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電話線の謎

ここしばらくは、あえて自分と違う説を検証することに時間を割いてみました。しかしどんどん話がそれてゆくので、今回はまた個別の事案に戻して考えてみましょう。

今回は、事件発覚当時抜かれていたと言われる電話線の謎についてです。まず電話線が抜かれていた場合考えられることは

1,家族の誰かが通報するのを防ぐため犯人が事前に抜いた

2,外からの連絡を遮断するために犯人が抜いた

3,誤って犯人以外の第三者が抜いてしまった


でしょうか。

1,家族の誰かが通報するのを防ぐため犯人が事前に抜いた

もしそうだとすると、犯人は家族の知らない間に侵入し、抜いたというパターンが一番考えられます。電話機の本体は、2階のリビングにあったと思われます。そうでなければ事件前に電話線を抜こうとすれば、みきおさんと鉢合わせになってしまう可能性が極めて高いことになります。最初に礼君を殺害し、その後リビングに移動した時に抜いたのか? あるいは最初に侵入した時にリビングを目指したのかは定かではありませんが、みきおさんや他の家族を殺害する前に行われた可能性が極めて高いと考えます。通報を恐れて抜いたのであれば、家族が生きている間に抜かなければ意味がありませんから。そう考えると、犯人は侵入したという可能性が、ここでも高まります。

仮に招かねて入れられ、リビングにでも通された時に抜いたとしましょう。それならば速やかに家族の殺害を進めないと、家族が電話の不調に気づいてしまう危険性が高まります。そういったことを考えると、やはり招かれた人間が事前に電話線を抜いた可能性は低いと考えられます。

あと考えられるのは、屋根裏部屋で泰子さんとにいなちゃんが襲われた。しかし犯人が立ち去ったと思い、子機で電話をしようとたら、傷の手当でもしていた犯人が親機が動いているのをみて(使用したりすると光ったりしますよね)、思わず電話線を切った。そういった事件後に、電話線を切った可能性も捨て切れません。しかしそれならば、誰かが電話に出なかったにしても、通話記録としてそれが残っていた可能性があったのではないか? それとも電話がつながる前に、犯人に気づかれ電話線を抜かれてしまったのかもしれません。その可能性は否定できませんが、現状一番可能性が高いのは犯人が侵入し荷物をリビングに置いた時ではないかと。 あとこの家の電話に子機があったことは、入江本の中にも朝の連絡時の話で出てきてきます。ちなみに泰子さんとみきおさんは携帯を所有していた(事件当時の携帯の普及率は75%ぐらい)らしく、ともにリビングにあったとも言われています。

よ~く考えたらこの謎を説くのは簡単で、もし襲われたあと通話したのがバレて電話線を抜かれたのならば、子機が三回のロフト部分で血が付いて置かれていたとか、二階部分でも遺体の近くにあったとかの可能性が高く、もしそうでなければ(そういった情報はない)、家族が電話しようとして、それに気づいた犯人が急いで引き抜いたという可能性はなくなります。

2,外からの連絡を遮断するために犯人が抜いた

入江本を読む限り、10時半過ぎに 「ルルル・ルルル」 と電話がコールした音が表現されています。実際に家に内線をかけたのはお婆ちゃんらしいので、本当にコールしていたのかは微妙です。しかしこう表現したのは、電話をかけた本人でなくても、近くにいれば電話がコールされていたかは聞こえる時があります。あるいは、電話を何度かかけた中に杏さん自身がかけたこともあったのか? その辺の、詳しい詳細は書かれていません(警察は何度もそのことは訊いているはず)。

しかし電話線を抜かれていたとすれば、コール音は鳴らなかったはずで、恐らく何かしら一定の音がするのみだったと考えられます。もし最初かけた時にコール音がしたのが確かならば、犯人は事件発覚直前に、電話線を引き抜いたことになります。その辺が曖昧だからこそ、未だもって犯人の逃走時間もハッキリしないのでしょう。

しかしコール音がしているのに、何度もするのでウルサイから切ってしまったというのならば、これは事件発覚を早める危険性が高まります。何故その段階で抜いてしまったのか? あるいはその当時インターネットはダイアルアップ接続だったので、パソコンの使用と関係していたかもということも考えられます。しかしそれならば巡回ソフトだったとしても、午前10時過ぎの二度目のインターネット接続は、可能だったのか?という疑問が残ります。そう二度目のインターネット接続の時間にまだ犯人は、この家にいたのではないか? そういった可能性が考えられるわけです。二度目のインターネット接続が巡回ソフトだったとしても、犯人が電話線を抜いたのは、そのあとの入江家からのコール音によって抜いたのかもしれません。

しかしもう一つ考えられるのは、インターネットが電話線経由でも、電話の線とは別々の系統(我が家がそうでした)で、影響がなかった可能性も考えられます。特にパソコンは1階、電話の親機が2階のリビングあたりにあったのならば、その片方を抜いたところで両方が使えなくなるわけではありません。そう考えると深夜逃走というのも充分考えられるわけですが、いずれにしてもコール音が鳴ってたかどうかが、犯人の逃走時間を考える上で重要だったはずですが・・・。

3,誤って犯人以外の第三者が抜いてしまった

この家の配線の状況がわからないのでなんとも言えませんが、全くなかったとは言えません。しかし幼い子どもが二人もいる家において、パソコンの電源同様に電話線が動線上にあったとは考え難い。恐らく誰かが意図的に抜かない限りは、抜ける可能性の低いところに電話線もあったと考えるのが普通でしょう。

スリープモードのパソコンの起動ならば、何かしらの要因で動き出すことは考えられます(我が家のパソコンは明かりの電源を入れただけでも起動します)。しかし電話線やパソコンのコンセントは、引っかかるようなところにない限りはまず抜けません。日常生活に支障をきたしますから、ほとんどの家はそんなところには線はないですよね。これは、極めて可能性としては低いのではないのでしょうか。

(最後に)

最も考えられるのは、最初に犯人がリビングに入った時に、通報を恐れて抜いた可能性が高いこと。その次は、事件後まだ息のあった泰子さんが助けを求めようと電話しようとしたところを犯人が気がついて抜いた場合ではないのでしょうか(しかしこれは、状況で判断できるはず)。ここから言えることは、やはり犯人は侵入してこの家に入った可能性が高いということ。

もう一つは、本当にコール音が事件発覚の直前までしていたとなれば、犯人が発見される直前まで家にいた可能性があるということ。そして、その段階で電話線を抜いたということになります。しかしその裏付けが曖昧だからこそ、未だに犯人の逃走時間もわからずにいるということなのだと考えられます。深夜逃走自体も揺るがしかねない、非常に重要な案件なのですが・・・。

この事件を考えると、とても犯人にとっては幸運が続きます。逆に宮沢家の人間には、ありえないぐらい不運が続きました。これは、けして知的に考えぬかれた犯行だったからではなく、限りなく偶然が重なったと私はみています。

また第一発見者がお婆ちゃんだったことも、不幸にもこの事件の解決に暗い影を落とします。そのため捜査の方向性を絞り込めない、大きな要因になってしまったことは否めません。15年経っても、未だにハッキリしない初歩的なことが多すぎます。


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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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