FC2ブログ

にいなちゃんは何をみたのか?

今回は、長女の にいなちゃん(8歳)について考えてみたいと思います。事件当日、にいなちゃんは風邪をひいていて、ロフトで母・泰子さんと就寝中に襲われたとされています。そして、ロフトの階段下で遺体で発見されました。

しかし私は少し疑問に思うことがあります。宮沢家の方々は、事件当日の18時頃には、小田急の成城学園前駅のあたりで目撃されており、京王線の千歳烏山駅付近を寄って、帰ってきたと言われています。近所の人も 18時半ぐらいには 車がなかった という話です。ということは、 にいなちゃん は風邪気味ではあったのかもしれませんが、それほど重症ではなかった、あるいは風邪が悪化したのはその後だったのでしょうか? 更に19時ぐらいに、隣の入江家に夕飯の調味料を借りに訪れていると言われています。もし風邪で体調が悪い娘に、調味料をとってきてとは親も頼まないでしょう。こう考えると、夕飯を食べるまでは、体調はそれほど悪くなかったことがわかります。更に21時~21時半ぐらいまで、2階でテレビを視聴していたことが、パソコン(パソコンをテレビ代わりに使っていたらしい)の履歴からわかっているといいます。う~ん、テレビを見ていたぐらいですから、それほど体調も悪くなく、また親が起きていても許す状態だったのではないかと思います。にいなちゃんの具合が悪くなったのは、その後ということでしょうか? 

ここからは、全く私の想像のお話ですのでご容赦を。奥さんの泰子さんは、12月25日に「家の前の道路に最近ずっと車がとまっている」みきおさんのお父さんに話していたことがわかっています。更に12月27日午前には、被害者宅の様子をうかがっている40代半ばの不審な男が目撃されています。すなわち、この事件にこれらが関係するかはわかりませんが、宮沢家の人たちにも何か不気味な陰を事件前から感じていたのではないかと思うわけです。

例えばですが、宮沢家の家族が夕方買い物に行く時に、怪しい車が止まっていたとか、怪しい男がうろついている姿をこの日も目撃していたのかもしれません。そして にいなちゃんは、調味料を借りに行った時にその男の姿をハッキリ観てしまったのではないかと。更にテレビを見終わって外を覗いた時に、その男の姿を窓越しに観てしまった。下手すれば、目があってしまったのかもしれない。そして怖くなって、泰子さんと一緒に寝ることになったのではないかと、勝手に想像するわけです。風邪の話が、何処から出てきたのかはわかりません(恐らく入江さんの証言でしょう)。

demado 1

上記の写真は、事件直後の宮沢家の2階出窓付近の写真です。カーテンがめくり上がっており、細かいことまで気にする宮沢家の人間がこのような状況のままにしておくはずがない。これは、犯人が外を伺った時の形跡ではないかと言われています。実際に翌31日の10時ぐらいに配送のトラックがやっきて、犯人はそのとき出窓から外の様子を確認したのではないか? あるいは、第一発見者の 泰子さんの母がピンポンを押したときに、カギを取りに戻って行ったのを上から観ていたのかもしれません。

当然 にいなちゃんも、カーテンのめくれには、親から厳しくしつけられていた可能性があります。しかしひょっとしたらこのめくれは、にいなちゃんがテレビを見終わった時に外を覗いたら、犯人とおぼしき男の姿を間近でみた、あるいは目が合って慌てて逃げさった時のままなのかもしれないとも思ったわけです。犯人が外を覗くときに、カーテンをめくって見るでしょうか? もしその時に、誰かに観られてしまったらとかは思わなかったのでしょうか? あくまでも私の勝手な仮説なのですが、にいなちゃんが観てはいけないものを観てしまったのではないかという気もしなくはありません。にいなちゃんが、執拗な攻撃を受けたのも、実はこれが原因かもという可能性もなきにしもあらずかと。

22時頃、泰子さんと男性が口論していたという情報もあるのですが、このことをにいなちゃんが泰子さんに話、更に泰子さんがみきおさんに話たものの、みきおさんがとり合わなかったのかもしれません。みきおさんは、噂では夜遅くまで滑っているスケボー少年や暴走族まで注意に行ったりするぐらい、ある意味怖いもの知らずの一面があったようで、家の中に入れば大丈夫という、何か過信があったのかもしれません。普通の人であれば、こういったことをすれば身の危険を感じ、もしかしたらと警戒します。しかし みきおさん が毎日つけていた日記には、そういったトラブルは一切書かれていなかったと言われいます。

setagaya 17

上記の写真が、事件後ずいぶん経ってからの出窓付近の写真です。上の写真と比べ、何か違うことに気がつきませんか? カーテンがちゃんとされているのはもちろんのこと、出窓の真ん中付近に貼ってあった、黒い何かが無くなっていますよね? あれは、元々なんだったでしょうか? 当時出窓付近には、写真タテが複数置かれていていたようで、そこを飾る何かが貼ってあったのでしょうか? 事件の証拠物として剥がされてしまったのでしょうか? まさかまだ警察が未発表の、犯人が残したメッセージ 的なものでしょうか? もしそういったものを残していたとなれば、少し事件の方向性が変わってくる重要なものとなります。

何故この出窓を気にするかというと、年末に夜視察に訪れた 公安委員長 が、熱心にこの出窓付近やリビングの床を時間をかけて視察していたという話をニュースでやっていました。きっとここには、未だに発表されていない、何か大きな痕跡が残っていたのではないかと勝手に想像するわけですが、それが何かは私にはわかりません。事件とは最も関係なさそうな出窓付近が、事件の大きな意味を 持っているのかもしれません。
スポンサーサイト



足あとの謎

今回は、世田谷一家事件における 足あとの謎 について考えてみましょう。この事件では、主に2階(中二階含む)を中心に足あとが残っていたといわれ、他にも一階に向かう階段付近にも痕跡が残っていたといいます。年末放送されたFBI捜査官サファリックの番組においては、宮沢家の詳細な3D画像が再現されており、そこには三階のロフト部分にも足跡が残っていたことがわかりました(うっすらCG化されています)。

setagaya 15

そもそも足あとなんか残るのか?

