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蛍光染料 の別の可能性

この事件をシンプルに考えれば、車庫の中で発見された蛍光染料や犯人の遺留物から同様の染料が発見されたことは、スケボーのペインティングやクラフティのような落書きと関係していた人物ではなかったのかと、これまで書いてきた。 しかし当日入り込んだ形跡のない車庫内の棚の底に残されていた蛍光染料は、みきおさんと犯人が色や染料について打ち合わせた跡だったのではないかとも考えられる。そして事件当日に使った形跡のないスリッパからは、犯人のDNAが採取されたとされている。そうなるとこの染料の打ち合わせをした時や、あるいは事前に何度か みきおさんと犯人は何かしらの接点を持っていた可能性があるということになる。

では、蛍光染料のその他の用途について調べてみた。

ブラックライトは、屋内における視覚効果のほか、医学・生物学・鉱物学・美術品鑑定の分野や、真贋判定でも利用されている。細菌には、蛍光物質を持つものがあるため、ブラックライトを当てることにより、それらの菌の繁殖を確認できる。この性質を利用し、白癬などの皮膚病の一種は、ブラックライトを使った確定診断が可能になっている。ブラックライトは、紙幣・骨董品・各種証明書・パスポート・査証・クレジットカードの真贋鑑定にも使われる。多くの紙幣には、偽札や偽造を防止するため、UV不可視インク(紫外線蛍光インク)を使った模様が描かれているからである。

そこで考えられるのは、ブラックライトや染料が何か紙幣や証明書・パスポートやクレジットカードなどの重要なものが本物かどうか見極める意味で使われたのではないかということ。しかしこの場合は、自分たちが染料自体を用意する必要などなく、ブラックライトがあれば済むだけなのだ。すなわち染料を使ったということは、自分たちが何かを行うために必要があったということ。例えば菌の存在を確認するためなど、特殊な用途が含まれていた可能性がある。ただし小さい子どもがいる家の中に、そのような危険なものを持ち込んでいたとは考えづらい。ここから考えるに、風呂場で選別されたものが書類の類だったことからも、これらに関する重要書類に染料が使われていたとは考えられないだろうか。

(鉱物学)

そこで気になるのは、生物学や鉱物学 への応用の部分だ。というのは、犯人が置いていったヒップバックの中からは、日本には存在せず、更に取り扱いに許可がいる モナザイト という特殊な放射線を発する危険な鉱物が含まれていたというのだ。この関わりからも、犯人と鉱物学を結びつける接点があり、染料やブラックライトがこれに絡んでいたかもしれない。

実は事件の半年前に、モナザイト に関わる、このような事案が発生していた。モナザイトを送りつけた男は、すでに逮捕されており、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への輸出話があったとされる財団法人の関係者との間で金銭トラブルがあったという。「うまいもうけ話からはずされた腹いせにやった。北朝鮮への不正輸出を防ごうという正義感もあった」と後に供述しているのだ。

さらに2000年という年は、日本における北朝鮮に関する様々なルートや人脈が明らかにされた年で、関係者が続々と逮捕されていた。その北朝鮮の大物スパイの逮捕に みきおさんが関わっており、その報復として一家が殺されたのではないかというのは、この事件の背後で誠しやかに噂される俗説の一つなのだ。宮沢さんが北朝鮮と関わっていたという明確な証拠は表沙汰にされていないが、関与が噂される話は送金問題など複数存在する。その接点になり得るのが、この モナザイト という鉱物だということ。

(生物学)

もう一つの生物学の可能性で言えば、大学の研究サイトという専門的なページを犯人は宮沢家のパソコンで閲覧していたことは知られている。その大学の専門的なページというのが、化学研究室の細菌研究報告 に関するページだったという。すなわち 某国の細菌兵器開発の一貫と、宮沢家が何か関わっていた可能性もあるのだ。仮に宮沢家に蛍光染料を使わないと映し出されないような特殊な書類があったとしたら、それこそ一般人が扱わないような特殊な情報を隠していたことが充分考えられるのだ。そうブラックライトは、そういったことが書かれている書類を見分けるためのものだったのか? しかし宮沢家が染料を扱っていた形跡は一切なく、それらの証拠をすべて犯人が持ち去ってしまったのかもしれない。ここからは私の勝手な推測だが、みきおさんからこの機密書類を犯人は車庫で魅せられたことがある。その時に みきおさんにはわからないように、蛍光染料を手につけておき、後でその書類を見つけやすく細工をしていたのかもしれない。

