遺留品は、以前から犯人の持ち物ものだったと考えるのが妥当ではなかろうか。

(何故現金以外は置いて行ったのか)

現場には、クレジットカード・キャッシュカード・通帳・免許証 などがソファーに並べられており、近くにあったノートには暗証番号を割り出そうとしたときに書いたと思われる、犯人の文字が残されていたという。もちろん犯人が、金銭目的に見せかけるために偽装工作をしたとも考えられるが、トイレで用を足している間も泰子さんのカバンをあさっていた形跡があることからも、犯人の目的の一つに金銭があったことは間違いないのではないかと。しかしそれが、主たる目的だったかどうかは意見が別れるところなのだ。

いずれにしてもだ、何故現金は持ち出したのに、これらのカードを持ち出さなかったのか?暗証番号の問題だけであれば、ひょっとしたら後にいい考えが浮かぶかもしれなかったのに。持っていて捕まれば大きな物証になりかねないものの、大金を手に入れられるチャンスであったに違いない。ここで考えられるのは、犯人にとって現金は主たる目的ではなかったのではないかということ。もし殺人願望が強い犯人像であれば、人を殺してみたい という欲求の方が大きかったのかもしれない。そしてもし現金が目的だった場合にしては、ちょっとあっさりしすぎじゃないかとも考えられるのだ。更に他に探し物があった場合も同様で、宮沢家で書類の選別などしないで疑わしいものはさっさと持ち帰った方が良かったのではないかということ。そこから考えると、やはり犯人の目的は、どうも 一家を殺害する ということが最大の目的だったのではないかと考える。少数犯罪集団による犯行だったとしても、その目的は現金ではなかったのではないかという疑念も、私の中では大きくなってきた。

(仮に現金が目的だったとしたら)

クレジットカードが、大きな鍵を握っているのではないかと。クレジットカードというものは、後から引き落とされるものだから、その場ですぐに使ってしまえば買い物ができてしまうものなのだ。もちろん直接現場で使うと顔が店員に観られてしまう危険性はあるものの、暗証番号などなしに本人になりすまして利用することだってできたはずなのだ。ある意味、キャッシュカード以上に使用しやすいものだったはず。何故犯人は、クレジットカードを置いて行ったのか?

1,クレジットカード自体扱った経験がなかった

例えば未成年者で、扱い方がよくわからなかった。あるいは、カードが作れるような生活水準ではなく、クレジットカードとは無縁の生活を送ってきた者。

2,顔が割れるのを恐れた

ネットショッピングなどを除けば、実際に店員などと顔を突き合わせて使用しなければならない。ましてそのときに明らかにクレジットカードの情報と、自分との違いがわかってしまう人物だった場合だ。みきおさんと年齢が明らかに違う、あるいは明らかに日本人に見えない風貌だったのではないかと。

しかしネットショッピングであれば、店員と顔を突き合わせなくてもクレジットカードを使用できると考えたのかもしれない。劇団四季のチケット予約を試したのは、キャッシュカードの暗証番号だけでなくクレジットカードをネットで使うための暗証番号を探していたのではないのか。あるいは以前調べていたときに劇団四季の会員カードというものが存在し、宮沢さんがそれを持っていた可能性があることを取り上げたことがある(ネットでお気に入りに入れるぐらいだから)。そのカード番号はカード自体に印字されているわけだが、チケットを取るには他に暗証番号が必要だったと劇団四季のページに書いてあったと記憶する。犯人は変わり者で、そのカードの暗証番号を探していたのかもしれない。あらかじめ劇団四季のカードを狙った犯罪だったわけではなく、偶然にもみきおさんの財布をあさっていたときに見つけてしまい、そこから大好きな劇団四季のチケットをという不思議な行動に走ったのかもしれない。しかしそうだとすると、このようなときにそんなことをするのは常軌を逸した人間だったということだろう。その一方で、子供の机や子供部屋の引き出しまですべて開けていた理由も説明がつくことになる。そう犯人が劇団四季のページを観ていたのは、子供机の上にあったパソコンだったとの情報があるからだ。ただし仮にチケットが取れていたとしても、どうやって受け取るつもりだったのだろうか? そう考えると単に、暗証番号 が使えるか試していたと考える方が妥当な気もする。

いずれにしてもクレジットカードを手付かずにしたのは、未成年者・外国人・生活が苦しかったもの のいずれかの可能性を示唆するものではないのだろうか。逆にキャッシュカードの番号を探していたとすれば、少なくても現金を引き落とすときに防犯カメラには映る覚悟はあったということになる。2000年当時は防犯カメラの普及は低かったものの、銀行の キャッシュディスペンサー にはほぼ間違いなく防犯カメラは存在していたはずなのだ。そして以前調べたように、2000年当時でも年末年始休みでも稼働していた キャッシュディスペンサー が一部あったことはわかっている。

(何故暗証番号を割り出そうとしていたのか?)

常識的な人間であれば、事件が発覚してしまえば口座がいち早く凍結される。あるいは、警察がお金の出入りを見張ることは容易に想像できたはずなのだ。仮に現金化するのであれば、事件発覚するまでに行わなければならなかった。それができないぐらいならば、カードは置いて行った方が良いと考えたのかもしれない。すなわち宮沢家の中で、これらの情報を手に入れなければならないと事前に考えて事件を起こしたのかもしれない。

もちろん依頼殺人だった場合は、現金以外のものに手をつけるのはやめろと止められていた可能性はある。しかしそれならば、何故暗証番号を割り出そうとしていたのか?

1,依頼殺人などではなく単独犯やそれを止める人間などいなかった

2,早々現金化して、日本を出るつもりだった

3,防犯カメラに映っても変装でもしていれば捕まらないと思っていた


どれも理由として考えられるが、やはり 2番 が一番現実味がありそうな理由ではないのだろうか。だからこそ犯人は、DNAや指紋という決定的な証拠に加え、自分に繋がる可能性が高い遺留品まで、わざわざ置いて行ったのではないかと。少なくても犯人は、現行犯逮捕でなければ 逃げきれる自信があらかじめあったのではないのだろうか。

そしてクレジットカードやキャッシュカードあるいは通帳などを置いていったのは、足がつくつかない以上に海外では使えない可能性が高いことを犯人がわかっていた。現金を手に入れるためには、日本国内にいる時。それも出国までは、それほど時間がなかったのではないかと私は考える。

犯人が日本人であろうと外国人だろうと、事件直後に日本を離れる予定があらかじめ決まっていた人物、だからこそこの出国ラッシュの年末年始に、この事件を起こしたのかもしれない。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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