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浴室の窓から侵入してみた

正月休みだということもあり、浴室の窓からの侵入が可能なのかどうか、再現実験をやってみました。多少再現実験の条件が違っており、その辺も考慮に入れながら書いて行きます。

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まず浴室の窓から侵入するためには、その前に大きな問題をクリアしなければなりません。それは、この2メートルの高さがある公園フェンスをいかにして昇ったかということ。上記の写真を観て頂けるとわかりますが、このフェンスの網目は非常に小さく靴が入るような大きさでありません。残念ながら、フェンスの上には何も無しには登れないということ。

そこで私は、犯人がここに乗ってきた自転車でもフェンス際につけて踏み台にしたとか、あるいは複数犯だった場合、一人の背中を踏み台代わりにして上がったとか、肩車のようにしてフェンスの上に両足で立ったとか、幾つかの方法を考えています。浴室の窓の下に植えてあった椿はそれほど太い木ではないので、これを利用するのは難しかったのではないかと考えます。人によっては、スケボーボードをフェンスに立てかけて踏み台に代わりにしたのではないかという推理をされた方もいました。いずれにしても何かを利用しないと、フェンスの上には立てないということだけは確かでしょう。

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恐らく上記の写真の1番フェンスに近い木が、今は切られてしまいましたが事件当時から浴室に1番近くに植わっていた椿の木だと考えられます。また私が行った12月には写真ほど落ち葉が多くはなかったので、仮に自転車をフェンス際に置いていた場合、靴跡が残ったようにそういった痕跡が残った可能性も考えられます。

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さて、なんとか公園フェンスの上を両足で立った犯人は、どのようにして浴室の窓に入ったのでしょうか? そのヒントになるのが、ASKAの事件簿さんのところの記事 や シトロエンの事件簿さん のところに載っている再現実験の時の画像からも伺えます。

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私も当初は、ASKAさんの想定したとおり、給湯器に足をかけて足から入ったのではないかと想定してました。しかし警察の再現実験では、頭から窓に侵入して入っていったものが残っています。ここで情報を整理しています。

まず伝えきくところによると 

地上から 3メートルの高さに浴室の窓はあった。公園フェンスの高さは2メートル。そしてフェンスと窓との間は、90センチの隙間があります。これは、過去何度も書いてきた情報です。

そして窓枠の大きさは、縦50センチ・横40センチ だったそうです。これは今回私自身再現実験してみて、横幅40センチはそれほど狭くは感じませんが、縦50センチというのは想像以上に低く、足から侵入する体勢を作るのも相当困難だということがわかりました。

給湯器の高さは、窓枠から10~20センチぐらい低く、左足をここにかけて右足を窓枠の上に乗り、窓枠の上部を両手で抑えながら足を滑り込ませるというのは、窓の高さが50センチしかなく、その場でしゃがむことができず現実的ではない。特に犯人が大柄であればあるほど、この50センチの高さというのが相当なネックになります。ただしこのやり方をすると、服の繊維痕を残さず(ただし手で抑えた部分には痕跡は残りやすかったはずですし、窓枠にも足を着いた痕跡が残りそうなもの)入ることはできます。ですから警察が頭から侵入したのは、実際やってみて納得が行きました。しかしその場合は、間違いなく服を相当擦り付けないと入れないということ。ただし繊維痕って、衣服の素材や湿気などで、どの程度残るものなのかは私にはよくわかりません。繊維など出ないポリエスチレンのようなビニール素材だったら痕跡が残るなのか?窓枠が結露していた場合、摩擦が起き難くその場合どうなのか? その辺は、専門家ではないのでよくわかりません。しかし私自身再現実験をする限り、警察同様に、頭から身体を潜り込ませた可能性が高いと感じました。そして恐らくその際には、ヒップバックを腰に巻いていた可能性は低かったのではないかと。家に残した遺留品の多くは、別の袋か何かに入れて入った。そしてその荷物を、受け渡した人間が下にいたのではないかと思います。あるいは、後から現場に持ち込んだ可能性も考えられます。あのモコモコしていた当時のユニクロのジャケットを着ての侵入は、かなり現実的ではなかったように感じます。