モナザイトなど放射性物質の輸出、あるいは 細菌兵器 などに関する特殊な情報に宮沢家は関わっていたのかもしれない。それもそれを国外に持ち出そうとしていたのか、あるいはその全容を国内の関係者に明らかにしようとしていたのではないかという可能性はが全くなかったとは言い切れない。そのぐらいの何か大きなことに関わっていなければ、一家4人殺害というリスクを犯人が追う動機が考えられない(あとは殺人を楽しむ輩ぐらいだ)。わざわざ最初に幼い礼君を殺害、みきおさん殺害を目の当たりにはしていないであろう 泰子さん、にいなちゃんまであえて殺害したのだから。犯人は当初から、一家全員の殺害を前提に忍び込んだはずだ。

それに みきおさんが、「紙一重の仕事」 をしていると友人に漏らしたという話や、隣の公園で騒いでいた暴走族やボーダー達ともめていたという、妙な正義感とも微妙にリンクする部分なのだ。一家4人を殺害した動機や、そこまでしても逃げおおせるバックボーンが何かあったとすれば、一般市民が伺い知れないような巨大な闇に関わっていたのではないかとさえ疑いたくもなる。あまりにも現実離れしたような話なので、にわかに信じがたいのだが、この時代背景と現場に残る遺留物や犯人の痕跡からは、その関わりを無視することはできない。

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記念硬貨 と 宮沢家の鍵 

世田谷の事件において、犯人が盗んでいったものの中に、現金20万円相当(帳簿と合わない額から)の他に、記念硬貨の類が盗まれていたのだという。この情報元が何だったのか? 私は長い間よくわからなかった。恐らくその情報元となったのは、2005年12月10日 の読売新聞の記事 ではないのだろうか?

私なんかが記念硬貨だと聞いてすぐにイメージするのは、天皇陛下在位60周年記念硬貨 で、当時10万円もするような硬貨が飛ぶように売れたことがあった。このことがきっかけで、記念硬貨は頻繁に製造されるようになる。

なぜ記念硬貨が盗まれていることがわかったのか? 記念硬貨というのは、硬貨以外にプラスチックのケースなど立派な箱に組み込まれている。そのため中の硬貨だけが無くなっていれば、容易に盗まれたのではないかと推測されるからだろう。それもその箱というかケースが、何処かに投げ捨てるように変なところに転がっていれば、そりゃ犯人が持ち出したよね?という推理になるのも必然だったのではないのか。実際もしみきおさんが持っていたものが、このブームのきっかけとなった昭和天皇在位60周年記念硬貨だったとすると、購入したのは事件の15年ぐらい前で、みきおさん自身30前に購入したものだということになる。私はあざとくこれを盗んでいった犯人は、この記念硬貨ブームのことを知っていた年代の人物か、全く日本の硬貨の価値がよくわからない外国人 のいずれかではないかと思うのだ。

一方で2ちゃんねるなどを読むと、犯人は穴の空いた硬貨を盗んでいったという話が書き込まれている。しかし、その情報元が全くわからない。上記の読売新聞の記事の中には、「2階浴槽には、空の財布、50円前後だけ入った小銭入れ、鍵、バッグなどが投げ込まれていた」と書き込まれていた。50円前後ということは、10円玉が5枚入っていた可能性もあらずだが、むしろ穴の空いた50円玉を意図的に価値がないものとして置いていったのではないか?まして犯人は、1121円分の小銭を、廊下に撒き散らして逃走している。そう考えると穴の空いた硬貨(5円・50円玉)は、あえて置いていったものではないかと言う気もするのだが ・・・ 。ここから考えるに犯人は、硬貨を高価ものではないことを認識していたということ。そしてそれでもあえて記念硬貨を盗んでいったということは、記念硬貨は高額なものだとしっかりわかっていたことになる。そうなると、海外で生活していたものである可能性は低い。もし在位60年記念硬貨ブームのことを記憶していた人物だとなると、当時20代中盤以降(発行時小学生高学年)以上の年齢層ではないかと思うのだ。こうなると、事件前目撃されていた有力情報の男の年齢とも重なる気がするのだ(20代中盤~30代前半ぐらい)。ちなみに私が唯一事件との関連性があるかもと睨んでいる T も、発行当時10代後半だったはずだ。そこから考えると、この事件の犯人が未成年者だった可能性は低くなる。

