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ここまでの中間報告 1

1年半に渡って、あらゆる角度から「世田谷一家殺害事件」の検証を進めきました。そこで今回は、現時点で私が考える様々な事案に対する私見をまとめてみます。あくまでも最終報告ではないので今後新たなことがわかれば変わる可能性と、一個人の意見であることを前提に読み進めてください。

犯行時間 22時半~23時半頃

何か大きなことを始める前というのは、条件が揃うなど何かしらの動機付けが必要だと以前書きました。もしその動機づけが時間であったならば、区切りの良い時間を人は選ぶ可能性があるということ。あるいはそうでなければ、あらかじめいつでも入れるようスタンバイをしておきながら、近くに人がいないことを見計らって侵入を決行しようと考えたのかもしれません。

みきおさんが操作したと思われるパソコンの操作履歴が、10時20分~10時50分 まで記録されている。10時38分~45分にかけては、パスワード付きのメールを送信しており、これは極めて みきおさんによって行われた可能性が高いということ。 しかし犯人が、みきおさんを殺害する前に礼君を殺害したり居間に遺留品を並べていたと考えると、それ以前の時間に家に侵入した可能性もあるということ。そこから考えるに、22時半~犯人が行動を開始したのかもしれない。

不確な情報ではあるが、22時半頃に宮沢家の前で不審者が立っているのが目撃されていたり、23時ぐらいには宮沢家の中から、泰子さんと男が怒鳴り合っているような声が聞こえたなどの目撃情報がある。もしそうならば事件開始は、22時半~23時ぐらいにかけて起こったと推定される。そして23時半ぐらいには、隣家がカタンカタンとかベニアをひっくり返すような音なども聞いていたり、23時半過ぎには いわゆる 宮沢家の方角から男が出てきた目撃情報もあることを考えると、この23時半ぐらいまでが、犯人が家族を殺害し逃走しようとした時間ではないのだろうか。また別の見地からは、胃の内容物の消化などからも23時ぐらいが死亡推定時刻になっている。

恐らく礼君殺害~他の三人の殺害にはある程度時間の余裕があったのではないか。しかし みきおさん~ロフトにいる2人への攻撃は、ほんの数分のできごとだったと推測する。しかしながら 泰子さん や にいなちゃん が、中二階の踊り場まで降りて殺害されたのは、この23時半までの間だったかには疑問が残っている。

潜入箇所 :2階浴室の窓

玄関から招かれた、侵入したか、浴室の窓から侵入したかは、この事件を考える上でも最大の謎の一つとなっている。私はいろいろ検証した結果、犯人は招かれたのではなく 侵入 をしたこと。そして侵入の可能性が最も高いのは、2階浴室の窓が最有力だと言わざるえないと過去何度も書いてきた。

週刊誌に窓枠に繊維痕などの痕跡がなかったという話もあるが、その情報すら1週刊誌の記述でしかない。しかし明確な痕跡が残っていないのは確かなことだと思うが、雨合羽のようなビニール素材のような服装で、更に浴室の蒸気でタイルが湿っていたなどの様々な条件が重なり痕跡が残らなかったのではないかと考えている。侵入で痕跡が残らないとおかしいというのならば、、逃走でも残らないとおかしいわけだが、不思議と玄関説を唱える人も逃走は浴室の窓からだと矛盾することをいう人も少なくない。この家の構造上浴室への出入りは、侵入よりも退出の方が難しい構造になっていることを忘れてはいけない(公園側に足あとを残すのには)。

殺害順 礼君→みきおさん→泰子さん・にいなちゃん

礼君が最初だった可能性は、殺害方法の違いや血液の付着が見られなかったことがあげられる。しかし 礼君 の布団からは犯人の血液が付着していたという驚きの情報が昨年報告された。

しかし家族の返り血を浴びていたのならば、礼君の口を塞ぎながら片方の手で首を締めて殺害した場合、礼君の衣服にも家族や犯人の血液が大量についていなければおかしかったはず。ここから考えられるのは、礼君を殺害後手を負傷したあとに犯人が布団をかけた可能性が。また事件発覚時にお祖母ちゃんが礼君の遺体に触った時に、犯人の血が付着した可能性などもありえるわけで(その前に泰子さんやにいなちゃんの遺体を触ったため)。そのため布団に犯人の血液が付着していたとしても、殺害順が変わるのかどうかは疑問が残るところではある。そのためには、その付着が何処にどのようについていたのか、その量などによっても判断は変わってくるので、その情報が明らかになっていない以上、今までの推理を変えることはできない。万が一礼君殺害が最後だった場合、犯人は家族の返り血などを完全に拭って着替えたあとだったということ。ましてその間ずっと礼君は、すぐそばで家族が殺されるまでおとなしくしていたことになる。それならば口を塞がれて殺されたのには疑問が残るし、家族が殺されている最中急に声を発しようとしならば、家族や犯人の血が衣服や布団に大量に付着したのではないのだろうか。

このページを始めた頃に、もし中二階の浴室から侵入した場合、犯人はまず同じフロアに何があるのか探ろうとしたはず(ロールプレイングゲームを例えに)だと、犯人の心理を書いたことを覚えているだろうか。犯人が事件前に家に上がったことがあった、あるいは間取りを事前に把握していない限りは、恐らく浴室を出てもっとも近いドアであるトイレのドアを開けて確認したのではないのだろうか。更に犯人が最初に見た光景は、下に降りる階段、上のロフトへと伸びるハシゴ、更に4段ほどの段差だったはず。そしてもう一つ同じ階にある開けていないドアがすぐそこにあったはずなのである。犯人が次に向かった先は、同じ階にある子供部屋だったに違いない。そして部屋に入るとすでに部屋の電気は消えていた。子供部屋のドアをゆっくり閉めてベッドに忍び寄る。そこで寝ていた子供の姿を確認し、首を締めた。ひょっとすると子ども部屋の位置を把握しており、礼君が就寝・あるいは家中の電気が消えていたのを確認して侵入した可能性も考えられる。

しかしもし二段ベッドの上に、にいなちゃんが寝ていたら犯人はどうするつもりだったのだろうか? そこだけは、本当に合点がゆかない。事前に犯人は、二段ベッドの上に、にいなちゃんがいないことがわかっていたのだろうか?また犯人は礼君を殺害してから2階のリビングに荷物を並べたのか、それとも荷物を並べてから礼君を殺害しに行ったのかは難しいが、私は前者だと考えている。それは、先に述べた犯罪心理からして私は最初に子供部屋を確認したと考えるからだ。まして二階のリビングで荷物を下ろすときになって初めて包丁をヒップバックから取り出したと考えているので、それにより礼君と他の家族との殺害方法の違いが生じたと考えている。

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一体何処まで警察は掴んでいるのか?