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さて頭から入った場合1番の問題は、両窓の下には浴槽が横たわっていたということ。そうすると頭から入った場合に手をつく場所が浴槽の僅かな縁かお湯を冷めないようにするためのプラスチックの蓋しかありません。両手を固い縁だけに着いて入り込むことは難しく、プラスチックの蓋の上に、成人男性の体重がかかることになります。それに耐えられるほど、浴室のプラスチックの蓋は丈夫にはできていませんし、逆にズレて滑ってしまったら、凄い音で家人から気づかれ自分自身大怪我で動けなくなります。そのため私は、今まで窓枠の上で体勢を整えて、足から身体を滑り込ませたのかと考えていました。しかし今回の再現実験で、それは恐らく無理だったのではないかと感じました。もしこれをやろうとすると、給湯器の角にドロが着くどころか、給湯器の上に完全に乗った足跡が残るのではないかとも思います。そのような明確な痕跡があったら、出入りはとっくに浴室だったと初期の段階で発表されていたでしょう。

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また昔、この事件を特集していた番組の中で、にいなちゃんと礼君 が、お風呂に入っていた写真が映ったことがありました。その時に二人の後ろにはプラスチックの蓋が立てかけられていたこと。そして思いのほか窓から、浴槽までの高さがないことを知りました。私のウル覚えの記憶なのですが、お湯に肩まで浸かると、ようやく大人の頭が窓から見えなくなるぐらいの高さぐらいしか、この浴槽の窓までの高さがないことがわかりました。

私の家の場合、浴室の床~浴槽の1番上の高さまでが30センチほどでした。更にそこから大人の顔一個分ということで、日本人の成人男性の顔の長さは、平均21センチほどだということ。そこから算出すると、あの窓をくぐっても、浴槽までの高さは僅か30センチ前後、多く見積もっても50センチぐらい。更に窓の前には浴槽が横たわっていますが(二枚分とも)浴槽の床~窓までの高さは、60~80センチ 程度しかなかったろうということ。80センチということは、成人男性の足の付根以下ぐらいの長さでしかなかった高さにあります。これは、窓をくぐってみても思いのほかすぐに手を着くことができたことを物語っています。頭から入ったことには今でも疑問が残るものの、当初のイメージよりは容易に侵入できたのではないかとも考えられるわけです。

(しかしながら)

ただし、ここで大いに疑問が残るのです。仮に犯人が何かしらの理由で、宮沢家 の家に上がったことがあった。あるいは、顔見知りだったとしましょう。しかしよほど親しい人じゃなければ、他人の家のお風呂場がどのような構造になっているかまではわかりませんよね。泊まりがけで遊びに来て、お風呂に入ったことがあるとかしない限り。そうでなければトイレでも使わせてもらった時に、お風呂場までのドアが開いていて、構造がおおよそ把握できたとかしない限りは。そう考えると浴室の窓から侵入するという行為は、相当 出たとこ勝負 で計画的な人間がした行動とは思えないわけです。仮に頭から入った場合に、音もたてずに侵入できたかというのも、これはもう賭けとしか言いようがない、事前に予測することは殆ど無理だったのではないかと。 にいなちゃんが、二段ベッドで一緒に寝ていなかったのと同じぐらい、かなり奇跡的な運のよさだったと思うのです。そこから考えると、何処までこの犯人が、入念な計画を立てたかとか、まともな思考回路の持ち主だったのかには私自身疑問 を持つのです。

(それでも実行した理由)

なんでこんなリスクがあり、不確かな情報で実行に移せたのか? 限りなく犯人が素人だったのか、考えが及ばないタイプの人間だったのではないかということ。ただし空き巣の侵入口として、浴室の窓は代表的な侵入経路です。そのため殺人はともかく、そういった窃盗の経験ぐらいはあった可能性があります。何度も過去書いてきましたが、それこそトビや工事関係者など高いところに昇り慣れている人ならば、このぐらいの足場があれば簡単に上がって侵入することなど意図も簡単にやってのけられます。ですから我々の常識であんな狭い窓からというのは、正直あまり役に立たない見立てなのかもしれません。その辺は、窃盗などを専門に扱う捜査三課などの経験者もたくさん捜査員にはいたでしょうから、そういった方々の意見も参考にしたことでしょう。