普段市街地に住んでいる人間にとっては、朝家を出てから帰って来るまでアスファルトやタイルの上しか歩かず、土の上を歩くことはありません。雨でも降って何か地面のものをくっつけて来ない限り、足あとの痕跡などが残ることなどあるのでしょうか? 私は鑑識の知識がありませんから、それは残ると言われればそれまでですが、恐らく殆ど微細なものしか残らず、他者との区別などつかないのではないかと想像します。上記の写真を見ればわかるように、宮沢家の玄関はタイル張りでありアスファルトに続くまで土はありませんし、庭も見当たらない。家の裏手に何か用がないか、公園に子供など連れていかない限りは、家族といえどもその痕跡すら残らないのではないかと思います。

しかし

家の中は少し条件が違います。通常日本人ならば家の中を靴で歩きまわることはありませんし、ほこりなども沈殿しており、足あとが残りやすい状況になっています。多くの人が踏み荒らさなければ、今の科学捜査ならば目にみえない部分にまで犯人の足あとを追えたのかもしれません。しかし一階部分からは犯人の足あとがほとんど見つからなかったといいます。しかしこれは、すでに犯人が家中を踏み荒らしたあとで、ほとんどもう跡が着かなかったとか、玄関~1階にかけては、多くの人が事件後も出入りしたために、玄関同様によくわからなかったと言う方が妥当だったのではないのでしょうか。

それでも

玄関からは、犯人の痕跡が見つからなかった。それは、事件後隣の入江家の方々、救急の人たち、場合によっては捜査関係者の出入りによって、完全にその痕跡が失われたと言われています。この辺のことは、年末のFBI捜査官と警視庁の元管理官の話のなかで、管理官も口にしていました。まぁこれは、ある意味致し方なかったことだとは思うのですが。

setagaya 16

犯人が痕跡を消し去ったのではないのか?

犯人が玄関から招き入れられた知人であることを隠すために、玄関の痕跡を事件後綺麗に拭き取ったのではないかという説があります。しかしこれは、ほぼなかったと考えます。

まず家に、あれだけの足あとを残していた犯人が、何故に玄関だけ丁寧に拭き取らなかったきゃならなかったのか?そんな細やかな神経の持ち主であったら、他にもっと証拠隠滅を図るだろうと思うわけです。

setagaya 17

それでは百歩譲って犯人が、玄関の痕跡を消したとしましょう。しかし玄関の痕跡を消すということは、玄関内だけでなく玄関外のタイル・二段の段差・自宅前のアスファルトに至るまで足跡を消さなければ、全く意味のない作業になります。そんな手間になることを犯人がやったとは考えられません。夜中の23時ぐらいに、一生懸命外のタイルを拭こうなんてしていたら、それこそ近所や近くを歩いていた人に目撃されてしまうリスクが生じるわけです。事件後の対応が悪く痕跡は消えてしまう結果になりましたが、犯人がそれ以前に消そうとしたというのは考え難いのでは?

ではなんでこんなことを云うかといえば、犯人が招かねて入ろうと、合鍵を持っていて玄関から侵入しようと、玄関までは普通に靴で歩いてきたはずです(別に家用の靴を用意していなければ)。少なくても家の外には、二階に残した形跡以上の足あとが家にたどり着くまでに残っていなければ、家の中の足あとの説明がつきません。ようは家の中にまで足あとが残るまで歩いてきたということは、相当な土や泥の着いたであろう靴でアスファルトを歩いてきたはずで、それこそちょっとぐらいいろいろな人が踏み荒らしても、それを誤魔かすことなんて出来るですかね?まして当日家に入った、入江家・捜査員・救急の方々の中に、土が着いていた人がいた可能性はかなり低かったのではないのでしょうか。そのためハッキリした足あとが見つけられなかったとしても、玄関から犯人が入ったならば、その痕跡を確認することは出来たのではないかと考えます。しかしその痕跡は、全く見つけられなかった。すなわち、犯人が玄関を使用した形跡はなかったと考える方が自然なのでは?

恐らく鑑識は、それこそ砂粒一つまで拾うような捜査をしたのではないかと。まして何かで洗って消し去ったような痕跡があれば、それを見逃すこともなかったのでは。結論からすると、踏み荒らされてわからなくはなったけれど、そこには全く家の中に残っていたような、家の裏手にある土も砂なども検出されなかったのではないのでしょうか? もちろん報告されていないだけかもしれませんし、そこまで調べたかは私にはわかりません。しかしこの事件を考える時に、侵入経路というのは非常に大きな意味を持っているので、相当念入りに調べたはずです。

miyazawatei4.jpg

で何が言いたかったと言いますと、ようは土などを踏んで間もなくでなければ、足あとなどの痕跡は残らないのではないか? ということ。事件直後の宮沢家を上空から写した写真をみると、宮沢家の隣の空き地にも緑のフェンスがあり、家の横の空き地を抜けてきたとは考えづらいものがあります。犯人が公園の裏にいて様子を伺っていたとしても、玄関にまで来るまでには、アスファルトの道をグルっとまわって、かなりの歩数歩かなければ、宮沢家の玄関までたどり着かない。すなわち宮沢家の中に、足あとを残すほどの靴の汚れや砂の痕跡は、宮沢家の裏手の公園からすぐに2階から侵入しない限り、このようには足あとは残らなかったのではないかと思うわけです。ですから私は、足あとの痕跡からみても、犯人が玄関から入ったとは考え難いと思います。足あとがハッキリ残っているというのは、それだけ土を踏んですぐだった証ではないかと。

setagaya 18

ちなみに犯人が家の中に残した足あとと同じものが、公園フェンス周辺から発見されています。事件当時も写真同様に落ち葉がたくさん落ちていたかはわかりませんが、足あとも多くは残りにくい状況だったのかもしれません。いずれにしても玄関侵入説を考えるには、あまりにも情況証拠が二階からの侵入に比べて弱すぎます。足あとの観点からみても、浴室を含む二階からの侵入、そう考えるのが、この事件を考える上で自然な流れになるということです。少なくてもこの付近に足あとがあるということは、犯人が玄関から訪ねようとしたのではなく、侵入を試みようと伺っていた証にはなるのではないのだろうか。

そう犯人は、たとえ 宮沢家と 顔見知りや何かしらの接点 があった人間でも、わざわざ二階から侵入しなければこの時間に入ることが出来なかった人間だということになります。もちろんこの部分だけで考えれば、全く面識のなかった人物でも不思議ではありません。

第三の凶器

世田谷一家事件において、よく知られているのが、犯行のため用意されたと思われる 刺身包丁・関孫六 というもの。そして、それが折れて使えなくなると、宮沢家にあった文化包丁を使い、これも最終的には使えないぐらい変形していたことが知られています。しかしながらもう一つ別の、第三の凶器があったのではないか? というのが最近では定説になっています。そしてそれは、犯人が持ち帰ったのではないかと。ここでは、第三の凶器は存在したと仮定して話を進めてゆきます。

そもそも第三の凶器を持ちながら、何故宮沢家の文化包丁を使ったのか?