あと本棚のところにあった6万1千円の現金は、全く手付かずだったことはよく知られている。あといかほどの現金があったのかの詳細はわからないが、冷蔵庫のところに貼り付けられていた(恐らく何かに入れてマグネットか何かで止めていた)という現金も手つかずだったという情報もある。例えば1箇所だけならば、何かの手違いで見落とした可能性もあるだろう。しかし冷蔵庫のところに貼り付けてあった現金(犯人は冷蔵庫を物色していたわけで)を無視したということは、手つかずの現金を残していったのは意図的だったというか、それほど現金に執着していなかったのではないかとも思えてくる。というのは、犯人が家族を殺害後最初に向かってあろう場所は台所であった可能性が高く、そこでまず包丁を置いて乾ききった喉を潤したからだ。そのいの一番に目に入ってであろう冷蔵庫に貼ってあった現金をあえて無視したのは、犯人の主たる目的が宮沢家の中にあった少額の現金ではなかったことを物語っているような気がするのだ。そう現金をあえて盗んでいったのは、本当についでだったのではないかと(偽装工作の可能性すらある)。あるいはもし現金だったとしても、もっと口座などに入っている多額の現金を目的としていた可能性だと考えるべきではないのだろうか。

宮沢家の鍵を再度考えてみる

以前の書き込みで、なぜ宮沢家はスペアの鍵まで一緒に各自持ち歩いていたのだろうか?という疑問について書いてみた。しかしよ~く「真犯人を次ぐ」を読み返すと、次のようなことが書かれていた。家の中で発見された鍵は7本・うち2本は隣の入江家の鍵だったと。ここで、もう一度発見された鍵を整理してみたい。

みきおさんの鍵2本が浴槽の中から
泰子さんの鍵2本が、浴槽の中から
にいなちゃんの1階のイスにかけられたランドセルにぶらっ下がっていた鍵1本
当日おばあちゃんが持ち込んだ鍵2本が1階の本棚のところに置かれていた。

このうち2本は、入江家の鍵であるということ。恐らくおばあちゃんが持ち込んだ鍵2本のうち1本は、入江の家の鍵である可能性が高い。おばあちゃんは、入江家と一緒に暮らしていたからだ。だから宮沢家に入るときも、一緒に入江家の鍵もくっつけてきたなら疑問も解決する。

そしてここからは推測だが、日常的に入江家との出入りをしていたのは公文教室を入江家で運営していた泰子さんの方だろう。入江家とみきおさんは、ある意味完全な他人なわけで鍵を持って出入りしていたとは考えずらい。したがって泰子さんが持っていた2本のうち1本も、入江家の鍵であったと推測する。

にいなちゃんの1本は、当然宮沢家のものであったはず。そうなると矛盾するのは、みきおさんがスペアキーも一緒に2本一緒に持ち歩いていたことで、もしこの事件に関わるヒントがあるとすれば、みきおさん所有の2本にあると考えられる。もちろんみきおさんが日頃から、スペアまで一緒に持ち歩く習慣があったのかもしれないが、常識的にはそれは考えづらい。

ということは、犯人がもし鍵を偽造した、あるいは盗んだ などをしていたとしたら、みきおさん絡みだった可能性が高いのではないのか? あるいは何かしらの形で盗み出した、あるいは複製したものを後から疑われないように、みきおさんの鍵と一緒に付けた(近くに置いた)という可能も高いのではないのだろうか?