何よりこの犯人からは、何か凄まじいエネルギーが感じられます。この家族を殺さなければ行けないという義務感だとか思い込み、もしくは一家を殺したいという衝動みたいなものが抑えられなかったのではないかと。

我々だってどんなに忙しい忙しいとか言っても、トイレに行きたければトイレにゆく欲求をどうしても叶えようとしますよね。犯人にとって、この家族を殺さなければならない、どうしても人を殺してみたい そういった衝動にかられたら何がなんでもそれを行うとしたのではないかと。そんな中で僅かに生じた隙こそが、浴室の換気のために開いていた窓だったのかもしれません。

ただしこういう感情・価値観というのは、通常共有される確率は低く 単独犯であることが殆ど であるということ。これが複数犯だった場合、何か主犯と実行犯には別々の目的があった、あるいは親子のような特別な間柄で共通の境遇の元にいた。もしくは実行犯に お前が今このような状況なのはあの家族のせいだから と思い込ませそそのかし、ある種マインドコントロール的に操った可能性すら考えないと、なかなかこのような死刑確実な凶悪事件が複数犯になり得る可能性は低かったのではないのだろうかと。しかし通常の常識的な感覚が、人とはズレているところに、この事件が一筋縄では解決しない秘密があるのではないかと私は思っています。シンプルに見えてシンプルというほどではない、複雑そうに見えてそれほど複雑なわけでもない この掴みどころのない状況こそが、この事件が16年ものあいだ未解決で来た最大の要因ではないかと私は考えています。

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浴槽作業の謎

様々な謎の行動を行う犯人ですが、こちらからは想像できなくても、本人にとってはそれなりに、それをした理由があると私は考えます。今回も、そんな謎の一つを考えてみましょう。

浴槽の謎

犯人は家族殺害後、浴槽で手や体を洗ったものと思われます。そのため浴槽からは、犯人の血液も発見されています。また浴槽からの侵入痕が全くないと言われますが、実際はカカトだかつま先、足あとの一部が残っていたと言われます。ただ部分的なものであり、それがイコール侵入の時についたものとは断定出来なかったのかもしれません。少なくても浴室の中にあった足あとの多くは、こういった流れの中で犯人が洗い流した(結果的になくなった)だけかもしれません。

今回の本題は、何故犯人は二階にあるお風呂場に、宮沢家の書類をばらまいたかという謎です。また何故浴槽付近で犯人は作業を行ったのか考えてみます。

状況

浴槽には、みきおさんの仕事関係の書類・領収書、泰子さんの塾の書類、止血に使ったと思われる生理用品、タオル、アイスのカップなどが投げ込まれていたそうです。そしてその書類は、ハサミで切られていたり、手で引きちぎられていたといいます。

何をやっていたのか?

よく言われているのが、必要な書類と不必要な書類を選別していたのではないかということ。そして不必要なものを、浴槽にドンドン投げ入れたのではないかと。恐らく私も、そうなのだと思います。

しかし一つ疑問が?

犯人はいらない書類を手で破ったり、ハサミで切ったりしていて仕分けしていたわけですよね?何故、それを更に浴槽に入れて仕分けする必要があったのでしょうか?

私が考えるに、最初はハサミを使って丁寧にやっていたけれど、段々面倒になり手で破るようになり、終いには一階にあった書類を引き出しごと持ってきて仕分けることにしたのではないのでしょうか? もし全部の書類にハサミや手でちぎってあったのならば、2つのことが考えられます。

1、一段落作業が終了し、いらないものを捨てにきた

この場合考えられることは、まだ目的の書類が見つかっておらず、必要な書類と混ざらないことを意図したのかと。しかし全部作業を終わったものを、わざわざ引き出しごと持って行くという、面倒なことをしたとは考えづらいものがあります。

2、単なる偽装工作

何か ものとり に魅せるためのもので、犯人が何も考えず事務的に行っていた。

もしそうでなければ、書類を切って選別した上に、浴槽に沈めるなどの二度手間を行う意味がありません。この辺の状況は警察から漏れて来ないので、すべての書類が切られていたのかはわかりません。

ここで考えられるのは、何かしらの理由で風呂場で選別した方が効率が好いと思った OR 何かを探しているフリをした偽装工作 で実は目的なものなど最初からなかったと考えるべきではないのでしょうか。

そもそも何故浴槽で選別を行ったのか?