一階でみきおさんを襲った時に、関孫六の刃先が欠け、その後のにいなちゃんと泰子さんを襲った時は、中々思い通りのダメージを与えられなかったことが考えられます。そして孫六は、折れてしまうわけです。問題は、孫六が折れてしまってすぐ、犯人は文化包丁を取りに行ったのか、それともロフトから中ニ階に二人が落ちた音を聞きつけて文化包丁を取ってきて刺したのかはわかりません。しかしその間には一定の時間があったからこそ、泰子さんはにいなちゃんと共に、ロフトから降りようとしたのだと私は考えます。

しかし問題は、犯人がもう一つ自分の凶器を持っていたならば、何故それを使わず、わざわざ台所から宮沢家の文化包丁を使わなければならなかったのか? 私は第三の凶器は、この時犯人は持ちあわせていなかったからだと考えます。そして宮沢家の文化包丁までも使える状態ではなくなったことで、初めてその必要性を感じたのではないのでしょうか?

私が思うに、あれだけダメージを与え死んだと思っていた泰子さんとにいなちゃんが、階段まで降りるぐらいの力を残していたということは、犯人にとって想像以上にショックなことであり不信感を煽ったのでは。犯人が死後も執拗なまでの遺体の損壊を繰り返した理由は、私はこの死への不信感にあると考えています。

それでもなお、犯人は殺害した宮沢家の面々が、実は生きているかもという疑問を頂き続け、更に外からの侵入者が現れた時に、戦うための武器として使える 第三の凶器の必要性 に迫られたのではないのでしょうか?

ここからは更に私の仮説なのですが、犯人は第三の凶器を取りに行くために、一度宮沢家を飛び出したのではないかと考えています。それが、23時半頃に宮沢家の横から飛び出して車に引かれそうになった男だったのかもしれません。そして第三の凶器を手にして、再び宮沢邸に侵入したと考えています。

当初は

玄関横のポーチの中にあったはずの鍵が、玄関近くに投げ捨てられていたのを第一発見者の泰子さんの母が見つけています。犯人がこの鍵を使って一度外に出て、再び玄関から入ってソコに投げ捨てたのではないかと私は考えていました。しかしこの車に轢かれそうになった男が飛び出した道というのは、宮沢家の裏手を走る小さな道跡で(すでにこの時歩道ではなくなっていたが)、これは浴室のすぐ下を通る場所にあります。もしこの飛び出しマンが犯人だったとすれば、完全にこの時も浴室の窓を使ったことになります。まぁ実際に一度家を離れたかどうかは定かではありませんが、その可能性も否定できないのでは? 私は早期逃亡はないけれど、一度現場を離れた可能性は充分あるのではないかと考えています。またもし共犯者がいた場合は、この段階で入れ替わった可能性も否定できません。しかしここでは、単独犯として話を進めてゆきます。

何処に取りに行ったのか?

宮沢家の近辺では、事件前から怪しい不審車がたびたび目撃されていました。そのことは、泰子さんもみきおさんの父に話していたという証言があります。事件当日も、宮沢家からほど近いところに、二時間以上アイドリング状態の黒いセダンがあったことが目撃されています。ひょっとすると、これが犯人の乗ってきた車であり、ここに第三の凶器があった可能性も否定できません。

あるいは犯人は近所の人間で、一度自宅まで戻って家から凶器を持って戻ってきた可能性もまた否定できません。更には、何処かの24時間営業などの店で凶器を購入した可能性も考えられます。しかしこの場合、店の防犯カメラなどに、その姿が残っている可能性が高く、これはなかったのではないのでしょうか。

第三の凶器は

第三の凶器の刺し傷が、実際どのぐらいあったのかはわかりません?もし意外にその傷跡が少なかったとした場合、考えられることがあります。外から戻ってきた犯人が、再度家族の生存の有無を確認するために、遺体を刺したのではないかということ。それで反応がないことを確認し、ようやく犯人は次の作業へと入っていったと私は考えます。

何故第三の凶器は持ち帰ったのか?

最初に持ち込んだ 関孫六 も、宮沢家の文化包丁も、事件を誇示するかのように堂々と台所に置いてあったといいます。しかし第三の凶器は、使用したにも関わらず持ち帰ったわけです。そこで考えられるのは

1、犯人愛用の凶器であり、これは失いたくなかった

2,家で普段使用しているものであり、なくなると同居人に不審がられる


この2点ではないのでしょうか。これだけ遺留品や痕跡を残してきた犯人が、この凶器をわざわざ持ち帰った理由が他に考えられません。ただしもし1の日頃から愛用していたものならば、孫六以外の予備として一緒に現場に持ってゆくのではないかという疑問は残ります。置いてゆくのならば、最初から家に置いて来るのではないかと。むしろ私は2の自分の持ち物ではなかった、あるいは別の人間も使うものであった可能性の方が高いのではないかと。そう考えると、徒歩圏内でなくても、車やバイク・自転車含めても、割合近くに犯人の住居があったと考えるべきではないのでしょうか。そう事件があったとされる23時半~1時18分にネット接続しに充分戻ってこられるぐらいの距離に。

一度外に出たことで落ち着きを取り戻した犯人は、ここから殺害以外の次の目的を果たそうとするわけです。そこで犯人は、何かを探したり、書類を仕分けするなど、次なる行動に走りだしたとは考えられないでしょうか。

アイス・トイレ・仮眠 の謎

この事件を語る上で、アイスを4個食べた、トイレで大便した、部屋で寝ていた などの行動が、犯人の異常さとして語られます。しかしその行動には、犯人なりに何かそうした理由が、そこにはあったのではないのでしょうか? 今回は、そんな奇行と思われる行動について考えてみましょう。

アイスの謎

アイスは、一階のパソコン付近に2つ重ねて置いてあった(あるいは紙袋に入っていたという説も)、浴槽の中に一つ、リビングの座布団の上にあったと言われます。また台所の炊飯器の上にも、歯型ついたアイスが残っていたという情報があります。その他犯人は、ペットボトルの麦茶、メロン、唾液の入ったコップが残っていたと言われています。すなわち犯人は、この真冬の時期でも、極めて水分を欲していたことがわかります。

しかし犯人の痕跡からは、薬物反応などは一切検出されなかったそうです。何故、犯人はそこまで喉が乾いていたのでしょうか? 