しかし一方で実は、一昨年放送された「FBI捜査官サファリック」の番組の詳細なCGの中に、みきおさんの遺体そばにあった一階棚の上に、みきおさんの財布らしきものが描かれていたことに気がついた。例えばだが、みきおさんは車や家の鍵などをキーケースにつけ、それとは別に財布にも鍵をつけていたのではないか? それならば、この矛盾も解決することになる。

犯人が鍵を抜き出し、必要がなくなって浴槽の中に2本とも沈めたのか? あるいはこれまでの発表に間違いがあり、実は浴槽の中と一階棚のところと、別々にみきおさんの鍵は発見されていたのかもしれない。こればかりは、どの情報を信じてよいか私にはわからない。ただしそうだった場合、犯人が宮沢家の鍵をこの事件に利用したの可能性は低くなる。もしこう考えると、それほど鍵の発見場所に違和感はなくなって、前回書いた鍵のf疑問はなくなることになる。

最近思うのは、すでに発表されている情報の中にも微妙に間違いが混ざっていたり、大事なことで未発表なものが結構まだあるのではないかということ。それまで出てきた情報を鵜呑みにしてしまうと、事件の見立てが大きく揺らぐことになるのだ。そんな疑問を、抱くことも少くない。

インゴット

世田谷一家を取り上げた本の中でも、悪名高い 齊藤寅著の 『世田谷一家殺人事件~侵入者たちの告白』(草思社) というものがある。そのあまりに事実関係とかけ離れた内容から、警察自らその記事を否定したという曰くつきのものだった。

私は読んだわけではないので詳しいことは言えないが、日本にやって来たアジア系留学生の一部が形成した「クリミナル・グループ」と呼ばれる犯罪集団によって、宮沢家にあるとされたインゴット(金塊)を盗むために家に入り込んだのではないかという説。しかし宮沢家に金塊があったのかは疑わしいものの、何かしらの犯罪集団(クリミナルグループとは限らない)が、金銭目的のために宮沢家に侵入したのではないかというのは、私の犯人像と近いものがあるので、あながち馬鹿にはできない内容ではある。

(何故この日だったのか?)

この犯人は、とにかく家族全員が揃っている時でないとダメだったのではなかったのかということ。前にも書いたように、この犯人の目的が明らかに最初から殺害、それも家族全員の殺害が前提にあったのではないかと、これまでも検証してきて何度も書いてきた。

みきおさんが目的ならば、みきおさん一人の時を襲った方が確実だったろうし、それ以外の家族が目的ならば、1番脅威となる みきおさんのいない時を狙えば良かったわけで、それだけの隙は幾らでもあったのではないのか。

さらに盗みだけを目的としているのならば、事件前日の29日には家族全員で渋谷の映画館に出かけていたりと、入る隙は幾らでもあったわけだ。それをあえてせずに一家が揃っている時、それも壁1枚で隣り合わせている隣家の家族まで揃っている(杏さんの旦那はイギリスから一時的に帰国)という年末に、非常にリスクのあるタイミングで行っているということ。

ここから考えられるのは、明らかに 宮沢さん一家が全員揃っている ことが条件だったのか? どうしても12月30日 という年末に何か大きな意味を持っていたのではないかということになる。

(何かを探していた)

犯人が偽装工作ではなく、本当に何かの暗証番号を探していたとなると、前回述べたようにパソコンの中身を見るためのキーワードだったのではないかということ。あるいはもう一つ考えられるのは、宮沢家には何か貴重品を入れる 金庫 があると犯人は考えていたのかもしれない。いずれにしても、その番号を家族から訊き出さないといけない。だからこそ、家族のいる時間帯にあえて侵入したのではないのだろうか? 