一部の書物や番組の中には、犯人は日本人だと断定しているものもある。しかし捜査員の話を訊いている限り、必ずしも日本人だと決めつけてはいるわけでもないし、むしろ捜査の糸口すら無くなっているように感じられる。ようはあらゆる犯人像を想定して重要参考人を捜査してきたが、犯人まではたどり着かけなかった、あるいはシロだと身の潔白が証明されてしまった。基本的に今は、もう打つ手はないという手詰まりな状況に陥っている、そう思えてならない。

そもそも何故日本人説が有力なのか?

一説には、犯人が閲覧したインターネットサイトが高度な日本語で書かれた専門的知識を必要とするものが多かったからとも言われている。また書類の選別などにも、ある程度の日本語読解能力が求められるものが多く、日本人ではないと難しいからだと判断されたからではないのだろうか。しかし日本人じゃなくても、日本で育った外国籍の人間や、長く日本に住んでいる人間ならば、そういったことは可能ではないのか?

また現場で事件前目撃されていた不審者情報から、どうも日本人と思われる目撃情報ばかりであり、目に見えて外人の容姿ではなかったのではないかということ(他のアジア系との見分けはつくのか?)。この辺も明確な情報が入っていないのでわからないが、大きく影響しているのかもしれない。更に深夜車と接触した飛び出しマンは、運転手に対し 「大丈夫」 と日本語で応えた、そんな話も残っている。

またどうも警察は表沙汰にしていないのだが、犯人が宮沢さんの家にあったノートを使い、キャッシュカードなどの暗証番号を解読しようと数字を羅列したと言われている。気になるのは、数字ならば世界共通ではないかと思うのだが、それ以外に何か漢字なり日本人を匂わせ何かが書かれていたのではないか? どうもこの辺に、確信的な情報が含まれているのではないかという気がしてならない。

事件から100日後に置かれた地蔵に警察がこだわるのは、地蔵の裏に掘られた  に似た文字が、実は現場のノートにも似たような筆跡の 六 が書き残されていたのかもしれない。警察が地蔵にこだわるわけは、何か表には出されていない何かが現場のものと一致したからではないかと、私は疑っている。しかも地蔵の存在を警察が明らかにしたのは、04年10月になってからだという。

(地蔵の謎)

実は現場に地蔵が置かれる少し前に、犯人が残した遺留品がマスコミに公開されている。そのためこの地蔵は、犯人の家族が本人は自首させることはできなかったものの、それを悔いて置いたものだったのではないかと警察では見る向きがあるのだという。

それを裏付けるかのように警察では、2005年12月11日の追悼集会で、異例の呼びかけを犯人にしている。特捜本部の女性刑事が、530人の参列者の前で

「覚えていますか。死にたくないと必死で抵抗した4人の姿を。一家を殺してまで果たそうとした目的はなんだったのですか ・・・ 答えを待っています。」

また犯人の家族には

「誰が犯人かわかっているのでしょう。罪を償い、裁きを受けてこそ、家族の新たな道が開かれるのではないのですか?」

と異例の呼びかけをしたのだという。ここまでゆくと、警察はもう犯人の目星はついているけれど、決定的な証拠を掴めない。踏み込めない理由があり、あとは犯人の自首、家族の協力がないと事件は解決しないと考えているようにも感じられる。

しかしこの呼びかけ 何処まで警察は掴んでいて言っているのかは、甚だ疑問が残る。もしそこまで絞り込めているのであれば、警察は24時間体制で常に、この犯人と思しき人物や家族のことを見張っているはず。そしてこの犯人も、必ずやボロを出したのではないかと私は思うのだ。あくまでもこれは、警察が思い描いた犯人像において、多分そうだろうと当てずっぽうに呼びかけただけなのではないのか? もしそうでなければ警察は、犯人の指紋やDNAの協力を拒否されていたとしても、なんとかしてこの容疑者のものを手に入れようとしただろうということ。15年かけてそのチャンスが、一度もなかったとは考え難い。

この警察の描いた犯人像が当たっていれば良いが、全然違ったらそりゃ事件は解決しっこないよねということにならないのだろうか? もちろん警察は、ありとあらゆる可能性から捜査を多方面から続けてきたのだろう。しかし事件から5年経って警察が辿りついた結論は、裕福な家庭で甘やかされて育った若者 その思い込みから脱することができないまま、ここまで来たのではないのだろうか? それとも何か、明確な何かを掴んでいるというのだろうか? 私は恐らく、そのようなことはこの事件に関してはなかったと思っている。

手袋と犯人の血痕の謎

世田谷の事件では、様々な遺留品を犯人は現場に残している。その多くは、犯人が犯行前に綺麗にたたんだりして置いており、これから殺人の臨戦態勢に入る前の儀式的な意味合いが強かったのではないかと言われている。そしてこの時点では、犯人は極めて冷静だったことを物語る。犯人が急いで現場から逃走したのでなければ、この遺留品の多くは捜査の撹乱を目的としたものではないかと考えられる。そうでもなければ犯人は、返り血も浴びていない汚れていない衣服を家に置いてゆく理由がないからだ。わざわざサイズの違う、みきおさんの服を着てまで逃走する理由がない。

(手袋の謎)

しかしそういった遺留品の中で、明らかに系統の違うものがある。それは、厚手のボア付きの手袋。何故系統が違うかというと、整然と置かれていた他の遺留品と比べ、この手袋だけは二階リビングに入る通路の途中に投げ捨てるかのように残されていた。明らかにこの遺留品を残した時の精神状態が、最初のそれとは違っていたことを物語る。