喉の渇いていた理由(仮説)

薬物などではないとなると、異常な興奮状態に入ったことで、何かしら身体に異変が起きたと私は考えます。これは私の経験によるところですが、「腸が煮えくり返る」と昔から怒り心頭になった時のことを表現されます。あれは本当で、あまりに人間怒りがこみ上げると、自分でも驚くほど内蔵が熱くなることがあるのです。私は人生でも1、2度程度しか経験がないのですが、これは本当に異常な状態です。この状態が長時間続くものなのかとか、喉の渇きにまで及ぼすのかまでは私にもよくわかりませんが、そういった異常な状態が犯人にも起こったのではないかと。その興奮がいつまでも覚めなかったからこそ、アイスも4個も食べ続けたのではないかとも考えられます。いずれにしても、犯人はアイスの数からいって、殺害後何時間も家に留まったのではないのでしょうか。そのため私は、早期逃亡説は否定します(と言って翌日の10時までいたとは思っていませんが)。

では何故アイスだったのか?

犯人は強烈な喉の渇きを感じ、それを潤したのは最初は麦茶など水分だったと思います。それでは何故アイスが登場したのか?というば、最初は負傷した傷の止血のためだったのではないかと推測します。この犯人は、どうも殺害方法やそれ以外の行動からも、軍隊やボーイスカウトみたいな知識を持っていたと思われます。それが実戦に即したものかは別にしても、知識としてあった可能性は極めて高いかと。まず止血した場合、その患部を冷やすのは常識とされています(逆に風呂とかに入って温めては止まらなくなります)。犯人は、最初アイスを患部にあて、そして溶けた部分を押しつぶすようにして、食べたのではないのでしょうか? それが思いの外うまかった、その後も喉の渇きが癒えなかったこともあり、結局4個食べることになったのかと。ちなみに片手で押し出すように食べたのは、手を怪我して利き手が使えなかったことが原因ではないのでしょうか。

もう一つ考えられるのは、犯行直後は興奮でそれほど痛みを感じなかった患部が、時間が経つにつれてジンジンと痛みを増してきたのかもしれません。その痛みが一向に治らず、常に冷たいものを押し当てていたという可能性も否定できません。ただし私はかなりの深手だったのかと思っていたのですが、絆創膏で対処しようとしたり、ハサミで書類の選別をした(利き手と逆の手では全然上手く切れません)などの情報をみると、そこまで重傷ではなかったのではと最近思ってきました。

寝た謎

横になったのは、眠かったわけではないと考えます。犯人は、あれだけ外からの侵入を恐れていたフシがあるので、ここで仮眠するとは考えづらい。止血をするときの常識として、安静にして動かないというのがあります。犯人は、そういった知識を持っていたのではないのでしょうか。

あともう一つ考えられるのは、手を怪我した時の出血がひどく、一時的に貧血状態になり気分が悪くなったのかもしれません。それで落ち着くまでしばらく休んでいた、そういった可能性も否定できません。肝っ玉が太くて、朝まで寝ていたというのは、私は違うように感じます。

トイレの謎

通常犯人も、トイレなどは出来れば現場では避けたかったのでしょう。何よりトイレほど、人間無防備な状態はないのですから。もしここで気張っていた時に、外から誰か入って来ようとしたら、それこそ大変です。私もトイレで気張っている時に、インターホンが鳴るほど焦ることはないので・・・。少なくても、殺害後数時間は、家に留まった説を裏付けるものだと考えられます。

話を戻して、何故このような状態に陥ったのか?それは先ほど触れたように「腸が沸くりかえる」ほど状態になり、通常ではありえないほど、内蔵の活動が盛んになってしまった。もしくはその逆で、冷たいものを摂取しすぎて、腹の調子がおかしくなった。まぁいずれにしても、プロならばあるまじき行為です。

あと犯人は、長くこの家に留まったわりに、食べ物の摂取は行っておりません(メロンはともかく)。ということは、犯行前に食事を済ませていて、胃は満たされていた可能性があります。食事を摂取すると、お腹に残っていたものが押し出されますから、意外に犯人は犯行直前あたりに何か摂取したのかもしれませんね。やたら水分を欲したのは、肉など消化に時間がかかるものを大量に摂取していた可能性も考えられます。

冷蔵庫の中には、ビールやコーラなどの炭酸系のものも入っていたと言われています。喉の渇きといえば、大人ならビールだと思いますが、そこは犯人も自重したのか?しかし指紋は残すは、アイスは食べるは、大便までする人間ですからね。元々飲む習慣がなかった下戸か、未成年だった可能性があるのでは? 更に疲れた時や喉の渇きを癒やすには、コーラの方が麦茶より即効性は高いはず。 単なる、好みの問題なのか? もしかするとスポーツマンで炭酸飲料みたいなものを飲むのを日頃から避けていた、あるいは私などがそうなのですが、大きくなるまでコーラなど炭酸飲料を飲むことを家庭で禁止されていた。割合厳格な環境で育ったのかもしれません、この犯人は。

浴槽作業の謎

様々な謎の行動を行う犯人ですが、こちらからは想像できなくても、本人にとってはそれなりに、それをした理由があると私は考えます。今回も、そんな謎の一つを考えてみましょう。

浴槽の謎

犯人は家族殺害後、浴槽で手や体を洗ったものと思われます。そのため浴槽からは、犯人の血液も発見されています。また浴槽からの侵入痕が全くないと言われますが、実際はカカトだかつま先、足あとの一部が残っていたと言われます。ただ部分的なものであり、それがイコール侵入の時についたものとは断定出来なかったのかもしれません。少なくても浴室の中にあった足あとの多くは、こういった流れの中で犯人が洗い流した(結果的になくなった)だけかもしれません。

今回の本題は、何故犯人は二階にあるお風呂場に、宮沢家の書類をばらまいたかという謎です。また何故浴槽付近で犯人は作業を行ったのか考えてみます。

状況

浴槽には、みきおさんの仕事関係の書類・領収書、泰子さんの塾の書類、止血に使ったと思われる生理用品、タオル、アイスのカップなどが投げ込まれていたそうです。そしてその書類は、ハサミで切られていたり、手で引きちぎられていたといいます。

何をやっていたのか?

よく言われているのが、必要な書類と不必要な書類を選別していたのではないかということ。そして不必要なものを、浴槽にドンドン投げ入れたのではないかと。恐らく私も、そうなのだと思います。

しかし一つ疑問が?

犯人はいらない書類を手で破ったり、ハサミで切ったりしていて仕分けしていたわけですよね?何故、それを更に浴槽に入れて仕分けする必要があったのでしょうか?