みきおさんを あっさり殺害しているところをみると、どうも何かを聞き出そうとしたにしても、それは 泰子さんから聞き出そうとしたのではないかと思われるフシが遺体の状況からは考えられる。仮にそう考えると犯人の狙いは みきおさんのパソコンの中身だったのかは怪しく(泰子さんが旦那のパスワード知っていたかは微妙であり)、やはり 銀行の暗証番号 もしくは、家の中にあると犯人が思い込んだ 金庫の暗証番号 だったのではないかという気もしなくはない。しかし現場には、宮沢家のカードや通帳は置いていかれ、更に現金を引き出そうとした形跡は、その後も一切なかったとされている。そのため警察はアテがハズレ、犯人の目的が皆目検討がつかなくなってしまったのだ。

(金庫など存在しなかったのだろう)

犯人が何故、宮沢家に現金があると考えたかはわからない。しかし東京都から土地の移転代金が振り込まれたという情報は入手していた可能性はある。人の口座にどのぐらいお金があるのかは、調べる人間が調べれば簡単に手に入れることができるのだという。そういう金の臭いを嗅ぎ分ける情報網は、犯罪集団の中ではあたり前のように共有されているのだという(そういう情報を売る輩もいるのだろう)。

それはともかく、宮沢家の中には金庫はなかったと考えられる。一階の本棚のところには、何かの支払いのためなのか? 年明けに予定されていた家族旅行のための代金だったのかわからないが、6万1千円だかの額が袋に入っていたという。また冷蔵庫の中だか外だかにも、現金が入っていた袋でもあったのか? それも犯人は手をつけなかったのだとか。どうも宮沢家の帳簿と照らし合わせると、10数万程度がなくなっていたというぐらい。特に泰子さんやみきおさんの財布からは、紙幣だけを抜き取り捨てた形跡がある。泰子さんの財布は、浴槽の中に。みきおさんの財布は、一階階段下の棚の上にあったものとされている。そして小銭千何百円分は、廊下に撒き散らされていたという。ここからも、犯人が音を立てずに静かになんて意識はサラサラなかったことが伺われる。いずれにしても宮沢家の現金の置き方を観る限り、何処かに金庫を持っていたというようには思えない。また犯人がトイレで用をたすときでさえ、泰子さんのカバンを探っていたというのだから、極めて犯人の目的が現金にあった可能性が高かったのではないかと私は考えている

(12月30日だった意味?)

2000年当時のATMは、ほとんど年末年始の引き出しはできなかった。今よりも引き出しの限度額は緩かったものの、年末に引き出せるATMは極限られた銀行の限られた店舗にしかなかったことが調べてわかった。しかし暗証番号さえわかれば、引き出すことは年末でも不可能ではなかったのである。

確かに 黒ムツさんのように21世紀までに大きな事件を起こしてみたかった という類の犯人だった可能性も否定できない。実際事件現場は壮絶を極めており、単なる物取りの類とは思えない犯行だったからだ。特に幼い子ども2人を手にかけており、まして証言能力が低かった幼い礼君を最初に殺害している可能性が高かったことからも、単なる物取りだけが目的とは思えない。

しかしながら私は、この12月30日という決行日には犯人側の事情が大きかったのではないかと考えている。ここで考えられるのは、犯人自体の勤務事情である。犯人は普段何かしらの仕事に従事していて、その仕事がまとまった休みになる 年末年始 に事件を決行したのではないかということ、他には 学生の冬休み という可能性も否定できない。

あるいは、お金の支払いなどの期日が迫っていたなどの理由。この事件が何者からの依頼殺人だった場合は、年内一杯までに行うことが条件にあったのではないか? もしくは以前も書いたとおり 宮沢家からお金を引き出させる期日が年内一杯で、それに失敗して強行に及んだなど、何かしらの犯人側の事情がそこにあった のではないかと私はみている。

(犯行の目的)

犯人の目的は、家族全員の殺害 にあったのか? 家族から口座かパソコンの暗証番号などの情報を聞き出す理由から、揃っている時を狙っての侵入だったのかもしれない。金銭目的 だったのか全員を殺害しないといけない理由が何かしらあったのか? その両方にだったのか 。もし幼い子どもを殺さなければいけない理由があったとするならば、それこそ人を殺してみたいという衝動にかられたのか? 事件前に何かしらの形で顔を目撃されていたのかもしれない。

いずれにしてもこの事件が複雑に感じるのは、犯人の目的や行動の二面性 にある。本当の目的は一つで、あとはそう見せかけるための偽装工作なのか? それとも2つともが、当初からの目的だったのか? あるいは、現場に侵入した人間が発表とは違い2人以上いたのか? 