そしてこの手袋は、犯行に使われた形跡がなかったという。そして手袋の内部には犯人の血液が大量に付着していたと言われている。そうなるとこの手袋は、家族を殺害し手を負傷してからのものであり、何故犯人は最初にこの手袋を他の遺留品と同じように、綺麗に置いておかなかったのか?という疑問が残る。

すなわちこの手袋は、最初は家に持ち込まれたものでなかったか、あるいは逃走するときも使用するつもりだったのか、はたまた元々は犯人のものではなく、みきおさんあたりの持ち物だったのかのいずれかではないかと思うのだ。しかし警察は持ち主を特定するために徹底的に調べたのだろうから、みきおさんの持ち物だったという可能性は低いのだろう。

そして何故12月の東京で、このような厚手の手袋が必要だったのかということ。犯行に使うのであれば、もう少し薄手ものを用意するだろうし、実際別にも手袋を用意していたのかもしれない。というのは、犯人が指紋を残し始めたのは明らかに手を負傷した後からだと考えられると以前も述べた。ここから浮かび上がるのは、犯人はそのような手袋が必要な寒い地域からやってきたか、この時期でも手袋が必要な状況の人間だったということ。すなわち手を出して走ると寒い、自転車かバイクを乗って移動してきた人間ではないかと。私はこの中で、自転車を乗ってきたからではないかと考えている。それも手袋が必要になるということは、ある程度の時間自転車に乗るぐらいは離れた場所から乗ってきたと考えている。そしてこの手袋は、元々は自転車に置いて行ったものを犯人が一度外に出て家に持ち込んだのかもしれない。あるいは元々は整然と置かれていた他の遺留品と同じような場所に置いたが、手の負傷に伴い急遽使うことなったのかのいずれかではないのだろうか?

血痕の謎

犯人が手を負傷して残した血痕は、二階台所近辺を中心に残されているという。そのほかでは、各アイスカップが残されているところに付着していたり、浴槽の中に傷の手当に使ったと思われるタオルや生理用品(裏返しに使用したとの話も)、更に窓枠の近くからも見つかったり、3階のロフトからも見つかっているという。こう考えると犯人は、かなり広範囲で血を撒き散らしていることになる。

興味深い話では、冷蔵庫の内側にも血を残しているというから、出血が止まらないのにも関わらず冷蔵庫の中のものに興味を示したのか?冷蔵庫の中身を止血に使おうとしたのか? また絆創膏をなかなか張ることができず、絆創膏を張るときに残るセパレートを、何個も現場に残しているという話も残っている。こういうことからも犯人は、物凄く動揺していたか傷が深かったのではないのだろうか。

ロフトで泰子さんやにいなちゃんを襲っていたのをやめたのは、単に包丁がガタガタになって使えなくなっただけでなく、この時点で手を負傷した可能性もあったのかもしれないということ。しかし犯人の血液が中ニ階で飛散していたという話も残っており、中ニ階で泰子さんやにいなちゃんを興奮して何度も刺している時に勢い余って深手を負った可能性も否定できない。

お風呂場の窓枠付近に血の着いた血痕を残したり、泰子さんやにいなちゃんがロフトから中ニ階に降りてしまったことを考えると、やはり犯人は一度はロフトで2人を襲った後に外に出たのではないかと私は考えるのだ。そして再度侵入するときに、ボア付きの手袋を持ち込んだのかもしれないと。

(犯人の異常性)

この犯人は、様々な奇行を行い常人では理解し難い行動をとっている。何より死後も遺体を損壊し続けるなど、その行動は極めて残虐だ。私がこの事件に興味を持つ前から世田谷の事件といえば、現場に残された包丁がバナナの皮を開いたようになりグニャグニャになった包丁の写真を見た記憶がある。あれをみて、とてつもない犯人の憎悪の念を感じたものだ。しかしこの事件を調べるようになってからは、以前見た刃先がぐにゃぐにゃになった包丁の写真やその絵を見たことがない。あれは、この事件の時のものではなかったのだろうか?

しかし人は、ここまで冷酷に知りもしない人を殺せるものなのかと疑問に思っていた。そこからは、精神異常者・薬物乱用者だったのではないかという疑いはどうしても拭えない。そんな中、そうでもない人間でも人を冷酷に殺害できる事案があることを最近知った。

それは先日、沖縄で軍属の米軍関係者が女性を殺害する事件が発生した。それに関連して、2006年に同じ基地の街・横須賀で起きた女性殺害事件の遺族がインタビューに応えていて、この事件のことを詳しく知ることができた。事件の詳細は、こちら を参照してい頂きたい。

簡単に説明すると、酒を飲んで夜通し遊んだ米兵が、朝方雑居ビルの入り口付近で女性に「米軍基地は何処ですか?」と聞き、それに応えようとしたら殴りかかられて持っていた現金1万5000円を奪われたというのだという。ただ現金を奪われたまでならまだしも、女性に馬乗りなり殴り続け内臓破裂の失血死で女性は亡くなったのだという。遺体を確認した旦那によると、女性の顔は原型をトドメないほどだったとインタビューで応えている(詳細に誤りがある場合は訂正します)。

そうこの遺族も語っていたが、何の落ち度もない一般市民に対し、僅かな遊ぶ金欲しさにここまで残忍なことをしてしまう人間もいるということ。そしてこの事件で、もう一つ気になることがある。この記事をとりあげたよそのブログには、最初は金さえ奪えばよいと思っていたのだが、殴るのが手段ではなく目的になってしまったからだ。殴るのが面白くなってしまったというのだ。と記載されている。これは何を元に著者が書いたのかはわからないが、世田谷の事件でも抵抗されたことで憤り、その内に犯人もこのような心理に及んだかもしれないということも充分考えられるのだ。

そしてもう一つ、この事件では気になることが書いてあった。手提げバッグが落ちていた。携帯電話や財布はあったが、紙幣は残っていなかったと・・・。これは、全く世田谷一家の事件現場と、同じような話ではないのか?

短期間にしかいない外国人にとって、小銭を細かく払うことは嫌うことなのかもしれない。紙幣で出してお釣りをもらうという習慣が、そこにはあるのかもしれない(これはもう少し調べてみたい)。だからこそ犯人は、小銭を廊下にばらまいて行ったのではないか? 