先ほどの理由以外には、もし犯人が何かを探していたと仮定した場合、この引き出しには探していたものがある可能性が高いと犯人は考え、引き出しごと二階まで持ち込んだものと考えられます。そうでなければ、もっと多くの書類を浴槽に持ち込んで、選別していても良かったのではないのでしょうか? ですから逆の見方をすると、破棄された書類に近いものを、犯人が探していた可能性があるということではないのでしょうか。すなわち

1.みきおさんの仕事に関する書類

2,お金に関するもの

3,泰子さんの塾に関わるもの


これに近いものを、犯人は探していたのではないかと。ハッキリと言えないのだけれども、みきおさんはアッサリ殺害してしまっていることから、1の線は薄いような。2のお金に関するものも、結局20万ぐらいしか持ちだしておらず、犯人の狙いが本当にお金だったのかは半身半疑。泰子さんの殺害状況からすると、犯人と泰子さんをつなぐ接点が、ここまで観てきた感じでは、一番強い気は致します。また唯一盗まれてハッキリしているもののなかに、泰子さんの教える公文の月謝(20万ぐらい)だというのは、偶然でしょうか? 

そしてここで大事なのは、 犯人探していたものは、モノではなく何かが書かれていた紙類 だったということでしょう。特殊な情報が入ったマイクロチップなど情報を記録しておくものでも、貴金属などの金目のものでもなく、書類を何か探していたということです。 そうでなければ、書類を選別する意味がありませんから。

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そして何故浴室で、このような作業を行ったのか? 私は、この家の構造にヒントがあると考えます。

この家は、一階の玄関横の窓も、二階の大きな出窓も、雨戸が存在しないので、外から見えてしまうのではないかと犯人は恐れたのではないかと。例えば明かりをつけて作業をしていたら、前の家(当時はまだ住んでいた)の人から、何時頃まで二階の電気がついていたとか、一階の電気がついていたとか、人影が見えたとかそういうことを犯人は異常に嫌ったのではないかと。まして一階から訪問者が現れた時に、窓から覗かれて観られてしまうことなど、犯人は自分の姿を目撃されることを物凄く恐れていたフシがあります(その割には指紋は残すわけだが)。

犯人は外から宮沢家を見ているうちに、これに気がついたのかもしれません。現に公安委員長が夜突然視察に訪れた時の映像がニュースで映されていたのですが、出窓付近を盛んに見ていた姿がありました。そう周りが暗く、中が明るいと中のやりとりが想像以上に見えることを、犯人は恐れていたのではないのでしょうか。そのため外から見える位置には、極力立たないように気をつけていたのかもしれません。

もう一つ考えられるのは、一階から誰か入ってきた場合に、侵入したお風呂場の窓からならば、すぐに逃げられるという逃走経路としても強く意識していたのではないかということ。浴室ならば裏の公園から見られない限りは、近所からはわかりませんから。下手すると犯人は、それすら嫌って、浴槽の明かりもつけず、脱衣場や廊下の明かりだけで仕分け作業を行ったり、ついた血を洗い流したのかもしれません。それだからこそ、犯人の血や足あとが、中途半端に浴室に残っていた可能性が考えられます。

少なくても犯人は、顔を観られてしまうと、すぐに何処の誰だかわかってしまう人物だった可能性が高いのでは? 考えられるのは、宮沢家との関係が深い人間、もしくは関係が薄いけれど割合近所に住んでいる(住んでいた)人物 ではないかと私は考えます。実行犯(単独犯かもしれない)は、けして通りすがりの犯行でも、お金目当てにただ近寄ってきた強盗団でもなく、かなり  宮沢家に近いところにいた人物  だと私は考えます。
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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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