もし目的が1つだった場合は、単独犯だった可能性が高い。逆に目的が2つ以上あった場合は、犯人は複数犯だった可能性が高いのではないのだろうか。 しかしそれを発表されている情報のみで読み取ることは、極めて難しいと言わざるえない。しかしもし発表されていない情報が明らかになったところで、警察ですら未だに事件の動機さえ掴めていないことを考えると、それを明確に示す根拠は存在しないのではないのだろうか。

犯人の狙いとは

事件が発覚した12月31日の昼頃、みきおさんの実家の隣の家に(隣の電話番号まで調べていたのか)

「ご近所の宮沢さんは何をしている方ですか? 近所にビルなどはありますか? (その中に)事務所か何か入っていませんでしたか?」


という不信な電話が、30~40歳ぐらいの新聞記者を名乗る男の声であったのだという。未だにマスコミ関係で、このような電話をしたと申し出た関係者はいないという。事件が警察に通報されたのは、31日の11時前。そして最初の第一報が流れたのが、12時前だったという。もしマスコミ関係者がこの事件を調べはじめるにしても、埼玉の宮沢さんの実家はともかく、隣の家まで電話番号を調べあげるのは、相当仕事が早いように思えてならない。仮にマスコミ関係の人間だとして、最初の何をしている方ですか?という質問は合点がゆく。しかし近所にビルなどはありますか(資産家がどうかの確認)? そこまで質問するのだろうか? 更にそこに事務所は入っていなかったのか? ここまで具体的に訊いて来るところをみると、これはちょっとマスコミとは違う人間ではないかという気がするのだ。少なくてもマスコミならば、ビル持ちという情報までがわかれば好いわけで、そこに事務所が入っていようといまいと、どうでも良いのでは? しいて言えば、みきおさんが独立して事務所を構えていたとして、今後の取材のためにということで訊いたのか? しかしこの事件発覚から僅かなうちに、そこまで具体的なことまで調べたとは考え難い。

もしこの証言が確かなもので、犯人からのものだったとしたら。

みきおさんが、何をしている人間かすらわかっていない。 

ようは、犯人とみきおさんとの接点は少なくても仕事絡みではないということ。

近所にビルなどがありますか?

あらかじめ、みきおさんの財産などの情報が不十分なまま事件を起こした。

事務所か何か入っていなかったのか?

みきおさんの普段の行動や、立ち寄り先などの情報をあまり把握していなかった。そして犯人の狙いは、未だ達成できていない、あるいは不十分だった可能性があったということ。少なくても目的のものを見つけられなかった。あるいは消去すべきものが、まだ何処かに残っていることを危惧していた。ということを示しているのではないのだろうか。

(宮沢ビルとの関連は?)

この電話との関連が指摘されるのが、何度もここで触れてきた、青山にある「宮沢ビル」の存在だ。ここは、最初に就職した外資系のコンサルティング会社と、亡くなった時に在籍していたコンサルティング会社に転職するまでの間、短期間務めていたと言われている、エー・ブ◯・プロフェクトなる会社が入っていたビルの名前が、宮沢ビル だという。私は、ここに何度か実際に足を運んでみた。神宮外苑のイチョウ並木の入り口にほど近いこのビルは、非常に古びた小さなビル。そこの三階に、当時この会社は事務所を構えていたという(現在は移転)。一階には飲食店が入っていて、当時から営業していたのかは不明。またこのビルと、宮沢家との関わりは確認できていない。しかし生協勤務のみきおさんのお父さんが、青山の一等地にビルを所有していたかは疑問。事件現場の宮沢家の家もそうだが、このビルを狙うぐらいなら他にもっと金目になりそうな建物は幾らでもありそうというのが率直な感想。今もこのビルの三階は空きになっているようで、ネットで検索すると空き部屋募集の広告が引っかかる。そして実際行ってみても、ビルに会社が入っている気配はない。