私が考えるに、最初はハサミを使って丁寧にやっていたけれど、段々面倒になり手で破るようになり、終いには一階にあった書類を引き出しごと持ってきて仕分けることにしたのではないのでしょうか? もし全部の書類にハサミや手でちぎってあったのならば、2つのことが考えられます。

1、一段落作業が終了し、いらないものを捨てにきた

この場合考えられることは、まだ目的の書類が見つかっておらず、必要な書類と混ざらないことを意図したのかと。しかし全部作業を終わったものを、わざわざ引き出しごと持って行くという、面倒なことをしたとは考えづらいものがあります。

2、単なる偽装工作

何か ものとり に魅せるためのもので、犯人が何も考えず事務的に行っていた。

もしそうでなければ、書類を切って選別した上に、浴槽に沈めるなどの二度手間を行う意味がありません。この辺の状況は警察から漏れて来ないので、すべての書類が切られていたのかはわかりません。

ここで考えられるのは、何かしらの理由で風呂場で選別した方が効率が好いと思った OR 何かを探しているフリをした偽装工作 で実は目的なものなど最初からなかったと考えるべきではないのでしょうか。

そもそも何故浴槽で選別を行ったのか?

先ほどの理由以外には、もし犯人が何かを探していたと仮定した場合、この引き出しには探していたものがある可能性が高いと犯人は考え、引き出しごと二階まで持ち込んだものと考えられます。そうでなければ、もっと多くの書類を浴槽に持ち込んで、選別していても良かったのではないのでしょうか? ですから逆の見方をすると、破棄された書類に近いものを、犯人が探していた可能性があるということではないのでしょうか。すなわち

1.みきおさんの仕事に関する書類

2,お金に関するもの

3,泰子さんの塾に関わるもの


これに近いものを、犯人は探していたのではないかと。ハッキリと言えないのだけれども、みきおさんはアッサリ殺害してしまっていることから、1の線は薄いような。2のお金に関するものも、結局20万ぐらいしか持ちだしておらず、犯人の狙いが本当にお金だったのかは半身半疑。泰子さんの殺害状況からすると、犯人と泰子さんをつなぐ接点が、ここまで観てきた感じでは、一番強い気は致します。また唯一盗まれてハッキリしているもののなかに、泰子さんの教える公文の月謝(20万ぐらい)だというのは、偶然でしょうか? 

そしてここで大事なのは、 犯人探していたものは、モノではなく何かが書かれていた紙類 だったということでしょう。特殊な情報が入ったマイクロチップなど情報を記録しておくものでも、貴金属などの金目のものでもなく、書類を何か探していたということです。 そうでなければ、書類を選別する意味がありませんから。

miyazawatei1.jpg

そして何故浴室で、このような作業を行ったのか? 私は、この家の構造にヒントがあると考えます。

この家は、一階の玄関横の窓も、二階の大きな出窓も、雨戸が存在しないので、外から見えてしまうのではないかと犯人は恐れたのではないかと。例えば明かりをつけて作業をしていたら、前の家(当時はまだ住んでいた)の人から、何時頃まで二階の電気がついていたとか、一階の電気がついていたとか、人影が見えたとかそういうことを犯人は異常に嫌ったのではないかと。まして一階から訪問者が現れた時に、窓から覗かれて観られてしまうことなど、犯人は自分の姿を目撃されることを物凄く恐れていたフシがあります(その割には指紋は残すわけだが)。

犯人は外から宮沢家を見ているうちに、これに気がついたのかもしれません。現に公安委員長が夜突然視察に訪れた時の映像がニュースで映されていたのですが、出窓付近を盛んに見ていた姿がありました。そう周りが暗く、中が明るいと中のやりとりが想像以上に見えることを、犯人は恐れていたのではないのでしょうか。そのため外から見える位置には、極力立たないように気をつけていたのかもしれません。

もう一つ考えられるのは、一階から誰か入ってきた場合に、侵入したお風呂場の窓からならば、すぐに逃げられるという逃走経路としても強く意識していたのではないかということ。浴室ならば裏の公園から見られない限りは、近所からはわかりませんから。下手すると犯人は、それすら嫌って、浴槽の明かりもつけず、脱衣場や廊下の明かりだけで仕分け作業を行ったり、ついた血を洗い流したのかもしれません。それだからこそ、犯人の血や足あとが、中途半端に浴室に残っていた可能性が考えられます。

少なくても犯人は、顔を観られてしまうと、すぐに何処の誰だかわかってしまう人物だった可能性が高いのでは? 考えられるのは、宮沢家との関係が深い人間、もしくは関係が薄いけれど割合近所に住んでいる(住んでいた)人物 ではないかと私は考えます。実行犯(単独犯かもしれない)は、けして通りすがりの犯行でも、お金目当てにただ近寄ってきた強盗団でもなく、かなり  宮沢家に近いところにいた人物  だと私は考えます。

犯行時刻を考える

ここまでは、侵入~一家殺害までの流れを考えてきました。ここからは、一つ一つの事案に照らし合わせ、疑問を考えてみましょう。今回は、犯行時刻 についてです。

犯行を結構するには

人間何か大きなことを始めようとするには、主に3つに動機づけが別れると考えます。

1,あらかじめ時間を決めておき、その時間になったから始める

2,その状況になったから始める

3、条件がそろう


1,あらかじめ時間を決めておき、その時間になったから始める

何か大きなことを始めるときには、必ず何か大きな動機づけがないと行えないのが人間というもの。勉強を22時になったらはじめようとか、明日から試験勉強の準備に入るとか、皆様もいろいろと思い当たるフシがあるのではないかと。

そう犯人も、22時だからとか、23時だと決めていたから、結構しようかという考えのもと動き出した可能性は充分考えられると思います。もしそのような動機づけならば、切りの好い時間・一時間単位・30分単位を目安に行動を始めたのではないかと推測できます。

setagaya 17

2,その状況になったから始める

この場合考えられるのは、電気の消灯です。例えば侵入を狙った浴槽の電気が消えたからなど。上記の写真を観て頂けるとわかると思いますが、宮沢家には玄関横の窓、二階の出窓、子供部屋の雨戸もなさそうなど、外から明かりの消灯が確認しやすい作りになっていたわけです。そこで、外から家中の電気が暗くなったことを確認してから、行動を始めだしたとも考えられます。しかし事件当時、まだ みきおさんは起きていた形跡が強く、電気を消灯していたかは疑問ですし、していたとしても、まだ一階にいたことを考えると、その直後だったということで、犯人が電気の消灯(お風呂場を除く)を理由に、行動を開始したかには疑問が残ります。また何処かから侵入を試みようと考えていた場合は、むしろ みきおさんは一階にいた方が、家族がバラけて個別に殺害しやすい状況が生まれます。そのため 家族全員の殺害を考えるならば、全員が寝静まるよりも起きている方がやりやすいと考えるべきではないのでしょうか。