しかし私は、犯人が米軍関係者だとは断定しているわけではない。もちろん米軍の基地で働く人間の職種も様々だし、その家族も多くいる。また世の中には、日本人ではこんな僅かなお金のためにとか、些細なことで人を殺せるのか? と思われる驚きの事案も存在する。 現在残された証拠だけでは、犯人が日本人だと断定できる根拠には乏しいと思われる。警察がよほど確信的な証拠を隠していない限りは、犯人は日本人でも外国人でもあるというスタンスをとり続けるべきではないのだろうか? ちなみに横須賀の犯人は、無期懲役が確定して刑に服しているという。

改めて逃走時間を考える


血の着いたアイスカップ

台所の流し台にあった誰が食べたかわからなかったアイスカップ以外の4つのアイスカップからは、犯人の血液が付着していたといいます。アイス4つを絞り出すように食べるのには、ある程度の時間家にいたことがわかります。別の見方をすれば、犯人は一階のパソコン付近、二階のソファーのあたり、そして浴槽に投げ込まれたアイスカップ、その間、止血仕切れない状態で何かを探したことがわかります。ですから止血できたのは、かなり最後の方だったと考えます。したがって泰子さんやにいなちゃんがロフト~中二階に降りてきた時も、傷の手当をしようとしていたとしても止血は完了していなかったのだろうということ。そして流し台にあったアイスカップは、止血が済んだあとに食べようとしていたもので、最後に食べたアイスではなかったかと推測できます。

暖房をつけていた可能性

入江杏さんの著書『この悲しみの意味を知ることができるなら―世田谷事件・喪失と再生の物語』には、みきおさんは寒さに弱く、常に部屋を暖かくし暖房をつけていたみたいなことが書かれていたと記憶します。もし みきおさんが、作業を終えて暖房も止めて二階に上がろうとしたということがない限りは、犯人がみきおさんを殺害後、暖房も止め、部屋の電気も消した可能性があります。そのため外からの発覚を恐れ、懐中電灯のような小さな灯りだけで部屋の中を物色していたかもしれません。それならば本棚の上に入っていた現金6万1千円を、見落とした可能性も否定できません。というのは、事件現場の写真に二階リビングにある棚だかの引き出しが全部開けられている写真を見ました。ここで気がついたのは確かに引き出しはすべて引き出されていたのですが、実はこの棚の上段ガラスケースのなかは全く物色されていないように見えるのです。もし一階の引き出しが物色されていたとしても、引き出し以外の部分を物色しようとする意識は最初からなかったかのしれない。子供部屋の洋服ダンスもそうですが、あくまでも引き出しばかりをこの犯人は物色するという不思議な行動をとっています。何か探しているものがあるのは、引き出しの中という先入観があったのでしょうか? あるいはもう一つ考えられるのは、完全に物盗りに魅せるためだけの偽装工作だった可能性です。

話は飛んでしまいましたが、事件発覚時に入江杏さんが家に入った時に、とても部屋がひんやりしていたと証言しています。犯人が家の暖房を止めて(みきおさんかもしれない)から、相当な時間が経っていたことを物語ります。あと直前まで家に人がいた場合、なんとなく勘が鋭い人ならば直前まで人がいた気配を感じたりするでしょう。まして36度の熱を持った物体が直前までいたら、けして部屋が冷えきっていたかは狭い室内だけに疑問です。そう犯人が事件発覚直前までパソコンをいじっていたとは、考え難いのではないかと思います。

電話機の場所

一橋文哉氏の『世田谷一家殺人事件 15年目の新事実』を読みなおしていると、引きぬかれた電話機の接続ブラグが中二階の血の海の中に放り出されていたと書かれています。恐らくここから推測するに、電話機自体は二階リビングか中二階の何処かにあったものであろうと推測できます。著書には2階にあったと書いてあったので、恐らくリビングにあったものを引き抜いて、泰子さんにでも魅せつけたのかもしれません。もちろん朝方内線がかかってきた時に、引きぬいたものをここに投げ捨てていった可能性もあります。しかしもし二階にあったのならば、その場に投げ捨ててゆくのが普通でしょう。そう電話機が引きぬかれたのは、少なくても朝方ではなく、まだ家族を全員殺害する前だった可能性が高いと考えます。朝方家族が内線をかけたときには、すでに電話線は抜かれていたと考える方が自然ではないのでしょうか?

仮に入江家の証言が違っていたら

これまでは、何故入江家と警察の言い分が違うのか?そこを何故事件発覚当初ハッキリさせなかったのかと述べてきました。そしてこれは、警察の無理やり描いた都合の良いストーリーではないかと書いてきました。しかし仮に、入江家の証言に誤りがあった場合はどうなのでしょうか?

入江本によると、家族が起床してきたのは9時過ぎだった書かれています。そして家族が朝食を食べ終えたのは、ワイドショーが終わる頃と記載されており、もし見ていた番組がTBSの「サンデーモーニング」ではなく、日本テレビの「ザ・サンデー・総決算」なる番組だった場合、当日の番組表をみると9時55分~からは違う番組が始まっています(すなわち番組は9時50分ぐらいに終わっていた)。ちょっと時系列的に忙しくなるのですが(1時間勘違いしていて10時少し前だったら)、そこから お祖母ちゃんと杏さんがおせちの準備を初めた。何回か内線にかけても返事がないので、お祖母ちゃんが宮沢家に行って変わり果てた現場を発見。その際に10時5分にマウスを落下させてしまって、パソコンが起動。杏さんの証言どうり、お祖母ちゃんが5分~10分程度で戻ってきたとすると10時15分前後。そこから杏さんの旦那さんも家に入り現場を確認、警察に連絡が入ったのが10時58分となります。こうなると現場を把握し第一報を入れるまでに30分以上の時間があり、ちょっと空き過ぎではないのか?と今まで書きました。

そのため、むしろ入江家の証言どおりお祖母ちゃんが現場を尋ねたのが11時近かったという方が現実的ではないのかと。しかし警察が言うように10時5分のマウス落下がお祖母ちゃんによるものであり、入江家の証言が勘違いであったとすれば、犯人の深夜逃走は現実味を帯びてきます。警察が思い描くストーリーも、あながち捨て切れません。

明かりの謎

宮沢家の電気は、3時30分ぐらいには消えていたという目撃情報があり、4時頃に新聞配達した人物も消えていたと証言。しかし事件発覚時には、電気が付いていたという話があり情報が錯綜しています。もし犯人が朝まで電気を消して仮眠をとっていたということがなければ、すでにこの時間には逃走していた可能性が高いとみられるわけです。

犯人は、居間で絆創膏を貼ったり、カードの暗証番号を割り出そうという細かい作業をしていたことを考えると、こういった作業をしていた時は、二階の電気はつけていたものと考えられます。宮沢家は不思議と雨戸がない作りになっているので、二階リビングの電気は、そのまま出窓を通して外に漏れてしまいます。電気が深夜に消えていたとなれば、すでにその時間帯に逃走していたと考えるのが妥当でしょう。少なくてもパソコンのログがあって朝方までいじっていたという記録がないかぎり、私は3時半~4時ぐらいまでには逃走していたと思います。1時18分のインターネット接続から~3時半ぐらいまでの間には、犯人は逃走したのではないのでしょうか。

網戸の謎

ただし気になる証言が残っていて、朝方犬を散歩させていた人が、網戸はまだ発見場所には落ちていなかったと証言しています。そうなると、犯人はそれまで家にいたのではないか?という図式が成り立つわけです。どの証言が正しく、どの証言が誤っているのか全くわかりません。

ただし、ここまでまたお祖母ちゃんの行動が混乱を招きます。現場を目撃したお祖母ちゃんが、開いていた浴槽の窓を締めたものの、また開けたという証言をしたのだと言います。ひょっとしたら網戸を落としたのは犯人ではなく、お祖母ちゃんではないのかとさえ疑ってしまいます。なんたって犯人ならば静かに網戸を横にずらせばいいわけで、落としてしまっては音が響いて仕方がありません。よほど慌ててなければ、網戸を落とす必要などありませんから。

しかしこれにも疑問が残ります。何度も書きましたが、網戸は家から90センチ離れた公園フェンスを超えて、それもフェンスに立てかけるような形で発見されました。普通ならば家と公園フェンスの間に落ちるはずですが、そうではありません。仮に90センチのフェンスを越えたとしても、その勢いで網戸は公園側に転がっていたはずです。それがフェンスに立てかけるなど、誰かが落ちていた網戸を、わざわざ立てかけなければありえないはず。少なくてもこの網戸は、退出の時ではなく侵入の時にそこに置かれたと考えられるわけです。そうでなければ、このような状況にはなりません。まして誰かが網戸を受け取らない限り、侵入者は宮沢さんの敷地側に網戸を置いたのではないかと(網戸で手が塞がっている人間が、わざわざ公園側に戻って網戸を置いたとは考え難い)。しかし共犯者がいれば、外した網戸を受け取りそっと公園側に立てかけた可能性があると以前にも書きました。お祖母ちゃんが仮に網戸を落としてしまったのならば、家とフェンスの間に落ちたか、勢い余って公園の敷地の内に転がったはずです。それこそ10時過ぎだったたわけですから、隣の公園にも人がいて気がついた人もいたでしょう。世の中の殆どの人は、年末年始休みに入っていただろう12月31日の午前10時過ぎですから、祖師谷公園ほどの大きな公園に誰も人がいなかったとは考えられません(行った感想では)。

そう考えるとやはり網戸は、すでに深夜の時点でこの場所に置かれていたと考える方が理にかなっています。当然犯人の逃走も、限りなくひと目のつかない深夜だったのではないのでしょうか。ただし犯人は何故、アイスを食べかけのまま逃走しなければ行けなかったのでしょうか? そこに犯人が、急いで逃走しなければならない何かが発生したのかもしれません。

真犯人に告ぐ! を読みなおす

我々部外者が、「世田谷一家殺害事件」の真相を知る上で、最も信頼できる可能性がある資料として、私は「真犯人に告ぐ!」(朝日新聞出版)を参考にしている。この記事の元になっているものが、警察が全国の警察署に捜査資料として配布したDVDや警視庁捜査一課による現場鑑識結果及び遺体検案書をまとめた捜査報告書を入手し、それを元に書かれたとされているからだ。この本の内容からしても、気をてらうようなものではなく取材してわかったことを淡々と報告している形式であり、信ぴょう性は高いと私はみている。過去何度も目を通した本ではあるが、今読み返すと改めて気がつくことも少なくない。その中で、気になったところを抜粋してみたい。




2階ガス台の上には夕飯で食べたと思われる鶏鍋が残されていた

もう少し正確に書くと、鶏鍋の残りに卵を落とし雑炊となった形で残されていた。これは、残りものを後で みきおさん が夜食として食べられるようにと準備されていたものかもしれない。ここで興味深いのは、犯人は散々現場でアイスを食べたり麦茶を飲んだりと長時間に及び自宅にとどまった可能性があるものの、この雑炊に手をつけた様子はなかったのではないかということ。犯人は喉の渇きなどは感じていても、お腹がすいていたわけではないのかもしれない。あるいは、食べ物の文化が違い、どうにも食欲をそそらなかったという考え方も想像できる。

用を足しながら、金目のものを詮索

泰子さんのハンドバック2個をトイレに持ち込み、便座に座って用を足しながら詮索していたようだという。ここで気になるのは、例えば急に用を足したくなったのならば、トイレを済ませることに集中するのではないかということ。便座に座って何か別のことをするということは、すぐに便が出るような緊急性に迫られるような便意ではなかったのではないかという気がする。

そしてそんな時にでも財布の中身を探ろうとするのだから、やはり犯人の目的に金銭的なものがあったことは疑いようがないのではないかということ。けして犯人が少額とはいえ家の金を持ちだしたのは、偽装工作ではなく本当にお金が欲しかったのだろうと。そう主たる目的がなんであれ、実行犯にとってお金を盗むことは、大きな目的になっていたとかんがえられる。

例えば、家族全員の殺害なりを依頼されていて後で報酬が入るアテがあっても、犯人は少額でもお金が欲しい状況だったのではないかと。その代わり大金に繋がるであろうとカードや通帳など足がつきやすいものについては、けして手をつけず現場にあった現金だけを手につけるという用意周到さがあるのが気になる。それも1121円分の小銭は、廊下にぶちまけられていたということ。この辺もお金に困っていた人間にしては、大胆な行動をするものだと驚かされる。何より一階本棚の本の上にビニール袋に入れていた6万1千円に関しては手付かずだったのは、単に犯人の目に入らなかっただけなのだろうか? この辺が、なんとも矛盾する行動でよくわからない。小銭だから持っていかなかったというのとも、ちょっと違うようなのだ。

しかし、ここでもう一つ考えられることがある。財布からみきおさんや泰子さんのカード類を抜き出しソファーに並べ、暗証番号を詮索しようとノートに数字を羅列していった。すなわち犯人は、暗証番号がわかれば、このカードの類も持ち帰るつもりだったのではないのだろうか?しかしそれがわからずじまいで終わったことで、あえてリスクを避ける意味で現場にある現金だけに留めた可能性があるということ。やはり  必死こいて長時間現場に居座った最大の理由は、この暗証番号をつきとめることだった のではないかと考えるのが1番合点がゆく。

スリッパの存在

この本の中でも、みきおさんのスリッパは階段途中で脱げていたと記載されている。私が他のところで知ったのは(何で知ったか思い出せないが)、階段4段目に脱げたスリッパが残されていたとわかっている。そして捜査本部が配布したDVDの中に登場する遺体発見当時のイラストをみると、階段一段目に両足が乗って倒れているように見える。そして足と足の間に、もう一つ足みたいなものがあるのだが、恐らくこれがもう片方の脱げたスリッパなのではないかと。そして遺体のお尻のあたりには、ハンガーらしきものが見える。これは、みきおさんがハンガーを持って犯人に応戦しようとしたのだろうか? それともみきおさんの服を持ち去ろうとした際に、犯人が置いていったものなのか? また階段一段目の足と足の間に描かれているものが何なのかはハッキリわからない(マスク?)。他の家族はわからないが、みきおさんは日常的に家の中ではスリッパを履いて生活していたことが伺われる。

血の着いた足あと

年末放送されたTBSの番組では、ロフトには犯人の足あとは存在しなかった。そのため靴を脱いで、ロフトに上がったのではないかとされていた。しかしその約一年前に放送されたFBI捜査官・サファリックの番組(テレビ朝日制作)で使用された詳細な3D映像では、ロフトにも犯人の足あとがうっすら再現されていた。そのことを裏付けるかのようにこの著書にも、犯人は血の着いた足あとを、3階ロフト・2階の階段・子供部屋・居間などに20個以上残したとハッキリ記されている。これは、靴下による足あとだったというのだろうか? それともスラセンジャーの足あとだったのだろうか? 

パソコンのログ記録は解明されているのか?

インターネット接続以外のログ記録は、通常残らないのではないかと前回指摘した。しかしこの本を読む限り、翌朝まで室内にとどまっていたことがみきおさんのパソコンのログ記録から判明したと書いてある。これは、インターネット以外のことを何かしていたことがログを解析したことによりわかったと捉えるべきか、10時5分のパソコンの起動(インターネット接続)のことを指して、朝まで留まっていたと記載しているのか、そのニュアンスが掴めない。

警察の発表をみる限り、1時18分のパソコン起動(にいなちゃんのパソコン)~朝方にかけて逃走したのではないかというコメントをよく訊く。これも捉え方が難しいのだが、にいなちゃんのパソコンの起動以降、パソコンのログ記録がないからそのように言っているのか? はたまたその後のログも解析できており、早朝ぐらいまではパソコンをいじっていたことを警察が掴んでいるのかはニュアンス的によくわからない。そうなると11時30頃の目撃情報はなんだったのか、1時30頃に自転車を乗った男が、宮沢家の方から何度も振り返りながらバス通りを横断していったという話はデマなのか?しかし飛び出しマンの証言は、家族揃って警察署で飛び出しマンの似顔絵を作るのに協力しているし、自転車男の証言は本人がテレビのインタビューで応えているのを見たことがある。デマの証言にしては、あまり自信がある目撃情報ではないかと思うのだ。それが犯人かは定かではないが、そういった人物を彼らは当日目撃したのではないかと考えられ信ぴょう性は高いと私はみている。

発見時間の謎

入江杏さんや当時の家族の証言を元にすると、お祖母ちゃんが隣の家に訪れ遺体の発見したのは午前11時近かったという。実際に警察に通報が入ったのは、10時58分だったようなので、まんざらそれは間違っていないように思える。しかし警察の最近の発表では、10時5分のマウス落下・パソコンの起動は、動揺したおばあちゃんがパソコンに接触などして落ちたものとしている。これは、明らかに入江家の証言とは異なっており、入江家の言い分を警察が信用していないという矛盾。更に動揺してマウスを落下させただけでなく、みきおさんのパソコンの電源を抜いてしまったなどと述べている。

10時5分に遺体を発見して、マウスが落下しインターネットが接続してしまった。ここまでは、偶然含めて百歩譲ってあったとしよう。しかしそれだけでなく、みきおさんのパソコンのコンセントを引っこ抜いて強制終了させたのがお祖母ちゃんだったというのは、かなり無理があるのではないかと思うのだ。パソコンの電源は、人為的に抜き取られたものと考えられるらしい。そんなことを動転している最中、本当に行うのだろうか? 