少なくても事件後15年経ってもこのビルの様相が変わらないことをみると、みきおさんとは何の関係もないビルだった。あるいは、犯人はこのビルをどうこうしようとした形跡は見当たらない。しかし闇雲に、みきおさんはビルを持っているのか?そこに事務所が入っていないのかという電話はして来ないだろうから、この電話の主は、このビルとみきおさんの勤め先との関係を掴んだ上で、電話をかけてきたということ。この会社にみきおさんが在籍していたことは、今でもネットで探しても簡単に見つかる情報ではない。まして事件発覚からすぐにここまで調べあげることは不可能に近いものがあり、私はあらかじめ、宮沢家の周辺を調べていた人物(すなわち事件を知って調べ始めたマスコミの人間ではない)と考える。またみきおさんが、僅か1年足らずしか在籍していないこの会社との関わりを知っていた、ごく限られた人間だったのではないのだろうか(情報が古かったのか?)。

(犯人の狙い)

そうこの電話こそ、犯人の動機 を如実に表しているのではないのだろうか? そこから考えられるのは、前にも触れたように

1、何か探していたものが見つけられなかった

2,自宅にある証拠は消去できたものの、他への流出を危惧した

3,宮沢家の財産を狙っていた



3については、以前ここでも触れたばかり。むしろ、1か2 の可能性が高かったのではないのだろうか。しかし宮沢さんの仕事(副業関係を探っていたのかも)や事務所の把握が不十分であったことを考えると、財産的なものが目的だったとは考え難い。

何か重要な書類、情報の類 の取得、消去 が、この事件の背景にあると考えのが自然な流れになる。一家4人を殺害するという極刑を覚悟するほどの 情報 とは何なのか? 少なくても犯人側にとって、身の破滅に等しいだけの情報を、宮沢家は持っていたというぐらいしか考えられない。この隣家の証言に、埼玉の興信所の証言のようなことがない限り・・・。

新たなる可能性

元ネタか何なのかわからない中に、2ちゃんねるのスレッドに次のような書き込みがある。裏の公園で現場宅を見ていた不審者を泰子さんとにいなちゃんが目撃していて 泰子さん経営の塾から帰る大学生に、にいなちゃんが「公園に変な人がいるから気を付けてね」 と言っていた と。世田谷一家殺人事件 Part11 120

塾から帰る大学生ということは、恐らく公文塾でアシスタントのバイトでもしていた女の子がいたのだろう。公文塾は通常、小学生・中学生ぐらいまでが相手で、その付き合いで長くても高校生ぐらいまでが通う場所らしいので。

こうなると不確かな情報も含めると、泰子さん・みきおさん、にいなちゃん、お婆ちゃんと、礼君を除くすべての家族から不審者を気にする発言なり行動が見られており、恐らく家族の中では共通の認識があったものと思われる。少なくてもこの人物が犯人だとすれば、犯人にとっては家族に顔が見られてしまっていたという自覚はあったのかもしれない。

また事件当時の記事にこのようなものがあったという

世田谷一家殺害で学習塾関連を捜査
東京・世田谷区の一家4人が殺害された事件で、現場に大量に散乱していた書類は、妻が経営する学習塾の名簿が中心だったことが新たにあきらかになりました。警視庁は学習塾関係を重点に捜査をしています。
 この事件で殺害された会社員、宮沢みきおさんの妻、泰子さんは10年ほど前から自宅1階で学習塾を開き、小、中学生を中心に 教えていました。警視庁が殺害現場で大量の書類が散乱した2階を詳しく調べたところ、その書類は学習塾の生徒の名簿や、関係書類が中心だったことが新たにわかりました。

 名簿は犯人が丹念に調べ、仕分けしたような跡も ありました。さらに、こうした書類の一部は、2階の浴室や居間にまで ばらまかれていました。警視庁は犯人が一家を殺害したあと、1階の学習塾の部屋から名簿などの書類を2階の浴室などに持ち上がり、 調べていたとみています。