3、条件がそろう

あらかじめ消灯の有無や大まかの侵入時刻を決めていたものの、隣が公園だということを考えると、近くに人がいなくなるタイミングをじっと待ち、その機会を伺っていたという可能性があります。そして今ならば、目撃されることなく侵入出来るであろうタイミングを狙った。実際のところは、1,2 の条件に、3 が加わったことが一番の動機づけだったのかもしれません。しかしそうなると、おおまかには 22時頃とか23時頃とは、いえるかもしれません。

犯行時間を考える

長女の にいなちゃんが、二階リビングにあるテレビ(パソコンモニターをテレビ代わりに日常的に使っていたらしい)で、21時~21時半ぐらいまでの番組を見ていたことが、記録として残っていたそうです。そうなると少なくても、犯人の侵入はその後だったと考えられるのではないのでしょうか。

また みきおさんの1階のパソコンからは、22時30ぐらいにはメールを送付、22時50分ぐらいには、電源を強制終了した履歴があることからも、みきおさんの殺害はそれ以後ということになります。誰かを訪問して招き入れていたのではという説もありますが、少なくても にいなちゃんが普通に21時頃テレビを見ていたことを考えると、2階には通さなかったのではないかということになります。いずれにしてもそう考えると、2階の足あとの問題や殺害順を一階の みきおさん からなど、中々考え難い複雑な行動を犯人が行ったことになり、理解し難いことになってしまうわけです。私は、やはり侵入説という方を、いろいろな物証からみて、考えざるえないと思いますが、ここではそれ以上は触れません。

また22時頃、宮沢さんの奥さんと男が、怒鳴り合う声が聞こえたという情報があります。これが時間的に大まかに合っているとすると、宮沢さんのパソコン履歴時間からして、その相手は みきお さんだった可能性が高まります。この情報の時間に間違いがないか、そんな声は存在していなかったのか、はたまた犯人自身が、22時30~のパソコンを操作していなければ、犯人の侵入は22時以降である可能性が高まります。ちなみに1時台にパソコンをいじったのが犯人だとすれば、わざわざこの時間にパソコンを強制終了させる意味がわかりません。すなわち、このパソコンの電源を落としたのは みきおさんである可能性が極めて高いことになります。

前にも書いた通り、二階から潜入した犯人が最初に礼君を殺害し、二階居間で荷物を広げて万全の準備で みきおさんを襲ったと考えると、22時半ぐらいを目処 に、犯人は動き出したのではないかと私は考えます。

にいなちゃん と 泰子 さんの死

世田谷一家殺人事件が、事件から14年を経過してもなお大きく取り上げられる、あるいは警察や関係者によって風化させてはいけないと躍起になる最大の原因は、親子4人の殺害という側面以外に、あまりに にいなちゃんと泰子さんへの殺害状況が悲惨だったからだと言われています。その詳細については明かされておりませんが、伝え聞くところによると、日本で恐らく一番多くの殺害現場を見てきている、警視庁の捜査一課の関係者をして「これほど凄惨な現場をみたことがない」と言わしめたほどだったと訊いております。その現場が尋常じゃなかったであろうことは、正月休みも明けない1月3日に警視庁のトップである警視総監が、更に東京都の公安委員長も視察に訪れるなど、異例の対応がとられたことからも伺われる。現場には、何か発表されていない犯人からのメッセージだとか、ありえない光景が広がっていたのかもしれない。

miyazawatei 3

推察

旦那である みきおさんを一階で殺害。犯人は、すぐに屋根裏部屋であるロフトを目指したと思われる。ひょっとしたら異変を察した家族が、旦那の様子を気遣ってみきおさんの名前を呼んだりしたのかもしれない。特にロフトという空間はドアがないので、一階での音がモロに聞こえていたのではないかと。しかしロフトのハシゴから下を観ても、一階までは見えない構造になっている。そして得たいの知れないものが、自分たちに近づく恐怖に怯えながら、二人はそのときを迎えたのかもしれない。

犯人の侵入

14年前の段階でも、みきおさんも泰子さんも、携帯を所有していたそうだ。しかし二人の携帯は、二階リビングあたりで発見されたとかされないとか。そうなると窓を開けて大声で隣の入江さん夫婦に助けを求めるなど出来ればよかったが、そこまでの余裕はなかった模様。あるいは、本当に寝ていて気がつかないまま犯人のロフト侵入を許したのかもしれない。こればかりは当事者達じゃないとわからないし、詳しい発表はなされていない。

setagaya 8


殺害状況

ハッキリしているのは、首から上にかけて何度も刺されたということ。しかも死亡後も、遺体の損壊を繰り返したということである。三階のロフトのベッド付近では、長女のにいなちゃんの歯が見つかったということで、単に刺しただけでなく、殴ったとか壁にぶつけたとか、刺す以外の行為もみられたものと想像する。

物理的要因

よそのサイトで指摘されていたことだが、みきおさん殺害時に使用した 刺し身包丁である関孫六の刃先が欠けてしまい、中々二人に致命傷を負わせることが出来なかったことが多くの刺し傷につながったのではないかと。確かに執拗に刺した要因に、そういったものがあったことは否定できないと私も思う。しかし話を聴く限りでは、それ以外の要因も感じられる。そうでなければ中々致命傷を与えられなかったといえは、そこまで凄惨な現場になったとは思えないからだ。にいなちゃんの死因は、外傷によるくも膜下出血によるとも言われており、刺されたこと以上に何かに叩きつけられたなどの大きなダメージが原因かもしれない。犯人の攻撃は、恐らく柳包丁が折れるまで続いたものと思われる。そのとき二人は、すでに意識を失っており、犯人は死んだものと思ったのではないのだろうか。

凄惨な現場になった理由を考える

一番の理由として考えられるのは、

1,あっさり殺された男性二人と違い、激しい抵抗にあった可能性が。

2,みきおさんや礼君と違い、にいなちゃんや泰子さんとは何かしらの接点があったのではないのかということ

3,あるいは、女性など弱いものに対し危害を加えることに、何かしらの快楽を得る衝動の人間だったかもしれない。

しかしながら女性に対しての性的暴行とか、そういった観点からの報道や捜査をしている形跡がないことからも、やはりあったとしても快楽殺人的な側面しか見えて来ない。

4,もう一つ考えられることは、何かの情報を聞き出そうとしていた。そのための手段として、執拗に危害を加え、情報を引き出そうとしたのかもしれない。


実際3Fロフト部での状況と、中ニ階での状況にどのぐらい違いがあるのかで、犯人の行動に見えて来るものがあるのではないかと考える。しかしその詳しい状況は、未だに発表されていない。少なくてもにいなちゃんはともかく、泰子さんにはまだ階段を降りるだけの状態にはあったことは間違いない。