実際電源が何処にあったのか詳細はわからないが、通常机の上にあったパソコンであればデスクトップであっただろうから、配線は机の裏・あるいは邪魔にならない床を経由してコンセントに繋いでいただろう。まして幼い子どもがいる家ならば、簡単に引っかかるところに線を這わせていたとは考え難い。仮にノートパソコンであればバッテリーが搭載されており、電源が抜けても強制終了は起きなかったのではないかと考えられる。深夜~早朝への逃走を理由づけたい、警察の無理やりの推論ではないかと思えてならない。深夜~早朝逃走は現実的だと私も思うが、それを入江家の人間やお祖母ちゃんに押し付けるのには無理があるように思えてならないのだが・・・。しかしそれが入江家の人間でないとするならば、犯人は発見直前まで現場にいたことになる。

しかしロフトから犯人は、みきおさんの服9着の中から(あるいは10着だったのかもしれないが)、着れそうな服を選別し逃走を図ったという話を考えると、内線の電話がかかってきたからとか、お祖母ちゃんがインターホンを鳴らしてから逃走したとなれば、悠長に逃走の服など選んでいる余裕はなかったように思える。何度か現場の出入りを繰り返していた、あるいは別の人間が入ったなどでなければ、やはり発覚直前まで現場に留まっていたとは考え難いのではないかという、警察の考えも充分に理解できるものではあるのだが・・・。 本当にこの事件は、謎ばかりである。少なくても、漏れ伝わっている情報の中には、事実とは関係ない、あるいはデマ的な誤った情報もかなりあると考えられ、その辺を上手く取捨選択してゆかないと矛盾だけが残ることになる。

アイスカップ

(ガムの謎)

世田谷一家殺害事件の犯人は、現場でガムを噛んでいたのではないかという話になっている。これは何を元にでた情報かはわからないが、今年放送された番組の中でも、「桶川ストーカー殺人事件」の著者で世田谷の事件も取材していた 清水潔氏 がそのことに触れ、犯人は米軍関係者ではないかという私見を述べていた。

恐らくこの話が本当であれば、犯人が噛んでいたガムが現場に残されていたということなのだろう。そこでガムのことを調べてみると、日本人のガムの摂取量が著しく減っているのだという。私も10代・20代の頃は結構噛んでいたが、最近はめったに口にすることがなくなっている。その最大の理由は、虫歯の治療でした詰め物が、ガムなどを頻繁に噛んでいると取れやすくなるから。そのため、自分でガムを買うことは殆ど皆無だと言って良いだろう。

それはともかく、ガムを日常的に食べる人間。それは、やはり外国人、あるいは日本人である場合、若者であることが多いように思う。40過ぎにもなると、あまりガムを日常噛んでいる人間は少なくなる。 確かに以前に比べると、街で捨てられたガムを踏んづけてしまったなんてこともめっきり減ったように思える。こういった殺人を起こそうとしている時にガムを噛むというのは、相当日頃からガムを愛用していた可能性は高い。清水氏が、米軍関係者だと推測する理由も充分理解できる(もちろんそれだけの理由ではないのだろうが)。

(パソコンの謎)

最近、世田谷一家の事件を扱った読み物の中で、大変興味深いものがある。定期的に更新されていて先日も更新された 【事件激情】37564♯5【世田谷一家殺人事件】 の中に、私の知らない興味深いことが書いてあった。

それによると、12月31日午前1時18分頃のパソコン操作は、1階に二台あるパソコンのうち、にいなちゃんの勉強机の上にあった子供用のパソコンであったというのだ。そのパソコンにおいては、明らかに人為的にHPを閲覧したり、空のフォルダが作成されていることがわかっている。

そして翌朝午前10時5分頃のパソコン起動は、みきおさんのパソコンの方であり、こちらは会社のトップページが最初につなぎに行く設定になっており、全くページから動いた形跡はなかった。しかしながらパソコンの電源は、抜け落ちていたのだという。

私はこの詳しい状況が今まで謎だったので、このことが確かならば初めて知る情報となる。ここで気になるのは、何故犯人が、にいなちゃんの方のパソコンを操作していたのかということ。もちろん元々はみきおさんが使っていたパソコンを、子どもたちに早くから慣れしたしむようにと与えていたという。しかし常識的にみて、何かの情報を探そうとするのならば、ランドセルのかかっていた子供用机にあるパソコンよりも、みきおさんのパソコンを重点的に調べようとは思わなかったのだろうか? その目的のものが、にいなちゃん側のパソコンにあったことを、犯人は事前に知っていたのか? 単に犯人にとって物理的に、そちらの方が扱いやすい理由があったのか(みきおさんのはMacintoshでにいなちゃんの方はWindowsだったとか)? あるいは犯人の興味を惹くものが、そちらのパソコンにあったということだろうか? いずれにしても、閲覧時間としては両方の接続共に5分程度のものであり、明確な目的があったのかまでは定かではない。

またパソコンをいじっていたことは、インターネットへの接続で明らかになっている。しかしそれ以外に何をやっていたのかどうかの履歴は、通常パソコンには記憶されない。犯人は、本当にネットに繋げることを目的にしていたのでは無く、他のこともパソコンでやっていたのではないのだろうか? それともパソコン履歴が残るような設定・及びソフトが、パソコンに組み込まれていたのか?

(アイスの謎)

食べたアイスカップは、浴槽の水の中に何故か破れたアイスカップが1つ。居間の座布団の上に1つ、流し台の炊飯器の上に食べかけが1つあり、更に1階のパソコンの近くに学習塾の紙袋の中に2個あったとされている。うち台所の流し台にあった1個を除き犯人の血液が付着していたという。さてここで興味深いのは、犯人がアイスカップを残した場所である。リビングのソファーの上には、通帳やカードなどを並べて置いていたという。またその近くには、暗証番号を解読するために使用したと思われる数字が羅列したノートが残されていたのだという(どうも宮沢家にあったノートを使用したっぽい)。また浴槽には、みきおさんや泰子さんの仕事関係のものが選別されて投げ込まれていたということ。台所の食べかけのものに関しては意味が不明なのだが、一階のパソコン近くにも2個残されていた。アイスカップが残されていた場所とは、犯人がある程度時間をかけて何かを調べていたと思われる場所にアイスカップはあったのではないかということ。

すなわち一階のパソコンの付近には、それだけ長く犯人が時間をかけたと思われる。それは一階にある書類だったのかパソコンだったのかわからないが、どうもカップを2個あったとなると、そのパソコンあたりに犯人が最も興味を惹くものがあったのではないかということ。 あるいは一度ではなく、二度にかけてこの付近で調べものをした可能性があるのかもしれない。そう考えるとインターネット接続以外にも犯人はパソコンの操作をしていたのではないかという疑問も出てくる。

別にもっと単純な理由の犯罪であれば、犯人の目的がにいなちゃんだったのではないかとも考えられる。しかしそれならば、もう少し子ども部屋を物色していたのではないかと思うのだが。その辺が、なんとも矛盾を感じる。子ども部屋の洋服タンスを開けた形跡はあっても、犯人はこの部屋への執着はかなり薄かったように感じられるからだ。礼君を殺害後、この部屋を物色したのは、泰子さんの遺体にかける服か何かを探していたからではないのだろうか。にいなちゃんの服やにいなちゃんを最も身近に感じられる子供部屋に、犯人が執着した形跡は薄そうだということ。

いずれにしても犯人はあらかじめ探しているものが、にいなちゃんのパソコンにあったことを知っていたのか? むしろみきおさんのパソコンは、マウスを落下するだけで会社のトップページに繋がるようなスリープモードの状態だった。何故、そちらをいじろうと思わなかったのか? また普通ならば、にいなちゃんのパソコンからいじったとしても、みきおさんのパソコンだっていじろうと思うのが人の心理。しかし少なくても深夜のパソコン操作ではそれをしなかった。それは何故なのか? パソコンの詳細がわからないだけに、犯人の目的が見えて来ない。しかし、みきおさんのパソコンでもネット接続以外のことをやっていたとするならば、疑問も解決することにはなる。あるいはもっと単純で、単なる興味本位でネットに繋げていただけなのか(2000年末のインターネット普及率は、34%足らずだった)。

これまで私は、みきおさんの持つ情報の修得・あるいは破壊がパソコン使用の理由だと考えてきた。しかしその辺も含めて、よくわからなくなってきた。しかし みきおさんのパソコンの電源を抜いたのが犯人によるものだったならば、やはり何かしら犯人は、みきおさんのパソコンもいじっていたのではないかという気もするのだが・・・。 実際に残された指紋の場所として、にいなちゃんのマウスだけでなく、みきおさんのパソコンからも指紋は検出されているからだ。それにしても本当に、謎の多い事件である。しかし一見謎に見える行動の一つ一つにも、何かしらの理由が隠されているのかもしれない。

犯人は女?

世田谷一家殺害事件の犯人は、実は女なのではないのか? そういった憶測は、この事件の捜査関係者の中からもででいたという。すでに犯人のものと思われる血液から、男性であることは判明している。しかし何故そのような話が出てくるのだろうか?

その最大の根拠となるのは、女性陣の殺害状況が執拗だったということ

死後も 泰子さん、にいなちゃんの顔を斬りつけていたことなどを訊いて、私も当初は女性の犯罪かもと勘ぐったことがある。しかしこれは、犯人が残した血液やDNAから男性であることが判明し否定された。女性に対する強い嫌悪感を持つもの、あるいは女性を痛めつけて快感を得るサディスト という異常さを感じずにはいられない。

例えば特定の人間に対する恨みならば、家族のうち誰かを集中的にとなるが、どうもこの事件を見る限りそういったものは感じられない。泰子さんに傷が多かったのも、泰子さんが最後まで抵抗したり子供を守ろうとした可能性が高く、泰子さんに恨みがあったとは言い切れない。幼い にいなちゃん を激しく殴打していることからも、やはり 女性 という性別が大きなキーワードになっているように思える。

礼君への絞殺の状況

正確な情報ではないが、この事件の犯人が礼君の首を絞めるときに非常に力が弱々しかったと言われている。そのため何度も、首を締めたあとが残っていたのだという。そういったことからも、犯人は女性だったのではないのか?という意見も出てきたのだという。

しかし別の見方もできる。最初に礼君を殺害したとしたら、犯人は幼い子どもを手にかけるのにためらった可能性が。あるいは最後に殺害したとしたら、手を負傷していて力が入らなかった可能性も無きにしもあらずだということ。しかし現場の状況から礼君を最初に殺した可能性が高く、何処まで戸惑いがあったのかも微妙なところではないのだろうか。なんせ、最も証言能力の低い礼君を最初に殺害したのだがら。単に犯人の腕力が、女性並にしかなかっただけなのかもしれない。

ただし・・・

この犯人は、性別的には男でも実は女性的な内面の持ち主だったらどうだろうか? そう事件以後、女性として生きているような人間だとしたら。あるいは多重人格者で、その中の一人格が女性的な側面があったという可能性も考えられなくはない。

かなり穿った見方だが、そういった特殊な人間がしでかした犯罪。それがこの事件の背景にあった場合、この奇怪な行動の数々も説明がつくことも少なくないし、普通に捜査していたら犯人に近づけるはずもなかったというのも納得できるところなのだが。

しかしながら

私がこの事件を見てきて感じるのは、女性的な側面が感じられる部分は他に少ない気がする。女性に対するコンプレックス、もしくは、女性や弱いものを攻撃することで欲求が満たされる変質者的な人間だったのではないか、どうしてもそちらの可能性の方が高いように思えてならないのだ・・・。

しいて言えば、現場に残されたハンカチにはしっかりアイロンがかけられていた。また残された衣服は、綺麗にたたまれていたなんて話もある。しかしこれも同居人がいた、マメな性格だった、厳しく育てられたなどの条件次第では、男性であっても全然不思議ではない。

その一方で手袋は廊下に、ヒップバックはソファーの横にかなぐり捨てるように残っていた。ましてアイスをスプーンも使わずに絞り出すように食べていたなんていう感覚は、女性のそれとは大きくかけ離れていると言わざるえないだろう。潔癖症で他人のスプーンなど使えないという人間だったという考えもできるが、この家のコップでお茶を飲んでいたというのだから、むしろ日頃からの生活習慣が出たと考える方が自然であるように思える。

またもし泰子さんやにいなちゃんが二階まで降りて来なかったら? 2人はここまで執拗な危害を加えられたのか?という疑問も残る。死んだと思っていた2人が、予想外に生きていた。その不信感こそが、女性陣への執拗な行為に及んだという最大の理由であったのかもしれない。もしそうだとすると、犯人像は全然別のものにかわってゆく。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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