 また、現場に残されていたトレーナーは、去年、若者の間で流行したタイプで、警視庁は、泰子さんが経営する学習塾に何らかの関係がある、若い男による 犯行という見方を強め、学習塾関係を中心に 捜査を進めています。


犯人が仕分けしていた書類の中心は、塾関係のものだったということ。では前にも触れたが、何をしようとしていたのか? この公文に在籍していた・関わっていた証拠を消そうとしてのたか? しかしそれならば、同時期に通っていた生徒や講師の人が思い出せば、そのような証拠を消したところで、大した意味がないのではないかと以前にも書いた。

ここで一つの仮説を説く。最初の書き込みも絡めると、犯人が探していたのは、公文塾に関わるアシスタントなどの職員の情報・あるいは生徒の情報を手に入れることではなかったのかということ。ただし生徒となれば近所なので、狙った生徒など住所で調べるよりも、あとを付いてゆけばたどり着ける可能性が高い。しかし相手が、アシスタントだとなると、公共機関を使う(近くのバス停)とか、あるいは車やバイクで公文塾まで来ていたなど、犯人が追い切れない場所に住んでいた可能性があるのでは?

しかしもしその情報を盗みたいだけが目的ならば、一家を殺害する動機としては薄い。やはりこの犯罪のターゲットは 宮沢家にあり、次の犯罪の候補として、塾の生徒やアシスタントなどの情報を探していたかもしれない。

もしくは犯人が気になっていたアシスタントがいたが、どうも辞めてしまったのか最近姿が見なくなった。その理由をこの家族のせいだと思って逆恨みしたり、情報を聞き出そうとしたが教えてくれなかったことへの恨みなどの可能性も無きにしもあらず。

そう犯人自身は、この塾に通っていた生徒でも、職員などでもなかったのではないか。そうでなければ、生徒や職員関係者は真っ先に事件との関係性を疑われたわけで、それでも犯人にはたどり着けなかった。まして家族が不審者の存在を気にしていても、それが顔見知りだったという形跡は、何処からも出てこない。それでも犯人が塾の情報を得ようとしたのは、塾に通う生徒かアシスタントの情報(住所や電話番号など)を探していた塾とは無関係の第三者だったからではないのだろうか。

問題は、その個人情報を最終的に見つけ出すことができたのか? また通っていた公文塾の生徒やアシスタントに、その後被害はなかったのか? その辺は気になるところ。しかしそういった話がその後も出てこなかったということは、犯人は探していた情報を、結局最後まで見つけることができなかった可能性の方が高いのではないのだろうか。

もしそういう情報が見つけられなかったとするならば、にいなちゃんとも接点のあった塾生やアシスタントの人たちとの関係さえわかっていれば、子供の机まで荒らした理由も説明がつかなくもないということ。当初は偽装工作だと思われたこうした行動にも、偽装工作以外でも一応の説明がつく。

あと今回の話とは関係ないが、事件当日の30日に、みきおさんと男二人が言い争っていたという話がある。今にまでその話は、信憑性のある情報として残っている。しかし事件直後の地元の人の話によると、

言い争いをしていたのは、公園管理事務所の警備員と、「ベージュ色」の上下作業服の男と「紺色の制服姿」の男だったというのだ。それも30日ではなく、前日の29日午後の話だったという。みきおさんは、十メートルほど離れた玄関横に居合わせただけだったという。

こうなると事件前のトラブルが、いかにも犯人ではないかと思わせていたこのトラブル情報が、みきおさんと関わっていたのかは大きく揺らぐことになる。ここからは想像だが、みきおさんの家の近くの道路に車などが停められてしまい、それを注意するように みきおさんが、公園管理事務所に連絡。それを受けて注意した警備員と車の持ち主とのトラブルだったのかもしれない。

しかしこの目撃情報が大事だったのは、二人組の男だったということで、事件は単独犯ではなく複数犯(二人)によるものだったのではないかと匂わせる情報だった。しかしこれが書き込みのとおり事実と異なるとなると、この事件の犯人が単独犯であった可能性が高まるのではないのだろうか。

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世田谷一家殺害事件 の犯人像について、モナザイト の主観で事件を考察します。

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