そして犯人は立ち去る

恐らく二人は、完全に動かない状態だったのだろう。そこで犯人は死んだと思い込み、折れた柳包丁を持ってロフトの階段を降りて行ったのではないのだろうか。そして犯人がまず行ったのは、負傷した手の怪我・止血作業だったと思われる。そこでナプキンを押し当てつつ、傷の手当をしたようだ。

setagaya 11

ところが・・・

犯人が止血作業をしていた時かはわからないが、ドスンという何かが落ちる音が聞こえてきた。そう母親の泰子さんが、れいなちゃんを抱えながらロフトのハシゴを降りようとして踏み外したのかもしれない。その音を訊いて慌てて、犯人は階段下に向かう。そのときに台所にあった宮沢家の包丁を持ち出し、再び刺しトドメを刺したと考える。私の想像だが、ひょっとすると、泰子さんと男性が激しく口論していたのが聞こえたという情報が確かならば、この段階だったのかもしれない(しかし証言時間と合わないが)。逆にそれで犯人は激昂して、残忍な方法へと変わった可能性も。 恐らくこの時にいなちゃんは、ロフトでの殴打が原因で意識がない状況だったのではないのだろうか? もう一つ犯人が異常な殺戮をした背景には、自らが出血をするという予想外の事態に陥り、我を忘れた可能性もある。しかしそれがあるとすれば、中2階ではなくロフトでの段階だったではないかと推察する。

執拗な遺体の損壊

二人を死に至らしめてもなお、遺体の損壊を図ったのは何故か?私は快楽殺人という側面よりも、さっき殺したはずだった人間が、思いもよらず生きていたという不信感によるものではないかと。そのため私は、言われているほどの快楽殺人者だとは考えていない。だからこそ、その後遺体に何かを置いたり被せたりと、出来るだけその姿を見ることをためらったのではないのだろうか(もちろん他の理由があったのかもしれないが)。

それでも女性や子供というものに危害を加えることに、全くといっていいほど抵抗のない人間。通常の人ならば良心の呵責でためらうような感覚を、全く持って持ちあわせていない残忍性がそこから感じ取れる。しかしもしロフト部分で二人とも息をひきとっていたら、死後の遺体の損壊が行われていたのか? ここまで凄惨な現場になっていたのか? という疑問は残る。

にいなちゃん と 泰子さん の死が意味することは

まず殺害順とすれば、礼君~みきおさん~にいなちゃんと泰子さん の順は、事件当時いた場所によって決まっただけで、恐らくそれほど意味はないと思われる。

元々犯人の目的は、誰かを殺害するというよりも、一家全員の殺害 が目的にあったと私は見ているので、もしロフトで二人がなくなっていたら、そこまでの凄惨な現場にはならなかったのではないかと。しかし女性への殺害方法が男性陣に比べると極めて残忍だったことを考えると、快楽殺人の側面にいなちゃん、泰子さんとの接点・怨恨の線が全くないとは言い切れない。特に泰子さんには、最後まで抵抗されためとか、何かを聞き出すためとかいう以上の、特別なものを感じなくもない。ただしこの部分は、あまり公にされていない情報や噂の域を脱しておらず、外部の人間が覗い知れることは限られている・・・。 私の想像の部分が多いだけに、もう少し別の側面から、犯人像を考えてみたい。

網戸の謎

にいなちゃん と 泰子さん 殺害に触れる前に、一つの謎について考えてみたい。何故お風呂場の網戸は、外されたのかということ。事件翌日発見されたときには、地面に網戸が落ちていたといいます。それで下記の写真を観て頂けると

setagaya 4

浴室以外の2階裏手の網戸は、今もハマったままです。当日も同様に、お風呂場の網戸はハマっていたのでしょう。偶然かもしれませんが、網戸は二枚とも右側に寄っています。これは偶然かもしれませんし、家人のクセなのかもしれません。もしクセならば、当日は右窓側に網戸があったことになります。仮に右側にあったと仮定しましょう。それならば、給湯器を足場としたのならば左側の窓から入るでしょうから、犯人は網戸を動かすことなくそのまま窓を開けさえすれば良かったはず。すなわち、網戸を外す意味がちょっと考えられません。

setagaya 12

逆に右側の窓から入ろうとしても、まぁ通常ならば、網戸を左側に動かせばいいだけですよね。何故わざわざ外したのでしょうか? そこで注目して欲しいのは、先日も触れた右窓下のレールが歪んでいることです。ひょっとしたらこれは、事件前から何かしらの理由で歪んでいて、網戸は左側にしかなかった(右側にはスライドさせることが出来なかった)とは考えられないでしょうか?

だから犯人が網戸を外した理由は、侵入するために無理やりにでも網戸を外さなければならなかった? あるいは、簡単に外れてしまったかのいずれかではないかと私は考えます。恐らくレールが歪んでいて、簡単には外れなかったというのが正解ではないのでしょうか。

これを見ると右窓の下のレールが歪んでいるように見えるので、犯人はやはり給湯器を足場に、左側の窓から入ろうとしていたと考えられます。 ひょっとすると隣の家の入江さんの息子が聞いたという、ベニアを剥がすような音というのは、この網戸を無理やり外そうとした音だったのかもしれません。警察が後日検証した時に、このような検証をしたのかは私にはわかりません。しかし少なくても、何故網戸を外さなければならなかったのか? このことに警察は疑問を持ったのでしょうか? 少なくても犯人の侵入路を解明するためには、検証しないといけない事案だったと考えます。

さてここからが重要です。ようは犯人が網戸を外そうとした・あるいは外したという証拠があるのならば(指紋や現場の足あとなど)、やはり犯人は、玄関から招かねて入ろうとしたのではなく、侵入しようとしていたという証ではないかということです。お風呂場自体に侵入痕が残っていなくても、これも大きな状況証拠になり得るように思います。

しかしもう一つ考えられるのは、犯人が逃亡するときのみ、この窓を使って外したという可能性も、また否定出来ないわけです。しかしその場合は、網戸は下に落下した可能性が高いわけで、この高さを考えると結構な音が周辺に響いた(特に犯行時間から考えると)はず。そうなると寝ていた 入江さん一家全員にとって強烈な記憶として残ったのではないか?と思うわけです。ですからこの網戸を外したのは進入時であり、外したあとは静かに下に置いたと見るのが、自然ではないのでしょうか?

その後の行動と みきおさんの死

長男・礼君の首を絞め死に至らしめた後、犯人の行動はいかなるものだったのか考えてみた。

miyazawatei 3

次は二階へと

子供部屋を静かに出た犯人は、他の家族の動きに注意を払いつつも、恐らく4段階段を昇った2階部分に入っていったものと考える。礼君の死のところでも書いたように、まずは侵入したフロアと同じフロアを把握した犯人は、次に状況が掴みやすかった二階へと進んだのではないのだろうか。その一番の理由は、中2階からでも、ニ階の電気が消えていたことが簡単にわかったであろうから。そう、階段を上がった先がどのような構造になっていようとも、誰もいないか、礼君のように寝ていることが予想されたから。

setagaya 10

しかし入った先は、台所やリビングが広がっており、誰もいないことがわかった。そこで犯人は、着ていたジャンパーを椅子の背にかけたり、着ていたもの脱いで身軽な格好になり臨戦態勢を整えたに違いない。もちろん犯人の持ち物は、身につけていたものなのか? それとも進入時に邪魔にならないように、リュックなどに入れてそれを取り出したかまではわからない。しかしここでほぼ間違いないのは、ヒップバックに入れていた 刺し身包丁 関孫六 を、このタイミングで取り出したということではないのだろうか。

部屋のどの辺に荷物を広げたのか?

問題は、犯人が部屋のどのへんで荷物を広げ、どの椅子の背もたれにジャンパーをかけたかということ。私ならば万が一この時に家人が部屋に入ってきても簡単には気がつかれないように、部屋から入って手前の椅子の後ろあたりに荷物を広げたり、手前の奥の椅子(壁側)にジャンパーを引っ掛けるだろう(まぁ俺だったらこんなところにジャンパーかけないと思うが)。そうすれば部屋からパッと入ってきても、家人からは死角になり、部屋の奥にまで入って来るまでは異変に気がつかないはず。まして死角に隠れていれば、そこで待ち伏せて刺すこともできると考えたのではないのだろうか? その辺の荷物やジャンパーの置く位置で、犯人の心理状態や思考能力を読み取れる気がする。しかしその辺の詳しい状況は、警察から発表されていない(あるいは私が見落としているだけかもしれないが)。あるいは礼君をあっさり殺害したことで気持ちが大きくなり、ソファーのあたりに置いたのかもしれないが。ここからは、犯人の冷静さと大胆さが伺い知れる。ジャンパーなどを脱いだのは、動きやすくするためだけでなく、返り血を浴びないように逃走時を想定してのことだろうか。それとも、何かしらの偽装工作なのか? しかし自分の指紋まで残す犯人が、偽装工作をしたとは思えないのだが・・・。

またこればかりは当時現場にいなければわからなかっただろうけれど、リビングには大きな出窓がある。そこからは前の家の明かりや街頭の光などが微妙に差し込んで、部屋の電気を付けなくてもある程度準備ができるような明るさだったのかどうか?あるいは犯人は、あえて部屋の電気をつけて、ここで準備をしたのかはちょっと気になるところ。もちろんそれをあとから証明するのは難しいが、明かりのスイッチに犯人の指紋等はなかったのだろうか? 

いずれにしても犯人は、ここで万全の体勢を整え、次なる行動へと移っていったと考えられる。しかし仮にこの部屋を覗いた時に家族の誰かがソファーか何かで寝ていたら、犯人は礼君と同じように、扼殺 で静かに葬ろうとしたのだろうか?それが長女の にいなちゃん だったらどうだったのか? この辺は今となっては伺う術もない。

礼君の殺害から みきおさん殺害までにはある程度時間的余裕があったのでは?

私は、礼君の死から、次の みきおさんの刺殺までは、それなりに時間があったのではないか? 少なくても犯人が、次の準備に入るだけの充分な余裕はあったものと考える。みきおさんは、礼君の部屋の異変を察して上の階に上がってきたわけではない。みきおさんが、10時38分ぐらいに1階のパソコンでメール送信していた記録が残っているそうで、それが50分ごろに強制終了させて作業を終えている。ひと通り用が済んだので、そろそろ寝ようかと上の階に上がって来たところを襲われたと私は考える。

犯人がここでも、階段を壁伝いに横歩きした形跡が残っていることからも、みきおさんがいつ来るかすでにこの時探っていたものと考えられ、そのチャンスを伺っていたのではないのだろうか。階段を上がってくるところを物陰に隠れていた犯人は、包丁で頭部を差し、これが結果的に致命的なダメージを与えたと考えられる。血痕から みきおさんは一階の階段下に転落した模様。更に転げ落ち倒れこんだ上から、太ももやお尻などを刺したのではないのだろうか(この辺の詳しい状況はわからず)。結局頭部へのダメージが致命的で、思いのほか抵抗も乏しく みきおさんは絶命したものと考えられる。

事件後、隣の家のお姉さんは、倒れている みきおさんの足 を目撃したそうだが(それ以上入らないよう、旦那さんから止められたらしい)、そこは言われているような血の海ではなかったと証言している。みきおさんの遺体には何箇所も刺された跡があっても、この後に殺される女性達に比べると損傷が少なかった原因の一つに、あっさり亡くなったからだとは考えられないだろうか? ちなみにこの時みきおさんの頭部には、折れた包丁の刃先が刺さっていたと言われている。また犯人の血痕が、下から上の階にのびていたようだったという、入江さんのコメントからも(入江さんは階段下までは入ったのか?)、ひょっとして犯人の怪我は、最初のみきおさん殺害の時に生じたのかもしれない。

みきおさんの死が意味すること

犯人は、唯一の出口である一階を制圧。これにより残りの家族に逃げられる心配をしなくて済むようになる。また犯人にとって一番脅威であったろう 旦那 を倒すことで本当ならば精神的に余裕が生まれるはずだった。しかしここから、犯人の思い描いたストーリーは崩れてゆくことになる。

みきおさんの遺体の損傷はそれほどでもなかったということからも、犯人のみきおさんへの怨恨の可能性は低かったということではないのだろうか? またそこからは、犯人が みきおさんとの関わりのある人間 という図式も薄れてゆく

ここまでの整理

侵入経路の訂正などもあり、内容が飛んでしまったので、今までの情報を整理したい。

1、犯人は、玄関から招き入れられた顔見知りではなく、意図せず侵入してきた

2,侵入経路は、2階からであり (浴室がやはり有力)

3,最初に殺害されたのは、礼君 である。

4,犯人の最大目的は、家族全員の殺害ではなかったのか。

以上のことを踏まえ、今後を読み進めて頂きたい。 
カレンダー
12 | 2015/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール

monazite

Author:monazite
世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
カテゴリ
負け犬の遠吠え
FC2拍手ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR